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イリスと記憶の書架 ログ
十一の物語 終幕の魔王

プレストーリー

アップタウンに現れた黒い衣装を身にまとった紙芝居屋。
彼女は冒険者になんでもクエストカウンターへの案内を頼んだ。
もう一人の紙芝居屋は、話し合いに来たというがその真意とは……? 

ダウンタウン

西階段下に???(ドラッキー・アルマ)。
※今までのイベントに参加していない場合
???に話しかける↓

???[プレイヤーに向き直る]:
 い……いらっしゃいませ、です。
 当なんでもクエストカウンターは
 現在……その、えっと。
 まだ準備中、です。

会話終了。

※先月までにイベントに参加している場合
???に話しかける↓

???[プレイヤーに向き直る]:
 い……いらっしゃいませ、です。
 当なんでもクエストカウンターは
 現在……その、えっと。
 営業中、です。
 なんでもクエストカウンターに
 行く、ですか?

選択肢

どうする?:
 >今はいかない
 >行く

>今はいかない→会話終了。

>行く↓

???[-]:
 ……小生についてきてください。
 案内する、です。

→なんでもクエストカウンターへ移動。

なんでもクエストカウンター

入り口少し離れたところに???。
???に話しかける↓

???[プレイヤーに向き直る /話す]:
 い……いらっしゃいませ、です。
 当なんでもクエストカウンターは
 現在……その、えっと。
 営業中、です。
 小生、難しい事はわからないので
 詳しくはカウンターの所にいる
 受付嬢に聞いてほしい、です。

会話終了。

受付嬢の左手後ろに紙芝居屋。
受付嬢、紙芝居屋に話しかけると
受付嬢の通常台詞。

アップタウン

中央西噴水前に黒い紙芝居屋。

※名声が足りない場合
黒い紙芝居屋に話しかける↓

黒い紙芝居屋[プレイヤーに向き直る /話す]:
 うふふふ……あら?
黒い紙芝居屋[-]:
 あなた、冒険者さんですか?
 ……でも、まだ冒険を始めて
 まだそんなに経験を積んでいない
 ように見えますね……。
 まだ、あなたには
 お願いできそうに無いのだけれど、
 もしあなたがさらに経験を積んで
 より強い信頼を
 得ることが出来たら……
 その時はまた、お願いさせて
 いただきますねー♪

会話終了。

※通常
黒い紙芝居屋に話しかける↓

黒い紙芝居屋[プレイヤーに向き直る /話す]:
 うふふふ……あら?
黒い紙芝居屋[-]:
 あの、そこの冒険者さん?
 お願いしたいことがあるのですが……
 この街のどこかに、
 色々な依頼を受けてくれる
 なんでもクエストカウンターと
 いうところがあるはずなのですが、
 場所を知りませんか?
 もし良ければ、場所をお教え
 いただけると嬉しいなー……って。

選択肢

どうする?:
 >今はちょっと忙しい
 >一緒に探す          (←今までのイベントに参加していない場合)
 >案内する           (←先月までにイベントに参加している場合)
 >断る             (←先月までにイベントに参加している場合)

>今はちょっと忙しい→会話終了。

>一緒に探す
>案内する↓

黒い紙芝居屋[-]:
 では、よろしくお願いします。
 ええ、私は、話し合わないと
 いけないって考えているのです……
 色々と、ね……

暗転。暗いまま話している。

:
 ……そのクエストカウンターは、
 ダウンタウンの西階段の下、
 この前まで使われていなかった
 区画で営業していた。

開ける。

→なんでもクエストカウンターへ移動。

>断る↓

黒い紙芝居屋[-]:
 あらあら、残念です。
 嫌われてしまいましたー……?
 仕方ありません。
 案内してくれる人が見つかるか、
 あるいはあっちから私を見つけて
 くれるようになるまで、
 色々なところで紙芝居の公演をして、
 様々なロアを生み出し続けると……
 え?
 案内していただけるんですか?
 それはすごーく、すごーく
 助かります……。
 うふふふふ……

選択肢

どうする?:
 >今はちょっと忙しい
 >案内する

→前の選択肢「どうする?」に同じ。

アップタウン

中央西噴水前に黒い紙芝居屋。
黒い紙芝居屋に話しかける↓

黒い紙芝居屋[プレイヤーに向き直る /話す]:
 うふふふ……あら?
黒い紙芝居屋[-]:
 なんでもクエストカウンターと
 いうところがあるはずなのですが、
 場所を知りませんか?
 もし良ければ、場所をお教え
 いただけると嬉しいなー……って。

→選択肢「どうする?」へ。

ダウンタウン

西階段下に???。
???に話しかける↓

???[プレイヤーに向き直る]:
 い……いらっしゃいませ、です。
 当なんでもクエストカウンターは
 現在……その、えっと。
 営業中、です。
 小生、難しい事はわからないので
 詳しくはカウンターの所にいる
 受付嬢に聞いてほしい、です。
 なんでもクエストカウンターに
 行く、ですか?

選択肢

どうする?:
 >今はいかない
 >行く

>今はいかない→会話終了。

>行く↓

???[-]:
 ……小生についてきてください。
 案内する、です。

→なんでもクエストカウンターへ移動。

なんでもクエストカウンター

入り口少し離れたところに???。
???に話しかける↓

???[プレイヤーに向き直る /話す]:
 い……いらっしゃいませ、です。
 おひとり様ですか?
 お連れ様は後から?
 小生、難しい事はわからないので
 詳しくはカウンターの所にいる
 受付嬢に聞いてほしい、です。

会話終了。

受付嬢の左手後ろに紙芝居屋。
受付嬢、紙芝居屋に話しかける↓
受付嬢が「びっくり1」エモーション。
プレイヤーが定位置に移動する。

受付嬢[/話す]:
 おお、ちょっと待っていてくれ。
 すまぬが今足下に何かが……

受付嬢が「がっかり」モーション。
同時に、紙芝居屋が受付嬢に向き直る。

紙芝居屋[/話す]:
 それ、なんでしょうね……?
 バッテン型の、短剣……?

???がカウンターに駆け寄る。
???が受付嬢に向き直る。

???[/*汗1 /話す]:
 あっ。
 もうしわけない、それは小生の
 シュリケン……です。
 一応刃物なので、手を傷つけない様に
 ご注意願います、です。
受付嬢[/話す]:
 ふむ、もうちょっと片づけを
 しっかりしてくれよ?
 そなたはいいが、他のアルマ達は
 まだ刃物の扱いに慣れていない者も
 それなりに……っと、
 おお、すまんな。待たせた。

紙芝居屋がプレイヤーに向き直る

紙芝居屋[/話す]:
 あら~、いらっしゃいませ~♪
 なんでもクエストカウンターへ
 ようこそおいで下さいました。
 私の接客もそろそろ板について
 来たと言うべきでしょうかね、
 うふふ。

前年イベント「アルマたちと絆の樹」未経験、かつ今までのイベントに参加していない場合

受付嬢[/*はっ /話す]:
 おお、そこのそなた。
 今まさにこの余と会話している
 冒険者であるそなただよ。
 そなたはクエストを
 受ける気はないか?
 なに、他のクエストカウンターで
 クエストを受けている最中でも構わん。
 なかなか見どころがあるように
 見えたのでな、ぜひともこの依頼を
 受けてみないかね?
 報酬はしっかりと払うぞ?

???がプレイヤーに向き直る。

ドラッキー[/話す]:
 あ、小生は、その……
 ド、ドラッキーと言います。
 学校に通いながらですが、
 受付嬢のところでお世話にも
 なっている冒険者見習い、です。
 まだ本物の冒険者には
 ほど遠い若輩者ではありますが……
 その、今後ともよろしく
 お願いするであります。

ドラッキーが「お辞儀」モーション。

紙芝居屋[/話す]:
 紙芝居屋のアイリスと申します♪
 初めましてー……って、あら?
 あなたはずいぶんと……うん、すごい。
 心の中というか、
 器の大きさというか、
 ロアを受け入れても平気そうな。
受付嬢[/話す]:
 ほぅ、紙芝居屋がそこまでいうとは。
 希少な才能の持ち主のようだな。
 ……あぁ、ロアとは何か、
 まだ説明をしていなかったな。
紙芝居屋[紙芝居]:         (情報待ち:紙芝居台を出した横でポーズ)
 はーい、ではご説明しますね♪

紙芝居屋が「音符」エモーション。

紙芝居屋[語る]:          (情報待ち:紙芝居台を出した横で手振りをつけた話し)
 ロアというのは……
 まぁ、簡単に言うと
 「物語の中から抜け出して
  きたような人」……です。
 信じてもらえないかもしれませんが、
 私がちょっと仕掛けを
 加えた感じで紙芝居を語ると
 それを聞いた人達の心の中に……
 「物語に出てきた人は
  こんな人なんだな」
 
 と言う記憶が結構強めに残ります。
 この世界には「想いの力」って言う
 フシギな力があってですね、
 多くの人たちが「こんな人がいる」と
 信じてくれたら、その人が実際に
 この世界に存在する……と言う
 事が起きる……いえ、起こすんです。
 こうして、物語から生み出された
 人達の事を、ロアと呼んでいます。

紙芝居屋が「紙芝居」モーション。   (情報待ち:同上)

受付嬢[-]:
 まぁ、生まれただけならいいんだ。
 その辺は、余とて人とは少し違うし、
 人の親から生まれていても人の枠を
 飛び越えてしまうような奴もいる。
 どんな有り様であっても、人と共に
 この世界で暮らしていけるならば
 問題はないと思うのだがな……
紙芝居屋[語る]:           (情報待ち:同上)
 ええ、ロアにはその存在に大きな
 制約があります。
 一つは、元々の物語にその在り方を
 縛られている事。
 例えば、吸血鬼は人の血を吸う事を
 必要としますし、海賊であれば船に乗り
 海に出ることが必要になります。
 海賊に関しては多少例外も
 在ったりはしますが……
 ……好む、ではありません。
 必要、なんです。

ドラッキーが受付嬢に向き直る。

ドラッキー[/話す]:
 小生、いまだに良くわかっては
 いないのですが……
 例えば海賊が海に出られないと、
 なにか問題がある、ということです?
紙芝居屋[/話す]:
 はい、とても良い質問です!
 ロアは物語から生まれました。
 その存在を保証しているのは、
 物語を聞いた人々の記憶です。
 そこには、この人物はこんな性格で
 こんな考え方をするんだ、と言う
 その内側の記憶と……        (←注:「内側の記憶」赤字)
 この人は物語の中でこういう事をして、
 こうするからこそこの人なんだ、
 と言う外側の記憶があります。    (←注:「外側の記憶」赤字)
 なので、たとえば吸血鬼が血を吸えずに
 トマトジュースばかり飲んでいたら、
 ドラッキーちゃんにはどう見えますか?

紙芝居屋が「紙芝居」モーション。    (情報待ち:同上)

ドラッキー[紙芝居屋に向き直る /*汗2 /話す]:
 え?
 ええと……それは単に
 トマトジュースが好きな人、
 に、見えるです。
紙芝居屋[語る]:            (情報待ち:同上)
 そう、そこなんです。
 本人は自分の事を吸血鬼だと知って
 いるのに、他の人はいつの間にか
 その人が吸血鬼であることを忘れ、
 いつもトマトジュースを飲んでいる人
 だと認識をして……
 自分の中の記憶を上書きします。

紙芝居屋が「紙芝居」モーション。     (情報待ち:同上)

受付嬢[/話す]:
 さて、ドラッキー、
 ○○、
 ここで問題だ。
 内側の記憶と外側の記憶。
 本来これは両者がかみ合って
 いるはずのものだ。
 
 「吸血鬼だから、人の血を吸う」     (←注:「だから」「血を吸う」赤字)
 と言う風にな。
 では、これが
 
 「吸血鬼だから、血を吸わない」     (←注:「だから」「吸わない」赤字)
 
 となった場合、どうなる?
ドラッキー[/話す]:
 ……ちぐはく、です。
 小生には矛盾しているように見えます。
紙芝居屋[語る]:             (情報待ち:同上)
 ええ。
 存在が矛盾してしまった場合、
 他人の記憶に存在を依存する
 ロアは、自分を保つことができず……
 消滅、してしまうのです。

ドラッキーが「痛っ!」モーションと同時に、「びっくり1」エモーション。

ドラッキー[すすり泣く]:         (情報待ち:両手を目元に当てている)
 ……!
 それは、あまりにも……
紙芝居屋[/話す]:
 ……ええ。
 私は、気が付けなかったんです。
 生みだされたロアが、その時に
 どんな思いをするのかという事に。
 ……私が生み出したロアは、
 とても大事な存在だったはずなのに。
受付嬢[/話す]:
 かつてロアを生み出していた
 紙芝居屋……紙芝居屋のアイリスは
 色々あって、今はロアを生み出すのを
 止めてここに居る。
 しかし、ロアが生み出されることは
 それからも続いた……
 
 もう一人の紙芝居屋、
 黒い衣装のアイリスが現れたからだ。
 黒い衣装の紙芝居屋は、
 ロアを生み出す事こそが
 目的であると言ってな。
 あまり友好的には見えなかった。
 あやつが何を求め、何を狙うのか、
 話し合いで落ち着くのであれば
 いいのだが……
紙芝居屋[/話す]:
 もう一人の私が、
 どうしてロアを生みだそうと
 しているのか。
 それは私にもわからないんですよ。
 困りましたねぇ~。
 ……まぁ、前にあった事件の結果
 ロアを生み出すのを一度止めるまで、
 自分だってなんで生み出すのかに
 疑問など持っていなかったのも
 事実ではあるんですけど……

→共通へ接続。

前年イベント「アルマたちと絆の樹」経験、かつ今までのイベントに参加していない場合

先々月までのイベントには参加しているが、先月のイベントに参加していない場合

(編注:先々月から参加していない場合の可能性もあり。八の物語までは参加し、九の物語と十の物語に参加していないキャラで確認)

受付嬢[/話す]:
 なんだ、そなたか、
 ○○。
 わかっているとは思うが、
 ちと、困ったことになっていてな。
 そなたの手を借りたいのだよ。
 かつてロアを生み出していた
 紙芝居屋……紙芝居屋のアイリスは
 色々あって、今はロアを生み出すのを
 止めてここに居る。
 しかし、ロアが生み出されることは
 続いた……そう、もう一人の紙芝居屋
 黒い衣装のアイリスが現れたのだ。
 黒い衣装の紙芝居屋は、
 ロアを生み出す事こそが
 目的であると言ってな。
 あまり友好的には見えなかった。
 あやつが何を求め、何を狙うのか
 話し合いで落ち着くのであれば
 いいのだが……
紙芝居屋[/話す]:
 もう一人の私がどうしてロアを
 生み出そうとしているのか。
 私にもわからないんですよ。
 困りましたねぇ~。
 ……まぁ、前にあった事件の結果
 ロアを生み出すのを一度止めるまで、
 自分だってなんで生み出すのかに
 疑問など持っていなかったのも
 事実ではあるんですけど……

ドラッキーがプレイヤーに向き直る。

ドラッキー[/話す]:
 ……こちらの方が、あの
 ○○……ですか?
 あ、小生は、その……
 ド、ドラッキー、です。
 みんなからあなたのお話を
 聞いているです。
 若輩者ですが、今後とも
 よろしくお願いするです。

ドラッキーが「お辞儀」モーション。

→共通へ接続。

先月までにイベントに参加している場合

受付嬢[/話す]:
 なんだ、そなたか、
 ○○。
 今日はどうしたのだ?
 今現在、ロアを生み出しているのは
 ここに居る白い衣装のアイリスと、
 黒い衣装のアイリスだと判明している。
 黒い衣装の紙芝居屋は、
 ロアを生み出す事こそが
 目的であると言ってな。
 あまり友好的には見えなかった。
 あやつが何を求め、何を狙うのか
 話し合いで落ち着くのであれば
 いいのだが……

ドラッキーがプレイヤーに向き直る。

ドラッキー[/話す]:
 ……こちらの方が、あの
 ○○……ですか?
 あ、小生は、その……
 ド、ドラッキー、です。
 みんなからあなたのお話を
 聞いているです。
 若輩者ですが、今後とも
 よろしくお願いするです。

ドラッキーが「お辞儀」モーション。

紙芝居屋[/話す]:
 ドラッキーちゃんは、
 とーっても素早いんですよー♪
 もう、ニンジャー!って感じで。
ドラッキー[/話す]:
 はぁ……あの、紙芝居屋、
 ニンジャーって、なんです?

共通

受付嬢[/話す]:
 ここに居る紙芝居屋も、
 いまいち自分の事が
 わかっておらんしなぁ……

受付嬢と紙芝居屋が向かい合う。

受付嬢[/話す]:
 ……そなた自信がロアである可能性は
 否定しきれん、という事なのか?
紙芝居屋[/話す]:
 どうでしょうね……
 自分自身に疑問を持つ人は
 あまりいないと思います。
 ただ、自分自身や過去の記憶と
 言われると曖昧なんですよね。
 気が付いたら何故か
 マイマイの海岸にいたのは
 覚えているのですが……
 私の事を知っている人がいなかった
 と言う事から、私自身がロアと言う
 可能性は低いと思うんですけど……

受付嬢とドラッキーが入り口に向き直る。

受付嬢[/話す]:
 ……ん?
 そなた、誰か連れてきたようだな……
紙芝居屋[/話す]:
 あらあら、お客様ですか?
紙芝居屋[/*びっくり1 /話す]:
 ……!?
 あなたはっ!

入り口に黒い紙芝居屋がフェードイン。

黒い紙芝居屋[/話す]:
 ……いきなり争う気は、ないですよ。

黒い紙芝居屋がカウンターに歩み寄る。

黒い紙芝居屋[受付嬢に向き直る]:
 今日は、話し合いに来たんです。
 そう、もう一人の私と。
 そして、皆さんと。

暗転。
明けると、ドラッキーは戦闘待機モーション。
同時に、受付嬢、紙芝居屋、ドラッキーが「びっくり1」エモーション。

受付嬢[/話す]:
 ……貴様からここに来るとは、
 正直に言えば意外だな。
 話し合いに来たというのは本当か?
黒い紙芝居屋[/話す]:
 ええ、私はあなた達と敵対する気は
 あまり無いんですよ。
 邪魔するなら、別ですけどね。
 問題は、もう一人の私。
 あなたですよ、紙芝居屋のアイリス。
 あなたを、説得しに来たんです。
 あなたの真意を、問いに来たんです。
紙芝居屋[/話す]:
 ……あはは、人気者ですねぇ私。
 同じ顔の私に言われるのは、
 なんともやるせない気分ですけど。
 ……お話を聞きましょうか。
 色よい返事ができるとは、
 限らないのですけれど。
黒い紙芝居屋[/話す]:
 私は想いを具現化するために
 生まれたのだから、それをしないなら
 それはもう私ではない。
 そんな私は存在してはいけないし、
 存在してるなら、正しい私に
 戻さなきゃいけない。
紙芝居屋[/話す]:
 違います!
 私は……ロアを生み出さなくなった
 だけで、想いの力の具現化を諦めた
 わけではありません!
 正しいやり方を考えなければならない
 と言っているんです、生み出す者の、
 心すべきこととして……
黒い紙芝居屋[/話す]:
 ……あぁ、そういう事ですね。
 ……みなさんは、思い出星って
 いう童話をご存知ですか?
 
 アクロポリスを中心に知られている
 おとぎ話のようなものです。

間。

受付嬢[/話す]:
 ……何の話を始めるかと思ったら、
 童話の話か。
 今までのロアの物語とは違って、
 その話はもともとこの世界で良く……
 いや、一般的とまでは言わないが、
 それなりに知っている者も多いと
 思われる話だな。
ドラッキー[戦闘待機]:
 小生も、学校の仲間からその話は
 聞いたことがあるです。
 ……ですが、それは紙芝居屋を
 説得するのに、何か関係が?
黒い紙芝居屋[/話す]:
 ええ、大ありですとも!
 私の願いとも、大いに関わります。
 ロアは、私やそこにいる
 もう一人の私が知っている
 この世界には知られていないだろう
 物語を基にして生み出されています。
紙芝居屋[/話す]:
 ……確かに、そうですね。
 私が紙芝居にした物語は、
 全て最初に私が持っていた本。
 ……今となっては、誰が
 創り上げたのかもわからない
 物語を基にしているのは確かです。
 でも、それだけでこの世界には
 知られてないと言い張るのは
 難しいのではないですか?
黒い紙芝居屋[/話す]:
 ……何を言っているの?
 あなた、自分で自分の言っている事を
 信じているのかしら?
 だって、考えてもごらんなさいな。
 この世界に、海を旅する海賊なんて
 いたことあるのかしら?
 タイタニアの世界なら、まだ海賊は
 存在しうるかもしれないけれど、
 それならば海賊はタイタニアの
 翼が無いとおかしいわよね?

間。

紙芝居屋[/話す]:
 ……それは……
黒い紙芝居屋[/話す]:
 私は、自分が誰なのか考えました。
 全部知っているのに、何も知らない。
 なんで、自分がもう一人いるのか。
 なんで、自分がするべきことを
 しなくなってしまったのか。
 その中で、私が知っている物語は
 一つを除いて、この世界で知られている
 ものではない……という事が
 わかりました。
受付嬢[/話す]:
 ……ほぅ。
黒い紙芝居屋[/話す]:
 もしかしたら、存在はして
 いたのかもしれない。
 世界のどこかに埋まった
 石版あたりに、
 ひっそりと書かれて
 いるのかもしれない。
 でも今この世界では
 これらの物語は知られていない。
 遥か昔に消え去った……
 あるいは、そもそも存在しない物語。
 だからこそ、ロアとして実体化して
 もらうのには適していたんですけどね。
 だって、既に様々なイメージがある
 お話の登場人物だと、
 実体化するときにその姿が
 ぶれてしまいかねないもの。
受付嬢[/話す]:
 いい加減に本題に入って欲しいのだが、
 今、話のどのあたりかな?
黒い紙芝居屋[/話す]:
 あら、もうそろそろクライマックスに
 さしかかりますよ?
 もうすぐ、物語は終わるんですもの。
 そうそう、この世界にある唯一の
 物語ですが……それは、まだ私も
 実体化の実験に手を出しては
 いませんでした。
ドラッキー[戦闘待機]:
 その、思い出星の童話……
 の、ことですか?
受付嬢[/話す]:
 まぁ、本人の言うとおり、
 思い出星の童話には決まった
 登場人物はいないようだし、
 単に思い出が星になる……
 と言うようなもので、地域によって
 細かく差があるかもしれんからな。

間。

黒い紙芝居屋[/話す]:
 いえ、細かく差があっても、
 問題が無かったんです♪
 さすがとしか、言いようがありません。
紙芝居屋[/話す]:
 ……?
 一体、何のことを言ってるんですか?
 私はロアの実体化を止めているし、
 一体誰が問題解決をしたと?
黒い紙芝居屋[/話す]:
 一体、何のことを言ってるんですか?
 あなたに決まっているじゃないですか!
 もう一人の私の他に、一体誰に
 そんなことができるって言うんですか!
 あぁ、思いつきませんでした!
 流石です!
 裏切られたのかと思っていたけど、
 そうじゃなかった。
 ロアの器を作り出そうとすれば、
 イメージがぶれて、固定できずに
 消えてしまう可能性が高い。
 ならば、逆に考えればいい。
 すでに外見の固定されている
 誰かを、あの思い出星の物語に……

間。

紙芝居屋[/話す]:
 え……?

紙芝居屋に「!」エフェクト(アクティブモンスターのターゲティングに同じ)。

紙芝居屋[/話す]:
 まさか、あなたっ!?
黒い紙芝居屋[/話す]:
 そうでしょう?
 そうじゃないはずがないでしょう?
 でなければ、私が想いの力の
 実体化を諦めるなんてはず、
 そもそもありえないんですから。
 諦めていないというのが、
 もっとも確実な答えではないですか♪
 うふふ、うふふふふふ……!
受付嬢[/話す]:
 ……ん?
 もしや……
 おい、まさか……
紙芝居屋[/話す]:
 そんなこと、許されるわけが
 ないじゃないですかっ!

黒い紙芝居屋に「!」エフェクト(アクティブモンスターのターゲティングに同じ)。

黒い紙芝居屋[/話す]:
 ……?
 なん……で……
 なんで、なの?
 あなたは、私じゃ、ないの?
 なんで、私なのに、私を裏切るの?

選択肢

紙芝居屋は……:
 >裏切るわけがない
 >信じている

>裏切るわけがない

>信じている↓

紙芝居屋[/話す]:
 ○○さん……
ドラッキー[戦闘待機]:
 裏切りではない、です。
 小生も、詳しい話は聞いてない
 ですけど……少なくとも、
 こっちの紙芝居屋は、
 自分が生み出したロアの人たちを
 とても……大切に思ってるです。
 あなたみたいに、
 誰かを道具みたいに言ったりすることも
 小生たちを裏切ったりすることも、
 決して、無いと信じてるです。
紙芝居屋[/話す]:
 ドラッキーちゃんも……
 そんなに、私の事を信じて
 くれてるんですねー♪
 もう、そこまで信じられてるなら
 裏切るなんてできるわけないじゃ
 ないですかー、もぅ♪
ドラッキー[戦闘待機 /*汗1]:
 ……その軽いリアクションは、
 時々疑わしい、ですけど。

間。

黒い紙芝居屋[/話す]:
 ふぅ……ん。
 そっか、そうなんですねー。
 話し合いで解決したかったけど、
 それだけで解決できるとは
 思ってはいませんでしたし。
 信じたかったけれど、
 もう、いいです。
 私だけで、やるしかないですね。
 ……あなたは、もう邪魔ですよ。
ドラッキー[戦闘待機 /*びっくり1]:
 皆さまご注意を!
 何やら空気が……

黒い紙芝居屋がプレイヤーに向き直る。

黒い紙芝居屋[語る]:       (情報待ち:紙芝居台の横で手振りをつける)
 さぁ、みなさん。
 行く人、来る人、お暇な人、
 是非是非足を止めて
 お聞きになってくださいな。
紙芝居屋[/話す]:
 ……ロアを呼び出すの?
 でも、たった一回で呼ぼうなんて
 無謀じゃありませんか!?
ドラッキー[戦闘待機]:
 少なくとも、紙芝居を公演する
 人物なら、アップタウンも
 ダウンタウンもずっと巡回して、
 そんな噂は聞いてない……です。
黒い紙芝居屋[紙芝居]:      (情報待ち:立ち絵・紙芝居台の横でポーズ)
 ……一回だけ?
 誰が、そんなことを言いましたか?
 私は、ここに来る前に街中で
 何度も何度も何度も何度も、
 このお話を語っていますよ?
 ……ただ、紙芝居を見せては
 いませんけれども、ね。
受付嬢[?]:           (メモ:点滅した・・・?バグかも)
 いかん、ドラッキー、
 ○○、
 奴を抑え込め!

ドラッキーに黒い煙で囲うエフェクト。
同時に、ドラッキーが「痛っ!」モーション。

ドラッキー[戦闘待機]:
 ……!
 動けない、です……!

プレイヤー、受付嬢、紙芝居屋に黒い煙で囲うエフェクト。    (メモ:モーション確認)
暗転。暗いまま、赤い紙芝居屋のシルエットが表示される。

黒い紙芝居屋:
 此度語りますは破壊者の物語。
 世界に終焉と絶望をもたらす
 恐怖の魔王の物語でございまーす♪
 むかーしむかし、あるところに
 ……くすくす、こんな前置きは
 もういらないでしょうか?
 とてもとても愚かな人間がおりました。
 愚かな人間は勇猛果敢で
 怖いもの知らず、
 好奇心旺盛でお人よし、
 どんな事件も解決し
 人々から感謝されていました。
 ちやほやもてはやされる
 そのおろかな人間を
 ある人は“勇者”と呼びました。
 勇者は更に調子に乗って
 身の程知らずな事柄にも
 首を突っ込むようになったのです。
黒い紙芝居屋:
 そうしてとうとう、
 ついに身の程知らずの
 断罪を受ける時がやってきました。
 勇者の前に
 絶対無敵の魔王が現れたのです!
 魔王には……
 魔法も化学も、剣も鉄砲も
 加護も呪いも、効きません。
 逃げ出した勇者を
 魔王はどこまでも追い続けます♪
 勇者が泣き叫んでも
 だぁれも助けてくれません。
 もうここまで
 追ってこないだろうと
 逃げ疲れて立ち止まると
 そこは真っ暗闇でした。
 「自分からここに来るなんて」
 声が聞こえて
 暗闇に目を凝らすと
 そこにいたのは魔王でした。
 勇者は自ら魔王のいる
 地獄に飛び込んでしまったのです。
 後悔してももう遅いです♪
 勇者は魔王に倒されて
 しまいましたとさ♪
 
 ……おしまい♪
 くすくす、
 くすくすくすくすくす
 くすくすくすくすくす
 くすくすくすくす♪

明ける。

紙芝居屋[/話す]:
 ……そん、な……
 それは、そんな終わり方じゃ……
 もっと、もっと良い結末にすることも
 出来るのに……
黒い紙芝居屋[語る]:        (情報待ち:同上)
 印象に残る物なら、具現化しやすい。
 この法則を見つけたのは、
 あなたでしょう?
 それに、あなただって何度もこうやって
 実験してたじゃないですか。
 人を傷つける者、人に裏切られる者、
 不幸を呼ぶ者、存在しえない者……
 衝撃が強ければ、記憶に残る。
 そうやって、ロアを生み出したのに
 今更、何を言ってるんですか?

紙芝居屋に「!」エフェクト(アクティブモンスターのターゲティングに同じ)。

紙芝居屋[/話す]:
 ……!

サンダーストームのエフェクトと共に、ルチフェロ・ロア出現。
ドラッキー、受付嬢、紙芝居屋がルチフェロ・ロアに向き直る。  (メモ:プレイヤーは?&ドラッキーが通常モーション。)

魔王?[/話す]:
 ……わたしは、魔王。
 ル……ルチ、ルチフェロ。
 なんだか、ちょっとちからぶそく。

黒い紙芝居屋がルチフェロに向き直ると同時に、「汗1」エモーション。

黒い紙芝居屋[/話す]:
 ……なんか、舌足らずな……
 あれ?
 私の想定では、もっとぼんで、
 きゅっとして、ぼーんとした……
ルチフェロ[/話す]:
 ……舌かんだ。ちょっと痛い……
 あと、体が小さいのは、
 あなたが外見の説明で紙芝居を
 使わなかったから。
 あまり、絶望のイメージが
 まとまってない……みたい。
 改めて、わたしは魔王。
 名は、ルチフェロ。
 あなたたちの物語をおわらせる……
黒い紙芝居屋[/話す]:
 うーん……可愛くなっちゃいましたか。
 まぁ、可愛い絶望でもいいでしょう。

黒い紙芝居屋がルチフェロの後ろまで駆け寄る。
黒い紙芝居屋がプレイヤーに向き直る。

黒い紙芝居屋[/話す]:
 さぁ、ルチフェロ。
 あの人たちの物語を
 「終わらせて」ください。
 いけますね?
ルチフェロ[アピール]:        (情報待ち:双剣を取り出し、左回転)
 ……うん、わかった。
 白い紙芝居や、そして
 そこの……器たりえる存在。
 わたしは魔王、あなたの敵。
 あなたの物語に幕を下ろすために
 ここに生まれてきたの。
 だから……おとなしく
 地獄の底でこうかいしてね……?

ロアがすべてそろっている場合

ル・フェイがルチフェロの背後にワープしてくる。
同時に、ルチフェロがル・フェイに向き直る。

ル・フェイ[/話す]:
 ちょっと、黙って見ているわけには
 いかないかなぁ。
 ねぇ、ルチフェロ。語られし魔王。
 あなたと争う気はないのだけれど……

ローレライがルチフェロの横にワープしてくる。
同時に、ルチフェロがローレライに向き直り、黒い紙芝居屋がルチフェロに向き直る。

ローレライ[/話す]:
 あら、あららら?
 マスターに敵対するのは
 この子なんですか?
 おー、絵になりますねー。

ル・フェイの隣にバステトがワープしてくる。
同時に、ルチフェロがバステトに向き直る。

バステト[/話す]:
 ……魔王?
 猫、知ってる?

ローレライの横にパラケルススがワープしてくる
同時に、ルチフェロがパラケルススに向き直る。

パラケルスス[/話す]:
 んむ、状況が一気に混乱したな。
 姉君達の中で、まともに状況を
 把握しているのはフェイ姉のみか。
ル・フェイ[/話す]:
 パラケルススちゃん、
 割と頼りにしてるからね♪
 ……で、どうかしら、
 ルチフェロ・ロア……いえ、
 魔王と言うべきかしら?

ルチフェロがバステトに向き直る。

ルチフェロ[/話す]:
 ……猫の事は知ってる。
 絵になるのはいいけど、
 わたしは叙事詩のほうが好き……
 あと、わたしはそこにいる
 紙芝居屋の物語を終わらせるのが
 魔王としての役割……
バステト[/話す]:
 この子、いい子かも……でも
 ○○を
 傷つけるなら、許さない……
ローレライ[/話す]:
 そーですそーです!
 ますたーをまもるためなら、
 たとえ日の中、鍋の中!
 ひなたでぬっくぬくだったり
 おふろでぽっかぽか……って、
 それはともかく、
 ただじゃおかないですよ?
パラケルスス[/話す]:
 ……確かに、母君は様々な
 過ちを犯したのだろう。
 だが、悪意を持っていたわけではなく、
 目的を信じていたのは確かだ。
 魔王よ、遠き妹よ。
 我輩たちが争う理由はあるのか?

ルチフェロがパラケルススに向き直る。
同時に所有者死亡時モーション。       (情報待ち:一瞬剣を出した状態から、少し浮いた後崩れ落ち、顔を覆っている)

ルチフェロ[所有者死亡]:       (情報待ち:顔を覆っている)
 わたしは、かなしい。

ルチフェロに「遠吠え」のエフェクト、同時に「使い魔」モーション。   (情報待ち:ローディング画面の奴。左手に竜?の骸骨)
同時に、ロアたちが戦闘待機モーション。

ルチフェロ[使い魔]:      (情報待ち:同上)
 魔女も、女神も。
 乙女も、錬金術師も敵となった。
 敵であるならば、
 わたしはその物語を
 終わらせなければいけない。

ルチフェロに鏡を思わせる白いエフェクト。    (情報待ち:ロマサガ3のフェイタルミラーみたいな 4点を円で結んでいる)
同時に、ル・フェイに「!」エフェクト(アクティブモンスターのターゲティングに同じ)。

ル・フェイ[戦闘待機]:
 みんな、ちょっとだけ時間を
 稼いでもらえるかしら?
ドラッキー[-]:
 フェイ、小生も加勢するです!
ル・フェイ[戦闘待機]:
 お嬢さんは、ここのみんなや
 ○○を
 守ってあげて。
 あなたは強い子だもの、
 お願い。
受付嬢[/話す]:
 ……なんだ、この気配は……!?
パラケルスス[戦闘待機]:
 人の身なれど魔王に挑むは
 まさに一つの誉れ。

パラケルススが「ポーズ」モーション。   (情報待ち:左手で本を持ち回転せずに右手でマントをはためかせる)

パラケルスス[戦闘待機]:
 錬金術師パラケルスス、
 お相手させていただこう!
バステト[戦闘待機]:
 ……にゃー。
ローレライ[/話す]:
 ……えーっと。
 おー!

ローレライが「攻撃!」モーション。

ル・フェイ[戦闘待機]:
 狙いはあなた達よ、ここだと
 子供たちが危ないから、
 あなた達をアップタウンに送るわ!
受付嬢[/話す]:
 ○○、
 紙芝居屋、ドラッキー、
 こっちにこい!
黒い紙芝居や[/話す]:
 くすくす、この子には、
 どんなロアだってかないませんよ。
 だって、この子の力は……

ル・フェイが一歩後ずさり、立ちモーションに戻る。
同時に、ローレライ、バステト、パラケルススが黒い衝撃波のエフェクトと共に
「痛っ!」モーションの後、本に変わる。

黒い紙芝居屋[/話す]:
 物語を、終わらせることなんだもの。

ル・フェイが「アピール」モーション。
プレイヤー、受付嬢、紙芝居屋、ドラッキーがエフェクト共に消える。   (情報待ち:上下左右に魔法陣)
ル・フェイが「闇堕ち」モーション。

ル・フェイ[闇堕ち]:
 これが……魔女の、ちょっとした魔法。
 無事に……

ル・フェイが黒い衝撃波のエフェクト共に「痛っ!」モーションの後、
本に変わる。

→アップタウンへ移動。

ロアがそろっていない場合

ダウンタウン

西階段下にドラッキー。
ドラッキーに話しかける↓

ドラッキー[プレイヤーに向き直る]:
 お疲れ様です、今は危険な状況なので
 なんでもクエストカウンターに
 入るのは許可できませんです。
ドラッキー[-]:
 それよりも早くそこの階段から
 アップタウンに向かいましょう。
 嫌な予感がする、です……。

会話終了。

アップタウン

中央西噴水前には誰もいない。

西階段前にドラッキー。
ドラッキーに話しかける↓
暗転。明けると、紙芝居屋と受付嬢がいる。
ソロと西門守衛がおらず、他プレイヤーも表示されない。

ドラッキー[-]:
 はぁ、はぁ……
 ここまでくれば、安心です。
 とはいえ、いずれは追いつかれ……

受付嬢が紙芝居屋に向き直る。

受付嬢[/話す]:
 ○○、
 紙芝居屋、気が付いたか?

紙芝居屋が北東、北西と見回した後、受付嬢に向き直る。

紙芝居屋[/話す]:
 お昼時のアップタウンに……
 人が、いない……?
ドラッキー[-]:
 遠くには、いるようですけど……
 なんで、ここだけこんなに
 人気が無くなっているです。

紫の煙のエフェクトと共に黒い紙芝居屋、「アピール」モーションと共にルチフェロが出現。    (情報待ち:手を広げて胸を張る)
紙芝居屋がルチフェロ側に向き直る。

ルチフェロ[-]:
 このお話に、あたらしい登場人物は
 いらないから。
ルチフェロ[/話す]:
 あなたたちは、もう終わり。
 だから、誰も助けに来ない。
 だれかにみつかることも、ない。

紙芝居屋が黒い紙芝居屋に向き直る。

黒い紙芝居屋[-]:
 ルチフェロの力は、
 魔王として物語の終幕を
 呼び込むための力。
 紙芝居屋のアイリス。
 もう私ではなくなった、
 もう一人の私。
 あなたの物語は終わらせないと、ね。
ルチフェロ[/話す]:
 あなた……
 ○○と言うのね?
 どうやら、あなたが「勇者」としての
 やくわりを持たされているようね。
 今なら、にげてもいいよ……?
 あなたは、この物語において、
 ロアと言う物語をそのこころに
 受け入れることができるという、
 主人公の素質をもっただけの人。
 主人公になるならば、あなたは
 「勇者」として、この場でわたしに
 その物語を終わらされる。
 主人公になるのがいやなら、
 全てを忘れて、ひびのくらしにもどれば
 いい……と、おもう。

選択肢

どう答える?
 >主人公であることを選ぶ
 >仲間を見捨てるわけにはいかない

>主人公であることを選ぶ↓

ルチフェロ[/話す]:
 ……うん。待ってた。
 わたしと戦う、勇者の存在は
 私の物語にひつようだから。
 ようこそ、勇者。
 あなたをかんげいする。
 そして、さよなら。

>仲間を見捨てるわけにはいかない↓

ルチフェロ[/話す]:
 ……あなたは、あなたの物語を
 すでに持っているのね。
 なら、しかたないわね……
 あなたにその気はなくても、
 この物語の中で、あなたは
 勇者のやくわりを
 あたえられた役者なの。

ロアがすべてそろっている場合

キャプテンキッドがワープしてくる。

キャプテンキッド[/話す]:
 いーこと聞いちゃった♪
 誰もいないなら、ちょっとくらい
 大騒ぎしても平気、ってことよね。

ワーウルフがワープしてくる。

ワーウルフ[/話す]:
 ……争い事は好きではないが、
 守るべきもののためなら、俺は……
 その力を振るおう。

玉藻がワープしてくる。

玉藻[/話す]:
 ○○ちゃん、
 お姉ちゃんたちが助けに来たよ!
 ここは、早く逃げて!
 ……多分、あの子には勝てないから。

メフィストフェレスがワープしてくる。

メフィストフェレス[/話す]:
 はて、さて。
 悪魔であるこの私に、
 よその魔王を連れて
 こられてもねぇ……
 あら、確かに厄介そうね。
 どうした物かしら?
ルチフェロ[/話す]:
 メフィストフェレスに
 ワーウルフも、そちら側につくの?
ルチフェロ[/話す]:
 ○○の
 心の中に存在するという
 安寧を求めるためだけに、
 自らを生み出した自分を否定するの?
ワーウルフ[/話す]:
 お前が何者か、俺にはわからん。
 だが、何もわからぬままさまよい、
 人々を傷つけるかもしれない時に
 止めてくれた、言葉をかけてくれた……
ワーウルフ[/話す]:
 ○○や
 仲間たちを守りたいという
 自分の気持ちは理解している。
 立ち向かう理由など、
 それだけで十分だろう。
メフィストフェレス[/話す]:
 そもそも……呼び出すわけでもなく、
 生み出されただけで放置されても
 私は困ってしまうのよ。
 私は契約によって召喚され、
 契約を結び何かを成すのが
 性分でね……おかげで、
 ここに落ち着くまでにはなかなか
 なれぬ苦労もしたものさ。
 ここは居心地がいい。
 この居心地の良い環境を維持するため
 ならば、多少契約外でも労働はする。
 そんなところかな?

 

黒い紙芝居屋[受付嬢に向き直る]:
 ……あなたたちがいるから、
 ロア達は歪んでいく……。
ルチフェロ[/話す]:
 未来への希望や想いが、
 そのこころを変えてしまった?
 なら、希望なんか無くせばいい。
 誰かへの恩義や愛情が、
 そのこころを変えてしまったの?
 なら、愛なんて壊せばいい。
 安寧も、居場所もあなた達には
 もう必要ない。物語の幕はおりる。
 あなた達のでばんはおわり。
 ……さぁ、舞台をおりなさい。

間。

キャプテンキッド[/話す]:
 やっかましい!
 見た目が子供でも、中身は魔王!
 情け無用!
 ふぁいやー!

キャプテンキッドが「攻撃!」モーション。

玉藻[/話す]:
 さぁ、ドラッキーちゃん、
 紙芝居屋さんに、あとは……
 ○○ちゃん、
 今は時間を稼いで。
 きっと、何かいい方法が見つかるはず。

出現したロアたちが戦闘待機モーションになる。

受付嬢[/話す]:
 ドラッキー、北に向かうのだ。
 魔法王国ノーザンまで逃げ込めば、
 事態を打開するための知識を持った
 賢者の一人や二人いるだろう。
 それに……なぜかはわからんが、
 紙芝居屋、そなたは今までノーザンで
 公演をしたことが無いな?

紙芝居屋が受付嬢に向き直る。

紙芝居屋[/話す]:
 へっ?
 あ、そういえば……無いですね。
 なんででしょう?
受付嬢[/話す]:
 これは、余の勘だが……そこに何か、
 糸口になる物があるやもしれぬ。
受付嬢[/話す]:
 ○○、
 そなたには引率を頼む!
 余は、ここに残る必要があるのでな。
 そなたに賭けるぞ。
 きっと、何とかしてくれるだろうとな!

受付嬢がアルマの姿に変身すると共に「脱帽」モーション。

受付嬢[待機(フード無し)]:
 ……この姿を見せるのも、
 本当に久しぶりだ。
 魔王よ、しばらく付き合ってもらうぞ?

受付嬢が「幻視空蝉」のエフェクト共にルチフェロの前まで瞬間移動。

→ノーザンプロムナードへ移動。

ロアがそろっていない場合

アップタウン

中央西噴水前には誰もいない。

ダウンタウン

西階段下にドラッキー。
ドラッキーに話しかける↓

ドラッキー[プレイヤーに向き直る]:
 アップタウンも、もう危険です……
 受付嬢はこの街で相手をひきつけて
 くれているですから、今のうちに
 遠くに向かうです。
 この街で問題を起こすと、小生や
 受付嬢がお世話になっている学校に
 迷惑がかかってしまうです……。
 
 ノーザンシティに向かうです。
 あそこなら、魔王に対抗する方法が
 あるかもしれないです。

選択肢

ノーザンに向かう?:
 >はい
 >いいえ

>はい→ノーザンプロムナードへ移動。

>いいえ→会話終了。

ノーザンプロムナード

出入り口少しはなれたところにドラッキー。
ドラッキーに話しかける↓
暗転。
明けると、紙芝居屋がおり、プレイヤーが定位置に移動。
ドラッキーが紙芝居屋に駆け寄る。

ドラッキー[/話す]:
 うう……ようやく天井があるところに
 たどり着きました……
 話には聞いていましたが、
 ノーザンは本当に寒い……です。
紙芝居屋[/話す]:
 ……。

ドラッキーが紙芝居屋に向き直る。

ドラッキー[/話す]:
 あ、その……
 紙芝居屋、大丈夫、です?

紙芝居屋が「びっくり1」エモーションと共にドラッキーに向き直る。

紙芝居屋[/話す]:
 えっ!?
 あ、ああ、うん。
 大丈夫よー。
 ……まぁ、精神的にこたえて
 無いっていったら、嘘になります。
 けど、まだへこたれなんか
 しませんよ。
 ここで私が泣いていても、
 ちっとも話になりませんし。
 ……みんながいてくれますし、ね♪
ドラッキー[/話す]:
 ……え、あ、はいです。

紙芝居屋が街の奥側に向き直る。

紙芝居屋[/話す]:
 それとは別に、なんだか
 このノーザンと言う国は
 妙なところですね……
 なんというか、初めてきたのに
 なんだか以前から知っていた
 ような気が……

黒い紙芝居屋、ルチフェロが入り口側から
フェードインしつつ紙芝居屋に歩み寄る。
同時に、紙芝居屋が二人に向き直る。
二人が紙芝居屋に向き直る。

黒い紙芝居屋[/話す]:
 ……それは、予知かもしれませんね。
 あなたの物語が、ここで終わることを
 どこかで気づいていたのかも
 しれませんよ?
 それはおそらく、ルチフェロの持つ
 物語の終幕をもたらす力。
 きっと、あなたにふさわしい結末は、
 この雪の振る国にあるのでしょう。
ルチフェロ[/話す]:
 ……ここは、何かあなたに
 関係があるのかもしれない。
 よばれたのも、何かかんけいが
 あったのかもしれない。
 でも、それはただ終わりに近づいた
 だけの事……
黒い紙芝居屋[/話す]:
 そうですね。
 でも、大丈夫ですよ。
 紙芝居屋アイリスが消えてしまっても、
 その物語は私が引き継ぎますから。
 この身はあなたの物語から生まれた
 かりそめの存在かもしれないけれど、
 あなたの物語を引継ぎ、私が……
 ロアであるこの身が、本物の紙芝居屋
 アイリスとなって、この世界に
 ロアを生み出し続けますから!

紙芝居屋が1歩後ずさりする。

ロアがすべてそろっている場合

アルカードが「反抗」モーションと共にワープしてくる。

アルカード[-]:
 ……お待ちなさい。
 ここで、終わらせることは
 このわたくしが許しませんわ。

清姫がワープしてくる。

清姫[/話す]:
 ○○様、
 ご無事ですか?
 たとえ魔王だろうと、魔縁だろうと、
 このお方を傷つけさせはしません!
紙芝居屋[/話す]:
 アルカードちゃんに、
 清姫ちゃん……
 やめて、あなた達も消されちゃう!
 ここは、いったん逃げて……
清姫[/話す]:
 それは、聞けない願いです。
 たとえ、あなたが私たちを生み出した
 存在であっても……それが
 ○○様の、
 言葉であっても、です。
 そうしないと、あなた達が
 消えちゃいます。
アルカード[戦闘待機]:      (情報待ち:右足を下げて右手を胸)
 紙芝居屋アイリス。
 ……正直に言えば、あなたに対して
 思うところが無いわけではありません。
 ですが……わたくしはこの世界に
 生み出されて、多くの出来事に会い、
 友を、仲間を……わたくしを受け入れ、
 心にとどめてくれる人に出会えました。
アルカード[戦闘待機]:      (情報待ち:同上)
 ○○が
 あなたを助けるのであれば、
 わたくしもあなたを助けます。
 それが、わたくしの交わした盟約。
 それが、わたくしの誇りなのですから。
清姫[/話す]:
 ○○様……
 私、本当に嬉しかったんです。
 アルカードと口げんかしたり、
 モーモーちゃんにブラッシング
 してもらったり、他のロア達に
 ちょっと嫉妬したり……
 人に裏切られて、世を拗ねてばかりの
 そんなどうしようもない私に……
 あなたは、普通の人生を、
 友達がいて、好きな人がいて、
 明日になるのが待ち遠しい、
 そんな日をくれたんです。
 だから……あなたのために何かできる。
 それだけでも、嬉しい。
アルカード[戦闘待機]:     (情報待ち:同上)
 ○○、
 今から、わたくしのいう事を
 良く聞きなさい。
 清姫が時間を稼いでくれている
 その隙に、紙芝居屋さんと、
 そこの可愛いコウモリのお嬢さんを
 連れて、あの階段脇の奈落へと
 飛び降りるの。
 お嬢さん、二人が怪我をしない様に、
 落ちるスピードをできるだけ落として
 フォローすることはできる?
ドラッキー[/話す]:
 ……多分、いえ。
 絶対に、なんとかするです。
アルカード[戦闘待機]:      (情報待ち:同上)
 あなた、名前は?
 ドラッキーっていうのね。
 なんだか親近感が湧くわ♪
 夜の翼をもつ遠き同胞よ、
 わたくしの生みの親と、
 大切な人の事、お任せしますわ。
ドラッキー[/話す]:
 えっ!?
 アルカード……、は
 どうするですか?
アルカード[戦闘待機]:     (情報待ち:同上)
 ……嫉妬深いし、ネガティブだし、
 だらしない子だけど……
 清姫は、わたくしの親友ですの。
 なにより……ひとりぼっちが寂しいのは
 わたくしだって良く知っていますわ。
 この事件が解決したら、
 皆でのんびり映画でも見に行きたい
 ところかしら……ね。
アルカード[戦闘待機]:     (情報待ち:同上)
 あの地の底から、
 誰かの声なき声が聞こえるのです。
 ○○、
 わたくしを信じて、そこから
 飛び降りてくださいまし!

選択肢(一択)

:
 >飛び降りる!

>飛び降りる!↓

→学者の部屋へ移動。

ロアがそろっていない場合

選択肢(一択)

:
 >手を伸ばす

ダウンタウン

ドラッキー[プレイヤーに向き直る]:
 あれ……小生、たしか
 ノーザンプロムナードで……
 あれは、幻覚だったです……?
 小生たちは、何か、大事なことを
 忘れているような、そんな予感がします。
 ノーザンに、もう一度行かなければ
 いけないのではないですか?

→選択肢「ノーザンに向かう?」へ。

ノーザンプロムナード

ドラッキーに話しかける↓

ドラッキー[/話す]:
 ○○、
 早く……!
 今度はもっと確実に、
 みなさんを降ろせる気がするです。
 さぁ!

→学者の部屋へ移動。

学者の部屋

部屋の中にドラッキー、紙芝居屋、黒い紙芝居屋、ルチフェロ。
ドラッキー、に話しかけるか、部屋の奥へ行こうとする↓
暗転。明けると、ルチフェロが「座る」モーション。   (情報待ち:接地して特に動作なし)
プレイヤーが定位置に移動している。

ドラッキー[-]:
 あいたた……あっ、
 ○○、
 紙芝居屋、無事……です?
紙芝居屋[-]:
 ……ここは、一体?

紙芝居屋が部屋の奥側に向き直ってから、黒い紙芝居屋に向き直る。
同時に、紙芝居屋が「びっくり1」エモーション。

紙芝居屋[/話す]:
 ……!
 ルチフェロ!
ルチフェロ[/座る /*汗1]:      (情報待ち:同上)
 ……追ってきたとも、
 いっしょに落っこちたとも
 どっちともとれるかんじ……

黒い紙芝居屋が机に近づく。

アイリスのロア[/話す]:
 ……?
 ここ、は……
 なんでしょう。

ルチフェロが立ち上がる。
同時に、紙芝居屋、ドラッキー、ルチフェロが部屋の奥に向き直る。

アイリスのロア[-]:
 知らないはずなのに。
 何故か……どこか、懐かしいような。
ドラッキー[-]:
 そういえば、紙芝居屋はこちらには
 来たことが無いと……
 そちらも、同じようですね。
紙芝居屋[/話す]:
 確かに、来たことが無いですね。
 何か、無意識に避けていた……?
 そんなことあるのかしら。
ルチフェロ[-]:
 ……部屋の奥に、本。
 日記か何か?
 調べたら、ここがどこかわかるかも。

選択肢(一択)

:
 >本を調べる

>本を調べる。
プレイヤーが定位置へゆっくりと移動。
プレイヤーに「リザレクション」のエフェクト。
同時に、一同がプレイヤーに向き直る。

アイリスのロア[-]:
 ……?
 えっ、あれは、なに?
 ○○と
 言いましたね、
 あなた一体何をしでかしました!?
ルチフェロ[-]:
 ○○は、
 物語に選ばれた。
 あるいは、選ばれるだけの素質を持って
 その上で自らが選んだ。
 だから、主人公になった。
 自分の物語だけではなく……
 ロア達をめぐる物語の。
 ロアを受け入れることのできる
 その器に、この部屋に残された
 想いが具現化しようとしている……?
紙芝居屋[-]:
 いえ、具現化……までは行かない。
 この部屋に残された想いの力は、
 物語でもないだろうし、
 具現化するまでの力は……
 いえ、これは……この部屋に残された
 誰かの……記憶……?

選択肢

過去の記憶を……:
 >見つめる
 >流し読みする

>見つめる↓
暗転。明けると、4人もプレイヤーもおらず、
半透明の人物が3人いる。
真ん中の女性はモーションが紙芝居屋に同じ。

魔法使い風の女の子[-]:
 ……姉さん。
 あたし、魔法使いになる。

学者風の女性が「びっくり1」エモーションと共に魔法使い風の女の子に向き直る。

魔法使い風の女の子[-]:
 だって、今は戦争が起きているし、
 ……誰かが、ここを守らなきゃ。
 姉さんが、せっかくアクロポリスから
 こっちに帰ってこれたのに。
 今度はあたしが外に出ちゃうね。
学者風の女性[-]:
 あなたは、昔から歌が好きで……
 音楽家になりたかったのでしょう?
 なんで……
魔法使い風の女の子[-]:
 もう、ここも平和とは言えないわ。
 あたしには、音楽の才能も有ったけど、
 魔法の才能も有った。
 だから……戦う事を選んだの。
 もう、歌も忘れちゃった。
 ……戦争が終わって平和になったら、
 また、歌の練習をしなきゃ、ね。

魔法使い風の女の子と執事風の男が向き合う。

魔法使い風の女の子[-]:
 執事さん、イリス姉さんの事、
 よろしく頼むわね。
 誰かがせっつかないと、ごはんを
 食べる事も忘れちゃうような人だから
 ……ね。

学者風の女性が執事風の男に向き直る。

執事風の男[-]:
 ……かしこまりました。
 博士の身の回りのお世話に関しては、
 わたくしが勤めさせていただきます。
 妹君も、くれぐれもご無事で。

執事風の男が「お辞儀」モーション。
暗転。明けると、誰もいない。
学者風の女性と執事風の男が入り口側から机に歩み寄る。

学者風の女性[-]:
 ……この家に帰ってくるのも、
 ずいぶんと久しぶりね。

学者風の女性と執事風の男が向き合う。

学者風の女性[-]:
 でも、資料をまとめなおしたら
 すぐにアクロポリスに戻らなきゃ。
執事風の男[/話す]:
 ……ご主人様、私には技術や研究の
 詳しい事はわかりません。
 ですが、今回の旅は危険です。
 お考えを改めていただけませんか?
 世界の守護者などと言って、
 確かに聞こえは良いですが、
 ただあなたの研究を軍事利用したい
 がための言い訳に過ぎない……
 私には、そう思えてなりません。
学者風の女性[/話す]:
 いいえ……私は、守護者を
 作り出さなければいけないの。
 こんな悲しい事のためではなく
 いつか、この世界を愛してくれる、
 そんな人を探し、守るためにも。
 ……そのために、まだ研究が必要なの。
 マイマイ島のシャーマンが持つ仮面には
 歴代のシャーマンの記憶や知識が
 残されているというわ。
 その仮面を調べさせてもらえば、
 研究はさらに完成に近づく……
執事風の男[/話す]:
 ……ご主人様。
 まずはお食事をとってください。
 この前も、それで倒れて
 しまったではありませんか。
 ……貴方にお仕えするものとして、
 その願いは、聞き届けられません。
 マイマイは現在侵略者の出現率が
 非常に高い危険地域です。
 あなたの研究を否定は致しませんが、
 アクロポリスもまた、前線に向かい、
 あの侵略者……DEM達との争いの
 最前線になるでしょう
 アクロポリスの研究施設をここに移し、
 このノーザンで避難しているのが
 宜しいかと思いますが……
学者風の女性[/話す]:
 ……わかったわ、
 食事の用意をして頂戴。
 あなたも、最初と比べるとずいぶん
 お料理の腕があがったものね。
 もう、私は相手にならないとして、
 妹よりも上手になったんじゃない?
執事風の男[/話す]:
 過分なお褒めの言葉、
 いたみいります。
 ……初めのうちは、ご主人様に
 お出しできるようなものでは
 ありませんでしたからね。
 これも、お二人に……いえ、
 主に妹君に仕込まれた成果です。
 ようやくご実家に戻られたのです。
 今日は少し豪華な食事をご用意
 させていただきますよ。

執事風の男が出入り口へ歩み去り、消える。

学者風の女性[出入り口に向き直る /話す]:
 ……ごめんなさい。
 初めて、貴方に嘘をついたわね。
 でも……あの子が無事なうちに。
 夢で見た向こう側の世界のように、
 記憶に残る過去の大戦のように、
 再びこの世界が壊れてしまう前に……
 いつか、この戦争が終わったその後に、
 世界を助けることができる、
 世界を愛してくれる誰かを探す。
 ただそれだけのために……

学者風の女性が机に向き直る。
白転。戻ると、最初の状態。

※守護魔・ウルゥを装備している場合

:
 ウルゥは、
 何やら考え込んでいる。
[/話す]:
 どこかで、見たことがあるような。
 私が知らない、遥か昔に
 私が生み出された理由……。
[/話す]:
 ○○様、
 改めて、私をこの世界に産みだして
 いただけたことに深い感謝を。
 あの女性の願いは……
 少なくともその願いの一つは、
 あなたによって叶えられたのですから。
 ……この、私の存在として。
 これからも、私と同じように、
 この世界を愛してくれますか……?

※守護魔・カナデを装備している場合

:
 カナデは、
 何やら考え込んでいる。
[/話す]:
 なんだろう……
 まったく知らない人なのに、
 どこか知っているような。
 ……もしかして、あの妹さんって
 わたしに少し似てる……かな?
[/話す]:
 ……あ、ほら。
 わたしたち音楽の守護魔は
 代替わりするから、
 昔のことはわからないし。
 わたしのお母さん……つまり先代の
 音楽の守護魔・カナデや、あるいは
 ロウゲツさんなら、何かを知っている
 かもしれないけど……ね。

※ロウゲツのフェンサーハートを装備している場合

:
 ロウゲツは、
 何やら考え込んでいる。
[/話す]:
 ……。
 あぁ、これは大変失礼を。
 うっかりと見入ってしまいました。
 私としたことが、申し訳ありません。
 ……時間は過ぎ去り、
 巻き戻ることはありません。
 如何に望んでも、嘆いても。
 あちらのお嬢様がたにとっては、
 新しく知った大きな出来事でしょう。
 私にとっては……そうですね。
 失われたいくつかの夢と、
 愚かな男の罪の記憶……
 としか思えませんね

アイリスのロアが机に歩み寄る。

アイリスのロア[-]:
 ……今の……は……
 あれは……私? あなた?

紙芝居屋とアイリスのロアが向き合う。

紙芝居屋[-]:
 あの本、どこかで見たような……
 それに、マイマイ島……私が、
 最初に目覚めた場所……

 

ルチフェロ[紙芝居屋に向き直る]:
 紙芝居屋のアイリス。
 あなたは、最初マイマイにいたの?

紙芝居屋がルチフェロに向き直る。

紙芝居屋[-]:
 ええ、どこかで誰かに話したかと
 思いますけれど、私は最初、
 気が付いた時にはマイマイの浜辺に
 いたんです……
 !!

紙芝居屋がアイリスのロアに向き直る。

紙芝居屋[-]:
 あの本、私が最初に持っていた
 想いの力の実体化と、ロアの物語が
 記載されていた本にそっくりです!
アイリスのロア[-]:
 ……つまり、どういう事?
 あなたは、一体何者?
 私は、あなたの物語から生まれた。
 あなたは、何から生まれた?
 人間? ロア?
 それとも、それ以外の何か?
紙芝居屋[/話す]:
 わ、私だって知りませんよ!
 でも、私は最初から想いの力を
 具現化することを考えていました。
 手に持っていた本を読んで、
 ロアを生み出すための仕掛けと、
 その物語を知りました。
 周囲の人に、私の事を聞いても
 誰も知らなかったから、おそらく自分は
 ロアではないのだろうと……
 そう、認識しました。
 でも、確かに……
 私には、それ以外に何もなかった。
アイリスのロア[/話す]:
 何もない?
 それを言っていいのは、あなたでは
 無いのではないでしょうかねえ?
 ……ルチフェロ、けりをつけましょう。
 紙芝居屋さえ消えれば、
 私は、きっと、想いの力の……

ルチフェロがアイリスのロアに歩み寄る。
ルチフェロがアイリスのロアに向き直る。

ルチフェロ[/話す]:
 ……アイリス、もうやめよう?
 もう、わかっているのでしょう?
 争っても、なにも変わらないって事。
 ……アイリスも、紙芝居屋も、
 自分が何ものかわからなくなってる。
 わからない、というのは、
 何がわからないのかもわからないこと。
 正しい問いかけがあれば、
 そこには正しい答えがふくまれる。
 ○○、
 あなたは、この二人に何を問う?

選択肢

何を問いかけよう:
 >ロアを生み出した理由は?
 >何故、想いの力の具現化を?

>ロアを生み出した理由は?
>何故、想いの力の具現化を?↓

アイリスのロア[-]:
 ……私は、本来私が行うべき
 使命を引き継いだようなもの……
 だけど、特に疑いもなく、
 ロアは生み出されたがっていると
 理解していた、信じていた。
 そう、ロアを生み出した物語は……
紙芝居屋[/話す]:         (メモ:理由は?選択時、モーションなし)
 ロアを生み出す原型となった物語は、
 私が持っていた本に描かれていたもの。
 作者は、自分かと思ってましたけど、
 先ほどの回想を見た限り、どうやら
 あの私たちによく似た女性……
 の、ようですね。
アイリスのロア[-]:
 やっぱり、あなた……じゃ、ないのね?
 そう、なら、納得できる。
紙芝居屋[-]:
 ええ、今更白状するのは少し恥ずかしい
 のですけれども……
 私も、もう一人の私にも、
 自分で物語を……ロアを生み出す元となる
 物語を作り出す力は、無いんです。
ドラッキー[-]:
 えっ!?
 今までに生み出したロアたちは、
 一体誰が作り出した物語です?
 小生、不勉強ですが、どの物語も
 耳にしたことが無かったです。
紙芝居屋[-]:
 ……これは、あくまでも、推測です。
 私が持っていた本に書かれていた、
 メモ書きから推測した事です。
 なんでもカウンターで、ルチフェロを
 呼び出す前にあちらの私が言った、
 思い出星の話……あの話は、唯一この
 アクロニア大陸に伝わる物語だという
 事は確認できています。
アイリスのロア[-]:
 他の物語は、あの本の作者が自分で
 思いついて書いたか、記録が無いくらい
 古い時代の物語を発掘したか……。
 あるいは、この世界ではない、
 遠い世界の物語を夢に見たか……
 に、なるのでしょうね。
 そして、あの本の作者は……
紙芝居屋[-]:
 イリス、と呼ばれていましたね。
 どなたなのかは存じませんけど、
 私たちの使っていた、想いの力を……
 ロアを具現化するための方法を
 作り出したのも、この物語の原型を
 書き上げたのも、きっと……
 存命中の、あの人だったのでしょう。
ドラッキー[-]:
 それは、どういうことです?
 存命中って……
ルチフェロ[-]:
 それは、生きているあいだに、
 ということ。
 その本を見ればわかると思うけど、
 侵略者とのせんそう……それは、
 わたしのちしきの上では何百年も
 むかし、むかしの事……
ドラッキー[-]:
 !
 思い出したです。
 ちょうど、この前学校で
 歴史を勉強しましたです。
 昔々、多くの国々が限りある資源を
 巡って、お互いに戦争をして、
 とても悲しいことになったって。
 マイマイには、多くの飛空庭が
 墜落したってきいたです……
 侵略者というのは、初めて聞いたです。
ルチフェロ[-]:
 いっぱんのひとには、知らされていない。
 でも、一部のぼうけんしゃや、
 いろんな国のえらい人は知ってる……
 マイマイのいせきも、もとはと言えば
 侵略者のおとしもの……だという話。
 わたしの中にかってに知らされている
 ちしきだから、どこまで正しいのか
 はんだんはできないけれど。
 たぶん、あっている。
アイリスのロア[-]:
 私たちの原型になったであろう、
 イリス博士……は、マイマイで?
紙芝居屋[-]:
 ……おそらくは、そうでしょうね。
 あぁ、私ったら、なんておバカなの?
 私が持っていた本に書かれていたのは
 想いの力の具現化の調査レポートと、
 誰かが実現したかったのだろう
 いくつもの物語。
 だから、私は「想いの力の具現化」が
 最も大切な事なんだ、ってずっと
 考えてしまったんですね。
 そして、私を基にして生み出された
 あなたも、ですよね?
アイリスのロア[-]:
 つまり、あなたは……いえ、私たちは
 イリス博士と言う実在の人物の記録を
 基にして生み出された、というの?
 物語でもなく、みんなに知られていた
 と言うわけでもないのに!?
 そんなこと、あるわけが……
紙芝居屋[-]:
 ロアを生み出すための紙芝居は、
 あくまでも生まれやすくするため、
 素早く結果を出すための儀式です。
 その理論についても、この本に書いて
 在った事をベースにしています。
 そして、今ここに居る
 ○○さんのように
 心の持つ力が大きな人であれば、
 その人の心の中でロアの存在を
 保つことすら可能です。
 何百年もかけて、イリス博士と言う
 遥か昔に亡くなってしまった人の
 物語を語り続けた人たちがいたら、
 もしかしたら……
ドラッキー[-]:
 なんで今なのか、ちょっとだけ、
 こころあたりがあります。
 小生や受付嬢は、アルマと言う……
 人の姿になった、モンスターです。
 小生のような、人の心と姿を
 持ったアルマが人の世の中に
 現れたのは、割と最近……
 去年の、始めくらいからです。
 ある方に聞いたら、世界がそういう風に
 変わりつつあるから……だそうです。
 紙芝居屋が目覚めたのは、
 いつごろです?
紙芝居屋[-]:
 ちょうど、その辺りですね……
 一年くらいは、自分が何が出来るのか、
 調査と準備をずっとやっていましたし。
 ……あぁ、そう……ですね。
 わたし、紙芝居を語るために、
 色々な場所に旅に出るその時まで、
 眠ったことも、おなかが空いたことも
 一度もなかったような気が……します。
 私は、彼女の幽霊みたいなもの……
 なのでしょうかね。
ルチフェロ[-]:
 ……終わらせる物語は、これなのね。
 わたしの「物語を終わらせる力」が
 導いたのは、ロアを生み出す紙芝居屋の
 ……
 いえ、まだわからないわね。
 ○○。
 この物語における勇者にして、まれびと。
 主人公にして、かんきゃくではなく
 物語にとびこんできた、そこのあなた。
 あなたは、この二人に何を問う?
 何を伝える?
 今、真実をしったであろうこの二人に。

選択肢

何を伝えよう?:
 >今、二人はどう考えている?
 >もう、争う必要はない

>今、二人はどう考えている?
>もう、争う必要はない   ↓

アイリスのロア[-]:
 私は、想いの力の具現化のためなら
 何をしても、何を犠牲にしても、
 前に進まなければいけないと
 ずっとずっと思っていた。
 それが、ロアとしての存在意義だった。
 他のロアにもそうしてきたというのに、
 自分がそうだったと知るのは、
 案外不思議な気分ですね。
紙芝居屋[-]:
 あの人は……イリス博士は、戦争を
 終わらせて、その後の時代に、
 人を幸せにするための方法を
 探していたんですね……
 その方法の一つが、守護者とやらの
 開発で……もう一つが、ロアなどの
 想いの力の具現化……ですか。
 あべこべですね、私たち。
 本来そこにあるべきだった、
 人を幸せにするという目的を知らず、
 手段であるはずの想いの力の具現化を
 ずっと追い求めていたなんて……
ドラッキー[-]:
 みんな、それが素晴らしい事だって。
 誰かのために良い事なんだって、
 そう思っていたですね……
ルチフェロ[-]:
 ○○。
 あなたはおそらく、この物語……
 紙芝居屋アイリスと、アイリスのロアと、
 遥か昔のイリス博士の物語に
 幕を降ろすために選ばれた。
 あなたがこの物語の主人公の一人である
 事はまちがいないだろうけれど……
 あなたの物語は、これだけではなく、
 もっと、これからもさまざまな
 物語に巡り会う……
ルチフェロ[-]:
 そして、あなたがここに居て、
 あなたの心の中にまもられている限り、
 わたしが終わらせたはずのロア達も
 やっぱり、終わることはない。
 ……おそらくは、もう目覚めている。

プレイヤーに「リザレクション」のエフェクト。
プレイヤーに「レイビングソード」のエフェクト。

ドラッキー[-]:
 光が……
 !?
 ○○!?

プレイヤーに「レイビングソード」のエフェクト。

ドラッキー[-]:
 いえ、あなたは……誰、です?

プレイヤーに「レイビングソード」のエフェクト。

アイリスのロア[-]:
 ……いくつもの相が、入れ替わる……?
 これは、始まっている……?

プレイヤーに「レイビングソード」のエフェクト。

紙芝居屋[-]:
 ……そんな!?
 ○○さん!?
 何が……まさか、ロアに……!?

プレイヤーに「レイビングソード」のエフェクト。
暗転。暗いまま話している。

誰かの声:
 ……アを……から……
別の誰かの声:
 このままでは……
 に、なって……
誰かの声:
 とりかえし……
 前に……星を……
別の誰かの声:
 ……くす、というのですか……
誰かの声:
 ……でしか、あの方を……
 なら……

→なんでもクエストカウンターへ移動。

ダウンタウン

西階段下にドラッキー。
ドラッキーに話しかける↓

ドラッキー[プレイヤーに向き直る]:
 ……大丈夫です?
 あの時、あなたの姿が……
 いえ、それはいいです。
 まずは、受付嬢たちに顔を
 見せてあげて欲しいです。
 なんでもクエストカウンターで
 話す、です。

→選択肢「どうする?」へ。

なんでもクエストカウンター

入り口少し離れたところにドラッキー。
ドラッキーに話しかける↓

ドラッキー[プレイヤーに向き直る /話す]:
 大丈夫……です?
 顔色がまだ良くないです。
 無理はしないでくださいです。
 受付嬢も、紙芝居屋も
 みんな心配してるですから、
 受付で話を聞いたら、
 今日はゆっくりするといいのです。

会話終了。

受付嬢の後ろに白黒紙芝居屋。
※荷物が多すぎる場合
受付嬢、白黒紙芝居屋に話しかける↓

:
 (荷物がいっぱいだ……
  先に荷物を整理しよう)

会話終了。

※通常
受付嬢、白黒紙芝居屋に話しかける↓
暗転。BGMがウェストフォートのものになる。
明けると、プレイヤーが定位置で「ぐったり」モーション。
ドラッキー(崩れ落ちる)、ルチフェロ(所有者死亡)、紙芝居屋、アイリスのロアがカウンター前でそれを囲んでいる。
(情報待ち:ドラッキー:膝を付いて泣く?)
(情報待ち:ルチフェロ:うずくまって顔を覆っている)
プレイヤーが正座モーションになる。

ドラッキー[すすり泣く /*汗2]:              (情報待ち:立って目元に手を当てる)
 ○○、
 気が付いたです?
 よかったです……
 ノーザンで倒れてしまった
 事は覚えているです?
 あの後、みんなや、復活の戦士に
 手助けしてもらって、ここまで
 運んでもらったですよ。
 あの時、一瞬だけあなたが
 違う誰かに見えたような……
 いえ、きっと、小生の気のせいです。
受付嬢[/話す]:
 おお、目を覚ましたか。
 ノーザン地価でいきなり倒れたと聞いて
 何があったのかと心配したぞ。
紙芝居屋[/話す]:
 ○○さん、
 ご気分はいかがですか?
 ヘンな所、ないですか?
アイリスのロア[/話す]:
 ……見た感じ、変化はないようですね。
 ひとまずは安静、ですね。
 ……あなたにも、たくさん迷惑を
 かけてしまいました……
 謝罪しても許されるものかは、
 正直私にもわかりませんが……
紙芝居屋[/話す]:
 あー、その、せっかく私たちは
 ○○さん達の
 ご助力もあって仲直りが……
 正確には、本来の目的を知って
 争うことが無くなったわけですから、
 ここで、あたらしい関係性をですね?
ルチフェロ[所有者死亡]:       (情報待ち:同上)
 ……
 ○○、
 巻き込まれ主人公であることを
 もとめられ、それを自らえらんだ勇者。
 あなたが、無事でよかった。

アイリスのロアがルチフェロに向き直る。

アイリスのロア[/話す]:
 あ……ルチフェロ。
 そこは、私から説明を
 してもいいですか?
ルチフェロ[所有者死亡]:       (情報待ち:同上)
 ……うん。
 アイリスに、まかせる。
ドラッキー[/話す]:
 あぁ、それはあの時
 ○○が
 倒れた原因です?
 小生も、それは知りたいです。
アイリスのロア[/話す]:
 ……ありがとう。

アイリスのロアがプレイヤーに向き直る。

アイリスのロア[/話す]:
 あの……あ、なんだか、こうやって
 敵意なくお話しするのは、
 今までなかった様な気がする……。

選択肢

どう答える?:
 >世界を終わらせたりしない
 >そういう終わりもありかもしれない

>世界を終わらせたりしない↓

[/話す]:
 世界をそんなに簡単に
 終わらせる気はない、と答えた。
ルチフェロ[/話す]:
 そうだよね。
 ○○は、
 やっぱりわたしの勇者だね。
 だから、いつかわたしが魔王として
 世界を壊そうとしていたのなら、
 わたしの前に立ちふさがって
 くれなきゃだめなんだよ?

>そういう終わりもありかもしれない↓

[/話す]:
 そんな終わり方も、案外
 ありかもしれない、と答えた。
ルチフェロ[/話す]:
 そうだよ。
 あなたの物語を決めるのは、
 やっぱりあなただもの。
 他の人がそれに付き合うかは
 相手しだいだけど、自分のことだけは、
 自分で決めていいんだもの。
 だから、その時はわたしを呼んでね?

ルチフェロ[/話す]:
 しばらくは魔王としてのかつどうは
 おやすみするから、ちょっとの間
 ○○のところで
 すごさせてもらうね?
ルチフェロ[/話す]:
 だいじょうぶ。
 長くはかからないと思うから、
 ○○が
 たおれちゃうようなことはないわよ。
 ……じゃぁ、お願いしていい?

ルチフェロが「握手」モーション。    (情報待ち:着地して手を差し出す)

受付嬢[/話す]:
 ……うむ、本来は
 ○○の体に
 異変があるようなら、
 それを避けるべきかと思ったが……
 解決方法があるなら、いだろうさ。

受付嬢が紙芝居屋に向き直る。

受付嬢[/話す]:
 嘘ではないだろうな、紙芝居屋?

紙芝居屋が受付嬢に向き直る。

紙芝居屋[/話す]:
 ……ええ、大丈夫です。
 ○○さんは
 何の問題もありませんよ。
 信じていただいて問題ないです。
 私は嘘はつかないんですよ?

受付嬢がプレイヤーに向き直る。

受付嬢[/話す]:
 ……紙芝居は嘘とは言わんか……
 まぁ、架空の物語を一概に嘘と言うのは
 味気ないことこの上ないから、
 そこはその通りなのだが。
 今までは……うむ、うっかりしていたり
 忘れていたりはあったが、嘘はついて
 いないようだな。

受付嬢が紙芝居屋に向き直る。

受付嬢[/話す]:
 ○○に
 関わることだ、嘘でしたー、で
 済ませられるものではないからな。

受付嬢がプレイヤーに向き直る。

受付嬢[/話す]:
 では、始めるぞ。
ルチフェロ[/話す]:
 ○○、
 みじかい間だけれど、
 これからしばらくはよろしく。
 おせわになるから、これ、あげる。
 わたしと、おそろい。
 えらんで……?

選択肢

どれを受け取る?:
 >ルチフェロの角(金)
 >ルチフェロの角(銀)
 >ルチフェロの角(白)
 >ルチフェロの角(黒)

>ルチフェロの角(※)
ルチフェロの角(※)を入手。
思い出のしおりを入手。
◆ルチフェロ・ロアを入手。
各経験値1500を取得。
ルチフェロがアイリスのロアに向き直る。

ルチフェロ[/話す]:
 あと……アイリス。
 また、ね。

白転。

→ダウンタウン(西階段下)へ移動。

アップタウン

中央西噴水前には誰もいない。

ダウンタウン

西階段下にドラッキー。
ドラッキーに話しかける↓

ドラッキー[プレイヤーに向き直る]:
 なにか目的があって、そのために
 前に進むことは、尊いことだと
 小生は考えていたです。
 でも、何が正しいのかって、
 難しいことだったですね……
 なんでもクエストカウンターで
 話す、です?

→選択肢「どうする?」へ。

なんでもクエストカウンター

受付嬢の後ろに白黒紙芝居屋。
受付嬢に話しかける↓
紙芝居屋が受付嬢に向き直る。

受付嬢[/話す]:
 イリス博士と想いの力……か。
 いや、なに。余の知らぬところでも、
 様々な糸はつながる物だな。
 何百年も昔の戦争の時代に、
 後の世界の事を……未来を見つめた
 彼の人物にとって、見えすぎるという
 事は幸福だったのか、それとも……
 いや、考えるのは止そう。
 何よりも、まずはそなたの体のことを
 なんとかせねばならんのだからな。
 それが済んだら、紙芝居屋。
 次はそなたの存在が何なのかを
 じっくりと調べておきたいものだな。
紙芝居屋[/話す]:
 あはははー、それにしても、
 私ってば一体何者なんでしょうね?
 私の噂話をもとにして生み出された
 アイリス・ロアちゃんは、例外的でも
 ロアであることは確実ですが……
 もしかして、私ってイリス博士の
 お化けだったり……
受付嬢[/話す]:
 せんな。
 そなたには魂も肉体もあるだろうに。
 そもそも、イリス博士の記憶とやらも
 持っておらんのであろう?
紙芝居屋[/話す]:
 なんですよねぇ……
 あぁ、私ってなんてフシギ極まりない
 登場人物なのでしょう?
 ……なんて言っても、今更ですね。
 私の正体が何であれ、やってきたことに
 変わりはありませんし。
 色々な人達や、生み出してきた
 ロア達に対する責任はきっちりと
 取らないと……ですね。

間。

受付嬢[/話す]:
 まぁ、当分の間はここでタダ働きでも
 してもらうとしようかな。
 ロア達も安定化すれば、勝手に働き口を
 見つけてくる奴もいるだろうが、
 なんなら仕事を紹介してもいい。
 ……案外、なんとかなるものさ。

以下通常台詞に接続。

紙芝居屋、アイリスのロア(黒い紙芝居屋)に話しかける↓
紙芝居屋、アイリスのロアがプレイヤーに向き直る。

紙芝居屋[プレイヤーに向き直る /話す]:
 いやぁ……参りました。
 私は何をしてたんでしょうね。
 それが大事なものだっていうのは
 わかっていたのだけれども、
 何故大事だったのか……
 一番初めのきっかけが、
 抜け落ちていただなんて。
アイリスのロア[/話す]:
 ……私はロアを生み出すことだけが
 正しいことだと思っていたんです。
 うふふふ……今考えれば、
 目的と手段が入れ替わって、
 目的を見失っていたのですね。
 まるで、私やもう一人の私は
 間抜けなキカイみたいなものでした。
 私たちが生み出したロア達は、
 思い悩み、自分の道を探していたと
 言うのにねぇ……お笑い種です。
紙芝居屋[/話す]:
 とはいえ、今更ここで悩んでも
 しかたないのですよ!
 やっちゃったことはもう戻りません、
 なら、これから先をどうするか
 前向きに考えましょー♪
 まず、急ぐべきなのは……
 ○○さんの……
 体の中にいるロア達と、想いの力が
 暴走しないようにする方法を
 見つける事、ですね。
アイリスのロア[/話す]:
 ○○……さん。
 なんだか、ついこの前まで
 敵だと思っていた人に呼び掛けるの、
 なんだか照れますね……
 あなたは、何としても助けます。
 私たちのしたことの責任は……
 絶対、片をつけないといけません。

会話終了。