【タイ兄さん】 おお、ようきたな課長。 実績があるとはいえ、お前も随分と偉くなったもんやで。 なに、悪いこっちゃないんやから胸張ってええで。 そういや……
【ガイドマシーン】 おや、モクジュさんどうしました? ああ、なるホど、 ○○さんが来てるから、 気になっていたんですネ。
【ガイドマシーン】 え、私も一緒に遊ぼウ? すいません、まだ業務中デして。 ○○さんなら、今はお仕事が 入っていないはず……
【タイ兄さん】 ……というわけなんやで。 すまんがちとこっちで話しさせてや。 クリスタルやアルケーにも後で相談しておかんと……
【ガイドマシーン】 どうやら、会議のようでスね…… しバらく待っていましょうか。
【ガイドマシーン】 モクジュさん、やっぱりあなたも ○○さんみたいに冒険に出たいのですカ?
【ガイドマシーン】 なるほド、ではやはり、あなたもアルマになりたいのデすね。 ああ、アルマが何か、モクジュさんはご存じなかったでしたっけ。 このカンパニーにいる多くのギルドメンバーはですね……
【タイ兄さん】 なんぞ面白い話でもしとるんか?
【ガイドマシーン】 ええ、実ハ……
【タイ兄さん】 ふんふん、アルマになりたい、か。 せやな、ならガイドマシーンにはこれやるで。
【ガイドマシーン】 このパーツは、一体何のパーツでスか?
【タイ兄さん】 まぁまだ試作品なんやけど、お前を強化して、 想いの力を増幅するためのパーツなんやで。 もしかしたら、これでアルマになるための条件とかが 満たせるようになるかも……
【ガイドマシーン】 スばらしい! ぜひともすぐに装備しましょウ! はやく、はヤくしましょう!
【タイ兄さん】 なんか、でかくなりおったで。 これでええんやろか?
【ガイドマシーン】 アルマ……にはまだ届いていないようデすが、 これは順調な進化と言えルでしょう! 私がアルマになれる日も間近ですね!
【タイ兄さん】 ま、ええやろ。モクジュも人の都市に興味あるんやったな。 ほな、人の生活をよく見ておく必要があるかもしれん。 ガイドマシーン、お前の慣らしもかねてお使いいってきてや。 ○○、念のためやけど お前もついてってやってや。
【タイ兄さん】 モクジュはマリオネットに変装しとけば問題ないやろ。 行先はこれやで、ガイドマシーン、よろしく頼むで。
【ガイドマシーン】 お任せクださい! ガイドマシーン・アルマへの第一歩として、 この使命を立派に成し遂げてお見せいたしましょウ!
【タイ兄さん】 いや、ただのお使いやで。 正直いたずらかとも思える話で、何もない可能性も高いんやで。 空き時間は散歩でもしてくればええ、さ、行った行った。
行ってこいや
→移動開始
【ガイドマシーン】 モクジュさんの変装をして、下に降りてから 細かいことはご説明シますね。では、行きましょう。
【タイ兄さん】 ……さて、試作品も試作品。 せやけど、あのパーツがどういう働きをするか……? ○○がおれば、最悪の場合でもなんとかするやろ。 はてさて、どうなるやら、やで。
【ガイドマシーン】 モクジュさんの変装も終わりましたし、 改めてご説明をサせていただきます。 お使いの内容としては、アップタウンのお仕事掲示板の 裏にある……あ、お仕事掲示板というのは白の聖堂裏手に ある掲示板ですネ。 そちらに向かえばいいようデす。 依頼内容としテは、何やらよくないことが起きそうなので 念のため見回りをして、対処をしてモらえないか…… というもののようですネ。 何やらあいまいでスが、代表がいたずらかもしれないと いうのもよくわかりマす。
【ガイドマシーン】 ああ、モクジュさん待ってくださイ。 焦らなくてモいいですから。 それにしても、今まで色々なことがありました。 ○○さんが来るマでは、 まだこじんまりとしたかんぱにーだったのに、 今ではこんなに……いえ、元から飛空城なので、 広さだけはアりましたけど。
【ガイドマシーン】 思いの力の研究のために、アルマを呼び集めて居場所を作る…… それは結局、クリスタルさんの目的と代表の目的がある程度 一致したからできたものでしたが、代表の目的はどの程度 達成できたのでシょうね? 最初は、サンドラットさん、マタンガさんの二人と、 アルケーさんは私は最初会っていなかったのですが…… 私と代表の5名だけだったかんぱにーも、今では結構な大所帯でス。 ウィスプさんやギーゴさんのように、日々の生活のためにかんぱにーに やってきた人もいれば、アルカナハートさんやクイーンビーさんのように 将来への目的をもってきた人もいます。何となく気に入って居ついて くれている方たちも、それなりに多いデすね。 みんな、目的というのはバラバラですけド、なんだカんだ この場所で生活をしていまスし、街の人とも打ち解けてきていマす。 私は、大した目的なドなくても、それでいいのかなと思うんデすよ。 最初は本当にどうなるかと思イましたが、スタートラーさんも ベイヤールさんとコンビを組んでうまくやっているし、ニドエッグさんや アーチンさんのようなまだ社会をヨく知らない人たちも、モーランさんや キラーマシーンさん、ホウオウさんたちと一緒に過ごすことで色々と 学んでいるようデす。 そんな大きなかんぱにーの中に、私やモクジュさん、そして ○○さんもいるんでスね。 なんだか、感慨深いデす。 あ、そうだ。ブリキングさんにも後でこの姿を自慢しにいかないと。 きっと悔しそうに祝福してくれると思いまスよ。それに、これなら スペクターさんにぺちぺちされてもヒビ一つ入らないでしょうし…… アベンジャーさんやスケルトンシューターさんが止めるでしょうけど 今なら故障とか爆発する気が微塵もありませンよ?
【ガイドマシーン】 ……おっと、話し込んでいるうちにモクジュさんが先に 行ってしまいました。おいて行かれないように、私たちも 目的地に向かいましょウ!
モクジュを追いかけよう
→移動開始!
【タイ兄さん】 ……結構長いこと試してはきたが、アルマにならへん。 これは、理屈がそもそも間違っとるのか、それとも理屈はあってて なんかの条件を満たせておらんのか……どっちやろな。 あいつら、もしかしたら想いの力を分散して持っとるんやないかな。 ……そんな可能性もあるから、今回の処理なんやな。 想いの力が一つの個体に十分に定着すれば、きっかけひとつで その姿は変わる……人の姿に興味があるならば、その通りに。 いまんとこ、この理屈であっとると思うんやけど…… ま、これはいろいろ試していくしかあらへんな。 はてさて。 あの古い古いエレキテルのパーツにくっつけたあの装置、 無事に想いの力を一か所に集めることができるんやろか? ……ま、だめならまた次のサンプルを作ればええか。
【モクジュ】 ……?
【ガイドマシーン】 おや、どうしまシたか? ……誰もいませんネ。
【デイ】 あれ、どうしたの?
【リー】 今日は、ここで何か実験するから近づかないようにって……
【デイ】 言われたから、私たちもそろそろかえろっかなーって お話してたんだけど……あなた達が実験する人?
【ガイドマシーン】 ハて、おかしいでスねぇ。 ……おや?
【ガイドマシーン】 どウしました? 力が入らない、ですカ? 私は別に……ン、おお、お?
【リー】 え、なに……?
【デイ】 なにこれ、えっと、避難しよっか?
【モクジュ】 !?
【ガイドマシーン】 体が、勝手に……!? なんだか、すごく力が湧いてくるようナ……
【ガイドマシーン?】 ハカイ……ハカイ……
【ガイドマシーン】 オや? 今、だれか何か物騒なことを言いませんデしたか?
それは……
→ガイドマシーンが言った言葉だと伝える
今「ハカイ」という言葉が聞こえたが、 それはガイドマシーンから聞こえてきた、 ということを伝えた。
【ガイドマシーン】 そんなことを、私がイうはずが……?
【ガイドマシーン?】 ハカイ……ハカイ……
【モクジュ】 !?
どうする?
→どこから声が出ているか聞く
しばらくガイドマシーンに黙ってもらい、 その言葉はガイドマシーンから発されているのか それとも別なのか確認しようと提案した。
【ガイドマシーン】 了解シました、しかし、早くしなイと 私の体が勝手ニ……いえ、お任せしマす!
【ガイドマシーン?】 ハカイ……ハカイ……
その言葉は、間違いなくガイドマシーンの体から 発されていることが分かった。
【ガイドマシーン】 私はそんなこと喋っていなイのに、確かにその音声は 私の体から……あれ、もしかしテ?
もしかして
→あの試作品のパーツのせい?
【ガイドマシーン】 その可能性が……ええと、体内を確認……あーっ なんカ妙に力強く動いてまス! ものすごく力が湧いてくる反面、自分の体ノ制御がうまく デきなくなってきているのがわかりマす! このパーツ……暴走してまス!
【ガイドマシーン?】 ハカイ……ハカイ…… ハカイ……ハカイ……
【モクジュ】 ダイジョウブ!?
【モクジュ】 キャ?
【デイ】 マリオネットの子が危ない!?
【リー】 あれ……もしかして。 小さいころ、おじさんに聞いたことがあるの。 もしかして、あれが、あれが古代兵器…… エレキテルの、オリジナル……?
【デイ】 まさか!? ……でも、なんか危ないかも。 混成騎士団の人呼んでこよう!
【ガイドマシーン?】 ハカイ……ハカイ……
【ガイドマシーン】 ○○さん、モクジュさん、 このままだと、私が体ヲ制御できずに暴れだして しマうことになりそうです……そうなルと、周囲にも被害が……! 一つ、お願いがあります かんぱにーの課長であるあなたに、お願いしたいんでス。 ○○さん、街の人たちと、モクジュさんの 安全を守るたメに……私を、ハカイしてください。
【モクジュ】 ……!?
モクジュはその言葉を聞いて、激しく嫌がった様子を見せる。 こちらに訴えかけるように、じっと見つめてくる……
【ガイドマシーン】 モクジュさん、わがままを言わないでください。 止める方法がないなら、こうするしか……
原因となったパーツを
→取り外す方法はないの?
例の試作品を取り外す方法はないのか、 ガイドマシーンに問いかけた。
【ガイドマシーン】 くっついてしまっています。少なくとも、今みたいに活性化して 動作している状態だと無理……デすね。 どうやら、私がわかる限りだと……あのパーツが、何かの力を 吸い取っているヨうです……モクジュさん、から……?
【ガイドマシーン】 ハカイ……ハカイ…… エえと、わかったことを報告しまス。このパーツが、周囲の想いの力を 吸い取って集めようとしていて、それが暴走シています。 おそラくは、想いの力が集まりすぎて、パーツが暴走してしまったのでハ ないかと……ハカイ……ハカイ……
暴走を止めるために
→力の吸収を止められないか?
試作品パーツの暴走を止めるためには何ができるか、 あるいは、吸収した想いの力を外に逃がす方法はないか ガイドマシーンに問いかけた。
【ガイドマシーン】 ハカイ……ハカイ…… ええと……あ、確かに、想いの力を外に逃がすこトなら できるかもシれません! しらべてみま……あっ。 それは……できるかもしれませんが、わずかにリスクが。 今、このパーツはモクジュさんのところから多くの想いの力を 吸い込んでいるようでス。それを逆転させると、前みたいに モクジュさんの体に危険が……
【モクジュ】 ……!? ダイジョウブ!
それを実行した場合
→ガイドマシーンはどうなるの?
想いの力を出し切ることができた場合、ガイドマシーンは どうなるのか確認した。
【ガイドマシーン】 ……わかりませン。 でも、もしかしたら何もないかもしれませンし、 幸い自分はまだアルマではないので、モンスターの姿に戻るようナ こともないカら迷惑は掛からないでしょう。 ほラ、それに私はただのキカイですから…… 壊れても、爆発しても、何度でも修理してもらエますよ。 アルマになりたいという、私の想いが暴走してしまっている のであれば、それをいったんゼロにすれば……きっと。
【ガイドマシーン】 もちろん、私だって怖いでスし、いやデすよ。 でも、このままにはできないデしょう。 ○○さんだって、最後までアきらめずに 私を助ける方法を探してくれています。 それに、このまま私がこの声に押し切られてしまえば、 どこまで被害が出るか……。それは、私だけではなくかんぱにーの みなさんの立場や生活が消えてしまうかもしれない危険デす。 あの場所を失うわけには……行きませんヨね?
【ガイドマシーン】 ハカイ……ハカイ…… ああ、うるサいですねこの声……。今から、パーツの動作を逆転させテ 想いの力をすべて外に出してしまいまス。 ○○さんと、モクジュさんは、 またパーツが暴走しないよう、想いの力をすべて取り込んでクださい!
【モクジュ】 ……!
どうする?
→モクジュと手をつなぐ
不安そうに見つめてくるモクジュの手を取り、 ガイドマシーンに合図を送る。
【ガイドマシーン】 ありがとうございまス。 私の想いも、二人が連れて行ってくれるなら……
【モクジュ?】 ガイドマシーン! 大丈夫!?
【モクジュ】 ○○、ガイドマシーンが…… ガイドマシーンが……! あ、あれ? 私、言葉が……それに、この姿……
【モクジュ】 せっかく、言葉が伝わるようになったのに。 せっかく、人の姿になれたのに。 その前から応援してくれたガイドマシーンが…… 憧れた人ではなかったけど、助けてくれた友達だった。 だから、一番最初にお礼を言いたかったのに…… なんで、私の言葉はとどかないんだろう。
その後、混成騎士団に事情を説明した。 壁などに傷はできたが、大きな被害を出したわけでもないので 事は厳重注意で済み、かんぱにーに影響が出ることはなかった。 そして……
【モクジュ】 ○○、 ガイドマシーンを連れて帰ろう?
(荷物が一杯の時)
【モクジュ】 ……荷物がいっぱい……だよ。 動けるけど、物が持てないね。 えっと、こういう時どうするの……? 荷物、捨てちゃう……か、しまう……
(通常時)
【モクジュ】 ○○…… 私、あいつ怖い……
【タイ兄さん】 おお、どないした。 モクジュか、そいつ。見違えたな。
事の顛末を報告し、パーツが暴走したことを説明した。 そのうえで、今回の事件はタイ兄さんが仕組んだのではないかと 問い詰めてみることにした。
【タイ兄さん】 責任が全くない……とは言わんが、誤解やで。 あれは試作品、ちゅーことはあらかじめゆうとったやろ? 試作品が予想外の動きをするのは、よくあるこっちゃ。 ガイドマシーンは壊れたが、結局周囲に大きな被害とかは なかったんやろ? とはいえ、あのパーツが妙な暴走したんは想定しとらんかったな。 あれは、周囲の想いの力を集めて集積するためのパーツや。 もちろん、聞いた話をもとに作った試作品やけどな。 それを、ガイドマシーンに組み込めるように、形式のあった古いパーツ ひっぱり出してきて作ったんやで。 ガイドマシーンがアルマになりたいゆーのはきいとったさかい、 できるかできないかは置いといて、多少なりとも手伝ってやるちゅーのが 経営者の器ってもんや。……モクジュがアルマになりたいかどうかは ワイはきいとらんかったけどな。
【モクジュ】 ……本当かどうか、信用できない。
【タイ兄さん】 まぁ、人の心をのぞき見できるような奴がいたらそれはそれで おっかない話やからな。ワイらは信じられる信じられないは別として、 話し合わんとろくに通じ合うこともできへんのやで? 後、ガイドマシーンについてお前らが気に病むことはないで。 アルマになりたいちゅー話やから、できる限りそうなるように 確率を上げることを積み重ねていったんや。 実際のところ、今までの研究もあって「アルマになりやすい」状況までは 何となく見えてきたが……決め手になる条件はまだ確定できへんな。 モクジュ、ちょっと研究させてみる気はあらへんか?
【モクジュ】 やだ。 お前は、信用できない。
【タイ兄さん】 なんや、嫌われたもんやな。 ……ま、ええけどな。
【モクジュ】 ガイドマシーンは、直らないの?
【タイ兄さん】 ○○はともかく、 居候でしかないお前には関係ないやろ? 改めてかんぱにーに入るなら歓迎するけどな。
ならば
→モクジュの代わりに質問する
モクジュの代わりに、ガイドマシーンを直すことは できないのかをタイ兄さんに問いかけてみた。
【タイ兄さん】 ふむ、お前からの質問なら筋が通るな。 ええやろ、答えたるで。 直すことはできるやろけど、正直新しいガイドマシーンを どっかから調達してくるほうが早いで? ワイは面倒くさいのは嫌いなんや。
【モクジュ】 面倒くさいって……
【タイ兄さん】 ガイドマシーンが勝手に元に戻らないことは、 ワイも不思議に思っとらんわけやないで。 もしかしたら、ガイドマシーンには想いの力っちゅーものが 元から何か影響を与えとったのかもしれんな。 何せ、動いとるのが不思議なくらい古びとったわけやし。 何度も爆発してもしぶとく元に戻るのも、アルマになりたいなんて 妙なことを言い出したのも、他のガイドマシーンに比べても 妙に話が分かる奴だったりしたのも……とはいえ、それを証明する 事なんか誰にもできへんわけやな。 元からあったにせよ、なかったにせよ、今はゼロなんやし。
【モクジュ】 じゃあ……ガイドマシーンが動かなくなったのは、 私が、ガイドマシーンの想いの力を全部もらってしまったから?
【タイ兄さん】 そうかもしれんし、そうやないかもしれん。 今更、それを知ることはできへんし、知ったからってどうする?
【モクジュ】 何もできなくっても、知っておきたいの。 ただ、それだけ。
【タイ兄さん】 さよか、ならええ。 わかっとるなら、問題はないで。
【モクジュ】 だからと言って、納得できるわけじゃない。
【モクジュ】 お願い、ガイドマシーンを助けて。 私が助けたいけど、どうしたらいいのかがわからない。 だから、あなたの力を貸して。 ○○、お願い……
【タイ兄さん】 ○○、お前の好きにすればええ。 ガイドマシーンが元に戻っても、戻らなくてもどっちでも ワイはかまへんが……元に戻れば、楽ができてええな。
何度もやったように、ガイドマシーンのパーツを組み立てる。 使えなくなったパーツを取り除き、まだ使えるパーツを置き換える。 ガイドマシーンは一切反応しないが、黙々と作業は続く。
【モクジュ】 私や、他の気の弱いモンスターたちが傷ついて逃げ込んだ場所に 餌を持ってきてくれたのが、ガイドマシーンだった。 その次に、あなたが来てくれて…… 最初、怖い人かと思った。 でも、ガイドマシーンが普通に話しかけていて、 怖い人じゃないんだってわかって。みんなに優しくしてくれて。 覚えてる? 私が、あなた達についてきちゃって、二人が困って…… あの時、私は二人が何で困っているのかもわからなかった。 ガイドマシーンがどこかにいっちゃって、不安になったけど あなたは何とか私に何かを伝えようとしてくれた。 ガイドマシーンが戻ってきて、変装して街に入って、 ああ、人の街ってこんなすごいところなんだって。楽しくって…… ……ほんの少し前のことなのに、なんでこんなに遠く感じるんだろう。
それから、二人でしばらくの間作業は続き……
ぴこっ、と軽い音がして、ガイドマシーンの体にわずかな震えが走る。
【モクジュ】 ガイドマシーン……大丈夫?
【ガイドマシーン】 ……状況、確認。 ヨウコソ、お客様。 私は、ガイドマシーンデス。
【モクジュ】 ガイドマシーン…… もう、私のことも忘れちゃったの? ○○のことも、みんなのことも…… どうしよう、 ○○、どうしよう……
唇をかみしめるモクジュ・アルマに、何か声をかけようとした、 その時。
【ガイドマシーン】 バックアップからの復旧、完了しまシた。 通常モードに戻ります。 いヤあ、参りましタね。 なんだか体中がバラバラになったかのよウな 印象が残っているのですガ。おや、 ○○さん、どうしまシた? そちらの方は?
【モクジュ】 ガイド……マシーン……?
【ガイドマシーン】 ハて、あなたとお会いするのは初めてデハ……あっ!? もしかシて、モクジュさんですカ? アルマになれたんですね、おめでとうございまス! ああ、ちょっと羨ましいけど、おめでとうゴざいます!
【モクジュ】 ○○、ガイドマシーンが 元に戻ったよ……よかった。よかったよ……
【タイ兄さん】 ほほう……とっとくべきはバックアップやな。
【ガイドマシーン】 ええと……何があったんでしょウ? 気が付けばモクジュさんはアルマになっているし、 いまイち状況がつかめないのですけど……
【モクジュ】 うん、色々あって……その、ごめんなさい。 私が、あなたの想いの力を受け取ってしまったから……
【ガイドマシーン】 いエいえ、構いませんよ。 ちょっと順番が変わっただけです、キっとね。 それに、言っていたじゃないですか、人の姿にナって 冒険できルようになったら……
【モクジュ】 あ、そ、それはまだ言わないで……
【ガイドマシーン】 え? 良いこトだと思いますよ? 人間の世界を見たがっていたあなたなのですかラ、 かんぱにーにしバられずに広い世界を見に行けばいいではないでスか。
【タイ兄さん】 ん……せやな。 モクジュはかんぱにーの正式なメンバーではあらへんから、 行くも出るも自由やで。別に、ここにいても構わんし。
【モクジュ】 ええと……なら、その。 私は、このかんぱにーにお世話になったことは事実だし、 この先ここと縁を切るわけじゃないんだけど…… しばらく、人の姿で、人の視点で世界を見てこようと思うの。 それで……ね。 パートナーがいるといいなって、ずっと思ったの。 でも、私は自分の意志で旅に出るから、無理は言えないんだけど…… ○○、ついてきてくれる……?
【タイ兄さん】 は? お前、うちのエースをパートナーにしようっつーんか。 ええ度胸やな。……ま、本人次第やけど。
【ガイドマシーン】 かんぱにーは掛け持ちシても大丈夫、ですからね。
パートナーになってほしい、と?
→もちろん、と返答する
もちろん、と返答した。
【モクジュ】 ……うん、私、うれしい。 ずっと、あなたに憧れてたから。
→連れて行くのは自分のほう、と主張
自分がメインで、モクジュはパートナーだと ちょっと主張してみた。
【モクジュ】 確かに、あなたのほうが経験も豊富だけど…… 気持ちの上では負けないもん。 なら、対等の関係……だね?
→ついてこれる? と軽く挑発
未
→共通
【モクジュ】 だから、一緒に世界を見に行こうよ。 ○○。
【ガイドマシーン】 ええ、行ってらっしゃいまセ。 経験を積んだら、また遊びに来てくださいネ。 ○○さんと見た世界のことを 成長したあなたニ教えてもらえるのを楽しみにしていまス。
【タイ兄さん】 さよか、まぁうまくやりや。 ○○、お前はまだ仕事もあるから、 しばらくしたらまた顔だすんやで? ガイドマシーン、見送ったり。
【ガイドマシーン】 かしこまりました、こちらです。
【モクジュ】 お別れじゃないし、また来るからさよならとは言わない。 だから……またね、みんな。
【タイ兄さん】 ……予想以上やな。 ほんま、予想をよい意味で裏切ってくれるで。 それに、生み出されたアルマも最初からちゃんと個人の意思を持っとる。 ええやないか、人形よりはよっぽどええで。 さて、条件はわかった。 想いの力、人間に関する知識ときっかけ……今回は、想いの力を 一気に身に受け止めたことがきっかけになったわけやが…… せや、これでどないやろ?
【タイ兄さん】 てや!
【タイ兄さん】 ……あかんかったか? まだ研究の余地ありやな。 さて、次の研究は何にするか……まだまだ、調べることは多いで?