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アクロニアミニ劇場 第02話 【失われたネコを求めて】

始まりの会話

【紙芝居屋アイリス】
 さあ、みなさん。
 行く人、来る人、お暇な人、
 是非是非足を止めて
 お聞きになってくださいな。
【紙芝居屋アイリス】
 みんなの紙芝居屋さんですよー♪
 長い取材期間を終えて、この街で
 営業再開となりました。
 ……もちろん、騒ぎを起こすような事は
 いたしませんよ?
 
 世間で話題のあの人この人、
 知られていないこんな話。
 いろいろまとめて小箱に積めて、
 皆にお届けしちゃいますよ♪
 
 ……という訳で、聞いていって
 ください!

第一週

第二週

第三週

【紙芝居屋アイリス】
 バステトちゃんが策を弄して
 ハヅキちゃんを猫の守護魔に……?
 というのが、前回までのあらすじです♪
 はてさて、一体どうなる事やら……。
【バステト】
 レッスンその1。
 猫の鳴き声まね。
【守護魔・ハヅキ】
 えっ。
【バステト】
 ……なにか、おかしなことでもあった?
【守護魔・ハヅキ】
 ネコって、泣くの……?
 泣き真似をすることに、どんな意味が?
【バステト】
 えっ。
 
 ……ハヅキはもしかしたら猫について
 勘違いをしているかも。
 猫は、人の赤ん坊くらいの大きさで、
 肉球がぷにぷにで、にゃぁと鳴いて
 とてもかわいい生き物……。
【守護魔・ハヅキ】
 もしかして、小動物……?
 ハヅキは、なんだかすごく大きなものか
 エミルやタイタニアやドミニオンとかの
 種族の一種かと思ってた……。
【バステト】
 ……だれにも、間違いはある……。
 ハヅキ、こう、ポーズをとって、
 「にゃん」って。甘えるように、
 でも心は許していない感じで。
【守護魔・ハヅキ】
 ……にゃん?
 難しい……。にゃん。にゃーん?
【バステト】
 ……素晴らしい、これなら間違いなく
 猫の認知度は日に日に上昇……。
【守護魔・ハヅキ】
 でも、ハヅキは小動物ではないから。
 バステトおねえちゃん、ネコって
 生き物はこの辺りにはいないの……?
 むかしの生き物という事は……。
【紙芝居屋アイリス】
 ハヅキちゃん、かわいい……!
 正直それはいいのかなって疑問も
 ありましたがまぁ不問に処しましょう。
 ですが、ついに気が付いてしまった
 ようですね、何故猫はこの世界に
 いないのか……。
 それは次回のお楽しみ、です!

第四週

【紙芝居屋アイリス】
 バステトちゃんがハヅキちゃんに
 猫の真似をさせるのに成功した。
 というのが、前回までのあらすじです♪
 うん、前回のお話を聞きのがした人は
 残念でした。あれは……うん、危険かも
 しれません……。
【守護魔・ハヅキ】
 ハヅキは、小さいけど小動物のサイズに
 なることはできないし、見た目は人間に
 近い。バステトおねえちゃんもそう。
 
 本物のネコは、どこにいるの?
 むかしむかしの生き物だって、
 前に少しだけ聞いた事があるけど、
 ネコは見たことがないから。
【バステト】
 私は、猫が幸せだった世界から
 この世界にやってきた。
 でも、この世界には猫が居なくて、
 ようやくわかったのは、はるか昔に
 絶滅してしまったらしいって事だけ。
 
 絶望した。とても、悲しかった。
 でも、優しい人たちが教えてくれた。
 なら、私がみんなに猫のことを教えれば
 皆が猫を覚えていてくれるし……
 世界のどこかには、猫がまだ生きている
 かもしれないって。
【守護魔・ハヅキ】
 だから、そんなにネコの事を?
【バステト】
 ……そう。
 いつか、猫が帰ってきた時に、
 皆が猫のことを覚えているように。
【守護魔・ハヅキ】
 ええと。バステトおねえちゃん。
 ハヅキ、ネコは知らないけど……、
 ネコマタって人達なら、知ってる……。
 
 バステトおねえちゃんとも違うけど、
 別の世界から来たって言ってた……。
 友達のグリと、その家族。
 一度帰っちゃったけど、たまに遊びに
 来ることが……。
【バステト】
 ネコマタ……?
 私の知らない、猫の亜種……。
 知りたい、ぜひ知りたい。
 どこに行けば会えるの?
【守護魔・ハヅキ】
 アミス先生の学校なら、たまに。
【バステト】
 それって、飛空庭の学校……?
 あれ、受付嬢のかよってるとこ?
【守護魔・ハヅキ】
 受付嬢……97%の確率で、
 デス・アルマと判断……。
 多分、その人はハヅキ知ってる……。
【バステト】
 と……灯台下暗し……?
 でも、家族でいるのはいい。
 猫は大家族。
 一人でもいっぱいでも可愛い。
 
 ……家族と言えば、猫ではないけど
 鳥っぽい家族は見た事がある。
 ほんの少し、狩猟者としての本能が
 目覚めそうになったけど……。
 
 浮き輪を付けて歩いてる鳥っぽい
 雰囲気の女の子と、親鳥……じゃなくて
 母親を見たことがあった。
 猫の布教をしたら、微妙に怖がられた
 のは納得いかない……。
【守護魔・ハヅキ】
 その子は、お話しした事がある……。
 確か、ニドって言う名前の子。
 あの子も、アルマの一人。
 ……親子だったはずだけど、
 お母さんもアルマ……なのかな?
【紙芝居屋アイリス】
 なんとなんと、ロア以外にも異世界から
 ……いえ、むしろ純粋な異世界からの
 訪問者がいるなんてびっくりです!
 そっちも気になりますが、次の話題は
 先ほど話に出た親御さん……。
 
 ええと、取材ノートによるとですね、
 アクロポリス在住のギーゴさん!
 御話の相手は、トンカにお住いの
 ホウオウさんになります。ぜひぜひ、
 次回も紙芝居を聞きに来て下さいね♪