共通会話
【タイ兄さん】 おお、来たな。 この前のレーダーの改良版が上がってきたで。
【リヴァイアサン】 まさに改良、だね。 イザナミから教えてもらった知識も、 全て活用……とまではできなかったけど、それでも精度は 格段に上がったはずだよ。理屈の上では。
【オリヴィア】 そして!
あー、うん。わかってる。
→その衣装可愛いね
今回の衣装も可愛いね、と伝えた。
【オリヴィア】 ですよね、そうですよね! 今回は前回とうってかわって一気に洋風にチェンジ! 「ナイトメアトップス」と「ナイトメアボトムス」に、 近い色の「クラウンブーツ」でコーデしてみました♪ 褒めてもらえるのって嬉しいですよねー。 仕事もおしゃれも、私はいわゆる褒められて伸びる子なので、 遠慮せずにもっと褒めていいんですよ?
→変わった衣装だね?
今回は風変わりな衣装だね、と伝えた。
【オリヴィア】 お気付きでしたか、なかなかお目が高い。 今回はちょっと趣向を変えてナイトメア風のアレンジです♪ 「ナイトメアトップス」と「ナイトメアボトムス」に、 近い色の「クラウンブーツ」でコーデしてますよ! そもそも、先輩も結構キャラ濃いし、 曲者ぞろいのかんぱにーの中ではこれくらいしないと 私なんか存在感無くしちゃいますからね。 メガネしか残らなくなっちゃいますよ!
【タイ兄さん】 服の話は後ですればええから、レーダーの話してや。 せっかく予算も増えたんや、ちゃきちゃき進めてほしいで。
【フォックストロットB3】 で、その新型のレーダーというのは、前回の物と比べて 何が優れているのでしょうか? 同じ機械の仲間として興味があります。
【イザナミ】 妾はこのような機械には疎いので、聞かれたことに 答えただけですが……オリヴィアとリヴァイアサンがその知識を ○○様のために役立ててくれるなら 何の文句もありません。 そのついでに、他の人の役に立つのであればそれも良いでしょう。
【オリヴィア】 前との差は、精度が……特に近距離での精度が上がったことですね。 前は「だいたいこの辺」までしかわからなかったのが、 今回は「この辺の、そっち側」くらいまでわかるようになりました。 分解能が上がったとも言えますかね。 あと、何より大きいのは耐久性です! 前は一回使ったらパーツを幾つも交換しないといけない ひ弱な子だったんですけど、今回は理論上何度使っても いきなり壊れたりしない……はずですよ! もちろん、定期的なメンテナンスは必要ですけどね。
【フォックストロットB3】 成程、基礎性能の強化と使い勝手の大幅な向上。 使う人のことを考えた良い発展型です。 試運転はまだでしょうか?
【リヴァイアサン】 試運転はとっくに終わっているよ? 順調に動いたし、次元断層もいくつか発見できた。 いやー、まさかまた見つかるとは思ってなかったよ。
【フォックストロットB3】 えっ?
【ガイドマシーン】 皆さんがお休みの時でしタので……。 他の方にお願いしテいます。
【イザナミ】 ああ、他の者がいないのはそのためですか。 ○○様と妾のために人払いをして くれたのかと思っていましたが……。
【フォックストロットB3】 イザナミ殿。 問題はそこではなくてですね? あと、ここには自分もいるのですけど……。
【リヴァイアサン】 その辺は後で説明するけど、レーダーはほぼ実用段階に入ったよ。 私の観測だけだと「もしかしたらこの辺に出るかも」と 予測だけしていたところなんだけど、これを使うとわざわざ 現地に行かなくても確認できるからいいね。 ……とはいえ、まだ完璧というわけではないけどね。 見落としがあるかどうかはわからないし、現地に行ってみたら 何もなかった……なんてこともあったんだ。 でも、実際に他の神魔のみんなには、かんぱにーのアルマに 同行してもらっていくつかの次元断層を処理してもらってる。 ヤタガラスやワルキューレのストレス解消にはなってるかな。
【タイ兄さん】 あいつら、目立つからなぁ……。 かんぱにーの評判がよくなる方面なら、好きに暴れてええんやけど。
【オリヴィア】 フォックストロットちゃんの心配してるのは、 次元断層がそんなにあったの!? ……ってことだよね。 観測した結果が全部あたったわけじゃないけど次元断層はあったし、 イザナミさんとコンビを組んでやっていたことを他のみんなにも 真似してもらったら結果が出た、ってこと。
【フォックストロットB3】 この前、イザナミ殿と二人して根掘り葉掘り聞かれたのは これを見越しての事でしたか。 自分としては、人々のためになるなら特に文句はありません。 でも、水臭いですよオリヴィア殿。自分たちも働きたいです!
【タイ兄さん】 だから来てもらったんやで。 適度に休暇を取ってもらわんとうるさい奴もおるんで、 無茶な仕事つめこみはできないからな。 それに、他の奴を遊ばせとくわけにもいかんやろ?
【リヴァイアサン】 アスモデウスもなんだかんだ言って、着実に仕事をこなすよね……。 あれはホワイトファングの管理がしっかりしているからかも しれないけど、その分あの子に疲労がたまってるね。 今度は焼き肉にでも連れて行くといいかもしれないよ。 というのはいいとして、先ずは改めて次元断層レーダーを 起動するよ。何もないのが一番だけど……。
【フォックストロットB3】 ん!? 何か大きな反応が!
【イザナミ】 ……。 消えてしまいましたね。 誤作動でしょうか、それとも……。
【オリヴィア】 今までも、いくつかありましたね。 反応したな、と思ったらすぐに消えちゃうやつ。
【リヴァイアサン】 元々不安定な物だから、すぐに消えてしまっても おかしくはないんだけど……大きさに比例して出現している 時間も長くなる傾向があるから、今のはちょっと妙かもね。 うん、この三人で現地を見てきてもらえるかな。 ええっと……これだと、北のスノップ雪原だっけ?
【ガイドマシーン】 ええ、スノップ雪原です、ノーザンほどではなクともそれなりに 寒い地域ですので、くレぐれもご注意を。 では、ご案内しまスね。
【リヴァイアサン】 ガイドマシーンは居残りだよ。 レーダーのメンテナンスにはちょっと力仕事もあるし、 ○○ちゃんが現地に行っちゃうなら、 私の癒しはもうガイドマシーンしかいないんだよ。
【イザナミ】 リヴァイアサンにはガイドマシーン、 ○○様には妾、良い関係ですね。 さぁ、フォックストロット、行きましょうか。 場所はわかりますか?
【オリヴィア】 はい、通信機持って行ってくださいねー。 常に連絡が付くかというと、そうでもないんですけど これである程度の道案内が可能になりますし、 何かあった時に安心できますし。
【フォックストロットB3】 では、かんぱにーより出発します。 ○○殿……いえ、職務中はこうですね。 コマンダー、指示をお願いします。
スノップ雪原に
→移動開始!
【イザナミ】 ……。 レーダーの反応で予想したよりは小さなものでしたね。 ○○様と妾の力があれば、 このような小さな次元断層など一ひねりですが。
【フォックストロットB3】 はぁ……、自慢のドリルの活躍の場がありませんでした。 ですが、被害がなかっただけ良しとしましょう。 コマンダー、イザナミ殿、お疲れ様でした。
【イザナミ】 いえ、しばし待ちなさい。 いささか気になることがあるのですよ。 ○○様、お気付きですか? 今閉じた次元断層、まるでつい先程開いたばかりのような……。
念のため、通信機でオリヴィアに連絡をしてみよう、 という事になった。
【フォックストロットB3】 確かに、そうですね。 これで次元断層の反応が増えていた……なんてことがあったら 笑うに笑えませ……あれ、言っているそばから連絡が来ましたよ?
【オリヴィア】 もしもーし、聞こえますかー? 今ですね、レーダーに反応があって……あれ、消えてる!?
こちらで一つ次元断層を破壊したことを伝えた。
【オリヴィア】 あ、そっちは大丈夫でしたか。 おそらくそれは、今さっき出てきた二つ目の反応です。 かんぱにーで見た大きめの反応とは別の可能性が 高いんですよねー。
【フォックストロットB3】 ですが、この断層も放置できるものではなかったわけで。 結果オーライですね……最初の問題は解決していませんが。
【オリヴィア】 了解です、しばらく周囲を確認して、何もなさそうなら 戻ってきてくださーい。では、連絡終わりますねー。
【イザナミ】 ややこしい事を考えるのはお任せしましょう。 そのためにオリヴィアがいてくれるのですから、 任せねばかえって悪いというものです。 さて、どうしましょうか? すぐ戻るもよし、しばし残るもよし……ただ、少々肌寒いですね。
【フォックストロットB3】 ん……皆さん、海岸の方に何か打ち上げられてますね。 ちょっと見てきます!
【イザナミ】 せっかちな子だこと……いえ、気を利かせてくれたと 思う事に致しましょう。せっかくこんなにも寒い所なのです、 ○○様、二人で体をあたためあって……。
【フォックストロットB3】 大変です……。 こんな人……物……くらげ……? とにかくこんな存在が!
【イザナミ】 せっかくいい雰囲気でしたのに、気の利かない……。 これは、海月? にしては……大きいですね。
【フォックストロットB3】 自分は海産物には詳しくないのですが、このくらげは ここの海岸に打ち上げられているのは普通の事なのでしょうか? ……あ、ぷるぷる動いていますね。 何か言いたいのでしょうか?
【さっきまでクラゲだった少女】 み……みず……。 やっぱだめだった……。
【イザナミ】 ただの海月ではなく、行き倒れの海月でしたか。 人の姿に変じるとは面妖な。
【フォックストロットB3】 水……? 水分を含むものであれば周囲にたくさんありますが、 この御仁は何故水の事を……もしや、水に何か危険が?
そうじゃなくて
→助けないと!
早く助けないといけないと、二人に指示をだし 自分でもこのくらげ達を介抱することにした。
【イザナミ】 まぁ、命あるものに分け隔てなく慈悲を……。 ○○様は、まことにお優しいお方。 ますます惚れなおしました。
→このままでは命の危険が
このままだと命の危険があるので、 飲める水と暖かい環境が必要だと教えてから、 先ず介抱を始めることにした。
【フォックストロットB3】 冷却が必要なわけではなかったのですか!? 雪や氷を水の代わりにすると体温が下がる、 下がりすぎると生命維持ができない……なるほど。 そ、それは大変な事態なのではありませんか!?
共通
【イザナミ】 どうやら、人の姿になれるのは片方の子だけのようですね。 温かい飲み物でここまで復活するのもなかなかのものです。 ……体力の元値が相当少ないのかもしれませんが。
【フォックストロットB3】 無事で何よりです、まさか寒さに弱かったとは 思いもしませんでした……。 人間の体というのは素晴らしいものですが、不便もあるのですね。
【クラゲだった少女】 寒い……やっぱ無理だった……。 あ、ありがと。助けられたことは何となくわかる。 後温かい飲み物まだあればおかわり欲しい……。
おかわりも渡すけど……
→君は誰なの?
少女は誰で、何をしてここで倒れていたのかを 改めて確認してみた。
【ポイズンジェル】 あたしはポイズンジェル。下にいるこの子も同じ。 人の姿になれるのはあたしだけだけどね。 で、何をしていたか……見ての通り、行き倒れ。 その前は、色々あって人助けを……しようと……。
【イザナミ】 つまり、出来なかったと。 意欲は買いますが、○○様が 通りかからねば文字通り犬死にでしたね。
【ポイズンジェル】 犬みたいな勤労精神はないんだけどな~。
→何故行き倒れてたの?
なぜこんな場所で行き倒れていたのか、 その理由を聞いてみた。
【ポイズンジェル】 えっと、まぁ色々あって……ま、それは後で話すよ。 なんていうのかな、マミー取りがマミーになったとでも 言うか……ありていに言えば二重遭難?
【フォックストロットB3】 ああ、その下のクラゲ殿と二人で。
【ポイズンジェル】 あー、違う違う。 あたしもこの子も同じポイズンジェルだよ。 なんでかあたしだけ人間のかっこになれるんだよね。 で、がんばって 人助けをしようとしてこのざま。
共通
【フォックストロットB3】 人助け、とは? 他にも助けが必要な人がいるのですか? それに、見た感じ薄着……ですよね。 なぜこんな寒い所にそんな服装でいるのでしょうか?
【イザナミ】 フォックストロット、そなたの衣装も大差ありませんよ? お臍を出すなど、妾からすれば……まぁ、深くは言いませんが。
【ポイズンジェル】 あー、そっから説明しとこっか。 そこの冒険者っぽい人は知ってるかもしれないけど、 あたしはタイタニア世界ってところの海底洞窟にいたんだよね。 ちょっと前まで誰も来なかったとこなんだけどさ。 数年前から、人間の冒険者が時々来るようになってさ。 なんか、あんな風になったら生活変わるのかなーって思って いたら、あたしだけこうなってね?
【フォックストロットB3】 成程、自分と似たようなものですね! せっかく人の身体を手に入れたのだから、人の役に立つため 旅に出たという事ですね。
【ポイズンジェル】 えっ、そんなわけないじゃん面倒くさい。 ただでさえ体力ないんだから、冒険とか考えたことも 無かったんだけど……この子と一緒にウロウロしていたら 偶然冒険者に見つかってさー。迷子と思われて……。
【イザナミ】 迷子と言われても、おかしくないですからね。 その外見では文句の言いようもないでしょう。
【ポイズンジェル】 で、洞窟の外に出されたらマーメイドに見つかってさ。 知ってるかわからないけど、マーメイドってなんでか えらく人間嫌いで、すぐ追い出しちゃうんだよね。 その結果、でっかい塔に押し込まれてこっちに来ることに……。 それにしても、こっちの世界は海に入れないのはひどいよね。 インスマウスって言うんだっけ、こっちのマーメイド。 比べるとずいぶん見た目は魚に近いけど、頭の固さはどっこいだね。 で、流れ流れてここまで……ってところかな。
【イザナミ】 人魚もいるのですね、この世界は……。 御主の事情は分かりました、次はここで行き倒れていた 理由を聞かせてもらいましょうか。
【ポイズンジェル】 端的に言うと、なんたらかんぱにーって言う妙な連中の いるアップタウンって街に行こうとしてたんだよ。 途中で力尽きて倒れたけど。うん。
【イザナミ】 それは手段では? 何のためにそのなんたらかんぱにーに?
【フォックストロットB3】 イザナミ殿、ポイズンジェル殿が言っている なんたらかんぱにーって、自分たちが所属している タイニー・かんぱにーの事ではありませんか?
【ポイズンジェル】 あ、それそれ! 何、キミたちそこの人なの? やったね、これは目的達成かもね。キミたちは憑依って奴について 詳しいんだよね、なら、助けて欲しい奴がいるんだよ。 ……妙な像の中に憑依しちゃって、出られない人がいるんだ。
【イザナミ】 変わった趣味ですね、彫像に憑依するとは。
【フォックストロットB3】 その中に閉じ込められたなら、自分がこのドリルで 一撃粉砕して出して差し上げますが?
【ポイズンジェル】 えーっと……どうなんだろそれ。 あたしも憑依って詳しくなくってさ、そこの冒険者のキミは 詳しいよね、冒険者だし。じっさいどーなの?
憑依しているのであれば、その像を壊すのは待った方がいい事、 そもそも岩に憑依するというのは普通はないことを説明した。
【ポイズンジェル】 あ、そーなんだ。 どうりで、気味悪がってみんな近づかなかったわけだよね。 えっと、あっちにその像があるんで見てもらえない? 助けるって言っちゃったからさ、何とかしたくはあるんだ。 あたしひとりとこの子には無理だったけど。 なんか近くに行くと妙な声がするから聞いてみたら、 間違ってうっかり憑依しちゃったとかなんとか……。 で、あたしよくわかんないから詳しそうな人呼んでくるよ、 と言ってきたんだけどさー……向き不向きってあるよね。
【フォックストロットB3】 ……あ、あれですね。 確かに何か見えますが……近い、ですね。 え?えぇ……この距離でですか……。
ともあれ
→そっちに向かおう
【イザナミ】 ええ、仰せのままに。
【ポイズンジェル】 これ、触れると声が聞こえるんだよね。
【彫像の中の声】 (その声は、先ほどの方ですか……。ありがとうございます、 助けを呼んできていただけたんですね!)
【フォックストロットB3】 確かに、声が聞こえますね。 憑依というのは本当に便利なのだか不便なのだか。
彫像の中の人物に、なぜこんなものに憑依してしまったのかと 問いつつ、憑依を解くことはできないのか聞いてみた。
【彫像の中の声】 (憑依……ですか、これはそういうものなんですね? 何故この……なんでしょうこれ……中からだと全体像が 見えないんですけど……に入ってしまったかと言いますと、 自分でもよくわかってなくてですね……。) (その上で、どう入ったかもわからないので、どうやって 外に出ればいいのかもさっぱりわからないんです……。)
【ポイズンジェル】 キミたち、憑依の専門家なんだよね? ぱぱっとなんとかしちゃってよ。……え、専門家じゃないし、 普通の人は当たり前みたいに憑依ができたりするの?
【フォックストロットB3】 専門家というよりも、研究をしている部署があるという感じです。 そして、自分も憑依は良くわからないですね……。 厳密には自分はアルマであって人間ではありませんので。 練習すればできるかもしれませんが、コツがよくわからなくて。
【彫像の中の声】 (そもそも、この妙な壁はなんなんでしょう? 通り抜けられないし……動くこともできません、 私、一体どこに飛んできてしまったのでしょう?)
【フォックストロットB3】 壁……と言われましても、貴方はくまっぽい彫像に 閉じ込められているように見えますね。 彫像はそもそも動くものではありませんので、動けないのは 当然ではないかと思うのですが……?
【ポイズンジェル】 やっぱ、時々会話がかみ合わないよね。 どっから来たのかな、この子。
【イザナミ】 ……常識が違っているのも無理はありませんね。 どこの者かはわかりませんが、ここにいるのはこの世界の 住人ではなく、妾のように次元断層を通ってこの世界へと やってきた稀人に相違ありません。 何やら、似たものを感じますしね。 御主、先ずは名乗りなさい。次元断層を渡ってきたのでしょう? 何故その彫像に入り込んだかはわかりませんが、 そも、この世界はあちらにはない「物質」の世界。 勝手が違うのも当然と言えるでしょうね。
【ケルベロス】 (あっ、そういえば自己紹介もまだでした! 私、ケルベロスって言います! えっと、今のお話を聞いた限りだと次元断層の向こう側の 世界なんですよね、ここ)
【イザナミ】 外に出ることができないのも無理はありません、 物質としての体がそもそも存在していないのですから、 通常この世界では、誰かに憑依して体を奪い取るしかないのです。
【フォックストロットB3】 えっ!?
【ケルベロス】 (えっ!?)
【ポイズンジェル】 へー……って、物騒だねなんだか。
【ケルベロス】 (いや、そんなことを言われましても人の体を勝手に使うとか 流石に悪いですし!? それに、憑依するって言われましても この状態からどうやってやればいいのかさっぱりです)
そもそも、どうしてこんな状態になっているのかを 聞いてみることにした。
【ケルベロス】 (それはですね……私は元の場所で、時々ぽこっと開いちゃう 次元の隙間とか断層とかそういったものを閉じるお仕事を していました、門番なので)
【ポイズンジェル】 門番なんだ……門番?
【イザナミ】 次元断層を……閉じる……?
【フォックストロットB3】 断層の向こうにも、自分たちと同じような志の方が いたという事ですね、素晴らしい事です!
【ケルベロス】 (まぁ、今回大きな穴が開いたので、閉じようとしたら 勢い余って落っこちたというのが正直なところで……。 穴は閉じたのですが、なんだかわからない場所に出てしまい どうしたものかと思っていたら、引っ張られるようにして 今入っているこの何かに閉じ込められてしまいました)
【イザナミ】 途中経過はすべて理解できたわけではありませんが、 状態は把握しました。 ○○様、この者にも オリヴィアの素体を与えればよいのではないでしょうか?
【フォックストロットB3】 その意見に賛成です。 悪い方ではなさそうですし。
【ポイズンジェル】 うん、なんか解決しそう。よしよし。
無線機でオリヴィアに連絡を付け、状況を伝えて素体を 用意できるか確認を取った。
【オリヴィア】 はいはーい、了解しました。 ちょうど素体が一つ空いているので送りますね。 場所はスノップ雪原の……はい、了解しました。 ちょっと待っててくださいねー。
【フォックストロットB3】 取りに戻らなくてよいのですか? ……はっ? 何やら高機動の熱源が接近!来ます!
【ガイドマシーン?】 お疲れ様でス皆さん。 飛行パーツの試験飛行ハ大成功ですね。 では、こちらがマリオネット素体となりマす。 ……そちらのお嬢さんはもしやアルマの方ですか?
【ポイズンジェル】 え、あ、うん。 そこの……トロットだっけ、さっきその子からちょっと聞いた。 多分それなんだと思うよ。
【イザナミ】 これに憑依するとよいですよ。 これであれば、他人に迷惑をかけるという事は気にせずに 体を得ることができますからね。
【ケルベロス】 (はぁ……えっとですね、お恥ずかしい事なのですが、 どうやってそれに憑依すればいいのでしょう……。)
【イザナミ】 は、そこからですか?
【ポイズンジェル】 そこからも何も、あたしにはほとんどすべてが ちんぷんかんぷんなんだけどさ。 そもそも憑依って何? 憑りついてるっぽいのは何となくわかるけど。
【フォックストロットB3】 恥ずかしながら、自分もそこは疎いので……。
とりあえず、この世界における冒険者がよく使う憑依の事に ついて簡単なレクチャーを行った。
【イザナミ】 流れるがごとき流暢な解説、流石です……。
【フォックストロットB3】 イザナミ殿の時のあれと近い感じなのですね。 それにしても、空気を吸ったり吐いたりするようなとは まことに自然体なのですね。
【ポイズンジェル】 人間ってのは、なんとも妙な事をするね。 ときどき冒険者から別の冒険者が落っこちたりしてるのは これだったのか、納得した。
【ガイドマシーン】 私も、憑依されたことシかないですが、 近くによって来たなにかがするっと入ってくルような そんなイメージで……。
【ケルベロス】 (あの~……この岩っぽい物からどうやって出れば いいのでしょうか……)
その彫像はケルベロスの体ではないのだから、 ドアを開け閉めするように「出る」事をイメージして 見てはどうかと提案してみた。
【ケルベロス】 (やってみます!)
【ポイズンジェル】 おー……って、あれなんだろ。 それにしても、おなかすいた……。
【ケルベロス】 ふぅ! やっと出れました! 自由に動けるっていいですよね、助かりました! ……あっ、「けー」と「ろー」が分離してる!?
【けー】 (何を言うか、我らは常にひとつであるぞ?)
【ろー】 (こっちだと、浮かんでいるように見えるのねー?)
【ケルベロス】 頭が三つあるのに……って思ったら、こんなところにありました。 こっちの世界はびっくりすることが多いですね。
【イザナミ】 頭が三つある方が希少だと思いますが、良いでしょう。 特に気にする事でもありません。
【フォックストロットB3】 この世界で、頭が三つある人は自分は見たことがありませんね。 探せばどこかにいるかもしれませんが。
【ケルベロス】 あーいえいえ、お気になさらず。 こちらの頭も私の一部なのです、改めてご挨拶させて いただきますと、私はケルベロスと申します。 番犬……というか門番をしています!
【ガイドマシーン】 その、肩に浮かんでイるもこもこしたクッションのようなものが 頭なのですネ?
【けー】 (ケルベロス、この黒くて硬そうな奴無礼であるぞ!?)
【ろー】 (でも、もこもこしてるのは事実よねー♪)
【ケルベロス】 まぁまぁ、けーもろーもちょっと静かにしてください。 今はこちらの方々とお話してるので……。 ……って、あ? なんだか身体がふらふらしますね?
【フォックストロットB3】 もしかして、おなかが空いているのでは?
【ケルベロス】 おなか……? 空いているとは、どういうものなんですか?
【ポイズンジェル】 もーなんでもいいじゃん?あたしはお腹が空いてる。 なにか食べたいかも……。
【ガイドマシーン】 ○○さん、こレは一回みなさんを連れて かんぱにーに戻った方がよさそうですネ。
では、改めて
→ようこそかんぱにーへ!
【タイ兄さん】 ……はー、なるほどな。 事情は分かった、とりあえず飯は……もう食ったな。 それはええ。
【ポイズンジェル】 ごちそうさま。 いやー助かったよ。クラゲ二人で干物になるところだったし。
【ケルベロス】 これが!ごはん!……これが!おいしいっ!……美味しいです! こっちの世界ってすごいですね、不便も多そうだけど このご飯を食べるって行為がすごく、凄く違います!
【タイ兄さん】 で、ケルベロスやったか。 あっち側で次元断層閉じとったってほんまか?
【ケルベロス】 あ、ええ、はい、そうです。 私は次元の番犬ことケルベロスなので……と言っても、 決まった門を守っているというわけでもなく、 こちらで言う次元断層が空いたら閉じに行くっていう事ですけど。
【フォックストロットB3】 奇遇ですね、こちら側でもこのかんぱにーでは 開いてしまった次元断層を破壊することで閉じていたのですから 志を同じくする仲間という奴ですね!
【ケルベロス】 そうですそうです、さっきそれを聞いて嬉しくて! あと、閉じようと思った次元断層が目の前で消滅した 謎の現象の理由がようやくわかりました!
【オリヴィア】 ……あっ、そうか。 こっちで確認していたけど、現地にいったら閉じていた 次元断層って……。
【リヴァイアサン】 両側で閉じて回っていたら、連絡なしならそうなるね。 これで大体の説明はつくんじゃないかな。 ケルベロスがこっちにいる間に同じ現象が起きない限り、 という条件が付くだろうけど。 それにしても、ケルベロスと言ったっけ。 君も次元断層を探知したり、かぎつけたりできるんだろう? 意外といるもんなんだねえ、そういう能力を持った神魔は。
【ケルベロス】 う~ん? そんな能力ないですよ? 調べて、探して、聞いて回ってやっと見つけるくらいです。 すっごく手間がかかりますけど、番犬ですから!
【リヴァイアサン】 おお……地道な努力の子だったのか……。 すごい頑張り屋さんだね。
【オリヴィア】 それにしても、改めてあちら側の人の話を聞くと 次元断層ってあっちの世界でも迷惑に思われているんですねー。
【リヴァイアサン】 あまり知られてないのかも……。
【イザナミ】 自分で利用したりしない限り、意識するようなものでも 有りませんからね。こちらの世界でも大半の者はその存在も 知らないようですから、同じような事でしょう。
【タイ兄さん】 で、閉じるってゆーとるけど、どうやってるんや? 壊す、と閉じる、は違うで?
【けー】 (当り前であろう、失礼な化物(バケモノ)め。ケルベロスに敬意を持たぬか)
【ろー】 (初対面だし、こっちのこと知らないと無理もないでしょう?)
【ケルベロス】 ええと、壊す必要はないですね。 私、門番ですから。閉じるだけならいろいろできますよ?
【イザナミ】 ほう、興味深いですね。 では、これも……?
【ケルベロス】 あわわわわっ!? わんっ! わんっ! だ、ダメです!閉じます!すぐ閉めます! 門は開けたら閉めましょう!
【イザナミ】 ほう、見事です。
【ケルベロス】 見事です、じゃないですぅーっ!! ダメです、ダメですよこんなことしちゃ! 断層は閉じないとダメなんです、というか 開けっ放しにしてちゃいけないんですからね!?
【イザナミ】 はて、何故でしょう? ケルベロス、それは……ああ、ダメです。 興奮していてこちらの話を聞いていませんね。 落ち着いたら聞くとしましょうか。
【ケルベロス】 ずっと私が断層を閉じてきてたのに、 ここで増やしちゃったら意味ないじゃないですか、 もー! もーっ! なんで増えるんですかーっ! それと!良く考えてみれば何ですか今の?! イザナミさん今自力で次元断層作り出しませんでした!?
【イザナミ】 作り出せるわけではなく、開きやすい場所を 斬っているだけですね。
【けー】 (なんだ、この娘……規格外だな)
【ろー】 (初めて見るわ、こんなタイプ……。)
【ケルベロス】 か、勝手に開けちゃだめなんですよ。 次元断層を何度も開けたりするのは良くないんです!
【タイ兄さん】 おいケルベロス、その話詳しく……。 飯のお礼とでも思ってくれればええ。
【ポイズンジェル】 ……? ま、いっか……。
【ケルベロス】 えっとですね、これはケルベロスに伝わる言い伝えでして。 次元の番犬である我々は次元の門でも扉でも断層でも 勝手に開いたりしないように見張ったり閉じたりすることを やってます。 それはなんでかと言いますと、次元を何度もあけちゃうと 良くないからだ、と言われています。 どんな良くないことが起きるのかはわからないですけど、 外につながる扉が何度も開くと、気付かれてしまうとか……。
【タイ兄さん】 ふむ、それで他には?
【ケルベロス】 基本、それだけです。 次元の番犬である私はその言葉に従って、次元の穴とか 断層とか扉があいちゃったらすぐに閉じに行く、という事を やっているんですよ……今回は失敗しちゃいましたが。
【タイ兄さん】 そか。 せやったか……。 なるほどな……。
【オリヴィア】 ……なんか、タイ兄さんいつになくテンションが変ですね。 ま、それはともかくご飯も食べ終わったみたいだし、 うちの方針としてはこれからも次元断層は見つけ次第 閉じたり壊したりしていく、という事で……いいですよね?
【リヴァイアサン】 オリヴィアの言う通りでいいんじゃないかな。 今の所、かんぱにー的に方針変更という話は出てないし。 タイ兄さんか、○○ちゃんが何か言い出したら その時に考えればいいんじゃないかな。
【ケルベロス】 ということはみなさんも番犬なんですか? こんなに番犬がいっぱい……っ! 嬉しいです、わんわん!
【ポイズンジェル】 その表現は違うと思うけど……。
【オリヴィア】 これは……次元断層レーダーに反応っ!? 反応は多数!
【ケルベロス】 わ、わ♪ えっと、オリヴィアさんでしたっけ。 そのキラキラした光る点はなんですか?
【オリヴィア】 えっと……これがこの辺の地図で、この光は全て 次元断層が活性化したという表示です……よ?
【ケルベロス】 ひぇぇぇぇぇぇっ!!?? この数が多い所、さっきの所ですよね、 す、すぐに閉じてきますーっ!!
【リヴァイアサン】 まずは相談してから……あっ。 せっかちな子だなぁ。
【オリヴィア】 代表ー? タイ兄さーん? あ、ダメですね。なんか思考の海に沈んでます。 たまーにあるんですよねあれ……なら、次の責任者は……。 ○○先輩、みんなに指示お願いします。
かんぱにーに指令!
→各地の次元断層を閉じよう!
→ケルベロスの援護に行こう!
共通
ケルベロスの事も放置できないけれど、 先ず各地にいるかんぱにーメンバーに連絡を取って、 最寄りの次元断層を破壊してもらうように指示をした。
【オリヴィア】 了解です、先輩! 連絡は私とガイドマシーン先輩でやりますから、 一番断層が多いスノップ雪原に行ってください!
【イザナミ】 ○○様、妾もお供しましょう。 御主様の行くところであれば、たとえ地獄の果てまでも。
【ポイズンジェル】 (さて……あたしは、そろそろお暇するかな。 これ以上いても邪魔になりそうだし……面倒だし……。)
【フォックストロットB3】 ポイズンジェル殿、行きましょう! 孤軍奮闘するケルベロス殿を救うため、自分たちの力も きっと役に立つはずです!
【ポイズンジェル】 えーっ!?
【リヴァイアサン】 仕方ない、私もでるかな……。 ○○ちゃん、よろしくねー。
【ケルベロス】 逃亡、侵入許しませんっ!! がんばりますっ!
【イザナミ】 ○○様、あそこに居ますね。 まだ無事のようです。
【オリヴィア】 ワルキューレ・シナモン班が軍艦島の次元断層を全て浄化。 イシス・バルーンピッグー班はイーストダンジョン前で 次元断層一つ破壊、アスモデウス・ホワイトファング班は 四つの小型次元断層全てを処理した後にアスモデウスが転んで気絶。
【フォックストロットB3】 なんですかそれ、すごい数が発生していませんか!? 何があったんですか、今日はサービス-デーでしょうか?
【オリヴィア】 リヴァイアサン・クリムゾンバウ班は遊撃として遠隔地の 細かな反応を確認して処理してもらっています。 ヤタガラス・サイクロプス班はサウスからステップ砂漠に移動中、 各自継続して次元断層の出現に備えてください。 ステップ砂漠とスノップ雪原が反応数が強めです。 他の箇所は、終わり次第フォローに回ってくださいねー。
【イザナミ】 オリヴィア、こちらは問題ありません。 妾、ケルベロス、それに○○様もいますし フォックストロットもいてくれるのです。
【オリヴィア】 了解しました、怪我しないよう気を付けてくださいねー!
【ケルベロス】 がるるる……わんわんっ! よし、閉鎖確認! わぁ!ポイズンジェルさん、それにみなさん! 来てくれたんですね!
【ポイズンジェル】 来ないで済めばよかったんだけどね……。
【フォックストロットB3】 まだ反応はありますか? 自分たちも……。
【ケルベロス】 みなさんのために、もっと頑張りますっ! 私、門番ですから! ちょっと待っててくださいね、 まだ大きめの次元断層があるので、すぐに閉じます!
【フォックストロットB3】 ケルベロス殿……。
【イザナミ】 あの次元断層、少々今までのものよりも大きそうですね。 やるというならば、任せておけばよいと思いますが。
【ポイズンジェル】 それにしても、効率悪いよねあれだと。 一人だけじゃどうやっても結構な手間でしょこれ。 ああ、帰りたい……寒い……ううう。
このままでは時間がかかる
→個別に対処していこう
ケルベロスだけにやらせておくのではなく、 こちら側でも他の次元断層を潰していこうと提案した。
【イザナミ】 門番の役目を奪ったなどと言われたくはありませんが、 ○○様がそれをお望みなら。 それに、フォックストロットの心配するように、 あの娘は少々思い上がりすぎのようですね。 一人ですべてできると思い込むのは傲慢でしょう。
→二手に分かれよう
ケルベロスも含めて、二手に分かれて 各自で次元断層に対処した方が効率がいい、と提案した。
【フォックストロットB3】 そうですね、初めてお会いした時にもこんな風に 二組で協力していたのを思い出します! ケルベロス殿も、もう我々の仲間なのですから、 こちらも力を貸して、さらに力を貸してもらいましょう!
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【ポイズンジェル】 え、うそ?やるの? そもそもできんの? はーいこの中でケルベロスちゃん以外に次元断層壊せる人。 ……え?あ、あぁ、実際にやったこともあるのね、わかった。 じゃ、今回はイザナミさんとフォックストロットちゃんで組んで。 ○○ちゃんとあたしでケルベロスちゃんの サポートに入るね……あー、重労働だなあ。
【イザナミ】 異議ありです。 ○○様と妾が離れているのは 納得いきませぬ。その理由は?
【ポイズンジェル】 普段ならそれでいいかもだけど、次元断層壊すのは フォックストロットちゃんと組んでた事の方が多いでしょ? 確実性がある方を選ぶのは当然。 それに、話聞く限りだと、面識少ない相手と組ませるのは ○○ちゃんの方が適任だよ。 信頼できる相手だってことは、イザナミさんよく知ってるでしょ? イチャイチャするのはその後で、いくらでもできるでしょ。
【イザナミ】 ぐぬ、後半についてはまったくもってその通りです。 仕方ありません、今回は貴方の意見に従いましょう。
でもイザナミは不満そうだ
→イザナミを信頼していると伝える
→イザナミが頼りだと伝える
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【イザナミ】 ああ、妾は幸せでございます……。 その言葉があれば百人力、これはぜひとも良い所を見せねば いけませんね。フォックストロット、行きますよ。 早く終わらせて、戻るのです。
【フォックストロットB3】 コマンダーも、慣れてきたでありますね。 フォックストロットB3、出撃します!
【ポイズンジェル】 さて、後はケルベロスちゃんの方なんだけど……。 あたし達って何かできるのかな? 実は何もないのかも。
次元断層や神魔との遭遇経験が少ないポイズンジェルに、 神魔が憑依によって他人の体を乗っ取ることが可能な事、 次元断層から、理性的ではない、いわば野良の神魔が出てきて 暴れ出したことがある事などを説明し、注意するよう伝えた。
【ポイズンジェル】 わーお、結構どころか本気で危ないねそれ。 ……ってことは、あれも危なかったりするの?
【ケルベロス】 あっ、二人とも避難してください! 大丈夫です、待っててください! こっちでも門番の務めを果たしますから!
【ポイズンジェル】 あーいや、どう見ても大丈夫じゃないよね?
正直に言うと……
→あまり大丈夫そうに見えない
【ポイズンジェル】 だよね。 えっと、あの野良神魔とか言われてるやつって、 あたし達の攻撃とか効果なかったりする? キミは何かできる?
アスモデウスの例があるので、憑依された側にも影響は出て しまうだろうが物理的な攻撃も効果はある事を説明し、 ケルベロスに協力してもらえれば、神憑依を使って 何とかできるかもしれないと手早く説明した。
【ポイズンジェル】 うーん……あたし、何か手伝えることある? ケルベロスちゃん、がんばってるけどこのままだとジリ貧なんだよね。 もう一つあの穴が開いたら、対処できないと思う。
手助けの手段は……
→神憑依できるまで護衛が必要
憑依について慣れていなかったケルベロスがすぐに神憑依を 成功させられるかどうかわからないので、その間無防備に なりやすい自分たちの事を守ってもらえるだろうかと 頼んでみた。
【ポイズンジェル】 あたし、無駄な労働って本当に嫌いなんだけどさ。 ……今は、あたし以外にそれができる人材がいないってのが もうね。やるだけやるけど、長くはもたないと思うよ。 あたし体力ないから。いや、本当……じゃ、始めよっか。
→時間稼いでもらえる?
自分がケルベロスを説得して力を借してもらうまで 時間を稼いでもらえないかと頼んでみた。
【ポイズンジェル】 時間稼ぎって、相手はあれ……だよね。 あのさ、目的と手段が明確なのは結構だけど、 体力ないあたしに時間稼ぎが出来ると思う……? ……だから、早く終わらせてよ?
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【ポイズンジェル】 しびれろ、しびれろー。 効果あるかなー、あ、もう疲れてきた。もう、無理かも。
【ケルベロス】 ポイズンジェルさん、あぶないです!? ○○さんまでっ!? え? 神憑依……って、いえ、ここは門番である私が!
【ポイズンジェル】 それは嘘。というか、自覚して。 キミ一人じゃ無理なのはもうわかってるでしょ、 自分に嘘をついてもいいことないよ? できることは分担すればいいんだからさ。 と言うわけではやくしてー、もう無理-。
【ケルベロス】 え、え……でも、あの時みたいに入ったままになって しまったらどうすれば……。
【けー】 (ええい、怖気つくとは何事だ! 度胸が大事なのだ!)
【ろー】 (なんとかなるわきっと)
【ケルベロス】 は、はい! よろしくおねがいしますっ! (これが、憑依……!? すごい、なんだか力が増幅されたみたいです!)
【けー】 (あれを閉じるのだ!)
【ろー】 (あ、この状態だときこえるかな? こんにちはー)
【ケルベロス】 (あの一番大きな次元断層を、閉じてくださいっ!) (閉じた……っ! あ、ポイズンジェルさんを!)
【ポイズンジェル】 た、助かった……もう無理、動けない……。
【ケルベロス】 だ、大丈夫ですかー!? あ、あとその……えっと。 ○○さん、ポイズンジェルさん、 ありがとうございましたっ!
【ポイズンジェル】 働き過ぎた、もう一歩も動けないー。運んでー。
【オリヴィア】 ……というわけで、リヴァイアちゃんとイザナミさんから聞いた 話でしかありませんけど、こっちに一度来てしまったら、 元いた場所にそのまま戻るというのは難しいみたいです。
【ケルベロス】 あー……やっぱりそうですよね。 いえ、私こっちでも門番として頑張って生きていきます!
【タイ兄さん】 なら、ここで働けばええ。 目的は同じやろし、味方は多い方がええ。 しらんやろけど、こっちに住むなら居場所がいるんやで。
【ケルベロス】 助かりますっ! ああ、でも私なんかで本当にいいんでしょうか?
【タイ兄さん】 ポイズンジェルいうたか、お前も行くとこなかったら ここで働けばええ。話は聞いたけど、頭脳労働は得意そうやな。
【ポイズンジェル】 この子も一緒でいいなら。あ、いいの。 うん、ならお邪魔するよ。
【ケルベロス】 ○○さん、ポイズンジェルさん、 それにみなさん、本当にありがとうございました。 みなさんがいなかったら、私今でもあの石の中です。 せめてものお礼として、これを…… えっとですね、ブーツなんですけど、私のこれとお揃いなんです。 もこもこでふわふわしてますから、履き心地もいいですよ! 色はこの中から選んでくださいね。
何色にする?
→にくきゅうブーツ(白)
→にくきゅうブーツ(黒)
→にくきゅうブーツ(灰)
「にくきゅうブーツ(○)」を受け取った。
【ケルベロス】 後ですね、今はこっちに来たばかりなのでパワーっぽい何かが まだ余っているので、無駄に消費しちゃうよりも有益に使うのが 良いですよね……ってことで、ケルベロスに伝わるポーズを 教えてあげますね! 頭が三つある方がいいんですけど、なくても何とかなりますし! はい、これで体にそのポーズが刻まれたはずです。
【アスモデウス】 あら、イザナミじゃありませんの。 どうしたんですの、まるで般若のよムぎゅっつ!?
【イザナミ】 ○○様ぁ~。 何故、その娘と親しくしているのですか……?
【オリヴィア】 わーっ!? 厄介な人忘れてましたっ!?
【ワルキューレ】 帰ってくるなり五月蠅いわね。 こっちは疲れているというのに、ころ……浄化するわよ!?
【ケルベロス】 あっ、それなんだかよくないですっ! 閉じて、閉じて!
【ワルキューレ】 いま、勝手に私の手を閉じたのはあなたね?
【イザナミ】 妾の刀の鯉口を閉じるとは、変わった能力ですね……。
【ケルベロス】 えっと、今回騒動の元になったのは私が焦って戻ってきて しまったからなので、お二人が争う必要はないんですよー。 すいませんでした、だから争い事はやめましょう、ね? ね?
【ワルキューレ】 閉じる力、ね……いいわ、そんな気分じゃなくなったし。
【イザナミ】 ケルベロス、以後気を付けてください。 それにしても、面白い能力だこと……。
【ケルベロス】 びっくりしました……では、改めてポイズンジェルさんにも……。
【ポイズンジェル】 うん、後で選ぶから権利だけもらっとく。
【ケルベロス】 あ、はい! みなさん、今後ともよろしくお願いしますね!
【タイ兄さん】 お疲れやで。ほれ、今回のお駄賃や。 今回から給料もアップしたんで、もっと気張りや?
給料?として300Gold受け取った!
【タイ兄さん】 ……これ、自然の出来事ではありえんな。 誰かの意思が介在しとるはずや。どっかからか……。 あいつら……いや、あいつらが自分から動くことはあらへん。 なら、どこの誰や……?