#author("2020-03-16T04:59:16+00:00","","") ←[[イベントログ記録へ戻る>Event/Log]] *オートマタ(サファイア)入手 ―ココロのネガイ― [#t810e4ef] #contents **DEMカスタマイズ部屋 [#b2d1dfe2] オートマタを装備して博士の弟子に話しかける。 オートマタ(ルビー): よぅ、呼ばれてないが来てやったぞ! ……あれ、そのチビッコは何モンだ? 博士の弟子[/話す]: わぁ、本当に自律してる……。 ……すごいなぁ……。 DEM何でも博士[/話す]: や、久しぶり。 この子は、あたいの弟子だよ! ……正確にはクォーク博士の弟子で、 かつあたいの弟子ってとこかな? ちょっと引っ込み思案なんだけど、 オツムの出来は結構なもんだよ? 博士の弟子[/話す]: ……は、はじめまして…… DEM何でも博士[/話す]: それはともかくとして、 君も、オートマタ達も元気だった? オートマタ(アメジスト): 問題ない。 オートマタ(トパーズ) ハイ、ワタシはすこぶる好調です。 日々のメンテナンスのおかげです。 オートマタ(ルビー): まぁ、絶好調とは言わないが これといって悪くも無いぜ。 DEM何でも博士[/話す]: あはは、三者三様だねぇ。 皆元気なようで安心したよ。 オートマタ(ルビー): なんだ、俺様たちに何かまた 話しでもあるのか? オートマタ(トパーズ): また……って、以前も何か あったんでしょうか? DEM何でも博士[/話す]: まぁ、近いね。 オートマタ(アメジスト): 前回は、光の塔での崩落事故の際に なんらかのエネルギー源が確認された ……つまり、マスターがトパーズを 見つけるきっかけになったな。 オートマタ(ルビー): ……ってぇことは、まさか? DEM何でも博士[/話す]: そう、そのまさか……なんだよネ。 確か、キミが光の塔に行った時…… そう、トパーズを見つけたときだね。 大きな次元の振動を観測したんだ。 オートマタ(トパーズ): それは、一体どういうことですか? クォーク博士: ちょっと良いかしら? 説明が長くなるから ちょっと省くけど……。 次元断層ってのが出来た時に発生する エネルギー波があるのよ。多分それ。 ○○ あなたを拾った時に観測した エネルギー波に近かったわね。 DEM何でも博士[/話す]: つまり、そこに行くと別のDEMが 居るのかもしれない……ってこと。 仲良く出来ればいいんだけど…… 必ずしもそうとも限らないしね。 オートマタ(ルビー): なぁに、隊長と俺様たちがいれば 返り討ちにしてやるぜ! クォーク博士: ただ、発信源の場所がねぇ…… よりによってノーザンの奥地、 ノーザンダンジョンの、更に奥。 そんなところで観測されたのよ。 DEM何でも博士[/話す]: ここからじゃ、発信源の正確な場所は わからないんだ。弟子クンが調査用に レーダーを作ってくれたんだけど、 現地じゃないと使えないんだよね~。 クォーク博士: ノーザンダンジョンは危険な所だし、 あまりお勧めはしないけど…… 行ってみる? DEM何でも博士[/話す]: さて、どうする? ノーザンダンジョンに…… >調査に行く! >今はやめておく >調査に行く! DEM何でも博士[/話す]: はい、じゃぁこれ。 博士の弟子[/話す]: ええと……使い方を説明します…… 目標のダンジョンに入ってから、 ……このレーダーを使ってください。 どっちに行けばいいか……程度は 分かるようになっています。 あくまでも、方向がわかるだけです ……参考までに、どうぞ…… : 「博士のレーダー(イベント)」を 受け取った。 クォーク博士: あなたなら問題は無いと思うけど、 くれぐれも無理は禁物よ。 DEM何でも博士[/話す]: ノーザンダンジョンか~。 行った事無いけど、寒そうだよね。 **ノーザンダンジョン [#ub2857cf] 蝶のNPCに話しかける。 (オートマタ未装備時) : 何か、小さな亀裂のようなものが 見える……どうやら、小さなものだが 次元断層が開いているらしい。 レーダーの反応からすると、 この奥が発信源のようだが、 入ることができそうもない……。 (オートマタ装備時) 博士のレーダー(イベント)を失う。 : 何か、小さな亀裂のようなものが 見える……どうやら、小さなものだが 次元断層が開いているらしい。 レーダーの反応からすると、 この奥が発信源のようだ…… 奥に向かいますか? >行く! >行かない…… >行く! オートマタ(ルビー): よし、行ってみようぜ隊長! オートマタ(アメジスト): マスター、注意して。 オートマタ(トパーズ): リーダー。この断層は人為的に 作ったものではありません。 偶然出来たもの、だと思います……。 **次元の狭間(ノーザン地下) [#x7a9fd3f] ノーザン宮殿秘密通路と似たMAP。 奥に進むとWPがあり、右手前に「古びたコンテナ」、左手前に氷柱に囲まれて「氷漬けのDEM」が倒れている。 古びたコンテナを調べても反応はない。 氷漬けのDEMに話しかける。 : 凍りついた壁面の近くに、 一人の人物が倒れている。 その体は凍り付いているようだ…… オートマタ(トパーズ): マスター、この方は一体……? オートマタ(アメジスト): 熱反応なし。動体反応なし。 ……危険はないと判断。 オートマタ(ルビー): それくらい見ればわかるだろ! オートマタ(トパーズ): あ、この方も……DEM……ですね。 既に動かなくなっていますが…… ???: ……うるさいな…… 静かに眠らせてくれ…… オートマタ(ルビー): ん? 今うるさいって言ったの、隊長か? オートマタ(トパーズ): でも、確かに聞こえましたねぇ。 何処からでしょう? この倒れている方から……? オートマタ(ルビー): そんな馬鹿なことがあるかよ。 第一、ソイツはいつの時代から オネンネしてると思ってるんだ。 おそらく、10年や20年じゃ きかな……げげえっ!? オートマタ(アメジスト): 本当に騒がしいな。 一体どうしたんだ? オートマタ(ルビー): こ、こいつ……このDEMは…… 戦争の時代に、ノーザンの魔女を 暗殺するために姿を消したはずの、 『衣』の、DEM-S・Fire…… オートマタ(トパーズ): 『衣』というと……たしか…… 情報収集や分析、諜報活動などに 特化していた特殊用途の部隊? オートマタ(アメジスト): 私にはわからないが…… ノーザンの魔女、というのは 現在においてもノーザン王国の 国王を務めている人物。 女王ヴェルデガルドの事だろうか。 オートマタ(ルビー): あぁ、そうだ。 俺様が知る限りの話だと、ノーザンは タイタニア種族と関係が深く、 エミル世界においてはアクロポリスの 司令官たち同様に危険視されていた 相手だったように思う。 オートマタ(アメジスト): だが、女王ヴェルデガルドは 現在も国王を務めているという。 そこから考えると、この人物の目的は 果たされなかった……と 見るべきなのだな。 オートマタ(ルビー): いや、それがだなぁ…… ???: ……うるさい…… 寝ていられない…… オートマタ(ルビー): っ!? い、い、い、今! しゃ、喋った! 確かに喋った!? オートマタ(トパーズ): あれ、でも、声のする方向が…… この倒れている方とは違うような…… ???: うるさい! 静かにしてくれっ! [PC/*びっくり1]: ……声が聞こえてきたのは、 この倒れているDEMからではなく。 むしろ、その反対側にある…… オートマタ(トパーズ): ……コンテナから、声が? 暗転後、画面戻る。 オートマタ(ルビー): ……つまり。 理由はわからないが、 このコンテナそのものに…… オートマタ(トパーズ): 精神が入り込んでしまった、 と言うことなんですか!? 氷漬けのDEM: ……そういうことになります。 私のことはどうでもよいのです。 さぁ、私の事は忘れて、 早くここから去りなさい。 : (……なぜだろう。何か 拒絶されているような気がする) オートマタ(ルビー): 待ってくれ! 貴様には聞きたいことがあるんだ! 俺様たちは、見捨てられた。 この無表情野郎は何も覚えてないから こいつの事情はさっぱりわからんが、 俺様も、こっちの『脚』もだ。 何故だ? 貴様はそれを知らないか? オートマタ(トパーズ): ワタシも、長い間、待っていました。 でも、誰も来なかったです。 氷漬けのDEM: 識別信号は無いが、その反応…… 『腕』の部隊と『脚』の部隊ですか。 生き残りがいるとは思わなかった…… オートマタ(アメジスト): 生き残りとは、ずいぶん大げさだ。 まるで全滅したかのような言い方だ。 氷漬けのDEM: ……その通り。 我々は、破棄される存在でしたから。 SE2210(コンテナを殴ったときのSE)が流れる。 オートマタ(トパーズ): え、それは一体、どういうことです? オートマタ(ルビー): おい!どういうことだ! 事と次第によってはゆるさねぇぞ! 氷漬けのDEM: 我々は一人の統率者である『頭』…… 新しいマザー候補として作られた 指導者となるべき存在……の手足 となって活動すべく作られました。 『衣』が状況を判断し、伝える。 『頭』はその情報を元に決断を下す。 『腕』が戦場を切り崩し、 『脚』が陣地を構築し、そして 本隊となる『体躯』が前へと進む。 オートマタ(ルビー): なんだよ、何の問題も無いじゃないか 氷漬けのDEM: 知る者も、ほとんど居ないでしょう。 『頭』として作られたDEMは…… ココロを持つ、イレギュラーでした。 SE2234(ガラスが割れるようなガシャァンというSE)が流れ、BGM無しに。 オートマタ(ルビー): なん……だと!? BGM1158(風が吹き抜けるようなSEのループ)が流れる。 氷漬けのDEM: 『頭』は最終的には破壊され、 次元断層に追放されたのです。 それ故、それ以降生産されるDEMの 設計モデルとなるはずの我々も、 『頭』同様に破棄される可能性が 非常に高くなっていたのです。 ……生産時から、イレギュラーである 可能性が高い、という理由でね。 オートマタ(アメジスト): ……一つ、聞いていいか。 お前は何故ここにいるんだ? その理由がわからない。 氷漬けのDEM: ……記録装置が破損していて、 実は良くわからないのですよ。 確か、部下を引き連れてここに来た。 誰かを倒す事を目的にしていたが、 部下も、体も全て失ったようだ…… 記憶も無い、体も無い。 私は何も出来ない。 ただ、ここで何も考えずに静かに 朽ち果てていけばいい…… オートマタ(トパーズ): リーダー、どうしましょう…… 暗転後、画面戻る。 BGM1086(The tune of the vesper。モーグシティBGM)が流れる。 : 聞いた限りの情報を 氷漬けのDEMに説明した。 氷漬けのDEM: ……ノーザン…… 何か、何か大事なことがあったような 気もするのですが……思い出せない。 オートマタ(アメジスト): ……ん。なぁなぁ、マスター。 この箱の中、何か入っているぞ? オートマタ(ルビー): なんだ、なにかの種……か? 氷漬けのDEM: それに触るなっ! それは、その種は…… ……その種は、一体、何だ? 何故、私はそんなことで怒ったんだ? オートマタ(トパーズ): ……詳しく覚えていなくても、 きっと大事なものなのでは ないでしょうか…… リーダー、この方、助けることは 出来ないでしょうか……? 氷漬けのDEM: 助けなど、要りません。 私にはそのような価値もありません。 何か情報を聞き出したいのかも しれませんが、その記憶すら無い。 部下も…… そうだ、迷宮の奥に行かせたきり、 部下達は戻ってこなかったんだ。 もう、誰一人残っていないだろう。 オートマタ(ルビー): どういうことだよ、おい。 誰も残っていないって。 隊長! 俺様は気になってしかたないぜ! なんとか、こいつの持っている情報を 手に入れることは出来ないかな。 氷漬けのDEM: 無駄ですよ。全て無駄です。 この奥は多分迷宮になっています。 空気も薄く、君たちのような存在でも 長時間の活動は不可能でしょう。 私の部下達の…… 部下達のパーツなり何なりがあり、 そこに記憶装置が残っていれば、 解析は出来るかもしれませんが、 それに何の価値があるのです? オートマタ(アメジスト): マスターなら、記憶を見る事が 出来るかもしれないな…… 奥に向かいますか? >入ってみる >今はやめておく。 >入ってみる オートマタ(ルビー): さすが隊長! そうでなくっちゃ! 氷漬けのDEM: ……見知らぬ相手とは言え、 同胞が無駄に壊れていくのを 見せられるのは嫌な気分です。 これをもって行きなさい。 : 「残り空気」を受け取った。 氷漬けのDEM: ふぅ…… それは、非常用の圧縮空気です。 それだけで奥へ進むには、多少 心もとないでしょうが…… わずかな助けにはなるでしょう。 再び氷漬けのDEMに話しかける。(コンテナを調べても反応はない) 氷漬けのDEM: 迷宮に挑むのですか? 無駄だとは思いますが…… 同胞が無駄に壊れていくのを 見せられるのは嫌な気分です。 これをもって行きなさい。 : 「残り空気」を受け取った。 氷漬けのDEM: ふぅ…… それは、非常用の圧縮空気です。 それだけで奥へ進むには、多少 心もとないでしょうが…… わずかな助けにはなるでしょう。 BGMはそのまま。 WPに入ると次元の狭間(地下迷宮)へワープ。 **次元の狭間(地下迷宮) [#d47abe74] BGM1055(Coming danger, Incoming crisis。光の塔内部BGM)。 光の塔と似たMAP。中央に氷柱が立っている。 正面のエリアに「破損したDEM」が倒れている。その周辺のMOBはエンジェルフェザー。 (正面のエリアへ入ろうとする) : ここからは進めそうにない。 次元の揺らぎが発生しているようだ。 右側のWPに入ると残り空気(イベント)を1個失い、MAP右下のエリアにワープする。 中央に氷柱が立っている。MOBはダークフェザー(詠唱反応)のみ。 右奥に先程とは違う「破損したDEM」が倒れている。 破損したDEMを調べる。 : 凍りつき、破損したDEMだ。 目立った外傷は無いようだが…… オートマタ(トパーズ): ……パーツの疲労による破損です。 おそらく、動けなくなるまでずっと 迷宮をさまよっていたのでは…… : 破損したDEMパーツの中に、 記憶装置らしき部分があった。 手を近づけると、かすかに記憶が 流れ込んでくる…… 暗転。 破損したDEM: 記録。 ノーザン国女王ヴェルデガルドノ 排除ハ失敗。指揮官機ノ交渉ニヨリ 我々ノ撤退ハ許可サレタ模様。 撤退途中、サイレントファイア…… 指揮官機DEM-S・Fire停止。 原因不明ノ不調ニテ身体活動不能。 活動停止ノ原因、究明デキズ。 指揮官機ノ指示ニヨリ、 ノーザン地下外周部エリア 「水の無い泉」ノ捜索ニアタル。 周辺ノ状況、異常。 通路構成不明。目的地発見デキズ…… : ……記録をたどっていくうちに、 いくつかのことがわかった。 彼らは、ノーザンの女王を 暗殺しようとしていたが、 それは失敗に終わっていたこと。 そして、どうやら女王を守る 守護者との交渉により、 破壊されること無く撤退したこと。 その戦いとは別の理由で、 あの氷漬けのDEMは体と精神が 分離してしまったらしいこと。 何らかの理由で、彼らは 「水の無い泉」と言うものを探して 居たらしいこと……。 この不可解な構造の迷宮の中、 逃げることも、諦めることも無く。 体が壊れるまで探し続けたのだろう。 彼らの記録は、このように 締めくくられていた。 破損したDEM: 身体の損傷、許容量オーバー。 活動限界オーバー。 ……ココマデ、カ。 指揮官殿、スイマセン…… 何カ大キナ功績ヲアゲテ、 破棄サレル同胞ヲ救オウトシタ…… 貴方ノ御役ニ立チタカッタ…… 画面戻る。 : 破損したDEMの記憶を知った。 彼にこの事を知らせてあげよう…… 次元の狭間(ノーザン地下)の入り口にワープ。 **次元の狭間(ノーザン地下) [#w095e515] BGM1104(Phantasmagoria。ノーザンダンジョンBGM)。 氷漬けのDEMに話しかける。 : 迷宮の中で見た、 部下達の記憶の内容を 理解できた限り説明した。 氷漬けのDEM: 私に……謝罪を……? 何故、そんな事を。 彼らを壊したのは私の出した指令だ。 私が悪いんじゃないか…… オートマタ(ルビー): だけど、貴様は同胞を 救おうとしたんだろう? 『頭』が危険なイレギュラーだと 判断されて、俺様や貴様もその一党は まとめて処理されそうだったから、 大きな手柄を立てて、価値をあげて、 貴様の部下達だけでも守ろうとした。 そうなんだろう? 氷漬けのDEM: そうなのか……? うっ、何か、誰かの声が…… : 氷漬けのDEMから、ノイズ交じりの 記憶が流れ込んでくる…… 暗転。 BGM1143(Sacred duties。白/黒の聖堂BGM)が流れる。 : 何も見えない。 おそらくは、彼の記憶から映像が 抜け落ちてしまっているのだろう。 ただ、どこかで「彼」と「誰か」が 戦いを行っていることがわかる。 どうやら戦いは終わったようだ。 「彼」が膝を突いているのがわかる。 「彼」が負けたのだ。 DEM-S・Fire: く……待ち構えられていたか。 まさか、ここまでとは…… 女性の声: わざかな手勢だけで、ここまで 攻め入ってきた方の言う事では ありませんね。 はっきりとではありませんが、 貴方がこのような無謀な事を 起こさなければいけなかった理由…… 多少ではありますが、知っています。 女王様の先見の力で、ね。 DEM-S・Fire: ……! く……魔女め…… 女性の声: 命を取る気はありません。 部下を連れてお逃げなさい。 ……何処へなりとも、ね。 DEM-S・Fire: 守護者よ。女王の守り手よ。 私たちには帰る場所が無い、 という事までお見通しですか。 それを知る術が、ノーザンが隠し持つ 「秘密」なのですか……? 女性の声: ……貴方にはこの種をお預けします。 水と太陽では芽吹くことの無い、 不思議な植物の種。 ノーザンの地下深くにあると言う 「水の無い泉」に置くことで芽吹く ……そう言い伝えられています。 もし、貴方がこの種を芽吹かせる事が 出来たのであれば…… もしかしたら、貴方が必要とする なにかがわかるのかもしれません。 確証は、何もありませんが。 DEM-S・Fire: 私たちが、必要とする何か…… 女性の声: さぁ、早く行きなさい。 元々、このエリアは次元の歪みが 発生しやすい場所です。 もし、次に会うことが出来たなら…… 争い以外の道を選べる事を祈ります。 : 女性の声が遠ざかっていく。 最後に、何か言っていたのだが、 聞き取ることは出来なかった。 画面戻る。 BGM1086(The tune of the vesper。モーグシティBGM)。 氷漬けのDEMに話しかける。 氷漬けのDEM: ……私は、何も出来なかったのか。 女王暗殺は失敗し、破れ。 敵に情けをかけられ、逃がされ。 「種」とやらを芽吹かせることも 出来なかったようだし…… 守るべき部下も、全て失った。 結局、残された同胞達も 助かることは無かったのだろう。 私のやってきたことは、私の存在は、 ……全て、無駄でしかなかった。 オートマタ(ルビー): おい、ちょっと待ってくれ。 貴様がDEM-S・Fireなら、 俺様だって名前くらい知ってる。 貴様が部下を連れて独断でノーザンに 侵入したって話も聞いた。 だが、俺たち『腕』のDEMは その事件以降も破棄されることは 無かったんだぜ? ……そりゃぁ、きついことが無かった とは、いわねぇけどな。 結局、捨て駒にされたのは確かだが、 それも結構たってからさ。 オートマタ(トパーズ): ワタシ、その頃の話はわかりません。 その頃は作業に入っていましたし、 あまり、上の事は興味なかったし。 でも、工事中止の命令は 来ませんでしたし、当時一杯いた 同胞機の仲間も、破棄されたことは なかったはずですよ。 せっかくここで会えたのですから、 どうにか体を修復して、リーダーと 一緒に外に出てはどうですか? オートマタ(アメジスト): 私はそもそも、こうなる前の記憶が ないからなんともいえないが…… 記録を検索する限り、どの程度の 時間差があるのかはわからないが、 ノーザン王国が閉じ、ノーザン市街に 他国人が入る許可が下りなくなった 時期と言うのも、近い時代なのだな。 氷漬けのDEM: ……それは結局、偶然に過ぎない。 私が何かを残したわけではない。 ……無理なんだ。 部下たちを無駄に死なせたのは私だ! 体だって動きやしない! 考えても考えても、道は見えない。 部下を失ってからの長い年月、 ここから抜け出す事を考えなかった わけじゃない。だが、無駄だった。 足掻けば足掻くほど辛くなる。 意識が遠くなり、眠りにつけば その中で意識に浮かんでくるのは 死なせた部下のことばかり。 もうたくさんだ。 もう、何もかもイヤなんだ。 自分で自分の存在を終わらせることも この体では許されない。 私を破壊してくれ。出来ないならば、 せめて捨てておいてくれ…… : (……数百年、動くこともできずに 一人で後悔し続けていたのか……) オートマタ(アメジスト): マスター……どうする? 私は正直、彼の気持ちがわからない。 そこまで言うならば、放っておいても いいのじゃないかとも思う。 だけど、それでいいのだろうか、 とも思うんだ。……わからない。 オートマタ(ルビー): ……くそっ! なんていえばいいんだよ。 こんなの、俺様の柄じゃないぜ。 オートマタ(トパーズ): ……。 ………。 ……もぉ、怒りましたっ! さっきから黙って聞いていれば、 なんですか、終わってもいない事に さっさと諦めてしまって! アナタは……アナタという存在は、 まだ、そこに居るじゃないですか! 諦めるのは、本当に、完全に、 跡形も無く壊れてからにして下さい! アナタは同胞を守ろうとした。 まだ終わっていないじゃないですか! 壊れてしまうのは、やり遂げてからに しても、遅くないじゃないですか! 氷漬けのDEM: この状態の私に何をしろというのだ! 何ができるというのだ! 惨めなだけじゃないか! ……何をしても、無駄じゃないか。 口で言うだけなら、何とでも言える。 出来るものならば、この「種」…… 芽吹くことがなかったこいつを、 私の部下の誰にも到達できなかった 「水の無い泉」まで持っていって、 見事芽吹かせて見せろ! : (あの「種」を芽吹かせることが 出来たならば、何か彼に変化は あるだろうか……?) オートマタ(トパーズ): リーダー! お願いです! オートマタ(ルビー): なぁ、隊長。やってやろうぜ。 このまま帰ってもいいんだろうけど、 正直、ちょっと悔しいぜ。 オートマタ(アメジスト): 私は、マスターの判断に任せる。 ただ、私は信じているぞ。 マスターなら、何とかしてくれる。 : 黙ってコンテナから「種」を 取り出し、しまいこんだ。 氷漬けのDEM: ……本当に、迷宮に挑む気なのか? 無茶だ。私の部下の誰も帰っては これなかったんだ。やめておけ。 ……そうか、無駄だとは思うが、 無理に止める事もないだろう。 だが、そのまま進ませるのでは 自殺させるのと変わらない。 この箱を使うことで、一定の 圧縮空気を持っていくことが出来る。 ただ、ひどく疲労が溜まるようだ。 いくつあればいいのかもわからない、 ……何度も挑戦は出来ないだろう。 SE2030(選択肢が表示されるときのSE)。 : 注意:ここでは、クエストポイントを ※「注意:」は赤字 一定量消費することで、それに応じた 「残り空気」を入手できます。 残り空気は一度に入手せねばならず、 残り空気を再度入手しなおす際には、 今所持している「残り空気」は、 全て失われてしまいます。 残り空気をいくつもらう? >2個(クエストポイント1消費) >4個(クエストポイント2消費) >6個(クエストポイント3消費) >やめる >2個(クエストポイント1消費) : クエストポイントを1消費して、 「残り空気」2個を受け取った。 氷漬けのDEM: ……どうせ、無駄なのです。 (再度氷漬けのDEMに話しかける) 氷漬けのDEM: む……私は眠っていたのか…… また来たのですか。 何度やっても無駄です。 いい加減に諦めてしまいなさい。 貴方に何の利益があるのですか。 何もない、考えなくともわかる。 ……何故、不可能に挑むのですか。 私には理解できない……。 ……まずは、自分が何処にいるのか 把握することが重要です。 周囲をよく観察することです。 どうせ、無駄な努力でしょうけどね。 SE2030(選択肢が表示されるときのSE)。 : 注意:ここでは、クエストポイントを ※「注意:」は赤字 一定量消費することで、それに応じた 「残り空気」を入手できます。 残り空気は一度に入手せねばならず、 残り空気を再度入手しなおす際には、 今所持している「残り空気」は、 全て失われてしまいます。 残り空気をいくつもらう? >2個(クエストポイント1消費) >4個(クエストポイント2消費) >6個(クエストポイント3消費) >やめる WPに入ると次元の狭間(地下迷宮)へワープ。 **次元の狭間(地下迷宮) [#jd2cf5de] (右側のWPに入り、先程の「破損したDEM」を調べる) : 凍りつき、破損したDEMだ。 同じタイプのDEMをこの迷宮の どこかで見た気がする…… 左斜め下のWPに入ると残り空気(イベント)を1個失い、MAP左下のエリアにワープする。 MOBはエンジェルフェザーとダークフェザー。 真上に位置するWPに入るとフシギな泉へワープ。 **フシギな泉 [#if92902d] インスタンスダンジョン入口と同じ形のMAP。BGMも同じ、BGM1106(Ceaseless conflict)。 中央に光がある。 部屋の中央に立つ(光に触れる)。 SE3000(魔法詠唱時SE)が流れる。 : 天井から、淡い光が降り注いでいる。 触ると、何か暖かい感触だけが残る。 ここが「水の無い泉」だろうか…… : ※この先は何故かオートマタたちの名が表示されなくなる。 きれい…… : ……何故だろう。 マスター、この光を見ていると、 何か、締め付けられるような気分だ。 これは、「悲しい」と言う感情……? : やったぜ隊長! これが「水の無い泉」って奴だな。 例の「種」もこれで芽が出るんだろ? : しまいこんだあの「種」は、 光を浴びて、まるで心臓が脈を打つ かのように、小さく震えている。 : 気のせいかもしれないですけど、 『衣』のDEMさんが、ここに…… ……今ここに居るような気がします。 : (……何故。何故なのですか。 何故貴方は、貴方達は諦めない……) : ……! なぁ隊長。もしや、アイツの精神は コンテナじゃなくって……つまり、 この「種」に入り込んでいたのか…… : 泉に触れると、様々な「想い」が 流れ込んでくる。 記憶、感情、願い、祈り…… 一つ一つは弱く小さい光が、 流れ込んでくる…… 暗転。 BGM1143(Sacred duties。白/黒の聖堂BGM)が流れる。 : “イレギュラー”発生ヲ確認。 近イ型番ノ機体、同系統ノ個体。 全個体ノ破棄ヲ提言。 “イレギュラー”ノ存在ハ、 我々ノ存在ヲ危ウクスル…… 一瞬画面が戻って白くフラッシュした後に再び暗転。 : 何故、私たちを破壊しないのですか。 私たちは貴方達の敵だ。 決して、相容れることはない。 : 今は、確かにそうなのでしょう。 ですが、今日そうだったからといって 明日が同じとは限りません。 明日がダメでも、明後日が同じとは 決まったわけではないでしょう? 一瞬画面が戻って白くフラッシュした後に再び暗転。 : 指揮官殿、スイマセン…… 何カ大キナ功績ヲアゲテ、 破棄サレル同胞ヲ救オウトシタ…… 貴方ノ御役ニ立チタカッタ…… 一瞬画面が戻って白くフラッシュした後に再び暗転。 : たとえ、今は敵対していても。 たとえ、私の生きているうちに、 この願いがかなうことがなくても。 花が枯れ、実を結び、種子となり、 いつか新しい花を咲かせるように。 いつか、彼らともわかりあい…… 手を取り合う日が、来るように…… 画面戻る。BGMはそのまま。 : (……何故。なぜだ…… 貴方達は、あの人と同じように……) ワープの演出とSE(SE3219)を伴い、正面に半透明の「DEM-S・Fire」が立った状態で現れる。 : 隊長。今の、俺様にも聞こえた…… : 私もだ、マスター。 なんで、涙が出てくるんだろう。 : (彼は同胞を守るために戦っていた。 ……つまり、彼は既に……) [/いやいや(継続)]: もう、何もかも手遅れなのに。 もう、全部諦めたはずだったのに。 忘れることも出来なかった。 消えることも出来なかった。 諦めることも、出来なかった…… : ぽつりぽつりと、声なき声で 彼は話し始めた。 [/話す(継続)]: 私は、『頭』として作られたDEM 「X-1」様を助け出したかった。 あの方は、DEMとしては確かに 奇妙なところが多かった。 友軍の損失や、部下の消耗を嫌い、 時には撤退中の部隊の元へ 飛び込んでいくことすらあった。 あの方は、ドミニオン族やエミル族に 自分たちをなぞらえ、我々を自分の 「家族」として扱うことがあった。 それは、あくまでもあの方なりの 遊びなのだと思っていた。 ……あの方が、捨て駒にすべき 部下を見捨てられずに、自ら単身で 危険な戦場に飛び込んだ時までは。 : 俺様たちの、元の総大将が…… 生まれつきのイレギュラーか。 : 当時、新しいマザーを作り出すため、 DEM以外の強大な存在の力を コピーした候補作が作られた。 マザー候補は他にも数種が作られ、 それら候補と、補佐として作られた DEM達は、今後生産されるDEMの 基礎となる「素体」の候補だった。 そのひとつが、X-1様と我々だ。 あの方にとって、我々は自分の手足で しかない……はずだったのだ。 : ……お前は、守れなかったんだな。 お前の、大切な人を。 : 私は知る限りの情報を集め、分析し、 どうにかできないかと考えた。 ドミニオン族に、軍の機密情報を流し 陽動を行うことすら考えた。 だが、それでも可能性は0だった。 多くの犠牲が出たようだが、 結局あの方は捕らえられ、破壊され。 ……次元の断層に破棄されたそうだ。 私はそこで行動をやめた。 せめてあの方が守ろうとした同胞を。 それだけでも、守ろうと願った…… DEM-S・Fireの[/話す]が止まり、通常の立ちモーションになる。 : だから、ノーザンに攻め込んだ……。 : だが、結果はこの通りだ。 私は、何も成す事が出来なかった。 あの方を救えず、女王暗殺もできず、 あの守護者に命を助けられた挙句、 彼女の思いを知ることも、 それに応える事も出来なかった。 私についてきてくれた部下達も、 私などについてきたばかりに、 迷宮の中で朽ち果てさせてしまった。 : いいえ!それだけは違います! ワタシには、わかります。 迷宮で朽ち果てていた方々は、 戻るつもりならば、戻ればはずです。 パーツが疲労で朽ち果てるまで 動き続けたのはあの方々の意思です。 だって、あの方々は…… 最後の記録の中でも、アナタに 謝っていたんです……。 不幸な結果ではあったでしょう。 けれど、あの方々にとってアナタは、 アナタにとっての『頭』と同じく、 彼らが守りたい相手、だったんです。 そうでなければ、自己保存のルールを 破ってまで動き続けることは 出来ないはずなんです……。 : 手の中で、小さな種子が震える。 まるで、泣いているようにも見える。 [/いやいや(継続)]: ……私はっ…… 何も……何もできなかったのに。 誰も、助けられなかったのに……。 これ以上失うのが怖くて…… 何も出来なくなっていたのに。 なんで、なんで貴方は、 貴方達はそこまで出来るんだ。 何故、挫折して、諦めないんだ。 何故、貴方はあの守護者や…… あの方を、思い出させるんだ…… : ワタシも、他のみんなも。 リーダーに助けられたから、 今ここにいるんです。 誰かが助けてくれたから、 諦めないでいられたんです。 [/orz]: ……ぃ……。 ……やり直したい! もう、過去には戻れない。 ……それでも、諦めきれない。 私はもう何も出来ない! それでも、もう一度やり直したい! ……助けてくれ。 お願いだ、私をここから、 ここから救い出してくれ……私には、 諦めきれないネガイがあるんだ…… : 光の粒を充分に吸い込んだ「種」が、 この時になって、芽を開いた。 種子は小さな双葉を伸ばし、 何時しか青色のきれいな花をつけ、 樹となり、大きな実を付けると…… 幻のように、光に溶けていった。 その実は、硬い樹皮を内側から 押し出すように、何かを生み出した。 暗転。 画面が戻るとDEM-S・Fireが消え、代わりにオートマタ(サファイア)が出現している。 : そこには、樹皮と金属で編み上げられた オートマタによく似た生物がいた。 : ……これは……一体…… : あの「種」から生まれた樹を元に、 自分の存在を再構築した…… と言うべきなのでしょうか? : アナタはサファイア……じゃなくて、 DEM-S・Fire……? : ……噛んだな。 : あぁ、噛んだな。 ……まぁ、いいんじゃねぇのか? 長い名前も呼びにくいだろうし。 心機一転、新しい名前にするのも いいじゃねぇか、なぁ隊長! : ……これが、私の体なのか…… あぁ、私はさっきまで君たちと 会話していたDEM-S・Fire ……だった、はずだ……。 : 何があってこうなったのか、 私にはわからない。 でも、わかっていることもある。 お前のココロは、今はその体にある。 だから、それが、今のお前だ。 おそらく、マスターとしばらく 一緒にいないと、ココロがその体に 定着しないかもしれない。 だから、しばらくは一緒に来た方が いい、と思う……。 : 本当にそれでいいのか……? 貴方に頼ってしまうことになるが、 何故貴方はそこまでして……。 ……いや、それは聞くだけ無駄か。 本当に、貴方はあの方に似ている。 姿かたちが、ではないよ。 そのあり方が、と言うべきか。 私は……そうだな、さっき聞いた サファイアと言う名前がいいだろう。 すまないが、しばらくよろしく頼む。 そして、もう一つ頼みがあるんだ。 何時か、お願いすることになる。 貴方が思い出させてくれた、 私の大事な願いなんだ。 あの方は……『頭』のDEM、 X-1は、次元断層の向こう、何処か 遠いところで、まだ生きている。 何年に一度か、偶然、どこかから あの方の生存を知らせるビーコンが 届くことがある。 間に合わないかもしれない。 私の勘違いかもしれない。 だけど……もう諦めたくはないんだ。 その時は、よろしく頼むよ。 あの方と同じように大切な、我が主。 BGM1053(Sound of the ruin。ドミ界の天まで続く塔の島BGM)が流れる。 : 背負い魔・オートマタ(サファイア)を 入手した。 SEと共に、PCに青い光。 : 自分の中に、 感情が沸き起こる…… EPバッテリーに 10EPチャージされた。 ノーザン中央山脈のノーザンダンジョン前にワープ。