メインストーリー「決戦 ~つなぐ想い~ 」

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エミルに会いに行こう(アップタウンにいる「エミル」に話しかけよう)

アップタウン

【エミル】
あ、○○!
【マーシャ】
良いところに来たわね。
ちょうど今、○○を
探しに行こうと思っていたところよ。
【エミル】
実は……キミに相談したい事があったんだ。
 
ルルイエのことで……ね。
どうしたの?
→ルルイエがどうかしたの?
→あとで話を聞くよ

>あとで話を聞くよを選択

【エミル】
あ、ごめん……忙しかったみたいだね……。
引き止めてごめんよ。
 
時間ができたらまた相談に乗ってくれると嬉しいな。

>ルルイエがどうかしたの?を選択

【エミル】
あー……キミは以前のハスターとの戦いを覚えてるかな?
あの戦いでベリアルとリリが……その……クトゥルフの大穴に落ちて
行方不明になった事……。
【マーシャ】
あれ以降、べリアルとリリの行方はタイタニアドラゴンが
調べてくれてはいるんだけど……見つかってないみたいなのよ。
 
恐らくそれが理由で、ルルイエの元気が無いのよね……。
【エミル】
うん……僕たちの前では強がって元気に振舞ってはいるけど
ぎこちない感じなんだよね。
【マーシャ】
まったく……付き合いの長い私とエミルが
気付かないと思ってるのかしらね!
【エミル】
うーん、ルルイエは何だかんだでパーティー内の雰囲気に
気を遣ってるからね。
 
前にリリがタイタニアドラゴンに連れ去られちゃった時も
無理矢理パーティーを盛り上げようとしてたし……。
無理してでも明るく振舞うのは無意識かもね……。
【マーシャ】
辛いなら打ち明けてくれれば良いんだけど……。
変に付き合いが長いと素直になりづらいのかしらね……。
【エミル】
……そうかもしれないね。
 
……っと、そこでキミにお願いなんだけど、
ルルイエと会って、元気づけてあげてくれないかな?
 
ルルイエは多分、僕とマーシャの前だと強がっちゃうだろうけど……
でも、キミの前なら素直になってくれると思うんだ。
 
だからルルイエの事……頼んでも良いかな?
ルルイエの事は……
→任せて!
【エミル】
ありがとう、助かるよ!
【マーシャ】
ここのところ、ルルイエはエミル世界の東の方によく行くみたいなの。
多分、今も東の方に行っていると思うわ。
【エミル】
ルルイエの事……頼んだよ。

ルルイエの様子を見に行こう(東アクロニア段丘にいる「ルルイエ」に話しかけよう)

東アクロニア段丘

【ルルイエ】
あら、○○じゃない!
どうしたの、一人でこんなところまで来て……――
 
あ、わかった!
私と冒険したかったんでしょ?
 
いやー、わかる、わかるわ!
 
私もタイタニアドラゴンとの修行で強くなっちゃったせいか、
思う存分に暴れたいって気持ちがおさまらないのよね!
 
そうそう聞いてよ!
ワイルドボアが悪さをして、ファーイーストの人たちが困っててね、
英雄の私にワイルドボアを退治してくれってお願いしてきたのよ!
 
もちろん、悪さをしてたワイルドボアは退治してやったわ!
 
それで、いろんな人に感謝されちゃってね!
畑のお野菜ももらっちゃって、もう鼻が高くなっちゃうわ♪
 
もう私たちも有名になっちゃってるみたいだし、
外を歩くときは顔を隠さなくちゃねー。
 
何て言っても、エミル世界もドミニオン世界も救っちゃった
英雄様なんだから♪
 
ルルイエさまファンクラブなんてできたらどうしよう!?
いやー、もうまいっちゃうわね、ほんと♪
あははは!
ルルイエ……
→無理してない?
【ルルイエ】
え……―――― は? 無理? なんのこと?
べ、別に無理なんてしてないし……。
 
ちょっと、何言ってるか分からないわね。
私が! 何に対して! 無理をしてるって言うのかしらね!
それは……
→いなくなったべリアルとリリの事を指摘する
【ルルイエ】
べ、別にあの二人の事なんて心配してないわ!
 
二人は強い……それは私が一番よく知ってる!
別の世界に飛ばされても、絶対生きてるに決まっているわ!
 
タイタニアドラゴンだって言っていたわ!
『あの大穴は別の次元に繋がっている可能性があって、
べリアルとリリは別次元に移動しているだけかもしれない』って!
 
世界の守護者が言うんだもの、嘘なわけがないし……。
それはつまり二人は生きているってことでしょ!!
 
死なない……そう、あの二人が死ぬわけがない……!!
すぐ……すぐ戻ってくるんだから……!!!
いや……
→ベリアルとリリが死んだなんて言ってない
【ルルイエ】
あ………――――――
 
……………………………ごめん………。
つい……カッとなっちゃったわね……。
 
あーあ……これじゃタイタスの事も責められないわね……はは……。
 
…………。
 
ベリアルとリリがいなくなって……最初はショックだったわ。
 
でもタイタニアドラゴンに、ベリアルとリリはもしかしたら
生きてるかもしれないって言われた時、希望が持てて、
本当に救われたの……―――その時はね。
 
修行で力をつけて、想いの力でハスターさんも仲間になって……
順風満帆の空気で、「ベリアルとリリも生きてるでしょ」って
感じになっていたわ。
 
でも、修行の熱が冷めて、時間も経って……それでも
タイタニアドラゴンからは全然連絡も来なくて……
嫌な考えがどんどん膨らむようになっていったの……。
 
もしかしたら二人はもう……って。
 
気付けばジッとしてられなくって、タイタニアドラゴンの連絡を
待たずに、私もベリアルとリリを探すようになってたの。
 
私がここに来たのも、ベリアルとリリを探すためよ。

【ルルイエ】
いろいろ調べたんだけど、クトゥルフの大穴がある場所、
エミル世界ではここ……『東アクロニア段丘』なの。
 
もし大穴に落ちた先がエミル世界だったら、
二人はこの付近にいるかもしれない……――――
そう思って、ここの近くを隅々まで探したわ……。

【ルルイエ】
でも、見つからないの…………。
 
どこにも……居ないのよ……。
 
私がもっと強かったら……こんな事にならなかったかもしれない……。
 
私にもっと力があったら……ハスターを止めて、
べリアルもリリも行方不明になることがなかったかもしれない……!
 
どうしよう○○……!
二人がもし……もし死んじゃってたら……!
 
わた……わたし……うぅぅ……!
それじゃあ
→タイタニアドラゴンに会いに行こう

  ベリアルとリリはきっと生きている。
  タイタニアドラゴンから連絡を待たずに
  こちらから聞きに行こうと提案してみた。

【ルルイエ】
ご……ごめ……また私………!
 
そう……そうよね……連絡がこないなら
私たちから聞きに行けばいいのよね……!
 
そう、そうだわ……!
この私が、何でチビっ子守護者からの連絡を
首を長くして待たなきゃいけないのかしら!
直接聞きに行けば早いじゃない!!
 
そうと決まればエミルとマーシャを呼んで
さっそくエル・シエルに出発よ!
タイタスとティタにも会いたいわね♪
 
……ふふ♪
ありがとうね、○○!
胸にたまってた事を言ったらスッキリしたわ。
 
エミルたちはアクロポリスシティにいるのかしら……。
とりあえず行ってみましょ♪

エミルのところに行こう(アップタウンにいる「エミル」に話しかけよう)

アップタウン

【エミル】
あ、○○!
それにルルイエも!
【ルルイエ】
あれ、タイタスにティタ……?
二人はタイタニア世界にいたんじゃ?
【タイタス】
それなんだが、僕とティタはタイタニアドラゴンの
伝言を伝えに来たんだ。
【ルルイエ】
伝言?
 
……も、もしかしてベリアルとリリについて何かわかったの!?
【タイタス】
いや……残念ながら二人の事ではないんだ……。
【ルルイエ】
そ、そう……。
【ティタ】
ご、ごめんなさいですの……!
【ルルイエ】
う、ううん、ごめん!
 
ティタとタイタスは悪くないものね!
気にしないで♪
 
それで、あのチビっ子は何の用事なの?
【タイタス】
世界の守護者をチビっ子呼ばわりは……――――
 
いや、今は良いか……。
【ティタ】
実はハスターさんとタイタニアドラゴンが協力して
瘴気の浄化装置を作ったみたいですの!
【タイタス】
なんでも、想いの力を込めるだけで、クトゥルフの瘴気を浄化できる
装置らしい……まぁ名前のままだな。
 
とりあえず、詳しい話は全員揃ってから話すそうだ。
【ルルイエ】
なるほどね……ま、タイタニアドラゴンに用もあったし……。
 
ちょうどいいわ。
で、全員揃ってからって話だけど、マーシャはどうしたのよ?
【エミル】
ルルイエと○○が到着する前に、
僕とマーシャはタイタスから話を聞いたんだよ。
 
だからマーシャは先にタイタニア世界に行って、
船の準備をしてくれているよ。
【ルルイエ】
あー……私たちが待たせちゃってたのねー……。
 
それじゃあ早くマーシャに追いつかないとね!
【エミル】
うん、僕の飛空庭を出すから、一緒に天まで続く塔の島まで行こうか。
【ティタ】
タイタニア世界に向けて、出発ですのー!

マーシャに送ってもらおう(タイタニア世界の天まで続く塔の島に居る「マーシャ」に話しかけ、船に乗り込もう)

天まで続く塔の島(タイタニア界)

【マーシャ】
あ、みんな来たわね!
【ルルイエ】
ごめんマーシャ! 待たせちゃったみたいね!
【マーシャ】
あ、ううん。 別にそんなに待ってないわよ。
【ルルイエ】
ほらほら、さっさとタイタニアドラゴンのところに行くわよ!
【エミル】
わー、待ってよ! 急いで乗ると危ないよー!
【マーシャ】
………。
 
ぼそぼそ
(ルルイエ、ちょっと元気になったみたいね。
ありがとね、○○♪)

(ハスター視点)ファーイーストシティ

【ハスター】
ここか……タイタニアドラゴンが瘴気を察知した場所は………。
 
だが感じる、あのモンスターの……ハスターの気配を……!

【ハスター】
アイツは俺が止める……この世界の人に手を出させはしない。
 
たとえ……俺の存在すべてをかけても、だ。

【ハスター】
何だアイツは……―――
 
この違和感……俺と同じ力……存在……?
 
そうか、俺の中で抵抗していた意識が消えたと思っていたが……
あそこにいる男が、その意識が形となったものというのか……?
 
だとすれば、ヤツの存在は危険だ……。
 
俺と同じ力を持っている以上、クトゥルフの復活にどんな影響を
及ぼすのか見当もつかん……。
 
……ならば今ここで……その芽を摘むまで―――――――!

タイタニアドラゴンに会いに行こう(エル・シエル(上層)からエル・シエルの塔の中に入りタイタニアドラゴンに会いに行こう)

エル・シエル(上層) - タイタニアドラゴンの間

【タイタス】
タイタニアドラゴン、みんなを連れてきたぞ。
【タイタニアドラゴン】
あ、○○!
それにみんなも!!
【ティタ】
あら、ハスターさんはどうしましたの?
【タイタニアドラゴン】
そ、それが大変なんだよ!!
【エミル】
タ、タイタニアドラゴンがそこまで慌てるのは珍しいね……。
何かあったの?
【タイタニアドラゴン】
以前からハスターがまとうクジラの瘴気を追っていたんだけど……。
やっとエミル世界でその気配を察知できたんだ!
【タイタス】
つまり、ハスターの場所がわかったって事か!?
【タイタニアドラゴン】
そう、そうなんだけど……。
 
それをハスター君に話したら、「アイツは俺が止める」って言って
ここを飛び出して行っちゃったんだ!
 
○○たちが来るまで
ハスターを監視しておくだけって言ってたんだけど……。
 
でも彼の目からは、たとえ相打ちになってでも
ハスターを止めるっていう強い決意を感じたんだ……。
【マーシャ】
な、なんですって……!?
【エミル】
ハスターさん……まさか僕たちに迷惑がかからないように……?
【ルルイエ】
まったく、私たちはパーティーって言ったじゃないの……!
【タイタニアドラゴン】
瘴気はエミル界の東の方から感じられた……。
きっとハスター君もそこに向かっていると思う。
キミたちも急いで向かって!
彼に何かあると、ハスターを見つけられなくなっちゃう!
【タイタス】
そうだったな……タイタニアドラゴンが察知できるのは、あくまで
敵のハスターが放つクトゥルフの瘴気のみ……。
 
敵のハスターが憑依して誰かの身体に潜伏していた場合、
彼しかそれを見破れないからな……。
ハスターの逃亡を阻止するためにも、必ず守らねばならん。
【マーシャ】
エミル界の東って言うと……ファーイーストの方角ね!
【エミル】
うん、急いでファーイーストに向かおう!
【ルルイエ】
まったく、私たちのパーティーの男どもって、何でこうも
自分の身を大事に考えないのかしら!
【タイタニアドラゴン】
あ、ちょっと待って!
エミル界に行くなら、これを持っていってほしいんだ!

  「瘴気浄化装置」を受け取った。

【エミル】
あ、これってもしかして……!
【タイタニアドラゴン】
うん、多分ティタお姉ちゃんとタイタス君から聞いたと思うけど、
これがクトゥルフの瘴気を浄化する装置なんだ。
ハスター君と僕はシンプルに「瘴気浄化装置」って呼んでいるよ。
【ルルイエ】
すごいじゃない! どうやって使うの?
【タイタニアドラゴン】
この装置に想いの力を込めると、装置の周囲にある瘴気を
浄化する事が出来るんだ。
装置に込める想いの力が多ければ多いほど、
瘴気を浄化できる範囲も広くなるはずだよ。
【エミル】
僕たちが以前、エミル世界で瘴気を浄化してきた事を
機械でできるようになったってことだね。
【タイタニアドラゴン】
うん、ハスター君から聞いた話だと、瘴気を浄化する度に
○○に大きな負担が
かかっていたみたいだからね。
この装置を使えば負担は大きく軽減されるはずだよ。
【ティタ】
すごいですの! こんな装置を作ってしまうなんて、
さすがはタイタニアドラゴンですの!
【タイタニアドラゴン】
えへへ、照れちゃうよ♪
 
あ、そうそう、この装置の凄いところはまだあるんだ!
想いの力の変換効率が上げてあってね、
キミたちが使っていた想いの力よりも少ない量で
瘴気の浄化が可能になっているんだ。
 
ベリアル君やリリちゃんが居ない間、
瘴気の浄化に必要な想いの力が足りなくなっていたでしょ?
この装置を使えば、2人分ぐらいの想いの力を
補う事は出来ると思う。
【ルルイエ】
そういえば、タイタニアドラゴン。
ベリアルとリリの行方について、何かわかった?
【タイタニアドラゴン】
んー……ごめん、実はまだ分かってないんだ。
 
あれからかなり時間も経っちゃってるし、不安だとは
思うんだけど……。
僕の念糸が繋がっている以上、大丈夫! 希望はあるよ!
 
だ、だからその……えーっと……。
【ルルイエ】
……はー、ちびっ子が一人前に気を使ってるんじゃないわよ!
 
あなたが大丈夫って言ってくれるなら、それでいいわ。
【ティタ】
ルルイエ、大丈夫ですの…………?
【ルルイエ】
全然平気よ! ごめんね、何か気を遣わせちゃって♪
 
さ、エミル世界にハスターがいるんでしょ?
瘴気もバラまかれてる事でしょうし、ここは英雄様の出番よ!!
【タイタス】
あ、ああ、そうだな!
 
しおらしいルルイエなど、気味が悪い。
これぐらい元気で居てくれないと困る。
【ルルイエ】
な、なによー!!
私だって麗しくておしとやかな乙女なのよ!!
【タイタス】
ふん、そんな言葉はティタのような女神になってから使ってくれ。
【ルルイエ】
ふざけんじゃないわよ、このシスコン!!
いや、もうティタコンね!!!
【ティタ】
てぃたこんって何ですの?
【マーシャ】
はいはい、冗談はそこまでにして……さっさと行くわよ!
【エミル】
うん、ファーイーストに向けて、出発だー!

エミルに送ってもらおう(エミル世界の天まで続く塔の島に居る「エミル」に話しかけ飛空庭に乗り込もう)

天まで続く塔の島(エミル界)

【エミル】
あ、○○!
 
ハスターさんが心配だ……。
僕の飛空庭で急いでファーイーストに向かおう!
どうする?
→一緒にファーイーストに向かう
→準備をしてくる

>準備をしてくるを選択

【エミル】
わかった!
なるべく早く準備してきてね!

>一緒にファーイーストに向かうを選択

【エミル】
わかった!
それじゃあ飛空庭に乗って! すぐに出発するよ!!

苦しんでいる住民に話しかけよう(ファーイーストシティにいる「苦しんでいる住民」に話しかけよう)

ファーイーストシティ

【苦しんでいる住民】
ぐぅうう、ううううう!!
 
いてぇ、何でか分からんが、体が……うぅう!
 
痛みで頭がどうかなっちまうよ……!
【ティタ】
た、大変ですの、みんな苦しんでいますの!
【タイタス】
くっ、肌がヒリつく………まるでクジラの中にいるようだ……!
【ルルイエ】
それほど、瘴気が濃くなってるってことよ!
【エミル】
ハスターがきっとここにいるって事だね……!
【マーシャ】
ハスターさんもここにいるはずよね!
急いで探しましょう!
【ティタ】
その前に、苦しんでいる人をファーイーストから出してあげますの!
【エミル】
あ、ティタ!!
【ティタ】
あ、あの! 大丈夫ですの?
ここを離れればきっと楽になります、
一度街から出てアクロポリスシティにいきますの!
【苦しんでいる住民】
あ、頭がぁ……うぅうううう!!!
【ティタ】
あ、あの―――――
【苦しんでいる住民】
うわぁあああああああああああ!!
【ティタ】
ひっ………!

苦しんでいる住民がモンスターに変化する

【豹変した住人】
ウォオオオオオ!
【タイタス】
ティタ、危ない!!
【ティタ】
に、兄様……!
【タイタス】
大丈夫か、ティタ!
【苦しんでいる住民】
お、おい……なんだ、人が今……モンスターに!?
【豹変した住人】
ウォオオオオオ!
【苦しんでいる住民】
うわぁぁああ、逃げろぉおおお!!
【マーシャ】
ま、街の人が外に逃げて行くわ!
【タイタス】
だがこれでいい……瘴気が溢れるこの街を離れれば、
少なくともモンスターにはならなくて済む……!
 
○○!
僕はこいつの相手をする。
キミたちは先に進んでハスターさんを探してくれ。
 
彼の身に万が一の事があった場合、僕たちは敵のハスターを
探知できなくなる!
 
そうなった場合、僕たちはクトゥルフ復活を
文字どおり指をくわえて見ているだけになってしまう!
【エミル】
で、でもタイタス……!
【エミル】
―――――――うわぁあ!
【ルルイエ】
今の振動と爆音……きっと魔法の炸裂音だわ!
【タイタス】
くっ……迷っている時間は無い!
行け、○○!
【ティタ】
兄様、あたしも残って戦います!
【タイタス】
ティタ……その言葉と心遣いだけ受け取っておくよ。
それだけあれば、僕はどんな敵とも戦える。
 
だから今は○○と共に行き、
ハスターを止めてくれ。
 
ハスターは想いの力を得て強くなっている。
きっとアイツと渡り合うには、ティタの力が必要だ。
【ティタ】
兄様……!
 
……わかりましたの、
○○と共に行きますの!
【ルルイエ】
タイタス、あんたまで居なくなったら……許さないからね!
【マーシャ】
私たちも、ハスターさんを見つけたらすぐに加勢に来るわ!
わかった
→無理はしないで
【タイタス】
ああ、ここは任せておけ。
【エミル】
行こう、みんな!
【タイタス】
……行ったか。
 
さて、お前の相手は僕だ。
とはいえ、魔法が効かない相手にどう戦うか……。
【少女の声】
お困りかな、タイタニア種族のお兄さん?
【タイタス】
ん? お前は―――――――――――――――!

ファーイーストの別の場所

【ディオニス】
ククク……少しはやるようだな。
【ハスター】
ふん、不意打ちとは姑息なマネをする。
だが、俺には万に一つもそんな手は通じないぞ?
【ディオニス】
なるほど……今の攻防で疑問が解けたぞ。
 
お前は、憑依で隠しきっている俺自身の気配を正確に把握しているな?
 
そして、俺と瓜二つの力の波動……そこから推察すると……。
 
お前は、何らかの原因で生まれたもう一人の俺と言う事だな。
【ハスター】
ご明察……だ!!!
【ディオニス】
おっと危ない。
 
俺の不意打ちがお前に効かないように、
お前の不意打ちも俺には効かないんだよ……ククク。
【ハスター】
俺の力の流れも見えているってことか……。
はは、互いに厄介な存在になってしまったな?
【エミル】
ハスターさん!!!
【ハスター】
○○!
エミル、ルルイエ、マーシャ、ティタ!
【ティタ】
良かった、無事でしたの!
【ルルイエ】
もう! 勝手に飛び出さないでよね!
アンタがいなくなったら、敵のハスターの居場所が
分からなくなっちゃうんだから!!
【ハスター】
す、すまない……。
【マーシャ】
お説教は後よ、ハスターさん!
【エミル】
うん、ここに来たって事は、敵のハスターがいるんだよね?
 
今、街の瘴気が大変な事になっているんだ。
早くハスターを止めないと……!
【ハスター】
ああ、やつは目の前にいる。
【エミル】
なっ……!
キミはイスト―岬で怪我をしていた冒険者……!
【マーシャ】
○○を憑依で操っていたように、
今回も憑依で冒険者の身体を操っているのね……!
【ディオニス】
ク………―――――
【ディオニス】
ククククク、ご明察。
 
やはり二度目ともなると、頭の悪い連中でも分かってしまうか。
【ルルイエ】
小馬鹿にしてくれちゃって……!
【エミル】
ハスター! 瘴気をばらまくのはやめるんだ!
 
キミが恨みを抱いているのは僕たちだろう?
関係ない人たちを巻き込むのは許さない!
【ディオニス】
それこそ俺には関係のない話だ。
確かに、ここの住民は俺が持つクトゥルフの瘴気にやられて
モンスターになっちまってるみたいだが――――――
 
それを俺が止めてやる必要がどこにある?
 
どうせ近いうちにクトゥルフに呑まれちまうんだ……!
先にモンスターになるか、呑まれた後にモンスターになるかの
違いだけなんだよ!
【ルルイエ】
あんたねぇ……!!
【ハスター】
話し合いにならんな……いや、そもそも話す気が無いの間違いか。
こういうのは……力でねじ伏せるしかない。
【ディオニス】
分かってるじゃないか、さすがは俺の分身だ。
ククク……!
 
それじゃあ、分身ともども……
お前ら全員ここで消してやるよ!!
【ハスター】
ふん……やれるものならやってみるがいい!
【エミル】
マーシャ、後方支援をお願い!
ハスターが逃げようとしたら全力で止めて!
【マーシャ】
わかったわ!
いくよ、みんな!
→ディオニスと戦う

ファーイースト(ディオニスと戦闘)

【ハスター】
○○どこへ行く!
あの冒険者を解放して、
ハスターを止めるぞ!

ディオニスを討伐

【エミル】
はぁ……はぁ……どうだっ!
【ディオニス】
…………まさかこれほど腕を上げていたとはな……。
 
この冒険者の潜在能力では、今のお前たちには遠く及ばないようだ。
【ルルイエ】
ふん、負け惜しみね!
今の私なら、全力のあんただって倒せるわ!!
【ディオニス】
粋がるなよ小娘が……――――――――
【町内会長さん】
ディオニス……おぬし、ディオニスか!!
【エミル】
ちょ、町内会長さん!
【町内会長さん】
おぬしたちは、以前、街を救ってくれた英雄殿……!
【エジット】
な、なんだなんだ、何で英雄様とディオニスが戦ってるんだ……?
【町内会長さん】
おぬしたち、今はケンカしておる場合ではないぞ!
ま、街の住人が、またモンスターに変わってしもうたんじゃ!!
ここは力を合わせて……――――
【ディオニス】
クク…………ククククク………。
【町内会長さん】
ディオニス……?
【ディオニス】
違うぜ、町内会長さんよ……。
 
俺たちファーイーストの住人が力を合わせて戦うべきは……。
 
――――目の前のヤツらだぜ?
【エミル】
なっ……!!
【町内会長さん】
何を言うとるんじゃディオニス……?
こやつたちは、以前にも街を守ってくれた英雄で……―――
【ディオニス】
逆だよ、じいさん。
 
むしろ、こいつらが住人をモンスターに変えている元凶なんだよ!
【町内会長さん】
なんじゃと!?
【ディオニス】
おかしいと思わないか?
 
今までファーイーストは、のどかで、緑盛んで、平和の国だった!
冒険者が立ち寄る街ってので、多少のいざこざはあったが……。
 
コイツらがここに来るまでに、人がモンスターになった事なんて
今まで一度もなかったよなぁ?
【町内会長さん】
た、たしかにそれは………じゃが―――――
【レオス】
……俺……見たんだ……。
【町内会長さん】
ぬ?
【レオス】
人が……モンスターになるところ……を………!
 
ディオニスの言うとおりだ……確かにあいつは……。
 
そこのタイタニアの女の子に近づかれてモンスターに
変わっちまった……!
【町内会長さん】
なん……じゃと……!
【ティタ】
ち、違いますの……! あれは――――
【エミル】
そ、そうだよ! ティタはあの人を助けようとして――――!
【レオス】
や、やめろ!!近づくなっ!
お、お、俺もモンスターにするつもりなんだろ!
【エミル】
ち、違う……僕は……。
 
とにかく僕たちの話を聞いて!
みんな!
【エジット】
ヒィッ……こっちに来るな……!!
【エミル】
みんな………――――――
【ルルイエ】
どうなってるのよ……何でみんな、あんな言葉を信じちゃうのよ……!
【ハスター】
恐らく瘴気の影響だろう……。
この濃度になれば、耐性のないものは精神に異常をきたしてしまう。
 
今、ここにいる住民は……
まともな思考でものを考えられていないだろう。
【マーシャ】
なんですって……!?
【エミル】
み、みんな……僕たちの話を……!
【ディオニス】
行くぞみんな! 今こそ力を合わせる時だ!
目の前のヤツらを捕え、ファーイーストの平和を守るんだ!
【ハスター】
チィ……ッ! うるさい! 黙れっ!!
【ディオニス】
おっと、危ない危ない……。
 
今はクトゥルフ復活のために力を温存しておきたいからな……。
 
ここは一旦引かせてもらうぞ。
お前たちはせいぜい、同種族同士で争っているんだな!
ククク……ハッハッハッハッハッハ!
【ルルイエ】
ちょ、ちょっとハスターに逃げられちゃったわよ!
追いかけないと……!
【マーシャ】
……ルルイエ、そうも言ってられない状況かも……。
【ルルイエ】
え……?
【エミル】
ちょ、町内会長さん、僕たちはただの冒険者だよ!
これまでに何度もクエストでお世話になったじゃないか!
【町内会長さん】
……………。
【エミル】
町内会長……さん?
【町内会長さん】
全員、武器を取れ………。
こやつらを……ひっとらえるのじゃ!
【エミル】
えええ!?
【レオス】
ああ……モンスターになることを恐れてたら……。
みんなモンスターにされちまう……。
【エジット】
俺には女房も娘もいる……。
モンスターになんぞ絶対にさせないぞ……!
みんな、力を合わせて目の前のヤツらを捕えるんだ!
【ルルイエ】
ちょ、ちょっとヤバくない……?
【エミル】
○○、どうしよう!?
今こそ
→瘴気浄化装置を使う時!
【エミル】
そうだった! タイタニアドラゴン君から
瘴気浄化装置を預かってたね!
【マーシャ】
確かに、この一帯の瘴気を浄化すれば、
みんな正気に戻るかもしれないわね!
【ティタ】
待ってくださいですの! 兄様がいませんの!!
【ハスター】
とはいえ、タイタスが居ても、のうのうと装置を
使っている状況ではない気がするがな……。
【ルルイエ】
ど、どうすればいいの……!
 
こんなときに……――――
 
こんなときにベリアルとリリがいてくれたら………!
【町内会長さん】
こやつらを……ひっとらえるのじゃあー!
【ルルイエ】
ベリアル……リリ……!!
【???】
お待ちなさいな!!!

【アルカード】
○○に手を出す事は、許しませんわ!
【清姫】
ちょっとアルカ!
なに一人だけ良いカッコしてるのよ!
抜け駆け禁止って言ったでしょお!?
【ル・フェイ】
ファーイーストの住人が苦しんでると聞いて来てみたら……
まさか、こんな事になっていたなんてね……。
 
これが世界の危機につながると言うのなら、
今こそ魔女の力が必要な時じゃないかしら、我が主。
え?
→アルカード! 清姫! ル・フェイ!
【パラケルスス】
肉体労働は苦手だが、人に理を説くのは我輩の出番ではないかな。
 
まぁ、正気を失った者に、意味があるかは分からんが。
【メフィストフェレス】
何で正気を失った者の相手を悪魔がしなくちゃいけないのかしらね。
 
むしろ、正気を失わせて契約を取り付ける方が、
悪魔らしいと言うのに……。
【玉藻】
○○ちゃん!
おねえちゃんたちが助けに来たよ!
……!!
→パラケルスス! メフィスト! 玉藻!
【エミル】
キ、キミたちは一体……!?
【ル・フェイ】
我々はロア……物語から生まれし者……。
 
なんて、今悠長に話している暇なんかないわね。
 
詳しい事は我が主……。
○○から聞いてちょうだいな。
【マーシャ】
私たちを助けてくれるの?
【メフィストフェレス】
ええ、今回だけは本当に出血大サービスよ。
 
本当はあなたの命を契約の対価でいただくところだけど……。
世界の危機とあっては仕方が無いからね。
【町内会長さん】
なんじゃお主らは!?
ワシらが用のあるのは、そこのヤツらじゃ!
【玉藻】
それはできない相談かなぁ、ね、清姫ちゃん?
【清姫】
ええ、例え○○様が
この街に……世界に裏切られたとしても、
私は追いかけて支え続けるわ!
 
○○様の心を
捕まえるのは……私なんだから……。
 
○○様を捕まえるなら
まず私を倒してからにしてもらうわ!
【ル・フェイ】
うーん、間違いないんだけど、ちょっとニュアンスが違うわね……。
【アルカード】
……それにしても………――――――――――――
 
この間の神器の作成といい、今回の件といい……
最近、○○のために
働きすぎている気がしますわ。
【メフィストフェレス】
ええ、契約も盟約もあったものじゃないわね、アルカード。
私たちはそろそろ対価をもらってもしかるべきよ。
【パラケルスス】
………………。
 
……我が君、姉君たちは働きに対する報酬が無くて不服なようだ。
そこで、我輩から提案させていただきたい。
 
全てが一件落着した暁には、○○に
何でも一つ願いをかなえてもらう……もちろん、みんな一人一つだ。
こうすれば、士気も下がらずに済むと思うのだが、どうだろう?
今は迷っている暇はない!
→パラケルススの条件を呑む
【アルカード】
うふ……うふふふ!
さすがは盟約を結んだ我が主!
話が早くて助かりますわ♪
【メフィストフェレス】
何でも願いをひとつ……か……。
 
まったく、悪魔と契約して働かせるのには安すぎる対価だわ。
……ま、無いよりはマシだし、それで手を打ちましょ……ふふふ。
【玉藻】
あらぁ、何でも良いの? おねえちゃん迷っちゃうなぁ……。
【清姫】
な、な、な、な、ナンデモ!?
何でもって言いましたね!?
 
そ、それって……デ、デ、デ、デート……とか……。
ふしゅー……。
【ル・フェイ】
こら清姫、仕事の前に使い物にならなくなるのは勘弁してよね。
【清姫】
わ、わ、わかってるわよぅ!
【パラケルスス】
ありがとう、我が君。
これで我輩たちは存分に働けるぞ。
【アルカード】
さぁ、行きなさい。
この場は……わたくしたちが引き受けましたわ!
みんな!
→……あとはお願い!
【エミル】
みんなごめん……ありがとう!
【ルルイエ】
こんな事を言うのも何だけど……。
あんたたちもケガするんじゃないわよ!
【マーシャ】
絶対……お礼させてよね!
【ティタ】
ありがとうございますの!
皆さんのご無事をお祈りしていますの!
【ハスター】
恩に着る、この借りは必ず……。
【エジット】
あ、あいつらが逃げるぞ!!
【メフィストフェレス】
さて、契約した以上働くのが悪魔の責務よ。
ここで止まってもらうわ。
【町内会長さん】
逃がすな! 追え! 追うのじゃー!!
【玉藻】
あまり興奮しちゃうと、体に悪いよ、おじいちゃん。
【エミル】
はぁ……はぁ……まさかこんなことになるなんて……!
【ハスター】
住民まで利用してこの場を離脱するとはな……。
ヤツのほうが一枚上手だったということか。
【ルルイエ】
何冷静になってんのよ!
あの子たちが住民を引きとめている間に、早く逃げるのよ!
【ティタ】
で、でも兄様は……兄様はどうしますの?
【マーシャ】
そうよタイタス……!
タイタスと合流しないと……―――
【タイタニアドラゴン】
……あーあー……みんな、聞こえる?
【エミル】
タイタニアドラゴン君!?
【タイタニアドラゴン】
よかった、聞こえるみたいだね。
エミル界のキミたちに念糸で話しかけるのは初めてだったからね。
調整までに時間がかかっちゃったよ。
 
あ、それより急いで聞いてほしいんだ。
東のほうにあった瘴気が、今エミル界の南東の方に向かってるんだ!
【マーシャ】
エミル界の南東……まさかトンカ島!?
【タイタニアドラゴン】
僕も引き続き、瘴気の流れを監視するよ。
何かあったらすぐに連絡する、キミたちも頑張って!
【エミル】
うん、お願い、タイタニアドラゴン君!
【ハスター】
しかし、まずいな……濃い瘴気をまとったヤツが
街に入れば……ここと同じくパニックが起こりかねん。
【ルルイエ】
そうね、早くタイタスと合流してトンカに向かいましょう!
【マーシャ】
……でも、そうも言ってられないみたい…………!
【豹変した住人】
ウォオオオオオオ!!!
【ルルイエ】
もう! こんな時に!!
【マーシャ】
どうしよう、ここでモンスターを相手にしてたら、
あの子たちが引きとめてる住人がこっちに来ちゃうかも……!
それにトンカの事もあるし……―――――
【ティタ】
で、でもファーイーストの人たちに罪はありませんの!
モンスターになった人たちを放ってはおけませんの!
【エミル】
くっ、どうすれば……!
【豹変した住人】
ウォオオオオオオ!!!
【ハスター】
エミル、よそ見をするな!!
【エミル】
う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!
【???】
ひゃっふー!!
【豹変した住人】
ウォオオオオオオ………!
【キャプテンキッド】
安心して、みね撃ちよん♪
【ワーウルフ】
むしろ、そうでなくては困る。
ファーイーストは俺の大事な場所でもあるんだからな。
【バステト】
助けに来たよ、○○。
!?
→キッド! ワーウルフ! バステト!
【ステラ】
遅れてすいません!
でも、あたしたちが来たからには、もう安心ですよ!
【ローレライ】
おういぇ。
愛するますたー守るため、はるばる来たぜファーイースト。
【ルチフェロ】
こんなふあんていな存在においつめられるなんて、
ふがいないわね、わたしの勇者。
!?
→ステラ! ローレライ! ルチフェロ!
【エミル】
この人たちも……さっきの人たち……ロアの仲間なの?
【ワーウルフ】
ん? ああ、そうだとも。
 
「さっきの」と言うことは、姉たちは無事に間に合ったのだな。
【タイタス】
○○!
ティタ、ルルイエ、マーシャ、エミル!
【ティタ】
兄様!!
【ルルイエ】
タイタス、あんたも無事だったのね!
【タイタス】
ああ、ロアと名乗る者たちに協力してもらってな。
無事にモンスターになった人を救い出した。
【マーシャ】
あのモンスターを倒せるなんて……かなり強いんじゃ……?
【キャプテンキッド】
ふふん、ま、それほどでもあるかしらん♪
【バステト】
モンスターになった人はあらかた救出した。
【ワーウルフ】
ああ、モンスターの匂いも、ここの周囲のヤツらだけだ。
【ローレライ】
さすがはわんこ。鼻が利く。
【エミル】
で、でもこの周囲は人をモンスターに変えちゃう瘴気が
蔓延してて……。
それが晴れないと人はまたモンスターになっちゃうんだ!
【ステラ】
そうなったら、あたしたちがすぐに人に戻すだけですよ!
【ルチフェロ】
そこのタイタニアの少年から話は聞いた。
あなたたちはトンカに行くひつようがあるんでしょ?
ここはわたしたちに任せて、先に行って。
【エミル】
で、でもキミたちだけに危険な事を任せるなんて……!
【ステラ】
いいえ、協力させてください!
この世界が……みんながモンスターになって苦しむ姿は
見たくありません。
 
あなたたちなら、みんなが笑って幸せになれる
『ハッピーエンド』を作ってくれると信じています。
 
そのために、あたしたちは……ここで戦います。
【ルチフェロ】
○○。
あなたが諦めないかぎり、この世界の物語は終わらない……。
 
いいえ、終わらせてはいけないの。
あなたたちのでばんは、これからなのだから。
 
いきなさい、わたしの勇者。
次の物語にすすむための水先案内人……わたしが引き受けるわ。
【ローレライ】
まおーの妹の言うとーりです。
 
カーテンコールにはまだまだ早いです。
やることやって、ばんばんアンコールをもらいましょー?
【バステト】
トンカには……猫のモニュメントがあるの。
 
あれは大事な広告塔……。
モンスターになった人たちに壊されては困るの。
 
だから……――――
 
早く行って、守ってほしい。
【キャプテンキッド】
あたしのクルーなら、世界の一つや二つ、救ってみなさい!
 
そのために時間が無いって言うなら、
あたしたちが時間を作ってやるわよ!
 
ほーら、行った行った!
【ワーウルフ】
お前たちが先に進まなければ……
お前たちに力を貸した奴らの想いが無駄になってしまう。
もちろん、俺たちも同じだ。 だから……―――――――
 
ここは俺たちが食い止める。
お前たちは世界の危機を救ってこい。
【エミル】
みんな……!
【タイタス】
行こう、エミル。
彼らは強い、彼らを信じるんだ。
【マーシャ】
確かに私たちが足踏みしてちゃあダメね……行きましょ、トンカへ!
【ルルイエ】
そうね、ハスターを放ってはおけない……!
私たちは進まなきゃいけないの!
【ティタ】
みなさん……よろしくお願いしますの!
【ハスター】
行こう、時間が無い。
みんな……
→任せた!
【ステラ】
はい♪
みなさんの無事を祈っています!
【キャプテンキッド】
あ、トンカのお土産、忘れないようにねーん♪
【ルチフェロ】
いったみたいね。
【ローレライ】
さーって、いっちょ、やってやりますかー?

トンカシティに行こう(アップタウンのトンカエクスプレスから「トンカシティ」に行こう)

トンカ島

【ハスター】
ここがトンカシティか……凄まじい瘴気だ……!
【ルルイエ】
ハスターさん、敵のハスターの気配は感じられる?
【ハスター】
ああ、ヤツは―――――
【マーシャ】
え、エミル待って! あそこ! 人が倒れてる!
【ティタ】
放ってはおけないですの、助けに行きますの!
 
だ、大丈夫ですか!?
【ディオニス】
う……うぅ……………!
【ルルイエ】
ちょ、この人って―――――!!
【エミル】
ハスターが憑依していた冒険者!?
【ハスター】
安心しろ、こいつからはヤツの気配は感じない……。
すでに憑依を解かれた後だろう。
【ディオニス】
お………お前たち………すまねぇ……。
モンスターに憑依されて……良いように操られて……ぐぅ……。
【ティタ】
む、無理しないでくださいですの!
【ハスター】
強制的に精神を乗っ取られて、かなり疲弊しているようだ。
だが、しばらく安静にしていれば良くなるだろう。
【エミル】
あ、あの……!
キミを乗っ取っていたモンスターがどこに行ったか分かる?
【ディオニス】
やつは……街の中に入って行った……。
トンカの住民に憑依して……な……。
【マーシャ】
とりあえず、憑依先を変えて、ここから
出て行ったわけではなさそうね。
【ルルイエ】
じゃあ街を探しましょ! 次こそ追い詰めてやるわよ!
【ディオニス】
俺も……連れて行ってくれ……!
お前たちに迷惑を掛けちまった……その罪滅ぼしを……。
【ハスター】
モンスターに憑依されて操られたことは仕方の無いことだ。
お前が責任を感じる必要はないし、お前がついてくる必要もない。
【ディオニス】
だ、だが……!!
【ハスター】
それに、今のお前がついて来ても、きっと足手まといになるだけだ。
今すぐアクロポリスシティに戻れ。
そこなら安全だ。
【タイタス】
す、少し言いすぎではないか?
【ハスター】
言い方が悪い事は自覚している。
 
だが、今のこいつに食い下がられる方が困るのは事実だ。
 
体の外傷であれば、ヒールポーションで回復は可能だろう。
だが、それが憑依による精神疲労となれば話は別だ。
 
外傷と違って精神力は時間で回復できる分、
薬による即時回復はできない。 こればかりは回復を待つしかないんだ。
 
それでフラフラなこいつを連れて行けるほど、俺たちも余裕は無い。
【マーシャ】
……正論ね……ハスターがこの街にいる以上、危険は付きまとうもの。
私たちだって、手負いの人を庇いながら戦うのは無理よ。
【ディオニス】
………………。
 
わかった、そっちの兄ちゃんの言う事に従うよ。
ま、正直なところ………
お前たちについて行っても、まだ役に立てそうにないしな……。
【ハスター】
すまんな、気を悪くしないでくれ。
【ディオニス】
いいや、気にすんな。
間違ったことは言ってないしな。
 
俺は一足先にアクロポリスシティに戻る。
ここのこと、頼んだぜ……?
【エミル】
うん、任せてよ!
【男の声】
うわぁぁぁああ! 助けてくれぇぇええ!
【ルルイエ】
今の悲鳴は!?
【エミル】
工場エリアの方からだ……!
みんな、急ごう!

トンカシティの住民を救いだそう(みんなと協力してトンカシティの住民を救いだそう)

【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオ!!!
【酒屋マスター】
な、なんなんだよ、いきなり!
【アナイス】
また人がモンスターに……! そんな……!
あれは……あの事件は終わったんじゃないの!?
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオ!!!
【酒屋マスター】
危ない!!
【アナイス】
マ、マスターさん!
【酒屋マスター】
ぐぅ……キミだけでも……逃げ……!
【アナイス】
マ、マスターさんを放ってはおけないわ!
【酒屋マスター】
ダメだ……逃げ――――――
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオ!!!
【エミル】
たぁぁ!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオ……!
【マーシャ】
大丈夫ですか!
【ルルイエ】
間一髪って感じね!
【酒屋マスター】
キミは……いったい……?
【アナイス】
あ、あなたたちは!!
【酒屋マスター】
知り合いなのかい……?
【アナイス】
以前にもトンカシティで、人がモンスターになる事件が
ありましたよね?
この冒険者さんたちは、その事件を解決した方々なんです!
【酒屋マスター】
なんだって……!? あ、あの時の英雄殿か!!
【ルルイエ】
英雄………ふふ、 ま、そんな感じよ♪
【タイタス】
調子に乗るのは後だぞ、ルルイエ。
【ティタ】
今は街の人々を助けますの!
【ハスター】
ヤツの行動は気になるが、街の危機を見過ごすわけにはいくまい。
俺も手を貸すぞ。
【エミル】
うん、みんな、行くよ!
戦闘開始!
→豹変したエミル種族と戦う

トンカ島(戦闘)

【アナイス】
みんな……どうしてまた……!
【酒屋マスター】
俺の力じゃどうしようもないのか……!
【ルルイエ】
○○どこに行くの?
さっさとここを片付けるわよ!

豹変したエミル種族を討伐する

トンカ島

【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオ……!
【ハスター】
何とか、全員を元に戻す事が出来たな。
【アナイス】
ありがとうございます! 本当にありがとうございます!
【酒屋マスター】
助かったよ……礼を言う……。
 
イテテ……。
【エミル】
とりあえず、ここで倒れている人たちを、
一旦飛空庭乗り場まで運ぼう。
そこなら安全―――――――――
【男の声】
うわぁああ! モンスターだ! ひ、人がモンスターに!!
【ルルイエ】
い、今の悲鳴は!?
【マーシャ】
この方角……マリオネット研究所の区画の方ね……!
【タイタス】
次から次へとキリが無いぞ……!
【マーシャ】
前回みたいに手分けしてモンスターを倒すのはどうかしら?
【ハスター】
だがこの事態は、ヤツを……ハスターを止めねば終わらない。
【エミル】
じゃあ、ハスターを追う組とモンスターを倒す組で
分かれるのが良いんじゃないかな?
【ティタ】
良い考えですの、エミル!
【タイタス】
だがハスターは強い……戦うなら戦力の分散は危険だ。
【ルルイエ】
あーもう! どうすればいいのよぉー!!
【女の声】
た、助けてぇ!!
【カテリナ】
あ、あなたたちは冒険者……!?
 
モ、モンスターに追われているの、助けてちょうだい!
【ルルイエ】
わわ、ちょっと!
【カテリナ】
よ、よく見たらあなたたち……前の事件で活躍した街の英雄様!?
 
良かった、これで助かる……私、助かるのね……!
【ルルイエ】
わ、わかったからちょっと離して!
【ハスター】
ルルイエ! モンスターが来る! 気をつけろ!!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオ!!!
【ルルイエ】
ちょ、何でこんなに沸いて出てくるのよ!?
【エミル】
た、確かにこの量のモンスターに追われるのは恐怖を感じるね……。
【タイタス】
でもどうする……?
この量のモンスターを相手にしていると時間がかかるぞ。
【ティタ】
研究所方面の悲鳴も気になりますの……。
ゆっくりはしていられませんの!
【マーシャ】
でもここには……意識のない人、怪我人だっているわ!
【エミル】
じゃあ、目の前のモンスターを倒して研究所の区画に―――――――
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオ!!!
【ハスター】
また増えたぞ……!
【ルルイエ】
ちょっと……この数は……さすがに冗談にならないわ!
【ティタ】
だ、大ピンチですの……。
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオ!!!
【エミル】
ど、どうしよう○○!
ここは………
→目の前のファントムを片付ける!
【エミル】
うん……キミならそう言うと思っていたよ!
【ハスター】
………そうだな……………。
ハスターを追うにしても、他の区画の人を助けに行くにしても、
まずは目の前のピンチを乗り越えるのが先、だな。
【ティタ】
ええ、協力してここを切り抜けますの!
【エミル】
わぁっ!?
【マーシャ】
な、なに、今の爆発音!!
【ライ】
どいたどいたぁーっ!!
【メイ】
まる焼きにしてやるのだぁーっ!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオ……!
【キリエ】
お、お二人とも!
ここはモンスターがたくさんおります!
あまり離れて行動されては危険です!
あ!
→ライ! メイ! キリエ!
【ライ】
おう、○○!
助けに来てやったぜ!
【メイ】
○○っ!
妾の活躍、見てくれたか!
【キリエ】
○○様、
申し訳ございません、救援が遅れました……!
お怪我はございませんか!
ほかにも
→ケガ人がいることを伝える
【キリエ】
この方の怪我ですね……!
少々お待ちください、すぐに治して差し上げます!
【酒屋マスター】
お、おおおおお!?
な、なんだ? 体が動くぞ!
【キリエ】
これで大丈夫でございます、
他に怪我をされている方はおりませんか?
【マーシャ】
す、すごい……!
【エミル】
この人たちも○○の
知り合いなのかい……?
この人たちも
→仲間であることを伝える
【ライ】
おう!○○とは
モンスターを一緒に討伐し合った戦友なんだぜ!
【ルルイエ】
モ、モンスターと戦う!? そんなに小さいのに!?
【ライ】
小さい言うな! 俺は小さくもねえし、チビでもねえぞ!
【メイ】
小さいと言われただけで怒るとは、
まったく、ライはお子様なのだ!
高貴で大人な妾を見習うが良いのだ!
【ライ】
何をーっ! メイのどこが大人なんだよ! このチビすけ!
【メイ】
妾はチビじゃないのだぁーっ!!!
【マーシャ】
うふふ、なんだかほほえましい光景ね♪
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオ!!!
【キリエ】
っと、和んでいる場合ではございません!
まだ戦闘は続いております!
【タイタス】
ああ、力を合わせて突破しよう!
【???】
その必要はないわ。
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオ……!
【アリア】
こんなの、私一人で十分だわ。
君は!
→アリア!
【アリア】
あ……!
 
○○さん、○○さん!
大丈夫ですか! お怪我はありませんか!
【ルルイエ】
また小さい子が増えた……!?
【キリエ】
ふふ、アリアさんもライさんもメイさんも、
見た目は小さいですけど、とっても強い方たちなのですよ。
【マーシャ】
確かにね……あの数のモンスターを倒してしまえるなんて、
とても心強い援軍だわ!
【ライ】
へへ、ま、オレにかかれば当然だ!
【メイ】
にゅふふふふ、もーっと妾を頼るがよい!
【ティタ】
良い子良い子してあげますの♪
【ライ】
だぁーっ! 子供扱いすんなぁーっ!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオ!!!
【ルルイエ】
げ、また増えた!?
【ハスター】
まったくキリが無いぞ……。
【アリア】
○○さん、それに、その他の方々。
あなたたちは先に進んでください。
 
ここは私とライさん、メイさんで引き受けます。
キリエさん、倒れている人たちの介抱と避難誘導をお願いします。
【キリエ】
承知しました。
 
○○様、
アリアさんの言うとおり、ここは私たちにお任せください。
【ハスター】
無茶だ、この数を相手に……!
【メイ】
妾たち御魂を、そこらの一般人と一緒にしてもらっては困るのだ!
【アリア】
私たちの本体はこの武器よ。
この武器が健在である限り、私たちは戦い続けられるわ。
【ライ】
ま、そういうこった! 先に進んでくれ!
わかった
→無茶はしないで!
【エミル】
……!
わかった、僕たちは他の人の救助に回ろう!
【タイタス】
すまない、ここは任せる。
【ルルイエ】
さぁみんな、チビっ子たちが引きとめてくれている間に、
研究所区画まで行くわよ!
【ティタ】
みなさん、どうかご無事で……!
【キリエ】
はい……ご武運を。
【メイ】
妾たちはもうひと暴れするのだー!
【ライ】
おう! 何体でもかかってこい!
【アリア】
……いきます。

場面転換

【ハスター】
ん……あれは……?
【エミル】
見て!○○!
【エリーゼ】
なにくそですわーっ!!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオ……!
【セレス】
街の人を傷つけるのは……許しません!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオ……!
【ナナイ】
わーい! これでぜんぶやっつけたぞー!
【アニエッロ】
み、みなさん、ありがとうございます!!
【エリーゼ】
ふふん、市民を守るのも貴族の務め、ですわ♪
【ナナイ】
あ!○○だーっ!
あれは!
→エリーゼ! セレス! ナナイ!
【セレス】
○○さん!
ご無事だったんですね! 良かった……!
【エリーゼ】
○○さんに
わたくしの勇姿をお見せしたかったですわ♪
【エミル】
キミたちも、○○の
仲間なんだね!
【マーシャ】
こっちのほうで悲鳴があったから、急いで来たんだけど……。
 
もしかして、そっちの住民はあなたたちが助けてくれたの?
【セレス】
ええ、エリーゼさんとナナイさん……――――
あ、こちらのお二人が頑張ってくれたんですよ。
【エリーゼ】
セレスさんも羞恥に負けず頑張っていましたわ。
もっと自分を誇ってもよろしいのではなくて?
【セレス】
い、いえ私は……!
【ナナイ】
そうだよー! セレスちゃんもカッコ良かったよー♪
【アニエッロ】
そうです! 僕たちを身を呈して助けてくれたじゃないですか!
【ムッツル】
うむ……!うむ……!!
【セレス】
みなさん……ありがとうございます。
 
人が襲われているのに放ってはおけませんからね!
【アニエッロ】
ああっ!なんてお優しい!
ドミニオンなんて野蛮な種族とかちょっと偏見がありましたが……
あなた様のおかげで見る目が変わりました!!
【ムッツル】
うむ……!うむ……!!
【セレス】
あ、あの……私……ドミニオンじゃなくて
タイタニア種族なんですけど…………―――――――
【アニエッロ】
タイタニア種族!? どうりでお優しいわけだ!
清純で清廉潔白! しかしそれでいて扇情的なそのお姿!
背徳的で昂りが収まらない! ああっ、女神よ!!
【ムッツル】
うむ……!うむ……!!
かわいい……踏まれたい……!
【セレス】
え!? あ………あ、あの……あのぅ……!?
 
ふ、不潔です! 不純です! 粛正しますっ!
【エリーゼ】
セ、セレスさん!?
ちょっと落ち着きなさいな!
【ルルイエ】
タイタスの向こう見ずと言い、ティタの天然と言い、
セレスのパニック状態と言い……どうしてタイタニア種族は
変な人が多いのかしらね?
【タイタス】
人聞きが悪いぞ、ルルイエ。
 
僕のティタに関する行動を言っているのであれば、
それは家族愛ゆえにだ。
 
どこの家庭でも普通の光景だろう!
【ティタ】
そうですの、ルルイエ!
 
兄様が変わっているのはともかく、あたしは天然ではありませんの!
【タイタス】
そうだ、僕が変わっているのはともかくティタは天然では……―――
 
ティタ!?
【ハスター】
賑やかなのも良い事だが、そろそろ状況を思い出してはどうだ?
【セレス】
そ、そうでした、取り乱しました……。
【エリーゼ】
避難している人たちはピーノ像のある方向に集まっていますの。
 
あなた方は、わたくしたちが護衛します。
一緒に行きますわよ!
【ナナイ】
うん! あたしたちがまもってあげるよー♪
【アニエッロ】
おお、それは助かります!
【ムッツル】
うむ……!うむ……!!
【セレス】
○○さん、
あなたたちはこの事件の犯人を追っているんですよね?
 
モンスターと避難民は私たちが引き受けます。
みなさんは先に進んでください!
わかった!
→セレス、エリーゼ、ナナイに任せる!
【エリーゼ】
ええ、ここは任せてくださいまし!
【ナナイ】
○○のために頑張るよー!
【エミル】
ありがとう、セレスさん、エリーゼさん、ナナイさん!

場面転換

【エミル】
これで安心してハスター探しに専念できるね!
【ハスター】
○○の人徳のおかげだな。
まったく、頭が上がらないよ。
【マーシャ】
でも、トンカシティって言っても広いわ。
どうやって探すの?
【ハスター】
それについてだが、
さっきの会話で、ある程度予想は付いている。
 
ヤツは狡猾だ、そして人の体を乗っ取ることができる。
とすれば、ヤツは人になり済まし、人が集まる場所に潜伏するはずだ。
 
そしてさっきのエリーゼとやらも言っていた。
 
避難民はピーノ像の付近に集められていると。
つまり――――――
【ルルイエ】
避難民に紛れ込んでピーノ像にいるかもしれないって事ね!
【ハスター】
そういうことだ。
【マーシャ】
ピーノ像はトンカシティの南側! 急いで向かいましょ!

トンカ島(ピーノ像前)

【豹変したエミル種族】
ウォオオオオ!!!
【ハスター】
くっ、新手か!
【タイタス】
相手は2体だ! ここで突破してしまおう!
【少女】
……あっ!!
【マーシャ】
○○!
見て! あそこに女の子が……!
あそこにいたら危ない!
→モンスターをエミルたちに任せて助けに行く
【エミル】
わかったよ! このモンスターは僕たちが止めておく!
女の子はキミに任せたよ……!
【ハスター】
………!!
待て、○○!!
【少女】
ふええ……お、おねえちゃん……?
たすけてくれるの?
少女に
→手を差し伸べる
【少女】
わぁ、ありがとう!
すっごくやさしいんだね!
 
でもね……――――――――――
 
それは『甘さ』っていうんだよ?
【ハスター】
下がれ!○○!!
 
ぐあぁぁぁぁああ!
ハスター!
→だ、大丈夫!?
【ハスター】
ぐ……俺は……大丈夫だ……。
【少女】
ククク、○○を狙えば、
お前が身を呈して守る事は分かっていた。
 
まぁ、守らなかったとしても、
○○を抹殺できるし
俺としてはどう転んでもよかったんだがなぁ。
なに!?
→お前はもしかして……ハスター!?
【ハスターに憑依された冒険者】
ククク、ご明察。
 
まぁ、気付いたところで遅いがな。
 
だが今さらになって思うぞ。
お前の体を手放した、その惜しさを……。
 
俺はいろんな奴らの体を乗っ取ってここまできたが、
その潜在能力は下の下、よくて今の体で中……と言ったところだ。
ろくに俺の思考と反応速度についてこれない
出来そこないばかりだった。
 
その点、お前の体は違った。
 
その身に溢れるエネルギーと、
俺の意思と反応にも遅れず動くことができる肉体。
もはや至高の体と言っても良いだろう。
 
またお前の体を乗っ取るのも悪くないかもなぁ……クックック。
【エミル】
そんなことはさせないぞ!
【ハスターに憑依された冒険者】
ほう、モンスターを倒して追いついたか。
【ルルイエ】
話は聞かせてもらったわ!
よくも○○を
襲ってくれちゃったわね!!
【ティタ】
○○の体は
絶対に渡しませんの!
【タイタス】
お前をこれ以上自由にさせてはおけん!
覚悟しろ!
【ハスターに憑依された冒険者】
ほう、それは大変だ。
だが○○の体が無いと
俺はお前たちに勝ち目が無いではないかー。
そうだ、ここは逃げるとしよう……クックック。
【タイタス】
逃がすものか!
追うぞ、エミル!!
【エミル】
うん!
○○はハスターさんの様子を見てあげて!
【ルルイエ】
早く行って、とっ捕まえるわよ!!
【ハスター】
おい! 待てエミル……!
 
○○……!
俺の事はいい……エミルたちを追ってくれ!
 
アイツが……ハスターが何も考えずに逃げるとは思えない。
逃げるとすれば街の外に行くはずだ……。
 
だがアイツは憑依も解かず、街の中に進んで行った……。
何かを企んでいるに違いない。
 
急がなければ、エミルたちが――――――
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオ!!!
【ハスター】
くっ……! こんなときにぞろぞろと……!
くっ……!
→ハスターを庇って戦う!
【ハスター】
お、俺は大丈夫だ……!
お前はエミルたちを……ぐっ!!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオ!!!
【???】
それじゃあ、そこのモンスターは―――――
 
わたしたちが引き受けるの。
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオ……!
【フォルテ】
ごめんよ、○○ちゃん!
助けるのが遅れてしまったようだね。
【ミコト】
でもここは、わたしたちに任せてほしいの。
君達は……
→フォルテ! ミコト!
【ハスター】
こいつらも……○○の仲間か?
【フォルテ】
うん! 俺の名前はフォルテ。
 
ウサギちゃんを持っているのがミコトちゃん。
○○ちゃんとは友達さ♪
【ミコト】
よろしくなの。
【フォルテ】
……ってキミ! 酷いケガじゃないか!!
【ミコト】
この傷はキリエじゃないと治せないの………。
 
フォルテ、わたしはキリエを呼んでくるの。
その間、そこのモンスターをお願いするの。
【フォルテ】
ええ!? お、俺一人で相手するの!?
【ミコト】
戻ってきたら一緒に遊んであげるの。
だから少しだけ頑張るの。
【フォルテ】
ミ、ミコトちゃんが!?
いつも眠たそうにして遊んでくれないミコトちゃんが……。
 
それじゃあ俺、張り切って相手するよ!
戻ってきたらたくさん遊ぼうよ♪
もちろん、○○ちゃんも一緒にね♪
【ミコト】
……背に腹は代えられないの。
自分も
→一緒にモンスターと戦う!
【フォルテ】
はは、それは凄く心強いよ!
でも―――――――
 
少しぐらい、俺にも良い格好させてよね♪
 
キミの仲間がピンチかもしれないんだろう?
ここは俺に任せて、先に進んでくれ♪
【ミコト】
そうなの、○○は
○○にしかできない事をするの。
だから……仲間を守りに行ってほしいの。
わかった!
→フォルテとミコトの言葉を受け入れる
【フォルテ】
ありがとう!
さぁ行くんだ、○○ちゃん!
 
ミコトちゃんも、キリエさんを呼んできて!
【ミコト】
わかったの。
【ハスター】
フォルテ、ミコト……すまない、恩に着る。
 
○○……エミルたちの事は頼んだぞ……!

場面転換

【エミル】
追い詰めたぞ、ハスター!
【ハスターに憑依された冒険者】
クックック………………。
【バルドメロ】
おいおい、どうなってんだ……?
【市長】
ど、どうして街の英雄様が、街の冒険者と戦ってるんだ!?
【カリスト】
しかも、あんなに小さい子相手に……!
【タイタス】
……まずいな、ヤツの狙いはこれか……!
【ティタ】
ど、どういうことですの、兄様?
【タイタス】
あの女の子がハスターに憑依されていることを知っているのは
僕たちだけだ。それに確認をする手段もない。
 
何も知らない住人から見れば僕たちは―――――――
【ハスターに憑依された冒険者】
みんな! 助けて! 悪いモンスターに追われているの!!
そこにいる冒険者は、人の皮をかぶったモンスターなの!
 
この人たちは、人をモンスターに変えて、トンカのみんなに
混乱をもたらそうとしているのよ!
【バルドメロ】
人の皮をかぶったモンスター?
人をモンスターに変えてるだって?
【エミル】
え、ち、違うよ! ぼ、僕たちは……!
【タイタス】
まずい……このままじゃファーイーストシティのように……!
【バルドメロ】
………ぷっ!
はっはっはっは!
【フリッツ】
あははははははっ!
モンスターが人に化けてる、だって?
絵本の読みすぎじゃないかい、お嬢ちゃん?
【カリスト】
いいかい、お嬢ちゃん。
モンスターは人を襲うことしかしないんだ。
 
こうやって人の姿に化けて行動するような、
賢いオツムはもってねぇんだよ。 ハッハッハ!
【マーシャ】
よかった、逆に子供の戯言ってことで納得したみたいね!
【ルルイエ】
ふふ、ハスターのあても外れたって事ね!
【バルドメロ】
なぁ兄ちゃんたち。
あんな小さい子供に煽られて、頭に来たのは分かる。
 
だが、小さい子を追いまわすのは感心できんなぁ。
今は人がモンスターに変わる大事件のまっただなかだ。
 
ここは一丸となって乗り越えるべき……そうだろう?
【エミル】
ち、ちがう、そうじゃないんだ!
そこの女の子はモンスターに憑依されていて―――――
【バルドメロ】
モンスターが憑依?
 
お前もおかしなこと言うなぁ……。
モンスターが憑依を使えるわけないだろう?
【ハスターに憑依された冒険者】
………………クク。
【バルドメロ】
ん……ぐぅ……なんだ……いきなり体が……あつく……頭が……!
 
う、うぁぁぁぁああああああああああ!!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオ!!!
【市長】
な、なんだと……!?
【フリッツ】
な、なななななんだ!?
そこの冒険者が近づいた途端……人がモンスターになっちまった!?
【タイタス】
なんてタイミングで……!
【イザーク】
ぐぅ………!
 
うわぁぁぁあああぁぁぁああ!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオ!!!
【フェナ】
ま、また人がモンスターに!?
【ハスターに憑依された冒険者】
みんな! 今のを見たでしょ!
 
この人たちが来たことで、街の人はモンスターになっちゃったの!
【フリッツ】
た、確かに……!
【カリスト】
そこのお嬢ちゃんが言っていた事は嘘じゃなかったのか……!
【市長】
そ、そんなことより皆さん!
ここは危険です! 避難してください!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオ!!!
【エミル】
わぁぁぁぁぁああああああ!!
まずい!
→エミルたちを助ける!
【???】
○○!
ちょっと下がっとき!!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオ……!
【リーリエ】
ふぅ、間一髪やったね。
まさか……
→リーリエ!
【リーリエ】
他は任せたで! ヒスイ! ルリちゃん!
【ヒスイ】
言われなくても―――――
【ルリ】
わかっているわ!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオ……!
来てくれたんだね
→ヒスイ! ルリ!
【ヒスイ】
やれやれ、荒事は苦手なのですがね……。
【ルリ】
トンカのヒトたちを傷つけようものなら、わたしが成敗してやるわ!
【マーシャ】
あなたたちも……
○○の知り合いなの?
【ルルイエ】
ありがとう! 助かったわ!
【リーリエ】
ええよええよ、困った時はお互いさまやで。
【ヒスイ】
ですが、少し厄介な事になりましたね……。
【アメデオ】
お、俺たち助かったのか!?
【フリッツ】
ど、どうやらそうみたいだな……。
 
で、でもアイツらがいる以上、俺たちもモンスターに
されちまうんじゃないのか……?
【ティタ】
ち、ちがいますの! あたしたちは人をモンスターになんか……!
【フリッツ】
ひっ……! ち、近づくな!!
お、お、お、俺もモンスターにするつもりだろう!!
【ティタ】
きゃあぁ!
【タイタス】
なっ………!
 
お前! ティタに手を出すな!!
さもないと………―――――――!
【フリッツ】
ひぃっ、モ、モンスターにされちまう!!
【ルリ】
あなたたち、少し落ち着きなさい。
【マルチナ】
い、いやだぁ!!
私、モンスターなんかになりたくない!
【アメデオ】
そうだ……こいつらを捕えて牢屋に入れてやろう!
そうすれば俺たちはモンスターにならなくて済むはずだ!
【フェナ】
おい! 街にいる冒険者を集めろ!!
こいつらをひっ捕えてやろうぜ!
【ルルイエ】
言いたい放題言ってくれるわね……!
 
ちょっと市長!
何とか言ってやってよ!!
【市長】
私は………私の役目は…………――――――――
私の役目は、トンカの人々を守る事……。
 
みなさん、私に……力を貸してください。
この者たちを、トンカの逆賊として、捕えます。
【マーシャ】
なっ!?
【ルルイエ】
ちょっと! なに手のひら返してくれちゃってんの!?
私たちの事、あれだけ英雄英雄って言ってたでしょ!?
【ヒスイ】
ドミニオンのお嬢さん、下がってください。
どうやら、我々の言葉は届いていないようです。
【ハスター】
○○!
【エミル】
ハスターさん! 無事だったんだね!
【ハスター】
ああ、キリエに傷を癒してもらってな。
 
お前たちも無事だったようだな。
まぁ、状況は芳しくないようだが………。
 
それより聞いてくれ。
 
この街からハスターの気配が消えたんだ。
恐らく、この街を離れてしまったんだと思う。
【エミル】
なんだって!?
【ティタ】
あ、あの女の子がいませんの!!
【タイタス】
この混乱に乗じて身を隠したのだろう。
住民を煽ったのも、逃げるための時間稼ぎと言う事か……!
【ルルイエ】
大変じゃない、早く追わないと!
【マーシャ】
でも、まずはこの街の騒ぎをなんとかしないと……!
【リーリエ】
お急ぎのようやね、○○?
【ヒスイ】
ならば、街の住民たちは、我々に任せて先に行ってください。
【ルリ】
トンカの人たちをこんなにした元凶を捕まえるんでしょ?
なら早く追いかけなさい!
わかった!
→ハスターを追う!
【ハスター】
そうだな、今は一刻を争う。
【エミル】
……ご、ごめん……僕たちのせいで……!
【リーリエ】
ええよええよ、気にせんとき。
あんたたちのせいやないよ。
 
ここは年長者に任せとき♪
【ヒスイ】
そうです。 それに、私たちは
○○に返しきれない恩もあるのです。
恩返しと思えば安いものですよ。
 
さぁ、行ってください。
【ルリ】
本当はわたしも行きたいところだけど……
○○に任せるわ。
 
ここはわたしたちが治めるから、早く行って!
【タイタス】
……すまない!
【フェナ】
おい! あいつらが逃げたぞ!!
【アメデオ】
追え! 追うんだ!
【ヒスイ】
まずは少し頭を冷やしてもらう必要がありそうだ。
【ルリ】
荒っぽいことは無しにしてよね?
【リーリエ】
そこは前向きに善処しとく……ってことになりそうやね。

ハスターに話しかけよう(アップタウンにいる「ハスター」に話しかけよう)

アップタウン

【ハスター】
……なんとか住民たちから逃げ切る事が出来たな。
 
これも、御魂とやらの救援のおかげだな。
【エミル】
……そうだね…………。
【ハスター】
……どうした、エミル?
【エミル】
…………………………。
 
ぼ、僕…………………怖いんだ………。
人に………あんな……敵意の籠った目を向けられるのが……。
【ティタ】
あたしも……すごく……怖かったですの……。
あんなにも強い敵意を、同じ「人」から受ける事が……。
【マーシャ】
エミル……ティタ………。
 
……確かに私も……同じ世界に住む住人から、
捕まえろなんて言われて……とても怖かった……。
【タイタス】
……無理もない……………。
彼らの目は、僕たちがモンスターに向ける目と同じだった……。
 
同じ「人」である存在から、そんな目で見られて、
平気でいられるわけがない……。
【ルルイエ】
そうね……私も英雄英雄っておだてられてた分、
ショック大きいかも……。
 
英雄から一転、世界の嫌われ者か……はは……笑えないわね……。
【エミル】
ハスターを止めないといけないと分かってる……。
 
でもまた……トンカやファーイーストみたいに、
人に敵意を向けられるかもしれないって思うと……
足がすくむんだ……。
 
○○、キミはどうなんだい……?
それは……
→「自分も怖いよ」と共感する
→「弱気になるな!」と激励する

>「自分も怖いよ」と共感するを選択

  自分も怖い……とエミルの意見に共感した。

【タイタス】
さすがの○○でも、
こればっかりは仕方があるまい。
【エミル】
うん……あんなの、恐怖でしかないよ……。
そうだね……
→……だけど………――――――
だけど……
→ハスターを止められるのは自分たちだけだ

>「弱気になるな!」と激励するを選択

  弱気になったエミルの目を覚ますように、
  激励の一発をエミルに放った。

【タイタス】
○○!
【マーシャ】
エミル、大丈夫!?
【ティタ】
な、なにをしますの、
○○!?
【エミル】
イタタタタ……―――――――
 
いきなり叩くなんてひどいよ……!
なにをって
→ハスターを止められるのは自分たちだけだ

共通

ここで
→ハスターを止めないと世界が滅ぶかもしれない
そうなって
→自分たちの帰る世界がなくなってもいいの?
【エミル】
分かるけど……キミの言う事も分かるけど……―――――
 
でも………でも……………………!!!!
 
もうこの世界の殆どの人が僕たちを敵視してるんだよ!
 
世界を救ったとして、そこに僕たちの居場所はあるの!?
【マーシャ】
………………。
【ルルイエ】
………………。
【ティタ】
………………。
【タイタス】
………………。
みんな!
→世界があれば、居場所は作れる
→そんなのは後で考えれば良い

>世界があれば、居場所は作れるを選択

【エミル】
居場所は作れる……世界があれば………。
 
あっ………――――
【タイタス】
○○の言うとおりだ……。
僕たちは今や世界のお尋ね者かもしれない。
居場所だって、世界を救った後にあるかもわからない。
 
だが、居場所は、世界があって初めて作る事が出来る。
居場所の作り方なんて、世界を救った後に
いくらでも考えればよかったんだな……。

>そんなのは後で考えれば良いを選択

【エミル】
あとで!? そんないい加減な――――――――
【ハスター】
はっはっはっはっはっは!
【マーシャ】
ハスターさん!?
【ハスター】
くくく……すまない、あまりに豪胆な発言だったが、
内容が的確すぎて思わず笑いがな……。
【タイタス】
……なるほど、そういうことか!
【ティタ】
ど、どういうことですの……? 何が可笑しいんですの?
【ルルイエ】
な、なんなのよ!
 
分かるように説明しなさいよ!
【タイタス】
○○はこう言いたいんだ。
 
僕たちは今や世界のお尋ね者かもしれない。
居場所だって、世界が救った後にあるかもわからない。
 
だが、居場所は、世界があって初めて作る事が出来る。
 
居場所の作り方なんて、世界を救った後に
いくらでも考えればいい……とな。
【マーシャ】
な、なるほど……さすがに言葉足らず過ぎない?
【ルルイエ】
でも、こういう冒険者系のノリは嫌いじゃないわね。
 
むしろ、そっちの方が分かりやすくて、好みだわ♪

共通

【タイタス】
世界の疎まれ者になるのが怖くて何もしなかったら
何も変わらないし、何も成しえない。
 
それが嫌でタイタニアドラゴンに
修行をつけてもらったはずなのに……。
すっかり忘れてしまっていたよ。
 
ありがとう、○○。
大切な事を思い出させてくれて。
【ティタ】
そうですの!
あたしたちは大好きなみんなを守るために戦っていましたの。
たとえ、その大好きなみんなに嫌われたとしても………―――
 
あたしたちがやる事は変わりませんの。
【マーシャ】
そうね、この世界を……私たちだけじゃなく、みんなが帰るべき世界を
守らなくちゃね。
 
また新しいスタートを切るためにも、ね。
【ルルイエ】
みんなが帰るべき世界を守る、例え世界に疎まれても……――――――
なんだか童話の英雄……。
 
ううん、勇者みたいよね!
【エミル】
ロアのみんなや、御魂のみんなが、大きな危険を冒しても
僕たちを逃がしてくれた。
 
託された想いと、希望、それらを無駄にしちゃいけなかったんだ……。
 
僕は何を弱気になってたんだろう…………――――――
ごめんね、○○!
そうだね
→みんなで帰るべき場所……世界を守ろう
【ルルイエ】
ええ、とっととハスターを追い詰めるわよ!
【ティタ】
ところで、ハスターは一体どこにいるのでしょう?
【エミル】
……あ………――――――――――
【タイタニアドラゴン】
ふふ、そろそろ呼ばれる頃合いじゃないかな?
【エミル】
この声は……タイタニアドラゴン君!?
【ルルイエ】
ナイスタイミングよ、タイタニアドラゴン!
【タイタニアドラゴン】
あはは……本当はすぐに念糸で呼び掛けて
連絡を取りたかったんだけど、
なんだか、言い合いみたいなことしてるから、声をかけづらくってね。
【マーシャ】
う……聞かれてたのね…………。
【タイタニアドラゴン】
うん……でも立ち直ってくれてよかったよ。
 
○○、ありがとう。
エミル君たちを励ましてくれて。
 
今ハスターを止められるのはキミたちしかいないからね。
どれだけ辛い事があっても、ここで心を折られては困るんだ。
まぁ、ここまで追い詰められるなんて予想外だったけど……。
【ハスター】
そこはハスターのほうが一枚上手だったんだ。
まさか住民を焚きつけてくるとは俺も思わなかった。
 
エミルたちはこれまでの冒険に支えられて、肉体的には強くなった。
 
だが、みんなの心はまだまだ子供だ。
親しい人に憎まれるというシチュエーションは、
子供の心には耐えろと言う方が現実的じゃない。
【ルルイエ】
ちょ、ちょっと!
この ないすばでぃ を捕まえて子供扱いとは良い度胸ね!
【ハスター】
俺からして見れば、お前は体も心も頭も子供だ。
【ルルイエ】
な、なんですってぇ!?
 
マーシャのこの胸を見ても同じこと言えるわけ!?
【マーシャ】
何言ってるのルルイエ!?
【ハスター】
マーシャは………―――――
 
まぁ、それはいい。
それよりタイタニアドラゴン、俺たちに話があるんだろう?
【ルルイエ】
あっ!! 逃げた? 逃げたわね!?
【タイタニアドラゴン】
あははは!
みんな、すっかり元通りだね♪
 
僕が連絡したのは、言うまでもないとは思うけど、
ハスターの動向についてだよ。
 
ハスターはエミル界の南東から移動をしているんだ。
ちょうど今、エミル界の南西の方に向かっているよ。
【マーシャ】
エミル界の南西………軍艦島かしら?
【タイタス】
いや、憑依して逃げ隠れするなら、街の方が融通が利くだろう。
とすると、考えられるのは………――――――
【ルルイエ】
エミル界の西端にある街……モーグシティね!
【エミル】
よし、モーグシティに向けて出発しよう!
【タイタニアドラゴン】
うん、みんな頼んだよ。
僕もまた何かあったら連絡するね。
【ティタ】
ありがとうですの、タイタニアドラゴン♪
【エミル】
軍艦島からはモーグ行きの便もあるし、
その付近まで僕の飛空庭で行こう。
 
僕は西アクロニア平原で待ってるから、
各自、準備が終わり次第、出発するよ!
 
これ以上、ハスターの好きにはさせちゃいけない!
 
もう絶対に、この世界の人たちを巻き込ませない!!
 
もう……絶対に……!
【タイタス】
エミル……。
 
そうだな、その通りだ。
【ルルイエ】
ええ、望むところよ!
【マーシャ】
早くモーグに行きましょ!
【ティタ】
この優しい世界を、ハスターの手から救いますの!
【ハスター】
……………。
 
エミル………お前、大丈夫か?
【エミル】
ん? な、なに?
 
あ、さっきの話かな?
確かにちょっと感情的になっちゃったけど……。
 
もういつも通りの僕だよ♪
 
ごめんね、ハスターさんにも心配かけちゃって。
【ハスター】
…………………………………………。
 
そうか、なら良いんだ。
 
すまんな、心配しすぎていたみたいだ。
 
みんなで、ヤツを止めよう。
【エミル】
うん!
それじゃあ僕は西アクロニア平原で出発の準備をしてくるよ。
 
○○もハスターさんも、
なるべく早く準備を済ませて来てね!
【ハスター】
○○。
 
エミルたちを、注意深く見ておいた方が良いかも知れん。
……考えすぎであればいいのだが……。
どうしたの?
→何か心配ごと?
【ハスター】
ああいや、すまん。
 
まだ確証があるわけじゃないんだ。
 
変な推測でお前を不安にさせたくない。
すまんが、もう少し考えさせてくれ。
 
さて、俺たちも準備を進めよう。
 
何があっても良いように……な。

エミルに話しかけよう(西アクロニア平原にいる「エミル」に話しかけてハスターを追いかけよう)

西アクロニア平原

【エミル】
あ、来たね、○○!
ハスターさんも!
【ハスター】
すまない、待たせてしまったようだな。
【マーシャ】
みんな揃ったことだし、これでモーグに向けて出発できるわね!
【タイタス】
ハスターはこれまで人に憑依して身をひそめ、
こちらの隙を狙って不意打ちを仕掛けて来ていた。
次も何らかの策を講じてくるだろう。
【ハスター】
ヤツはクトゥルフの復活まで時間を稼ぐつもりでいる。
ここまでの戦いで、本気を出していないのも、
何かしらの理由で力を温存しなければならないからだろう。
 
ならば、力を出し惜しみしている今がチャンスだ。
【ルルイエ】
そうね、一気に決着をつけましょ!
【ティタ】
モーグの人たちが心配ですの……。
【ハスター】
……ハスターが先行して着いてしまっていたら、
恐らくまたモンスターとなった人と戦う事になる……。
もしかしたら、またハスターに状況を利用されて
住民たちが敵に回るかもしれない。
 
本当に、覚悟はできているな?
【エミル】
……うん、大丈夫。
【マーシャ】
ええ、今は怖気づいてる場合じゃないって分かったもの。
【ルルイエ】
英雄を通り越して、勇者になってやるわよ!
【ティタ】
あたしも……今は辛くても、我慢できますの!
【タイタス】
僕も問題ない。たとえそうなったとしても、
世界を救った後に、人々を説得して回るだけさ。
【ハスター】
……分かった。
では出発しよう、時間が無いからな。
そうだね
→ハスターを止めに行こう!
【エミル】
うん、行こう、みんな!

モーグシティ

【エッカルト】
うわぁぁああ! た、助けてくれぇ!!
【ベルタ】
なんで街の中でモンスターが出ているの!?
光の塔を見ていた監視隊は何をしていたのかしら!
【モーリッツ】
ち、ちがう! これは光の塔からのモンスター襲撃だけじゃない!
【エッカルト】
お、俺も見た……!
街の住民がモンスターになったんだ!!
【ベルタ】
街の住民がモンスターに……? 一体どういう――――
【モーリッツ】
う……な、なんだ……急に頭が………!!
【ベルタ】
え、え……いきなりどうし――――――
【モーリッツ】
うわぁああああああああ!!

モーリッツがモンスターに変化する

【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオ!!!
【ベルタ】
ど、どうしたの!? 何が起こったの!?
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオ!!!
【ベルタ】
な、なんかヤバ――――――
【ハスター】
下がれ!!!

ハスターがモンスター化したモーリッツを攻撃

【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオ………!

モーリッツが元に戻る

【モーリッツ】
うぅ…………!
【ベルタ】
も、元に戻った……?
【エミル】
あの! 大丈夫ですか!?
【エッカルト】
あ、危ないところを助けてくれてありがとう……。
 
でも、いったい何が起こってんだ?
毎度の通り、光の塔からモンスターが攻めてきたと思ったら……
街の住民がモンスターに……―――――――
【ハスター】
すまないが、それを話すと長くなる。
お前はそこの男を連れて、急いで街を出るんだ。
 
さもないと……次にモンスターになるのはお前かも知れん。
【ベルタ】
………そ、そんな……!
あ、あなたたちはどうするの?
【ハスター】
俺たちはモンスターになった人を救ったらすぐに脱出する。
いいから、行け!!
【エッカルト】
わ、わかった……!
【ハスター】
………行ったようだな。
【ルルイエ】
ちょ、ちょっとハスター……いくらなんでも脅かしすぎじゃない?
【ハスター】
いや、脅かして足りないことはない。
ここの瘴気は、ファーイースト、トンカと比べて異常に濃い……。
街の住民全員がモンスターになってもおかしくは無いレベルにな。
 
くそっ……どうしてこんなに瘴気が酷いんだ?
【エミル】
……もしかして………―――――――――――
 
モーグの瘴気が濃い理由……それは前回、僕たちが
ここの瘴気の浄化をしていないから……かもしれない。
【ハスター】
なんだと?
【エミル】
前回モーグに来た時は、瘴気はもっと薄かったんだ。
 
でも、トンカ、ファーイーストを浄化して、
○○には大きい負担を
かけてしまっていた。
だから、モーグの浄化は保留していたんだ。
【ハスター】
……なるほどな……………。
 
まぁあの時の○○は
ハスターに体を奪われていたからな……―――――
どのみち仕方が無かったと言う事か。
【ティタ】
でも、ハスターさんの言うとおり、ここの瘴気は酷いですの……。
【マーシャ】
タイタニア種族じゃない私でも、この瘴気の異常さは分かるもの……。
よほどの酷さなんでしょうね……。
【タイタス】
これだけの瘴気……一般人には相当きついはずだ。
急いで街を見て回るぞ!
【エミル】
うん! みんな、行こう!
【エミル】
こ……これは……!!!!!
【ハスター】
なんて数だ……ここまでとは……!
【ティタ】
あっ! あちらに冒険者さんがいらっしゃいますの!
【キーラ】
あたしも……ここまでみたいね………うぅうっ!!
【ティタ】
た、助けに行きますの!
【タイタス】
ティタ! ダメだ!! ここからじゃもう――――――

冒険者がモンスター化してしまう

【豹変したエミル冒険者】
ウォオオオオ!!!
【ティタ】
っ――――――――!
【ルルイエ】
ちょ、ちょっと! 機械のモンスターまで入り込んでるわ!
【マーシャ】
きっと光の塔の監視員がいなくなったせいで、
光の塔からモンスターが入ってきたのね……。
【ハスター】
なんて間の悪い……!
【ルルイエ】
で、でも、こんな騒動になっているんだから、
きっとハスターはここにいるってことよね!
【ハスター】
ああ、ヤツの……ハスターの気配は近くに感じる。
 
しかしなんだ……この奇妙な感覚は……。
【エミル】
ど、どうかしたの、ハスターさん?
【ハスター】
瘴気の影響かは分からん……だが……
ヤツと似た気配を、2つ感じるんだ……――――
【ルルイエ】
2つ!? アンタ以外にも分裂したってこと!?
【タイタス】
なんだと……!?
【ハスター】
詳しくは分からん……だがヤツが姿をくらますために
何かしているとみて間違いないだろう。
でも
→ここで立ち止まっていられない。
【エミル】
そうだね、ハスターが2人いるなら、2人とも倒すまでだよ!
【マーシャ】
ええ! やってやりましょ!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオ!!!
【ティタ】
……! みなさんモンスターが来ますの……!!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオオオオオオ!!!
【ルルイエ】
いきなり大群のお出ましね……!
【ハスター】
こっちからも来るぞ!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオオオオオオ!!!
【エミル】
か、囲まれちゃったよ!?
 
ど、どうする、○○!?
ここは……
→みんなで突破しよう!

モンスターの群れとの戦闘開始

モンスターの群れと戦闘

モンスターの群れを討伐

【エミル】
はぁ………はぁ………やったね………!
【ハスター】
だが、まだまだモンスターの数は多い。
ここで疲れていては――――――――――
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオオオオオオ!!!
【ルルイエ】
また来た………!
【ティタ】
厳しいですけれど……頑張りますの……!
【タイタス】
だがこれは……少し笑えないぞ……!
【エミル】
ま……まずい………!!!
【???】
受けよ! 天下無双の斬撃!!
 
まったく、ちょっとおイタがすぎるんちゃう~?
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオ…………!
【ヤタガラス】
闇は斬った……あるべき姿へと還るが良い、ヒトの魂よ。
【エミル】
モ……モンスターが一瞬で……!
【マーシャ】
な、何が起こったの?
あれは!
→ヤタガラス! 麒麟!
【ヤタガラス】
ふっ、助太刀にはせ参じたぞ、
○○!
【麒麟】
神器作った時以来やねぇ~。
元気しとった?
【リヴァイアサン】
おーい、二人とも、少し前に出すぎだよー。
【バフォメット】
そうよ~、人に戻った後に運ばなきゃいけないんだもの、
ペースを考えてほしいわぁ~。
来てくれたんだね
→リヴァイアサン! バフォメット!
【リヴァイアサン】
もう、私たちは肉体労働派じゃないんだから、
あまり先に行かれると追いつけないよー。
【バフォメット】
そうね~……私たちは守るのは得意だけれど、
攻撃は得意じゃないから~………。
【ヤタガラス】
お前たちの堅牢な守りを信頼しているからこそ、
俺たちは安心して前で戦えるのだ。
【麒麟】
あんさんたちなら、元に戻って動けんようなっとる人も
しっかり守ってくれるやろうしねぇ~。
 
まぁでも、もう少し後ろを気遣う動きはせんとなぁ~。
【マーシャ】
あ、あの……!
危ないところ助けていただき、ありがとうございました!
【エミル】
キミたちも、○○の
仲間……なのかい?
【リヴァイアサン】
う~んと、端的に関係性を表すなら、
「タイニーかんぱにー」 という組織の同僚だね。
 
そういえば、挨拶がまだだったね。
私はリヴァイアサン。よろしくね。
【バフォメット】
私はバフォメットよ、よろしくね~♪
【ヤタガラス】
俺の名はヤタガラス……導きし者だ。
【麒麟】
うちは麒麟、よろしゅうな~。
【???】
まったく、のんきに挨拶しとる場合やないで!
【タイ兄さん】
よう、○○。
【オリヴィア】
しばらくぶりです、先輩!
【マーシャ】
み、見て見てエミル!!!
タイニーアイランド以外でもタイニーがしゃべってるわ!
【エミル】
う、うん……マリオネット……なのかな?
【タイ兄さん】
な、なんやそこの嬢ちゃんの目が怖いんやけど……。
とりあえず、手っ取り早く状況を説明させてもらうわ。
 
ほな、ま、オリヴィア、任せたで。
【オリヴィア】
あれ……私が言うんですね?
 
それでは……コホン。
 
先輩、事件です!
それは
→知ってる。
【オリヴィア】
あ、はい……見れば分かりますよね……。
 
ええっと、とりあえず現状を説明させていただきます。
 
現在、エミル世界の各地で、人がモンスターになったという
報告が多数寄せられています。
 
冒険者の協力をつのって鎮圧部隊が編成されて、
モンスター討伐に派遣されたらしいのですが………。
 
この惨状をみるかぎり、その鎮圧部隊も
モンスターに変わってしまったようです。
【ティタ】
あたしたちがハスターを追っているうちに、
そんな事になっていたなんて……。
【タイタス】
モーグのモンスターがファーイーストやトンカと比べて強いのは、
冒険者の体がモンスターに変わった事も関係しているのか……?
【ハスター】
恐らくその通りだ。
人が豹変して出現したモンスターの強さは
豹変する前の素体の強さに影響されているのだろう。
特に高い実力をもつ冒険者ほど、余計に……な。
【ルルイエ】
厄介なところに逃げ込んでくれたわね……。
【オリヴィア】
私たちは次元断層で、野良神魔に乗っ取られた人々を見ています。
次元断層の反応は無かったのですが、似たような事件かと思い、
私たちも出動した次第です。
【タイ兄さん】
正直、これは想像以上やったわ……。
 
とりあえず、来た以上は放っておけんということで、
街の避難やモンスターの討伐に、かんぱにー総出で対応中や。
 
今、ホワイトファングたちのアルマ班は、モーグからの避難民が
軍艦島で混乱しとるのを抑えてくれとる。
 
アスモデウスたちも、モーグの各場所で手分けしてモンスターを
叩いてくれとるんやけど……光の塔からのモンスターの襲撃もあって
全然手が足らん……。
 
そんな時にお前たちが救援に駆けつけてくれたのは
不幸中の幸いやで。
 
お前たちも、モンスター退治に来てくれたんやろ?
それは……
→ハスターの事を話す

  タイ兄さんに、この事件はハスターによって
  引き起こされている事をかいつまんで話した。

【タイ兄さん】
なんやて!?
お前の体を乗っ取った不届き者が、この事件の犯人やと!?
【オリヴィア】
せ、先輩はそんな恐ろしい敵を追いかけているんですか……!
【エミル】
う、うん。
でもモンスターになった人も放ってはおけないからね
ハスターを追いながらモンスター退治をやっているんだ。
【ハスター】
モンスターを放っておいて、いざハスターを追い詰めたって時に
邪魔されるのも厄介だからな。
【タイ兄さん】
……話はよう分かった。
 
ここはまず共同戦線で、街中のモンスターを退治する。
 
○○たちは
モンスターを倒しつつ、そのハスターっちゅうやつの気配を探して
追いかける、これで行くで!
 
ヤタガラス、麒麟、リヴァイアサン、バフォメット!
お前らもそれでええな?
【ヤタガラス】
ふっ、言うまでもない。
【麒麟】
ま、最初からそのつもりやったしなぁ。
【リヴァイアサン】
こんな事件を起こした犯人を野放しにはできないからね、
私も一緒に戦わせてもらうよ。
【バフォメット】
もちろん、私も協力するわね♪
【ティタ】
心強い援軍ですの!
【タイタス】
ああ、助かる。
【タイ兄さん】
よっしゃ、おしゃべりはここまでや!
 
オリヴィア、ワイらはモンスターから
人に戻ったやつらの救助や!
【オリヴィア】
分かりました!
 
それでは先輩、お気をつけて!

モンスターを討伐後

【リヴァイアサン】
ふぅ、あらかた片付いたようだね……。
【ルルイエ】
ねぇ、ハスターの気配って今どうなってんの?
【ハスター】
この先にハスターの気配を1つ感じる。
かなり近いぞ……!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオ!!!
【麒麟】
っと、その前に団体さんのお出ましみたいやね……!
【リヴァイアサン】
やれやれ、肉体労働派じゃないんだけどなぁ……。
【リヴァイアサン】
○○、近くに
事件の犯人がいるんだろう?
君たちは先に行くといい。
【麒麟】
せやね、犯人さえ捕まれば
こんな戦いもとっとと終わるやろうしね。
犯人確保はあんさんたちに任せるわ~。
【エミル】
みんな………!
【マーシャ】
……そうね、これだけのモンスターを相手にしてたら、
ハスターに逃げられちゃう。
【ハスター】
そうだな、ここはリヴァイアサンの言うとおり、
先に進むべきだろう。
そうだね
→みんな、後は任せた!
【ヤタガラス】
うむ、ここは俺たちに任せて先に行け!
 
……………決まった……―――――!
【バフォメット】
こちらのお客さんは私たちでくい止めておくわ。
また一段落したら、お茶でもしましょう♪
【エミル】
みんな……ありがとう!
神魔のみんなに任せて……
→先に進もう!

進行

【ハスター】
この先だ……この先にハスターの気配が……――――!
【マーシャ】
……な、何あのモンスター……!!

モンスターの群れの中に、一際大きいモンスター

【ハスター】
バカな…………―――――――
【エミル】
ど、どうしたのハスターさん?
【ハスター】
あいつから……あのモンスターからヤツの気配を感じる……。
【ルルイエ】
じゃ、じゃあハスターはあの姿に変わっちゃったって事!?
【タイタス】
落ち着けルルイエ。
 
ハスターは2つの気配に分かれていると言っていた。
 
あのモンスターは恐らく、ヤツが自分の行方を煙に巻くために用意した
偽物なのだろう。
【ティタ】
ど、どうしますの……?
ここは
→放ってはおけない!
【ハスター】
そうだな、ハスター本体を追い詰めた時に邪魔されても困る。
ここで叩くぞ!
【マーシャ】
そうね! 行くわよ、みんな!
【???】
お待ちください!○○様!
【アスモデウス】
あなた様の下僕、ただの悪魔アスモデウスが
参上いたしました!!
 
あのモンスターと戦うなら、ぜひ私様も
ご同行させてくださいまし!
え?
→アスモデウス!?
【ケルベロス】
アスモデウスさん! モンスターがいっぱいいるのに
一人で進んでは危ないですよ!
【カグヤ】
そうです、特にこちらは巨大なモンスターの反応があるのですから、
より気をつけて行かなければなりません。
【リリム】
もう!○○が来て
嬉しいのは分かるけど、ちょっとは落ち着いてよねー!
それに
→ケルベロス! リリム! カグヤ!
【エミル】
○○、この人たちも
さっきの『かんぱにー』の人たちなの?
【リリム】
うん♪ 私たちみーんな
タイニーかんぱにーの一員だよ♪
 
あ、私、リリム! よろしくねー♪
【ケルベロス】
あ、お初にお目にかかります!
ケルベロスです!
 
○○さんの後輩です!
あ、ちなみにこっちは、けー と、ろーです。
【ティタ】
わぁ! 小さくて、もふもふで可愛いですの!!
【マーシャ】
はぁ……はぁ……あ、あとで触ってもいいかしら?
【ケルベロス】
ああ、はい!良いですよー。
【けー】
(もふもふで可愛いだと? もっとケルベロスに敬意を持たぬか!)
【ろー】
(まぁこっちの姿だと、もふもふで可愛いのは間違いないわねー。)
【アスモデウス】
私様は大悪魔アスモデウスですわ!
○○様随一の
下僕でしてよ!
【カグヤ】
私はカグヤと申します。
私もかんぱにーに入ったのは
○○さんの後なので、
後輩、と言う事になりますね。
【ハスター】
カグ……ヤ………?
………まさか――――――――――
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオオ!!!
【タイタス】
……っと、あんまり悠長にしゃべってる暇はなさそうだ……!
【リリム】
ふっふーん♪
私がぜーんぶやっつけちゃうんだからねー!
【アスモデウス】
私様の本気を見せて差し上げますわ!
【ハスター】
お前たち、油断するなよ?
そうだね……
→行くよ、みんな!!

モンスターとの戦闘

モンスターを討伐

【マーシャ】
ふぅ、なんとか倒せたわね。
【ハスター】
ああ。今のでハスターの気配が1つ減った……。
やはり今のモンスターは偽物だったということだな。
【ルルイエ】
じゃあさっさと次の気配のところまで行くわよ!
【アスモデウス】
もちろん、私様も一緒に参りますわ!
○○様が行くところ
アスモデウスあり、ですわ!
【リリム】
こんな事件を起こせる大悪党の顔、
拝まずに帰れるわけないわね♪
【ケルベロス】
そうですね、悪は成敗です!
【カグヤ】
み、みなさんここには――――――!
【ハスター】
いや……気持ちは嬉しいが……。
お前たちは、ここにいるやつらを
安全なところまで運んでやってくれ。
 
ここにはまだモンスターがいるんだ、
無防備なまま放ってはおけない。
 
カグヤも、そう思うだろう?
【カグヤ】
え………あ、はい……――――
【ハスター】
カグヤは人に奉仕し、人命の安全を最優先するプログラ―――
……いや、そういう優しい性格……なんだと思う。
 
どのみちこの人数だと、さすがにカグヤ一人じゃ厳しいだろう。
かんぱにーの仲間なら、手伝ってやってくれ。
 
○○も、それでいいか?
そうだね
→倒れている人を保護してほしい
【アスモデウス】
○○様のご命令なら
このアスモデウス、ここにいる下々のものを
守りきって見せますわ!
 
そうと決まれば、ここにいる者たちを
連れて行きますわよ!
【ケルベロス】
すいません、カグヤさん!
私にもお手伝いさせてください!
【リリム】
いーよいーよ! 手伝ってあげるー♪
【カグヤ】
ありがとうございます。ではみなさんで
ここにいる人たちを飛空庭乗り場まで運びましょう。
【アスモデウス】
どーんとこい! ですわ!
【カグヤ】
あの、ありがとうございました。
 
マスターも、失礼します。
【リリム】
○○、またねー♪

進行

【エミル】
ねぇ、ハスターさん。
【ハスター】
なんだ?
【エミル】
ハスターさんは、カグヤさんとは知り合いだったの?
【ハスター】
……ああ………………。
昔いた場所の……知り合いに似ていただけだよ。
 
さて、俺の事はいい。
この先にハスターがいるはずだ。
【ルルイエ】
……と言っても……………………。

大量にいるモンスター

【ティタ】
す、すごいモンスターの量ですの………。
【???】
ならばアスモデウスたちに代わり、
我が手を貸してやろう。

【バハムート】
久しいな、○○。
キミは!
→バハムート!
【イザナミ】
○○様!!
互いに示し合わせたわけでもなく、このような場所で
再び会えるとは……もう運命としか思えません!
さぁ、祝言を……今こそひとつの契りを――――――
【ワルキューレ】
ちょっと!○○の体は
私がいずれ頂く予定なのよ。
勝手に所有物にしないでくれるかしら。
 
ころ……浄化するわよ?
【バハムート】
冗談が過ぎるぞワルキューレ。
 
この世界は我の物。 その世界で生きる
○○の体もまた、
我のものだ。
【イザナミ】
ほう、妾と我が伴侶の仲を邪魔しようとは……。
斬り捨てられる覚悟が出来ているみたいですね……泥棒神魔ども。
【ワルキューレ】
あら、珍しく気が合うわねイザナミ。
なんなら、ここで勝負をしても良いんだけど?
【イシス】
もう! 3人ともケンカしちゃダメよ!
 
ごめんなさい、○○お姉ちゃん。
何だか来るのが遅れちゃったみたいね。
あはは……
→ワルキューレ! イザナミ! イシス!
【ティタ】
あなたたちも、かんぱにーのお仲間さんですの?
【ワルキューレ】
仲間?
【イザナミ】
仲間……。
【バハムート】
仲間だと?
【イシス】
もう! みんな仲間でしょ!!
【イザナミ】
ふふふ、冗談ですよ、我が愛し子。
○○様に手を出さなければ
誰も傷つけるつもりはありませんから。
【ワルキューレ】
ま、どちらにせよ、今の事態だと勝負もお預けね。
【バハムート】
我も異論は無いぞ。
ここに満ちる瘴気は、宿敵の白き獣を思い出す。
 
我が支配する世界に、そんなものは不要……――――
いや……存在している事、その事実が許せん。
 
――――――全て消滅させてくれる。
【イシス】
バハムートお姉ちゃん、そのモンスターは元は人間なの。
倒した後の人たちはちゃんと助けなきゃだめだよ?
【ルルイエ】
す、すごく個性的な人たちね……!
 
ぼそぼそ ――――――
(ちょっと、○○……)
 
ぼそぼそぼそぼそぼそ――――――
(こんなので大丈夫なの?
 そこの小さい子はまだしも、他の人たちは
 チームワークと無縁って感じなんだけど……)
とても個性的な子たちだけど……
→最強の援軍だよ
【ワルキューレ】
最強……ふふ、まぁそれほどでもあるわね。
【イザナミ】
ふふふふふふふふふ……ええ、我が伴侶。
もっともっと妾を頼ってもよいのですよ。
【バハムート】
いずれ手にするこの世界。
そこに住む民をモンスターに変えるものなど、
我が消滅させてくれよう。
【ワルキューレ】
ここにいる者たちは、みんな救いを求めている。
行きましょう、勇者の戦場へ。
【イシス】
うん、わたしも協力するね。
みんなで、頑張りましょうね♪
【タイタス】
この先もまたモンスターと激戦になる………。
確かにケルベロスたちが戻った今、心強い援軍だ。
【ティタ】
みんなで頑張りますの!
【マーシャ】
チームワークは大事に、ね!
【エミル】
さぁ行こう、みんな!

モンスターと戦闘

モンスターを討伐

【バハムート】
えぇぇい!
ここまで多くのモンスターがいるとは!
まったく、目障りだ!!
【イザナミ】
妾と伴侶の祝言を邪魔する
愚かなモンスターども……
全て斬り伏せてくれるぞ。
【イシス】
バハムートお姉ちゃん!
イザナミお姉ちゃん!
 
お願いだからもう少し手加減して。
ね?
【ワルキューレ】
そうよ、二人とも。
元に戻した人が、そのまま
ヴァルハラに旅立ってしまうわ……。
【エミル】
す、すごい……!
モンスターがあっという間に!!
【ハスター】
アスモデウスやヤタガラスたちも
凄かったが、まさかここまでとは……!
【ルルイエ】
ここまで強い力を見せつけられると
なんだか自信なくしちゃうわねー……。
 
ま、でも……――――――――
【イザナミ】
うふふふ………しかしまた、
○○様と
肩を並べて戦えるなんて……――
妾は幸せです……。
 
○○様……。
○○様………♪
【ルルイエ】
イザナミを見てると、
見慣れた光景を見ている感じで、
安心できるわね……ね?
【マーシャ】
なんで私の方を見るのよ……。
【タイタス】
自覚が無いのが怖いところだな……。

進行

【マーシャ】
あっ!
○○、エミル!
見て、あの女の子……!!
【エミル】
あの子は……トンカシティでハスターに憑依されていた女の子だ!
【ハスター】
いや……気をつけろ。
あの娘からは……ヤツの気配を感じる……!
【ルルイエ】
ってことは、まだ憑依されたままってことね。
【ハスター】
だが何か変だ……。
【ティタ】
変って……何がですの?
【ハスター】
俺がまだヤツの精神世界にいた時のことだ。
あいつはトンカシティで、瘴気で豹変したモンスターに
襲われていた事がある。
 
人が豹変したモンスターのこれまでの傾向から、
瘴気で精神が汚染された者は、破壊衝動に突き動かされて
無差別に攻撃をする暴走状態になる物と思っていたが………―――
【タイタス】
そうであれば、何故あのモンスターたちは、
ハスターに攻撃をしないんだ……?
【ハスター】
分からん……だが、なにか仕掛けがあるはずだ……気をつけろ。
【ワルキューレ】
今の話だと、そこにいる女に憑依している者が、
この事件の犯人ということかしら。
【イザナミ】
聞くところによると、我が伴侶の体を乗っ取り
好き放題したとか……斬り捨てるほかありません。
【イシス】
あんな小さい子の体を乗っ取るなんて……許せないわ。
でも頭が良い相手なんでしょ? よく考えて近づかないと……。
【バハムート】
案ずるでない。 いかな策であろうと、我が力でねじ伏せてくれよう。
よし、行こう!
→ハスターの近くまで接近する
【エミル】
……そうだね、ここで手をこまねいていても解決しない。
 
みんな、行こう。

はスターに近寄る

【エミル】
ハスター!!!
【ルルイエ】
やっと追い詰めたわよ! 観念なさい!
【ハスターに憑依された冒険者】
ほう……ここまで来るとは思いもしなかったぞ、ハエ共。
【バハムート】
貴様か……我が世界に白き獣の瘴気をばら撒く愚か者は!!
【イザナミ】
御主が○○様の
体を弄んだ狼藉者ですか。
 
まどろっこしい事は無しです、
その宿主ごと……斬り捨てます。
【イシス】
イザナミお姉ちゃん!
宿主さんは斬ってはダメですよ!
【ワルキューレ】
ならばその魂を浄化するまでよ。
覚悟はできているかしら?
【ハスターに憑依された冒険者】
ふん、面倒な小バエもついてきたか。
 
だが何匹たかろうと無駄だ。
さぁ、俺の従順な下僕たちよ……!!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオ!!!!
【バハムート】
ええい、邪魔だ!退け!!
【ハスターに憑依された冒険者】
お前たちはこいつらの相手をしているが良い!!
 
ククク……ハッハッハッハッハ!!!
【エミル】
くっ………ハスター!!
【ティタ】
また逃げるつもりですの……!
【マーシャ】
でも、これだけのモンスターを倒していたら時間が――――――!
【ワルキューレ】
……仕方が無いわね………。
 
○○、先に行きなさい!
ここのモンスターは私たちで相手をするわ!
【エミル】
ま、待って!
これだけのモンスターを4人で倒すなんて無茶だよ……――――!
【バハムート】
舐めるなよ小僧………―――――
こんなモンスターに我らが後れを取ると思っているのか?
【イシス】
うん、わたしたちなら大丈夫……!
○○お姉ちゃんたちは
あの悪者を追いかけて!
【イザナミ】
本当は妾の手であの狼藉者を討ちたいところではありますが……
こうなっては仕方がありません。
 
ここのモンスターは妾に任せてください。
進む道は、妾が斬り拓きます。
【ハスター】
みんな……すまない。
【エミル】
……先を急ごう、○○。
みんな!
→ここは任せた!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオオ!!
【ワルキューレ】
ここからは勇者の戦場……貴方たちの出る幕は無いわよ!
【イザナミ】
我が主様の道をふさぐ者は容赦せぬぞ。
【イシス】
うん……あなたたちの相手は――――
【バハムート】
我らだ!!!!

進行

【エミル】
待てっ! ハスター!!
【ルルイエ】
もう逃がさないわよ!!
【ハスターに憑依された冒険者】
よもや、ここまで追いかけてこようとは……忌々しい連中だ……。
【ハスター】
お前が操っているモンスターは近くにはいない。
観念するんだな。
【ハスターに憑依された冒険者】
ほう……――――――――――
ハスターが?
→モンスターを操っていた?
【ハスター】
ああ、どういう原理かは分からん。
 
だが………――――――――――
 
アイツの周りにいたモンスターが、アイツに攻撃しなかった点、
アイツの掛け声一つでモンスターがこちらを襲ってきた点……――――
 
そしてモーグにいるモンスターたちがまっすぐ俺たちに向かって
攻撃するように向かっていた点を考えれば………
納得できる回答は一つ。
 
――――――――ヤツはモンスターとなった人を操る事が出来る。
【ハスターに憑依された冒険者】
ほう、これまでの戦いを冷静に分析したか……良い回答だ。
 
だが……その回答は60点だぞ、分身よ。
【ハスター】
――――なに?
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオ!!!
 
ウォオオオオオオオオ!!!

ハスターに襲いかかるモンスター

【ハスターに憑依された冒険者】
目障りだ、散れ……!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオオ………!

モンスターを倒すハスター

【ハスター】
なっ………!
【ハスターに憑依された冒険者】
モンスターを操る事が出来ていれば
俺だってこんな苦労はしていないさ。
 
……とはいえ、操る事が出来る、その事実に間違いはない。
だが前提条件が間違っている。
【ハスター】
前提条件……だと……?
【ハスターに憑依された冒険者】
俺はモンスターを操る事が出来るんじゃない。
瘴気を大量に……膨大に吸った者の意志を操る事が出来るんだ。
 
例えば……―――――――
 
各地を回って瘴気を吸い込み続けた冒険者の体……とかな!
【ハスター】
……!!
気をつけろ、○○!!!

○○に襲い掛かるエミル

それを庇って攻撃を受けるハスター

【ハスター】
ぐぅっ…………!
なに!?
→!!!?
【エミル】
…………………………………。
なに!?
→ルルイエ!?
【ルルイエ】
…………………………………。
【ハスター】
エミル……ルルイエ……タイタス……ティタ……マーシャ……!
【マーシャ】
…………………………………。
【ティタ】
…………………………………。

襲い掛かってくるエミル一行

【ハスター】
ぐぁあああああ!!!
【タイタス】
…………………………………。
【ハスターに憑依された冒険者】
クックック、まったく、良い光景だなぁ。
これまで共に歩んできた仲間に傷つけられ、跪く様は!!
【ハスター】
……やはり、ここにエミルたちを連れてくるべきではなかったか……!
それは
→どういうこと?
【ハスター】
お前は最近のエミルたちを見て、何か気付かなかったか?
そういえば
→感情が不安定だった
【ハスター】
その通りだ……。
トンカから脱出した後は特にひどかった。
 
あの時は単に、トンカの住民に裏切られ、
落ち込んでいるものだと考えていた。
 
しかしその実は、濃い瘴気を吸い続けていた影響だった……。
その影響で感情が不安定となっていたんだろう。
ファーイーストやトンカの住民の様にな……。
【ハスターに憑依された冒険者】
さて、仲間にいたぶられ、
倒れゆく○○と分身を
見るのも一興……だが……―――――――
 
もうじき復活するクトゥルフの様子も見なければならん。
残念だが、俺がここに居座るのもここまでだ。
【ハスター】
チッ……逃がすか!!
【エミル】
…………………………………!
【ハスター】
くっ! 退け、エミル!!
【ハスターに憑依された冒険者】
無駄だ!
もうこいつらを止めることなど……できはしない!
 
お前たちはせいぜい仲間同士で傷つけあって、
クトゥルフの復活を震えて待つが良いさ!!!
 
クックック……ハッハッハッハッハ!!!
【ハスター】
ま、待てハスター!!
【ルルイエ】
…………………………………。
【ハスター】
おのれ……!
【エミル】
ぅ………ぅう……!
【ハスター】
エミル!!
【エミル】
ダ……メ……だ……!
体が……………!
 
ハスターさん……○○……
………僕を……倒して……!
 
そう……じゃないと……僕はキミたちを……傷つけてしまう……!
 
う、う、うわぁああああああああ!!!!
【ハスター】
○○……!
もう仕方が無い……こいつらを……倒すぞ!
だけど
→エミルたちを傷つけてはいけない!
【ハスター】
お前の気持ちも分かる!
だが、このままでは―――――
 
クトゥルフが蘇って世界が終わってしまう!!
お前はそれでもいいのか!!
でもっ
→エミルたちは仲間だ!
【ハスター】
その仲間を倒さなければ、俺たちが倒される!
そうなったら……誰がハスターとクトゥルフを止める?
 
ハスターは言っていた、クトゥルフはもうじき蘇ると……!
もう時間が無いんだ!!
 
○○……頼む!
……
→エミルたちを………
【ハスター】
………………………。
お前たちが共に過ごした時間、乗り越えた困難、
育んだ絆………それはとても素晴らしいものだったのだろう……。
 
それを捨てて、エミルたちを倒せと言う方が無理な話………か。
 
ならばそれでも良い。
 
――――――――――俺が……エミルたちを倒す。
 
すまん、○○。
悪く思うなとは言わない。 憎んでくれても良い。
全てが終わった時、どんな贖罪でもしよう。
 
だが、世界を救うためには仕方のない犠牲……――――――
それだけは……分かってくれ。
 
エミル、マーシャ、ルルイエ、タイタス、ティタ。
 
ありがとう、俺を仲間と……パーティーの一員と言ってくれて……。
 
お前たちと過ごした時間は短かったが………悪くなかった。
あの世で恨んでくれて構わない……。
 
だから……今は―――――
【ハスター】
―――――――――静かに眠れ……!
【???】
ちょっと待ったぁぁーーーーーーーーーー!!!!
【エミル】
…………………………………!
【ハスター】
お……お前は……!
【べリアル】
やっとエミル世界までこれたと思ったら……――――
大変な事になっちまってんな……!
【リリ】
久しぶりだ、○○。
!!!
→ベリアル! リリ!
【べリアル】
タイタニアドラゴンから念糸で全て説明は受けた。
お前が、あのハスターの分身ってやつか?
【ハスター】
あ、ああ……。
【べリアル】
エミルたちはどうしちまったんだ?
何で仲間同士で戦ってんだ?
エミルたちは……
→ハスターに操られている!

  エミルたちは体に瘴気を溜めこみすぎたために、
  その瘴気を利用されてハスターに操られている事を話した。

【リリ】
体の瘴気を利用された……?
【ハスター】
ああ……おかげで、こいつらの攻撃は一切の躊躇がない!
手加減なしの一撃が来る……気をつけろ!
【エミル】
…………………………………!
【べリアル】
っと、あぶねぇ!
【ルルイエ】
…………………………………!
【リリ】
ルルイエ、タイタス、おとなしくしておけ。
【ハスター】
エ、エミルたちに容赦なく攻撃を……?
お、お前はエミルたちが傷ついても良いって言うのか!
 
お前たちは下がっていろ! 俺がやる!
仲間同士で傷つけあう必要はない!
【べリアル】
はあ? 何言ってんだ?
【ハスター】
こいつらはモンスターになっていない!
モンスターに豹変していたのであれば、多少手荒な事をしても
人の姿に戻るだけで、問題は無い……―――――――
 
だが、エミルたちは生身の『人』だ!
俺たちが下手に攻撃をすれば、タダじゃ済まないかもしれないんだ!
 
もうヤツの……ハスターのコントロールを解くのは……無理なんだ!
【リリ】
ん? お前、自分で言ってて忘れてないか?
【ハスター】
なに?
【リリ】
エミルたちは、体の瘴気を利用されて操られている。
ならば、体の瘴気を浄化することができれば――――――
【べリアル】
ハスターの野郎からのコントロールも解除できる……そうだろ?
【ハスター】
…………!
【べリアル】
俺たちは、ファーイースト、トンカの瘴気を想いの力で浄化した。
なら、人の体の瘴気を浄化することぐらい、余裕だろ!
 
おら、ハスター!○○!
 
エミルたちを倒して、取り押さえるぞ!
想いの力をぶち込んで、瘴気なんざ浄化してやろうぜ!
【ハスター】
……俺とした事が、瘴気の浄化の事を忘れてしまっていたとはな……。
だが、それならエミルたちを救い出す事が出来る!
 
良いだろう、ベリアル、リリ!
俺たちでエミルたちを取り押さえるぞ!
 
○○、想いの力の制御は
お前が一番たけている。エミルたちの瘴気の浄化、頼めるか?
それは
→もちろん!
【ハスター】
ありがとう……心強いぞ。
【べリアル】
行くぜエミル!
あとで体が痛くなっても、泣くんじゃねえぞ!!

エミル達と戦闘開始

【ベリアル】
ヘッ……なかなかやるじゃねえか、
エミル!!
【ハスター】
気をつけろ、ベリアル、リリ。
 
お前たちがいなくなっていた間、
エミルたちはタイタニアドラゴンの
修行を受けて強くなっている!
 
もうお前たちが知っている頃の
エミルたちとは一味違うぞ!
【リリ】
仲間であれば心強い……だが
敵に回ると厄介なこと極まりないな。
【ベリアル】
だが、俺もリリも
新しい装備で強くなってんだぜ!
【リリ】
うむ、この新しいボディの性能を
試すには良い練習相手だ。
【ハスター】
なに……?
【ベリアル】
いくぞ、エミル!
全力の力比べと行こうぜ!!
【リリ】
損傷甚大……一時撤退……する……!
【ベリアル】
すまねえ、これ以上はもう……!
一度下がるぜ……!
【ハスター】
みんな、すまない……!
一度撤退させてもらうぞ……。
あとは任せた……!

エミル達を倒す

【エミル】
ぅ………ぅう……!
【ハスター】
エミルたちの動きが止まった……!
今だ、○○!
エミルたちの動きが止まった!
→エミルたちの瘴気を浄化する!
【エミル】
う、うゎああああああああ!!!
【エミル】
あれ……僕たち……体が……―――
【マーシャ】
う………うーぅん……――――
【ティタ】
あれ……あたしたち……どうして……?
【タイタス】
頭がくらくらする……ここは……?
【ルルイエ】
体が痛い……なんなのよ、もー……!
【べリアル】
よう、お前たち。 元気にしてたか?
【リリ】
みんな戻ったようだな、無事でよかった。
【マーシャ】
え………うそ………?
【ルルイエ】
ベリアル……リリ………?
 
ベリアル!! リリ!!!
無事だったのね………!
【べリアル】
おう、この通りピンピンしてるぜ!
【ルルイエ】
バカ!! 生きてるなら連絡の一つぐらいよこしなさいよ!
タイタニアドラゴンが呼びかけてくれてたのよ!!
 
私が! どれだけあのチビっ子の報告を待ってたと思ってんの!?
【べリアル】
わ、悪い悪い……いろいろあったんだよ……。
【リリ】
うむ、いろいろあったから、仕方が無い。
【タイタス】
ベリアル、リリ……!
【ティタ】
ご無事で何よりでしたの!!
【エミル】
ベリアル、リリ! 帰ってくるって信じてたよ!
【マーシャ】
ほんと、心配したんだから!!
無事でよかった
→おかえり、ベリアル、リリ
【べリアル】
おう、じゃあ改めて―――――
【リリ】
ただいま、だ!
【ハスター】
ベリアル、リリ。
 
エミルたちを元に戻せたのは、お前たちの機転があってこそだ。
 
……ありがとう。 俺に仲間を傷つけさせないでくれて。
【べリアル】
お、おう……。
 
な、なんだかやりにくいなぁ……こいつ……――――
本当にあのハスターの分身なのか?
【エミル】
あ、あはは……うん、それは間違いは無いよ。
【タイ兄さん】
お! おったおった!!
 
おーい、○○!!
【タイ兄さん】
なんとか、街にいた冒険者と住民は元に戻せたようやな。
 
光の塔のモンスターがまだ残っとるから、
神魔たちが対応してくれとるみたいや。
【オリヴィア】
っと、それどころじゃないんです、先輩!!
早くここから逃げてください!!
ん?
→そんなに慌てて、どうしたの?
【オリヴィア】
ホワイトファングさんたちが軍艦島の人々の混乱を抑えようと
動いていたんですけど……。
 
そこに小さい女の子の冒険者が来たんです。
【マーシャ】
そ、それって――――――!
【オリヴィア】
そしたらその子……。
『モーグにいる人たちをモンスターにし、混乱に陥れたのは
○○だ!』
なんて言い出して………――――
 
途端に住民の人たちがまた騒ぎだしちゃったんです!
アルマの皆さんが住民の人たちを抑えていましたが、
それも限界で―――――――――――――――
 
モンスターの討伐もあらかた終わったって事を聞いて、
モーグの冒険者の方々が、先輩を討とうと
飛空庭でモーグシティに移動してきています!
 
このままでは……人同士の争いになりかねません。
 
先輩、今すぐここから離れてください!
【ルルイエ】
もう! またファーイーストとトンカと同じことを……!
【ハスター】
○○……。
今ここで捕まってしまってはハスターを追う事ができなくなる。
急いで脱出しよう。
そうだね
→わかった。
【エミル】
そうと決まれば、飛空庭乗り場へ向かおう!
そこからなら、僕の飛空庭でモーグを脱出できるよ!
【タイ兄さん】
この街のことはワイらに任せとき。
【オリヴィア】
はい! 先輩、お気をつけて……!

エミルに話しかけよう(エミルの飛空庭にいる「エミル」に話しかけよう)

エミルの飛空庭

【マーシャ】
ふぅ、なんとかモーグの冒険者に追いつかれる前に
逃げ切れたみたいね。
【タイタス】
とりあえず、一段落って感じだな。
【リリ】
だが油断はできない。
後方から飛空庭が何隻か近づいている。
 
まぁ速度はエミルの飛空庭の方が速い。
このままなにもなければ、追いつかれる事はなさそうだ。
【ハスター】
だが、追われている事実は変わらない、
注意しておくに越した事は無いだろう。
【べリアル】
なぁ、○○。
今このパーティーがどんな状況になっているのか
詳しく聞かせてくれないか?
 
俺がタイタニアドラゴンから聞いたのは、
エミル世界に瘴気をまいてる犯人がハスターって事と、
そのハスターの分身がパーティに加わったって事ぐらいなんだよ。
べリアルとリリに
→これまでの事を話す

  ハスターの力がクトゥルフに注がれてしまい、ハスターを倒さなければ
  クトゥルフが蘇ってしまう。だから急いでハスターを追っていた。
 
  ハスターの気配を追って、ファーイースト、トンカに辿りついたが、
  自分たちが瘴気をバラまいた犯人に仕立て上げられてしまい、
  全世界に追われることとなった……とかいつまんで話した。

【べリアル】
クジラ……あ、いや、クトゥルフか。
まさか本当に蘇る寸前までヤバい状態になってるとはな……。
【リリ】
その状態で世界の追われ者になって、助けも求められない……
厳しい状況だ。
【タイタス】
だが、そんな中、ベリアルとリリが帰って来てくれただけでも
心強いぞ。
【ティタ】
そうですの! これでパーティー全員が揃いましたの!
ベリアルとリリが
→どうしていたのかを聞く
【べリアル】
ん? 俺たちの事か?
【ルルイエ】
そーよ、聞かせなさい!
私たちに連絡もなく、どこで何をしていたの!
 
それにその腕も!
あんたまさかDEMになってんじゃないでしょうね!?
【べリアル】
あ、あ、当たり前だろ!
DEMになってたら、アニキたちに顔向けできねえよ!
 
えっと、そうだな……どこから話したものか……。
【リリ】
私とべリアルは、ハスターとの戦いで大穴に落とされた。
落ちた先は、見知らぬ次元だったんだ。
 
高いところから落下したんだが、私がベリアルを庇ったおかげで、
べリアルは右腕の負傷で済んだ。
代わりに私は駆動部のほとんどを損傷してしまったんだ。
 
ベリアルはその時のショックで意識不明になってしまった。
 
私も救難信号を出したところまでは良かったんだが、
私のシステムもストップしてしまったんだ。
【マーシャ】
なるほど、リリもベリアルも意識が無くなって
タイタニアドラゴンからの声も返せなかったのね。
【ルルイエ】
で、でもそんな次元でどうやって助かったのよ?
【リリ】
私の救難信号を受信したルクスが助けに来てくれた。
【ルルイエ】
ルクスが!?
【リリ】
ルクスは私と同じシステムで動いている。
私の救難信号も、私のシステムストップも、察知できるんだ。
 
ルクスは母さまの次元を超える装置を使って、
私とベリアルを救出してくれたんだ。
 
私はシステムの復旧とボディの修復で、
ベリアルは意識の回復で時間がかかった。
【べリアル】
俺とリリがこうして会話できるようになったのも
つい最近の事なんだ。
 
おかげで、タイタニアドラゴンからの連絡に応答するのも
遅くなっちまってな。
【マーシャ】
それで連絡が取れなかったのね……。
 
で、その腕は……?
【べリアル】
ああ、そうだったな。
【リリ】
ベリアルの右腕の怪我はまだ完治していない。
母さまは完治するまで戦うなと言っていたんだが、
ベリアルは「エミルたちと合流する!」と言って
聞かなかったんだ。
 
どうしても行くなら、サポートパーツを付けて行けって
母さまに付けられたのが、右腕のパーツなんだ。
【べリアル】
付けて行かなきゃDEMに改造するぞ!って言われた時は
冷や汗をかいたぜ……。
 
ま、そんなわけで、仕方が無くこのパーツを付けてるってわけだ。
 
だが使ってみると、すごく調子が良いんだ。
腕力も上がってるし、つけている間は痛みもない。
 
今ならハスターにだって勝てる気がするぜ!
【リリ】
私も新しいボディに変わってパワーアップしたぞ。
今までの冒険と「ココロ」のデータから、
憑依もできるようになったんだ。
【ルルイエ】
何はともあれ、二人とも元気そうで安心したわ。
【タイタス】
しかし、ハスターは一体どこに逃げたんだ……?
【ルルイエ】
あ………!
【タイタニアドラゴン】
アクロポリスシティだよ。
【マーシャ】
わああああ!?
【ルルイエ】
いきなりしゃべらないでよ、タイタニアドラゴン!!
【タイタニアドラゴン】
あはは♪ ごめんごめん。
事態は良くないけど、パーティーメンバーが全員揃った事が
嬉しくてね。
【ティタ】
もう、タイタニアドラゴンったら♪
【タイタニアドラゴン】
でも気をつけて。
次元のゆがみが大きくなってる。
 
恐らくハスターが何かしようとしているのかもしれない。
みんな、気を―――――――――――!
【ティタ】
……タイタニアドラゴン?
【ルルイエ】
おーい、チビッ子ー?
【タイタス】
声がいきなり途切れてしまったな……。
【ハスター】
おそらく、ハスターがクトゥルフ復活の準備に
取り掛かったのかもしれん。
 
急いでアクロポリスシティに向かうぞ!
【マーシャ】
そうね……。
エミル! アクロポリスシティに向かって!
【エミル】
……………ごめん、無理みたい。
【べリアル】
ど、どうした?
【エミル】
あ、あの………その…………――――
【マーシャ】
なんなの? ハッキリ言いなさい!!
【エミル】
お、怒らない……?
【マーシャ】
怒らないわ。
【エミル】
本当に?
【マーシャ】
ああもう! 焦れったいわね! 一体どうしたって言うのよ?
【エミル】
………………………………あの……――――
 
――――――モーグ炭が……なくなっちゃった……。
【ティタ】
え………………――――――
【タイタス】
んな……………――――――
【ルルイエ】
ちょ…………――――――――
【ハスター】
………?(モーグ炭?)
【マーシャ】
は――――――――――――――
 
はぁああああああああああああああ!?
 
何で今なの!? 何で今大事な時に無くなっちゃうの!?
どうして補充しなかったの!?
あれだけ『ブースト飛行帆』をつけろって言ったわよね!?
【エミル】
お、怒らないでっていったじゃないかぁー!
 
これまで天まで続く塔の島に行ったりとか、
トンカやモーグへの行き来とかで、たくさん使っちゃってたんだよぉ!
 
それに『ブースト飛行帆』なんて高価な物、
マーシャにしか買えないじゃないか!!
【べリアル】
う、うわぁあああ!!
【マーシャ】
な、何今の振動!?
【リリ】
後方の飛空庭から攻撃されている!
 
かなり距離が縮まっている………
このままの速度だと追いつかれるぞ。
【ハスター】
もっとスピードは出せないのか!
【エミル】
む、無理だよ!!
 
モーグ炭が無いんだ、これ以上はもう……!
【ハスター】
モーグ炭……なるほど、飛空庭の燃料のことか……。
【マーシャ】
エミル、急いで飛空庭を不時着させましょ!
このままだと、後ろの冒険者たちに捕まっちゃうわ!
【タイタス】
そうだな………これなら一旦地上に降りて、
アクロポリスシティに向かった方が早そうだ。
【エミル】
う、うん、一旦降りるよ……!

西アクロニア平原

【コルネリオ】
おい! あの飛空庭のヤツら、どこにいった!?
【ウリカ】
わからないわ、手分けして探しましょ!

西アクロニア平原

【ティタ】
はぁ……はぁ……なんとか振り切ったみたいですの……!
【エミル】
ティタ……もう少しだけ頑張って!
あと少しでアクロポリスシティだよ!
【混成騎士団・西軍】
……いたぞ!
 
○○とそのパーティーのヤツらだ!!
【マーシャ】
混成騎士団……!?
ファーイースト、トンカの住民まで……!
【混成騎士団・東軍】
各地で発生しているモンスター化事件について、
お前たちには重要参考人として我らと同行してもらう。
 
なお拒否権は認められない。
全員武器を捨てて、こちらへ来るのだ。
【ルルイエ】
重要参考人? 同行?
 
ついて行ったら、そのまますぐに牢獄に
入れてやろうなんて考えてるんじゃないでしょうね?
【混成騎士団・南軍】
それは、お前たちの態度次第だ。
さぁ、大人しくついて来てもらおう。
【ティタ】
あたしたちの話を聞いてください!
人々がモンスターになっているのは、
ハスターと言う悪いモンスターが瘴気をまいていて――――
【エジット】
なにを言い訳していやがる!
 
お前がファーイーストで人をモンスターに変えたところを
俺はバッチリ見てるんだ!!
【町内会長さん】
そうじゃ! そこのエミル種族の小僧もじゃ!
こやつはワシの前で、大事なファーイーストの民を
モンスターに変えたのじゃ!!
【エミル】
違う!
僕たちは――――――――
【カリスト】
そーだそーだ!
トンカの住民も、そこのエミル種族に
モンスターに変えられたんだ!!
【イザーク】
俺も見たぜ……お前たちから女冒険者を守ろうとした奴が
モンスターにされちまったところをな!
【エミル】
だ、だってあれは―――――
【コルネリオ】
いたぞ、こっちだ!!!
【ウリカ】
アンタたちね! モーグの住民を……冒険者たちを
モンスターに変えたっていう不届き者は!!
【キケ】
俺の女房も目の前でモンスターになっちまったんだ!
絶対に許さないぞ……!
【ハスター】
まずいな……完全に囲まれてしまっている。
【混成騎士団・北軍】
これだけの証言が集まったんだ。
もうお前たちが主犯格とみて間違いないだろう。
【混成騎士団・東軍】
とすれば、我々も容赦はしない。
【混成騎士団・南軍】
混成騎士団の力、お前たちに見せてやる!
【混成騎士団・西軍】
みんな! こいつらをひっ捕えるんだ!!
そしてアクロニア大陸の平和は、俺たちで守るんだ!
【???】
みなさん! やめてください!!

【アミス先生】
あなたたち……何をしているんですか!!
【混成騎士団・北軍】
ア、アミス先生……!
【混成騎士団・西軍】
止めないでください、我々はアクロニア大陸の平和のため、
この大事件の犯人を捕えねばなりません。
【ローキー】
そんなのおかしいのじゃ!
○○様が悪い事をするわけがないのじゃ!
【ダークフェザー】
そうよ、おかしいわ。
そもそも○○たちが
人々をモンスターにして、何の得があるの?
【混成騎士団・東軍】
ええい! 子供たちは黙っておれ!!
【ミニー・ドゥ】
○○が悪く言われてて、
黙ってられるわけ無いでしょ!!
【シャボタン】
○○さんは優しいの。
悪い事なんてしないし、悪口は言わないでほしい……。
【オートメディック】
○○たちが
人をモンスターに変えていると言っていたけど、
具体的にどうやって変えているのか調べたの?
【フェナ】
そ、それは………―――――
【カリスト】
ま、魔法だ! こんなことは魔法でしかできない!
【白い使い魔】
じゃ……じゃあ……―――
その魔法を使った瞬間を見た方は……いるんですか?
【エジット】
………………。
【レオス】
お、おまえ見たか……?
【エジット】
い、いや、魔法を使った瞬間は見えなかったが………。
【ペペン】
むつかしい事はペペン、わかりません。
 
ですが、これは「えんざい」だと思います!
【サラマンダー】
ぺんぺんは難しい言葉を知ってるなぁ。
 
でも、わたしもそうだと思う!
きっと、真犯人の陰謀だ!!
【バウ】
そうです!
誰かが○○さんたちに
つみをなすりつけようとしているのです!
【混成騎士団・東軍】
えええい! うるさい!黙れ!!
これは子供がどうこうできる問題ではないのだ!
【シーホース】
立派な大人と語るのであれば、
証拠、動機、目的、それらを立証すべきですわ。
【バルル】
頭ごなしに怒るだけで、子供が黙るとは思わねーことです。
あんたたちが大人の振舞いを見直したらどーです?
【デス】
あまり子供子供と甘く見ない事だ。
余たちは余たちの信じる者たちのために戦うぞ。
【混成騎士団・西軍】
子供の戯言に付き合う必要はない!
こいつらを連行するぞ!!
【混成騎士団・北軍】
うむ。
【混成騎士団・東軍】
おら、お前たち! こっちへ来るんだ!
【ティタ】
いや……来ないでください!
【タイタス】
クッ! ティタ……!!
【混成騎士団・南軍】
さぁ……こっちへ来るんだ……!
【エミル】
ど、どうすれば―――――――――
【混成騎士団・南軍】
な、なんだ……体が…………うっ!
 
う、う、う、うわぁあああああああああ!!!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオ!!!
【混成騎士団・東軍】
モ、モンスターだ!!!
ひ、人がモンスターに変わったぞ!!!
【コルネリオ】
やっぱりアイツらだ……!
アイツらに近づいた途端、モンスターになったぞ!!
【ウリカ】
だけど、いったいどうやって……!
魔法を使ったそぶりもなかったのに……!
【エジット】
う………うぅ…………あたま……ガァ………!!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオ!!!
【ローキー】
こ、こっちにもモンスターが出たのじゃ!!
【バウ】
あ、あわわわわわわ……!
【アミス先生】
みんな、下がって!!
【デス】
お前たち、余の後ろに隠れておれ!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオ!!!
【コルネリオ】
わぁぁあああ! また人がモンスターに……!?
【町内会長さん】
災いじゃあ……災いじゃあ……!!
【カリスト】
お、おいどうする!?
【イザーク】
どうするって……とっとと逃げるんだよ!!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオ!!!
【アメデオ】
うわぁぁあああ!!
【エミル】
た、大変だ……みんながモンスターに……!
【ハスター】
まずいな……よりにもよって、騎士団の連中が
モンスターにされてしまうとは……!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオ!!!
【べリアル】
くそっ! こんな数のモンスター……どうすりゃいいんだ!
【アミス先生】
みんな! 街の中に避難するのよ! 早く!!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオ!!!
【バルル】
これは……ちょっとやべーですね……!
【マーシャ】
まずいわ! アルマの子たちがモンスターに囲まれてる!!
【ティタ】
急いで助けに行きますの!
【ハスター】
危険だ! モンスターの数が多すぎる!
【べリアル】
じゃあ目の前のモンスター全部倒して………!
【リリ】
ダメだ、ここからだと距離がある……。
モンスターを倒すにしても、
時間がかかりすぎて間に合わない……!
【豹変したエミル種族】
ウォオオオオオオオオ!!!
【エミル】
くっ! どうしよう……どうすれば……―――
【???】
泣き言言ってんじゃねえっ!
【カリスト】
え………!?
【レオス】
モンスターが一瞬で……!!
【町内会長さん】
な、なんじゃ……何が起こったんじゃ!?
【コルネリオ】
あの羽の……タイタニアの男が助けてくれたのか……?
【ウリカ】
いや待て……あの羽はタイタニア種族のものじゃない……!
【フェナ】
だが、あの羽……どこかで………―――――――――
【???】
おいおい、自分の世界の守り神様のこと、忘れちまったのか?
まったく悲しいねえ……。
 
………………ま、俺が世界を離れた時代と
エミル種族の寿命を考えれば……無理もねえな。
【混成騎士団・東軍】
守り神って……――――
【エミル】
来てくれたんだね、エミルドラゴン!!
【マーシャ】
エミルドラゴン!?
【レオス】
エ……エミルドラゴンだって……!?
【混成騎士団・北軍】
エミル界の守護者……エンシェント・エミル――――エミルドラゴン!
【エミルドラゴン】
まったく、本当は最後まで出張る気はなかったんだがなぁ。
だが、ここまで世界を荒らされたとなっちゃあ
黙ってるわけにはいられねえな。
【エミル】
で、でもキミは……ECOタウンのクトゥルフを封印して
動けなくなっていたんじゃ……?
【エミルドラゴン】
……ま、その話は追い追い、だ。
 
今はこの状況を打破するのが先だろ?
【アメデオ】
エミルドラゴンが来てくれた……!
世界の危機に守護者が駆けつけてくれたんだ!
【混成騎士団・北軍】
聞いてくれエミルドラゴン!
今、エミル世界に住む多くの民がモンスターになるという
未曾有の事件が発生している!
【エミルドラゴン】
ああ、知ってる。
【混成騎士団・東軍】
その事件の犯人が、そこのヤツらなんだ!
エミルドラゴン、どうか貴方の力で、こいつらに制裁を――――
【エミルドラゴン】
お前たち、何をバカなことを言ってンだ?
こいつらが、本気でそんなことをすると思っているのか?
【混成騎士団・西軍】
だ、だが我々は現にその場所に居合わせている!
【混成騎士団・東軍】
こいつらが来た場所には必ずモンスターが出現していると
みんな言っている!
それにその現場を見たと言う女冒険者だっているんだ!
【コルネリオ】
そうだ。 俺たちも女冒険者から、
こいつらがモーグの住民をモンスターに変えたと聞いた!
【カリスト】
俺たちもトンカシティでモンスターが出た時、
女冒険者が同じような事を言っていたのを聞いたぞ!
【エミルドラゴン】
ふざけんじゃねぇ!!
 
お前たちは知っているはずだ、こいつらの優しい心、
冒険者らしく、真っ直ぐで、人のために頑張る姿を!
 
ここにいる多くのヤツらが、こいつらの世話になったんじゃねえのか?
 
モンスターの討伐、アイテムの採取、大切な人への物運び、
時には人探しやアイテム集め……こいつらはお前たちのために
たくさん頑張って来た。
 
それをお前ら、忘れたとか言わねえよな?
【レオス】
た、確かに……俺もあのエミル種族の坊主に
モンスター討伐をしてもらったな……。
【町内会長さん】
ワシはあの胸の大きなエミルの嬢ちゃんに
ファーイーストの物資をアクロポリスまで
運んでもらったことがあったのう………。
【コルネリオ】
よく考えてみれば……光の塔のモンスター退治の時に、
そこのドミニオンの子たちが手伝ってくれたな……?
【ウリカ】
あー、あの時の事は私もよく覚えている。
 
帰りに飛空庭のエンジンが壊れた時、
一緒にいたドミニオンのお嬢ちゃんが直してくれたのよね。
あの時はびっくりしたわ……。
【フェナ】
アタシも、そこのタイタニアのお坊ちゃんに
マイマイ遺跡の調査を手伝ってもらったっけなぁ……。
なんか懐かしいな………。
【エミルドラゴン】
お前たちがこいつらに寄せた信頼、感じていた恩は――――
 
どこの馬の骨とも分からねぇ冒険者の言葉一つで、
簡単に裏切れちまうもんなのかよ!!
【アメデオ】
お、俺は…………――――
【レオス】
そ……そうだな……俺たちは間違いなくこいつらに
世話になっていた……。
 
どうしてそれを信じられなくなっていたんだ……。
【エミルドラゴン】
――――おい、○○。
タイタニアドラゴンから……なんとか装置を
預かってんだろ? とっとと出せ。
!!
→瘴気浄化装置を取りだす
【エミルドラゴン】
よし………。
 
おい、そこのアルマのチビッ子ども!
お前たちも聞け!!
 
これからエミル世界の全ての瘴気を浄化する!
お前たち全員の……想いの力を貸してくれ!
【ダークフェザー】
想いの力を……貸す……?
【エミル】
待ってエミルドラゴン!
世界全部の瘴気を浄化なんて、本当にできるの!?
【エミルドラゴン】
できるかどうかなんて関係ねぇ! やるんだよ!!
【エミル】
そんな無茶苦茶な!?
【ハスター】
だが……エミルドラゴンもいる。
ベリアルもリリも帰って来てくれた。
モンスターから人の姿になれるほどの
想いの力が扱える「アルマ」たちもいる。
 
やってみる価値はあるな。
【エミルドラゴン】
ま、できなかったとしても、
しらみつぶしに浄化していくだけだがな♪
【エミル】
結局そうなるよね……わかったよ。
 
○○も
協力してくれるよね?
それは
→もちろん!
【エミル】
うん、ありがとう!
 
それじゃあ、いくよ、みんな!!
 
瘴気が満ちる前のエミル世界に……。
平和だった頃のエミル世界に戻るように、強く想うんだ!!
 
そしてその想いを……
○○に託すんだ!!
【ミニー・ドゥ】
何だかよく分からないけど……。
【ダークフェザー】
平和なエミル世界、優しい皆に戻るように
想えば良いのね。
【ペペン】
う~~……!
なんだか良く分かりませんが……。
ペペン、がんばります!
【オートメディック】
機械の私でもこの姿になれた……。
私にだって使えるはず……!
【デス】
よもや、この力を使う事になろうとはな。
【バルル】
やってやれないことはない、です。
【サラマンダー】
おう! なんでもやってやる!
【白い使い魔】
うん! みんな、頑張るよ!
【バウ】
ふんぬぅぬぬぬ……!
やさしいみなさんに……もどってくださいぃ……!
【シャボタン】
バ、バウちゃん、無理しないでね!
わ、わたしも頑張る!
【シーホース】
みなさん、想いをひとつに――――
【ローキー】
私たちの想いを……主様に届けるのじゃ!

  体に想いの力が流れてきた。

【ハスター】
な、なんだこれは――――
【タイタス】
凄い量の想いの力だ……!
まさかこんなに集まるなんて……!
【エミルドラゴン】
○○!
俺たちの想い、確かに託したぞ!
世界の瘴気を……跡形もなく消してやれ!!

  平和なエミル世界、優しい人々に戻って欲しいという
  強い想いが流れ込んで来た。
  ○○はその想いを
  世界中に届くように解き放った。

【混成騎士団・西軍】
なんだ……この清々しい感じは……。
【混成騎士団・東軍】
俺たち……何で今まで頭に血が上っていたんだ…?
【エミルドラゴン】
……成功みたいだな。
 
まさか本当に世界中から瘴気を全部消しちまうとはな。
【ルルイエ】
ほ、本当に世界の瘴気を消しちゃったの!?
【エミルドラゴン】
おう、クジラの瘴気とも付き合いの長い俺が言うんだ、
間違いない。
 
まったく、たいしたヤツだよ、お前は。
【マーシャ】
これでエミル世界の人々はモンスターにならなくて済むのね!
【エミルドラゴン】
ああ……だがそれは……――――
 
未だに瘴気を漏れさせているヤツを倒してからだ!
【ハスターに憑依された冒険者】
おっと……危ない危ない………。
【エミルドラゴン】
よくも俺の大事なエミルの民をモンスターに変えてくれやがったな?
この代償は高くつくぞ……!!
【混成騎士団・北軍】
あの女冒険者が、人をモンスターに変えていた犯人……?
【コルネリオ】
確かに、俺たちはあの女冒険者に言われて……
こいつらがこの事件の犯人だと思っていた。
【アメデオ】
そういえば、トンカで人がモンスターに変わった時、
この女冒険者も一緒にいたぞ!!
【町内会長さん】
じゃ、じゃがファーイーストにはあのような娘はおらんかったぞ?
【レオス】
そうだ、ファーイーストで疑わしかったのは
そこのヤツらだけだった……あんな女冒険者なんていなかったぞ。
【???】
それは違う!!
【町内会長さん】
ディオニス……?
【ディオニス】
俺は……モンスターに憑依されて操られていたことがあった。
それはちょうど、ファーイーストの人々がモンスターに変わった時だ。
 
そして俺が……いや、俺に憑依していたモンスターが
人々を豹変させていたんだ!
 
そしてそのモンスターは俺から離れた後……―――――
 
その女冒険者に憑依したのを、トンカで見ていた!!
【町内会長さん】
なんじゃと……!?
【レオス】
モンスターが……憑依している……?
モンスターが人を操っているっていうのか?
【ハスターに憑依された冒険者】
クク……クックック……
 
残念だ……あー、残念だ。
 
もう少し面白い見世物が見られると思ったんだが……。
どうやらここまでのようだな。

ハスターが憑依を解き現れる

【カリスト】
モ、モンスターだ!!!
【ウリカ】
ひ、人の中からモンスターが出てきたぞ!!
【エミルドラゴン】
お前ら、下がっていろ!!
【ルルイエ】
わざわざ本来の姿を見せてくれるなんて、
とうとう観念したってことかしら?
【ハスター】
クックック、本気でそんな事を考えているのだとしたら、
とんだお花畑の頭だな。
【ルルイエ】
な、なんですってえ!?
【ハスター】
お前たちの前に姿をさらしたのは、
姿を隠す必要が無くなったからに決まっているだろう。
クックックック………―――――
 
なっ……まさか――――――
【何かの鳴き声】
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【エミル】
う、うわああああ!!
【マーシャ】
な、なに!? 地震!?
【ハスター】
まさか……この気配は………!
【エミルドラゴン】
ハスター……お前……クジラを転生させやがったな?
【ハスター】
クックック、ご明察。
 
俺が求めていたのは、クトゥルフの復活……
いや転生が完了するまでの時間だ。
 
お前たちがモタモタしてくれたおかげで、
しっかり目覚めてくれたぞ? クックック。
【エミル】
ど、どういうこと……?
エミルドラゴンの封印が破られたの?
【エミルドラゴン】
いいや、簡単に言うなら―――――――
こいつは 『新しいクジラ』 を作りやがったんだ。
【エミル】
なんだって!?
【ハスター】
ヤツを幽閉するために作った次元も、
そろそろヤツに喰い尽される頃だろう。
 
そうすれば次の標的は……エミル世界だ!!
 
クトゥルフが求めるのは食欲を満たすためのエサにすぎない。
 
あれがエミル世界を標的にして襲うとは限らないぞ?
 
クックック、まったくもって愚かだな、分身。
 
俺がそんな事も考えないまま、クトゥルフの復活に挑んでいたと
本気で思っているのか?
 
なんだと?
 
転生したクトゥルフは俺の完全制御下にある。
どの世界を喰らうかなんて、俺のさじ加減ひとつで
どうとでもなるんだよ。
 
お前たちはいつ来るかもわからぬ破滅に怯えながら
終末の時を迎えるが良い!!
 
クックック……ハッハッハッハッハ――――!
【エミルドラゴン】
くっ……待て、ハスター!!
【べリアル】
んな……あの野郎、消えやがったぞ!?
【エミルドラゴン】
手応えが無かった……逃がしたみたいだ……。
【マーシャ】
ね、ねぇ……さっきのハスターの話……本当なのかしら?
【タイタス】
クトゥルフが復活したと言う話か?
こちらの動揺を誘うために、
あえて虚勢を張ったとも考えられるが……。
【エミルドラゴン】
いや、恐らく本当の話だろう。
 
でなければ、ECOタウンのクジラを放置して
ここまで来てないからな。
 
とりあえず、俺が来た経緯と、復活したクジラに対抗する手段、
話しておきたいことは山のようにある。
一度落ち着いた場所で話したいんだが……。
【マーシャ】
ここは他のモンスターもいる事だし、
アクロポリスシティの中に入りましょ。
そこなら問題ないでしょ?
【エミルドラゴン】
お、いいな。
ひさびさに旨いメシでも食いたいしなぁ。
【タイタス】
のんびりしている時間もないのでは……?
【エミルドラゴン】
冗談だよ冗談。
 
それじゃあ一度解散して、アクロポリスシティで再集合としよう。
【エミル】
うん、わかったよ、エミルドラゴン。

エミルに話しかけよう(アップタウンにいる「エミル」に話しかけよう)

アップタウン

【エミルドラゴン】
お、揃ったようだな。
【ハスター】
俺と○○が最後だったか……
待たせてしまったか?
【エミルドラゴン】
いんや、おかげでエミルの記憶を覗く時間もできたしな。
ちょうどよかったぜ。
 
よろしくな、ハスター。
 
………って、一度戦った敵の気配を持つヤツと
慣れあうのって、すごく変な感じだな……。
【ハスター】
俺にはエミルドラゴンと戦った記憶が無いんだが……
だが、俺はヤツ自身でもある、
失礼をしていたなら謝るよ。
【エミルドラゴン】
おーおー、そりゃ失礼も失礼だったぞ?
何か詫びの品でもないと気が収まらねえぜ。
【ハスター】
詫びだと……?
守護者が満足するようなものを俺が与えられるのか……?
【エミルドラゴン】
………っぷ――――――
 
はっはっはっはっは! 冗談だよ冗談!
【ハスター】
じょ、冗談……?
【エミルドラゴン】
お前は何でも難しく考えすぎだし、
一人でしょいこもうとしすぎだ。
 
エミルの記憶でも、お前はずっと思いつめてる顔だった。
まぁ自分の本体が悪さしてるんだから、
無理もないだろう…………だがな――――――
 
どうせ大方、ハスターを止められるなら、
刺し違えても良い……なんて思ってたんだろ?
【ハスター】
…………!
【エミルドラゴン】
ははっ、わかりやすいヤツだなぁ……。
 
いいか? お前はもうパーティーの一員だし仲間だ。
お前がいなくなって悲しくない奴はいない。
 
くだらねえ自己犠牲みてえな事は……絶対するんじゃねえぞ?
【ハスター】
………さすがは世界の守護者、か……まさか全部お見通しとはな。
【エミルドラゴン】
だてに多くの人を見て来てねえぜ。
そうそう嘘はつかねえことだ、簡単に見破れちまうからな。
 
○○も、
こいつが無茶しねえように、手綱をしっかり握っておけよ?
そうだね
→わかった!
【ハスター】
だがしかし、俺は……もう一人の俺が
この世界の人々に迷惑をかけた罪を背負っている。
 
そんな俺が肩肘を張るなと言われても、どうすればいいか……。
【エミルドラゴン】
簡単だよ。
 
ほれ、そこのヤツらを見てみろ。
【マーシャ】
エ、エミルも大きくなったら、あんな感じに育つのかしら……?
【ルルイエ】
なにマーシャ……あんなチャラチャラした感じが良いの?
【マーシャ】
い、良いわけ無いでしょ!!
【リリ】
では、マーシャはどんなエミルに育ってほしいんだ?
【マーシャ】
それはやっぱり、今のように純真無垢で素直で可愛げがあって、
でもやる時は男の子らしく私を引っ張ってくれて―――
 
それでもやっぱりどこか抜けてて放っておけなくて、
私がいないとやっぱりダメって言うか――――――――――
【リリ】
………………………………………………。
 
ルルイエ、私とベリアルがいない間に、
マーシャは一体どうなってしまったんだ?
 
まさか、クトゥルフの瘴気の影響で頭がおかしくなったのか?
【ルルイエ】
い、いやー……――――――
エミルの話をする時のマーシャは、だいたいこんなもんよ……?
【マーシャ】
―――っというわけで、
こうなったらエミルを清く正しく、今のままで成長させなきゃね!
【ティタ】
エミル育成計画ですの!
【エミル】
みんな、何の話をしているの?
僕の名前が聞こえたんだけど………―――――
【マーシャ】
な、なんでもないわ!
【エミル】
そ、そう?
【ハスター】
…………はは……は……。
 
なるほど、確かに張っていた気持ちがほぐれた気がするよ……。
【エミルドラゴン】
へへっ……だろ?
 
よっし、お前ら!
楽しいおしゃべりはここまでだ。
ここからは、世界を守る話をするぜ……?
【エミル】
う、うん……!
【エミルドラゴン】
まずは俺がここに来た理由も含めて、現状確認だ。
 
以前、タイタニア世界にハスターが乗り込んだ時の事を覚えているか?
【エミル】
う、うん……。
ハスターがタイタニア世界の結界を利用して、
自分の力を増幅させたんだ。
 
その力がクトゥルフに流し込まれたことで、
クトゥルフは目覚めちゃって……―――――
【エミルドラゴン】
だいたいその通り……だが少し違うな。
別にクトゥルフが目覚めた、と言うわけじゃない。
【タイタス】
そういえばエミルドラゴンが言っていたな……。
ハスターはクトゥルフを転生させて
新しくクトゥルフを作り出した、と。
【エミルドラゴン】
その通りだ。
 
ハスターは流し込んだ力でクトゥルフを活性化させ……
目覚めさせるわけじゃなく、その力を新たな個体として
別の次元に生成しやがったんだ。
 
おかげで、俺の封印していたクトゥルフは、
ただの抜け殻になっちまったよ。
【マーシャ】
あ、だからエミルドラゴンはECOタウンの次元から
出てこれるようになったのね!
【エミルドラゴン】
そういうことだ。
 
だが、こんな方法でクトゥルフを復活させちまうとは思わなかった。
ヤツの執念がここまで強かったとは……恐れ入ったぜ。
【ルルイエ】
感心してる場合じゃないわ。
クトゥルフが復活したのなら止めないと!
【エミルドラゴン】
もちろんだ。 だから俺はここへ来た。
 
新たに生まれたクトゥルフを……封印するために。
【リリ】
封印をするとした場合、その成功確率はどれぐらいなんだ?
【エミルドラゴン】
現状の戦力で真っ向勝負して、封印できる確率は1%未満だろうな。
【べリアル】
い、1%未満!?
もう無理って言ってるようなもんじゃねえか!
【エミルドラゴン】
正直、厳しいんだよ。
 
俺が封印できたクトゥルフも、当時の……強大な力を持つ古き民と、
世界の守護者が全員で戦って、やっと弱らせて封印できたんだ。
 
それに今回は、あの狡猾なハスターが手駒のように操っている。
ただの野生生物を相手にするのとは意味が違うんだよ。
 
真っ向からクトゥルフと戦っても、古き民たちが居ない以上、
封印できる状態までに弱らせられる可能性は低い。
守護者が集まっても、な。
【ティタ】
で、では……どうしようもないって事ですの……?
【エミルドラゴン】
真っ向勝負であれば、どうしようもないな。
 
だが、正面から戦わない方法であれば、何とかできる可能性がある。
【エミル】
正面から戦わない方法……?
【エミルドラゴン】
そうだ。 クトゥルフは強大な力を持っている……。
封印する事でしか、ヤツを撃退する手立ては無い。
 
だが……ハスター自身ならどうだ?
【タイタス】
そうか……クトゥルフは絶対的な力を持っているから倒せないが……
それを操っているハスターは、その限りではない。
 
ハスターの支配が無くなれば、クトゥルフは狙ってこの世界を
食べると言う事もなくなるし、封印のリスクも減る、ということか!
【エミルドラゴン】
ああ、その通りだ。
【マーシャ】
で、でもハスターは……一体どこにいるって言うの?
【エミルドラゴン】
ハスターはクトゥルフを操るために、クトゥルフの近くで、
自分が絶対に安全な場所にいるはずだ。
【べリアル】
絶対に安全な場所……そんなのがあるのか?
【ハスター】
……クトゥルフの中、ということか。
【エミルドラゴン】
ああ、恐らくな。
【ティタ】
クトゥルフの中? お腹の中に入っていますの?
【ハスター】
少し違うな……。
 
○○なら分かるはずだ。
ヤツはどうやってお前を操った?
その時は……
→体に憑依された
【ルルイエ】
ええ、そう言っていたわね。
【タイタス】
だが普通の憑依で精神が乗っ取られるなんて、聞いた事が無い……。
【ハスター】
そうだ。 だからヤツは精神を乗っ取るために、
○○にある仕掛けを施したんだ。
 
そしてその仕掛けを通じて……俺は
○○と出会う事が出来た。
【エミル】
仕掛け……? それはいったい――――――
それは
→自分の体にハスターの精神世界が作られた
【ハスター】
そうだ。 ヤツは人の精神の中に、自分の世界を構築できる。
その世界から、宿主の精神に直接働きかけ、操っていたんだ。
【エミル】
ってことはつまり、ハスターはクトゥルフに憑依して……
自分の世界を作って、そこから操っている……ってこと?
【ハスター】
恐らくな。
【べリアル】
で、でもそれじゃあ……俺たちはどうやってハスターを倒せばいい?
クトゥルフの精神に潜り込まれていたら、
手の出しようが無いだろ……。
【ハスター】
本来の憑依ならば、間違いなく手の出しようが無い。
だが、ヤツは自分の世界という場所を、クトゥルフの中に
構築している。
 
クトゥルフに憑依し、その世界に潜り込む事が出来れば、
ハスターと対決する事が出来るはずだ。
【エミル】
クトゥルフに憑依して世界へ乗り込む……なるほど!
【タイタス】
だが、巨大なクジラ相手に、簡単に憑依などできるのか?
【エミルドラゴン】
間違いなく無理だろうな。
【ルルイエ】
えええ!?
 
じゃあ……どうしろっていうのよ!!
【エミルドラゴン】
そこで○○の力の登場だ。
【エミル】
○○の力……?
【エミルドラゴン】
クトゥルフは強大な力を持っていて、
恐らく憑依に対しても強い抵抗力があるだろう。
 
だが、○○は
ワールドオーブから作られた『神器』を持っている。
 
神器は想いの力を増幅させるとともに、
精神力の強化もできる。
神器の力でパーティー全員の精神力を強化すれば、
クトゥルフにも憑依が出来るはずだ。
【ハスター】
だが、クトゥルフ……いや、ハスターが大人しく
それを見過ごすとは思えない。
【エミルドラゴン】
ああ、だから段取りとしてはこうだ。
 
俺たち全員でクトゥルフを可能な限り弱らせる。
抵抗が弱まったところで、俺が全力でクトゥルフの動きを止める。
 
動きが止まった瞬間に、神器でパーティーの精神力を強化し、
クトゥルフに憑依する。
 
そして憑依した先の世界で、ハスターを打ち倒す……。
これが現在の戦力でできる最良の戦い方だ。
【ハスター】
……確かに、それが一番希望のある選択のようだな……。
【エミル】
そうだね……クトゥルフと直接戦っても勝てない以上、
それしか方法はなさそうだね。
【マーシャ】
ええ、私もその方法で良いと思う。
【べリアル】
へっ、ハスターにこの腕の借りを返せるんなら、
どんな方法でもやってやるぜ!
【ルルイエ】
今まで散々逃げ回られて、イライラがたまっているもの。
ハスターに直接このイライラをぶつけなきゃスッキリしないわ!
私もその方法に賛成よ!
【タイタス】
僕もその方法に賛成だ。
ヤツに一撃与えなければ、腹の虫が治まらん。
【ティタ】
クトゥルフに……クジラに罪は無いですの!
なるべくクジラを傷つけないようにできるのなら、
その方法に賛成ですの!
【リリ】
私も異論は無いぞ。
一番生存確率が高く、合理的だ。
よし!
→みんなでハスターを止めよう!
【エミルドラゴン】
へへっ、話が早くて助かるぜ!
 
それじゃあ、クトゥルフとハスターとの戦いに備えて、
全員準備をして来てくれ。
終わり次第、ここに再集合だ!

クトゥルフとの決戦に向かおう(アップタウンにいる「エミル」に話しかけクトゥルフとの決戦に向かおう)

【エミルドラゴン】
お、来たか……準備万端って感じだな!
 
エミル、飛空城の状態は?
【エミル】
うん、アップタウンのすぐそこに着けてあるよ!
【ルルイエ】
エミルドラゴンから教えてもらった次元の座標も
すでに入力済みよ。
いつでも発進できるわ!
【エミルドラゴン】
よし、これが最後の戦いだ……お前ら気を引き締めて行くぞ!
【エミル】
うん、それじゃあ……行こう、みんな!!
【???】
ちょっと待って!
【リーリエ】
な、なんとか間に合ったみたいやね。
【キャプテンキッド】
ギリギリセーフって感じね♪
【エミル】
御魂のみんなに……ロアのみんな!?
【マーシャ】
あ、あれ……ロアの子たち……
ファーイーストで見た時より、
何だかサイズが小さくなってるような……?
【アルカード】
私たちがあの姿で行動できるのは
ほんのわずかな時間のみなのよ。
【ステラ】
ええ♪ だから普段はこの姿で
力の消耗を抑えて過ごしているんですよ。
【ローレライ】
ここぞって言う時の切り札フォームなんだぜい。
【エミル】
あ、そ、そうなんだ……。
みんな!?
→どうしてここへ?
【フォルテ】
アクロポリスシティの人から聞いたんだ。
キミたちが決戦に行く準備をしている………とね。
【ヒスイ】
未知の次元でも、御魂の機能が正常に動作するとは限りません……。
そのため、我々は決戦に赴くことはできませんが、
せめてお見送りでもできれば……と思い、
ロアの方たちと合流してここまで来たわけです。
【メフィストフェレス】
私たちはこの通り……力を使って、しばらくは戦えないわ。
この世界の命運、あなたたちに任せたわね。
【バステト】
わたしたちはここでお留守番……。
でも、○○の勝利を
お祈りするよ?
【ル・フェイ】
ええ。
我ら一同、我が主の帰還を待っているわ。
【パラケルスス】
うむ、我輩たちの想いは常に主と共にある。
ご武運を……。
【ワーウルフ】
本当は俺もお前と共に戦いたい……―――――
だが、今はそれも叶わない……。
だから、俺の想いも一緒に持って行け、
○○!
【清姫】
私は……○○様の
おかえりを、ずっとここでお待ちしております。
あなた様の、勝利を信じています……!!
【玉藻】
私もご主人様のお帰りを待っているね。
帰ってきたら、もふもふしてあげるねー♪
【ルチフェロ】
世界はまだ終わるべきではないの。
この世界の物語のつづきを……つむぎなさい、わたしの勇者。
【キャプテンキッド】
空飛ぶクジラぐらい、あんたなら乗りこなせるわ!
あんたはあたしの自慢のクルーなんだから、
それぐらいやってみなさい♪
【ローレライ】
事情はなかなかヘヴィみたいですが、
ますたーならクジラなんて、よゆーでフルボッコですよ。
【ステラ】
もう知っていますよね、
あたしはハッピーエンドが大好き、って事。
 
あなたなら、この世界を救って、みんなを笑顔にできると
信じています。
 
○○さんの勝利を、
お祈りしていますね♪
【アルカード】
ファーイーストでの約束、忘れていないでしょうね?
帰ってきたら何でも言う事を聞いてもらいますわよ。
 
約束の踏み倒しなんて許さないんですから、
絶対に帰ってきなさいな!
【ミコト】
○○がクジラに負けるわけが無いの。
土産話を期待しているの。
【ライ】
俺もでっけぇクジラと戦ってみたかったけど、
動けなくなって足手まといになるのは嫌だからな……。
ここで待ってる事にするぜ。
 
絶対に帰ってこいよ!
【メイ】
妾がかっこよく戦う姿を見せられないのが残念なのだぁ……。
 
ここの見せ場は○○に譲るのだ!
【キリエ】
○○様がいつご帰還されても良いように、
お祝いの準備を整えておきます。
 
ご武運をお祈りしております。
【ナナイ】
あたしも、でっかいクジラを見てみたかったなぁー!
 
倒したら持って帰って来てねー!
【ルリ】
○○、無茶だけはしないで。
必ず……帰って来なさいね。
【アリア】
本当は私も、○○さんの
戦場について行きたい……――――
でも、あなたの足を引っ張ってしまうかもしれない以上、
私はここであなたの帰りを待っています。
 
必ず……帰ってきてください!
【フォルテ】
敵は巨大なクジラ……―――
でも、○○ちゃんなら
絶対負けないと信じているよ♪
【エリーゼ】
たとえ強大な敵であろうと、果敢に挑む……
私の知っている○○さんが
ここで負けるはずありませんわ!!
 
自信を持ってくださいまし♪
【セレス】
○○さんの強さは
ここにいるみんなが知っています。 きっと大丈夫です!
帰ってきたらみんなでお祝いをしましょう。
 
約束、ですよ?
【リーリエ】
えらい大変なことになってもうたね……。
でも、あんたなら何とかしてくれると思っとる。
 
この世界の事、任せたで。
【ヒスイ】
白亜のクジラ……まさかこの時代に再び蘇るとは……。
クジラとの戦いは、きっと激戦になるでしょう。
 
ですが、あなたが紡いだ絆と力があれば、
必ずクジラを止める事ができると信じています。
 
あなたの帰りを、待っていますよ。
みんな……
→ありがとう!
【???】
おーおー、良かった、何とか間に合ったみたいやな!
【タイ兄さん】
よう、○○!
【オリヴィア】
先輩! よかった……まだアクロポリスに居たんですね!
え?
→オリヴィア……みんなも!
【リヴァイアサン】
本当は私たちも、○○の
戦いについて行きたかったのだけれど……。
【ケルベロス】
未知の次元では、この身体を維持できないかもしれないと聞いて……。
せめて見送りだけでも! と思って、急いで駆けつけました!!
【アスモデウス】
○○様!!!!
このアスモデウス、○○様の帰りを
忠犬のようにお待ちしておりますわ!
 
必ず! 必ず帰ってきてくださいまし!
【イシス】
○○お姉ちゃんは本当に強いよ?
私が保証してあげる。
 
だからもっともっと胸を張ってもいいんだよ。
自信を持って、ね♪
【バフォメット】
あらあら、大変な事になっちゃったみたいね~。
でも、今までいろんな困難を乗り越えた
あなたなら、きっと大丈夫よ。
 
頑張ってきてね、○○♪
【麒麟】
あんさんと一緒なら退屈せんで済むんやけど……。
今回ばかりはお留守番やねぇ……。
 
ウチはあんさんの帰りを待っとるさかい、
面白い土産話を聞かせてなぁ~。
【ヤタガラス】
我が友、○○よ。
恐るべき力を持つクジラ……ぜひ手合わせしてみたいところだが、
この仮初の体では、決戦の場に行く事はできぬようだ……――――
 
だから、この世の命運はお前に託そう。
世界を脅かす悪しき魔獣、お前の力で打ち倒してこい!
【リヴァイアサン】
まさか本当に巨大クジラなんてものが
蘇っちゃうなんて、思いもよらなかったよ……。
 
きっと危険な戦いになる……だから決して無茶はしないで。
 
必ず帰って来てよ?
【リリム】
まさか現在進行形で世界が危機ーって信じらんないなぁ。
それぐらい○○が
頼もしいってことだね♪
 
クジラなんて、サクっと片付けて来ちゃってよねー?
【カグヤ】
白きクジラ……おそらくそれは、私の世界を破滅に追いやった魔物と
同種族の存在なのでしょう。
 
私はお役に立つ事ができませんが、あなたの勝利をお祈りします。
【ケルベロス】
あなたが居ない間のこの世界は任せてください!
どんな強敵が来ても、みんなの力で世界を守って見せます!
 
だから○○さんは、
思いっきり戦ってきてください!
【けー】
(うむ、我らに任せて存分に戦ってこい)
【ろー】
(うふふ、わたしたちも頑張らなくちゃねー)
【イザナミ】
○○様……!
妾は……あなた様の勝利と帰還を信じております……!
たとえ何年何十年何千年でも、ここであなた様の帰りを
お待ちしております!
 
この戦いが終結した暁には、白の聖堂で祝言をあげましょう!
【ワルキューレ】
イザナミ……それは不吉な旗が立つらしいから、止めなさいな……。
 
○○。
あなたの体は、いずれ私のものとなるの。
ここで居なくなられたら予定が狂っちゃうんだから、
絶対に帰ってきなさい。 いいわね?
【バハムート】
○○。
 
我も一緒に行くぞ。
【タイ兄さん】
だぁかぁらぁ!!
お前のその体は別次元じゃ動作する保証が無いから、
留守番やっちゅーとるやろ!
【バハムート】
だが、我が世界を喰らった白き獣……
そいつがすぐそばに居るのだ……!!!
ヤツを滅ぼさずして、何を滅ぼせと言う!!
 
たとえこの身が朽ちようと、我は白き獣と戦うぞ!!
【タイ兄さん】
アカン……こいつは話を聞きよらん……。
 
○○、なんか言うたって……。
気持ちはわかるが
→バハムートを説得する

  バハムートはこの世界の王になる存在、
  王が民を放って朽ちてしまってもいいのか?
  と、説得してみた。

【バハムート】
……確かに、王が民を守らんで何を守るのだ、
と言う話ではあるな……。
 
だが白き獣は我が世界の仇……ぐぬぬ……!
ここは……
→クトゥルフは自分が何とかする

  クトゥルフはバハムートの代わりに自分が何とかする、と説得した。

【バハムート】
……○○が
そこまで言うのなら、今回は貴様に譲ってやろう。
 
だが、ヤツがこの世界に来た時は我が戦うぞ!いいな!!
【オリヴィア】
人の言う事を全く聞かないバハムートさんを言いくるめるなんて……。
さすがは先輩ですね……!
【???】
あ! 主様がいたのじゃー!
【アミス先生】
あ、こら! あなたたち!!
【ミニー・ドゥ】
○○!
あなた、巨大クジラと戦いに行くんでしょ?
ミニーたちがお見送りに来てあげたわよ!
【ダークフェザー】
○○、強い敵と戦うの?
怪我、しないでね。絶対よ?
【バウ】
ぼ、ぼくたちはここで応援するね!
頑張ってね、○○さん!
【白い使い魔】
あ、あの………!
気をつけて……ください!
必ず帰ってきてください……ね?
【シャボタン】
白いクジラさんってどんなのだろう?
帰ってきたら、たくさんお話聞かせてね!
【バルル】
巨大クジラ……きっとものすごく強い強敵なのでしょう……。
無茶はしねーでください。
【ペペン】
ペペンたちには応援することしかできないです。
なので、応援をたくさん頑張るです!
○○さんも、頑張るです!
【サラマンダー】
巨大なクジラと戦うんだろ? すっごいよなー!!
帰ってきたらいろいろ教えてくれよ!
待ってるからな!
【オートメディック】
巨大な敵……きっと危険がたくさんあるわ。
でも、アタシは○○なら
どんな敵でも倒せると信じている。
必ず帰ってきてね。
【シーホース】
たとえ同じ戦場にいなくても、わたくしたちの
想いは繋がっています。
○○様のお帰りを
心からお待ちしておりますわ。
【デス】
やれやれ……あの時の冒険者が、この世の命運を
左右するまでに成長してしまうとはな……成長とは恐ろしいものだ。
 
だが、○○なら
必ずこの世界を守る事ができるだろう……胸を張って行くがよい。
【ローキー】
○○様なら
どんな敵にも負けない強さがあると、私は知っているのじゃ!
クジラなど主様にかかれば一捻りなのじゃ!
だからここで大人しく、主様のお帰りを待っているのじゃ♪
ありがとう
→必ず帰ってくるよ!
【アミス先生】
ご、ごめんなさいね。
この子たちがどうしても、
お見送りしに行くって聞かなくって……。
【エミル】
あ、あはははは……。
 
でも……とっても励みになります!
【アミス先生】
そう言ってもらえると嬉しいわ。
 
○○ちゃんも
学校は卒業しちゃったけれど、それでも私の可愛い生徒よ。
 
だから、あなたの戦いを心から応援しているわ。
 
……頑張ってらっしゃい。
【???】
おいおい、決戦に行く前ぐらい、俺たちにも挨拶させてくれよ。
【エジット】
水臭いぜ! 何も言わずに行っちまうなんてよ!
【オルガ】
そうよ!
私たちはお前たちに伝えるべき言葉が山ほどあるの!
 
それを伝えずして、
勝手に行かせるわけにはいかないわ!
【ハスター】
こ、これは―――――
【マーシャ】
エミル世界の……各地のみんな……!
【市長】
私たちは……あなたたちに謝らなければならない。
 
あのモンスターにそそのかされたとは言え、
キミたちへの恩義も忘れ、酷い事をしてしまった。
本当にすまないと思っている。
【エミル】
い、いいよ! あの時は瘴気の………―――――――
モンスターの力で、みんなも変になっちゃってたんだしさ!
【ティタ】
そうですの! 市長さんは街を守りたかったのでしょう?
あの状況での、あなたの判断は正しかったと思いますの。
【市長】
……ありがとう。
もう絶対に、キミたちを裏切るようなまねはしない。
今度こそ……私たちに、キミたちを信じさせてほしい。
 
――――この戦いにおける……キミたちの勝利を。
【エミル】
トンカ市長さん……!
【町内会長さん】
そろそろ、ワシにもカッコいい事を言わせてくれんかのう?
【エミル】
ファーイーストの……町内会長さん!
【町内会長さん】
ワシらも、すまなかった………。
モンスターの力で変になっていたとはいえ、
おヌシらに酷い仕打ちをしてしもうた。
 
だから、どうしても……お前たちが行く前に、
謝っておきたかったんじゃ!!
 
ファーイーストの代表として、そしてワシ個人として――――
……すまなかった…………!!
【マーシャ】
町内会長さんも、気にしないでください。
街を守るのがあなたの仕事なんですもの。
ここに来てくれた事だけでも、嬉しいわ♪
【町内会長さん】
なんと優しい心……見上げた冒険者スピリッツじゃあ……!!
 
一度は裏切ってしもうたが……。
今度こそ、最後までおぬしたちを信じるぞい!
必ず勝って帰ってくるのじゃぞ!!
【レオス】
帰ってきたら、各国を挙げて盛大に祝おうって話になってんだ!
【カリスト】
お前たちが主役なんだから、絶対に帰ってこいよ!!
【市長】
ふふ、今度はパーティーの誘い、受けてくれますね?
【エミル】
………はいっ!!
【べリアル】
こりゃ、みっともない姿は見せられねえな!
【ハスター】
確かに、これだけの想いを受け取ったんだ。
絶対に負けるわけにはいかないな。
【リリ】
もともと負ける選択肢はありえない。
みんなの想いに応えるために、必ず勝つ。
【タイタス】
リリにしては熱いセリフだな。
 
だが、それぐらいの気持ちがちょうどいい。
【ルルイエ】
それじゃあ、みんな!
パーティーのため――――――
 
じゃなかった!
 
世界の平和を守るため……史上最大の作戦をやるわよ!
【エミル】
ははは……で、今回はどんな作戦名なんだい?
【ルルイエ】
フフフ……作戦名は――――――――
 
『クトゥルフの中のハスターを一発殴って世界を平和にしちゃおう!』
よ!!
【べリアル】
……へへっ、相変わらずのネーミングセンスの無さだが、
分かりやすくてちょうどいいぜ!!
【ルルイエ】
ふふん♪ もっと褒めても良いのよ!
【エミル】
それじゃあ、みんな!
 
クトゥルフの中のハスターを一発殴って以下略作戦、
開始だよ!!
【ルルイエ】
略すんじゃないわよ!!

アップタウン

【エミル】
あ、○○!
これが最後の戦いだ……行くよ!

飛空城

【エミル】
これが……クトゥルフ……?
【マーシャ】
お、大きい……!!
【べリアル】
こんな巨大なモンスター……人の手でどうにかできるのか?
【ルルイエ】
で、でもタイタニア世界の大穴にいるクジラの尻尾で
想像してたのより……なんだか小さくない?
【エミルドラゴン】
ハスターはクジラを転生させた。
簡単に言うと、生まれ変わらせたという事だ。
【タイタス】
なるほど、生まれたて―――
つまり、クトゥルフは赤ん坊ということだな?
【エミルドラゴン】
そういうことだ。
【ティタ】
あ、赤ちゃんのサイズにしては大きすぎますの……。
【リリ】
赤ん坊とはいえ、巨大な事に間違いない。
油断してはいけない。
【ハスター】
信じたくはないが……。
本当にクトゥルフは復活してしまったようだな……。
 
おい、気配は感じている。
そこにいるんだろ――――――ハスター!!
【ハスター】
クックック…………!
 
まさかこの次元までやってくるとは
思わなかったぞ。
 
おとなしく元の世界で待っていれば、
苦しむこともなく、世界と共に消えられたものを。
いや!
→ハスターの好きにはさせない!
【ハスター】
○○の言うとおりだ。
 
俺たちは多くの人たちから希望を……
想いを託されてここに来た!
 
その想いを裏切らないためにも、
ここでお前を止める!
【エミル】
うん! 託された想いを……未来につなげるために!
僕たちはキミと戦う!!
【ハスター】
口の減らんハエ共だ……。
 
ならば見せてやろう、クトゥルフの力を。
【ハスター】
圧倒的な力に絶望し、クトゥルフに挑んだ事を後悔するがいい―――
愚かな冒険者ども!!
クトゥルフが強くても絶対に負けない!
→いくよ、みんな!

戦闘開始

【エミル】
なっ、モンスターたちが……!?
【エミルドラゴン】
恐らく、クトゥルフがこれまでに
呑み込んで来たモンスターだろう。
 
クトゥルフを叩く前に邪魔されても
面倒だしな。
一気に蹴散らすぞ!
【ルルイエ】
エミルドラゴンなら
ちょちょいのちょいでしょ!
【エミルドラゴン】
全力を出せればな。
だが、俺もクトゥルフ封印のために
ある程度、力は温存しておきたい。
 
悪いが今はお前たちを
頼らせてもらう。
 
へへっ、頼りにしてるぜ、
○○?

モンスターを討伐

【ハスター】
クックック……!
なかなかやるようだな。
だが、これは耐えられるかな!!
【ルルイエ】
な、なんかヤバいわよ!?
【エミルドラゴン】
あの野郎……飛空城ごと
俺たちを攻撃するつもりか!?
【エミル】
ええええええ!?
【エミルドラゴン】
飛空城が壊されちまったら、
封印どころじゃねえ!
急いで止めるぞ!
【エミル】
わ、わかった!

クトゥルフとの戦闘開始

クトゥルフを討伐

【ティタ】
みなさん、クトゥルフの動きが止まりましたの!
【エミル】
エミルドラゴン! 今なら動きを止められそうかい?
【エミルドラゴン】
…………いや……あれを見ろ!!
【エミル】
え――――――――――――
【リリ】
……!!
体組織の修復を確認。
【ハスター】
クトゥルフが……回復している……!
 
クックック、お前たちがどれだけ頑張ったところで無駄な事だ。
クトゥルフは無限の力と永遠に近い魂を持っている。
傷を与えても、こいつは無限に回復し続ける事ができるんだよ!
【タイタス】
だ、だが、回復速度を上回るダメージを与えれば―――――
【ハスター】
そいつはどうかな?
【エミル】
うわぁあああああ!!!!
【エミルドラゴン】
へぇ……なかなか厄介なことをしてくれるな……?
【ハスター】
こんな奥の手を隠し持っていたとは……!
【エミル】
こ、これは――――――――
【ルルイエ】
なんて数のモンスターなの……!!
【ハスター】
クトゥルフはこれまでに多くの世界とモンスターを飲み込んできた。
これは体内にいたモンスターたちだよ。
 
ククク……まぁ今は瘴気の影響を受けて、
全てのモンスターは俺の下僕だ!
 
な、なんだと……?
【エミルドラゴン】
くっ、突破するにしてもこの数は厄介だな……!
【ハスター】
さぁ、クトゥルフの回復を止められるものなら止めてみろ!
クックック、ハッハッハッハッハ――――――――



【ハスター】
グウッ………――――――!
 
な、なんだ!!
【ドミニオンドラゴン】
苦戦しているようだな、エミルドラゴン?
【エミルドラゴン】
ヘっ……遅えんだよ……!
【ドミニオンドラゴン】
こいつらがどうしても付いてくると聞かなくてな。
準備とやらに手間取った。
【エミルドラゴン】
なに?
【???】
ドントムーヴッ!!!
【レジスタンスリーダー】
よう、ベリアル。
待たせちまったみてーだな?
【べリアル】
アニキ! どうしてここに!?
【ルクス】
リリ、無事だったか?
【リリ】
ルクス……どうして……?
【DEMドラゴン】
こいつが白亜のクジラ……DEM世界を飲み込んだという魔獣か。
【リリ】
か、母様……!
【ルルイエ】
ど、どうしてレジスタンスとDEMが一緒にいるのよ……!?
【???】
それは僕から説明するよ。
【タイタニアドラゴン】
やぁ、○○。 それにみんなも♪
【エミル】
タ、タイタニアドラゴン君!?
【ルルイエ】
タイタニアドラゴンが、DEMとドミニオンを集めたってこと……?
【タイタニアドラゴン】
実際に動いてくれたのは、ルクス君だけどね。
 
僕はルクス君に世界の危機を伝えて、
DEMとドミニオンから援軍を募って貰っただけだよ。
【ルクス】
タイタニアドラゴンから念糸とやらで連絡が来たんだ。
 
『クトゥルフという魔物が復活してしまって世界が危ない。
 ○○たちを助けるために
 ドミニオン世界から援軍を集めてほしい』 ……とな。
【レジスタンスリーダー】
んで、そこのDEMの坊主がレジスタンス本部まで
わざわざ頭を下げに来やがったんだ。
 
まったく、心臓に悪いったらありゃしねえ。
その時点で世界の終わりを感じちまったぜ。
 
○○は
レジスタンスの一員であり、俺たちの兄弟だ。
そいつが世界のために命張って戦ってんだ、
俺たちも戦わねーでどうするよ!
【DEMドラゴン】
DEM世界を滅ぼしたという魔獣を、放っておくわけにはいかんしな。
今はドミニオンとDEMで争っている場合ではなかろう。
この場だけの共同戦線だ。
【レジスタンスリーダー】
へっ、後ろからズドンッってのは無しにしてくれよ、大将?
【エミルドラゴン】
おいおい、タイタニアドラゴン。
お前、結界の外に出られねーんじゃなかったのか?
【タイタニアドラゴン】
久しぶりだね、エミルドラゴン♪
 
もう長いこと休ませてもらったからね、
かなり力は取り戻したよ。
 
まぁそれでも全盛期ほどじゃないけどね……。
クトゥルフを足止めすることぐらいはできるよ♪
【ドミニオンドラゴン】
貴様はタイタニア世界の守護者だろう。
自分の世界は良いのか?
【タイタニアドラゴン】
どのみち、ここで食い止めなきゃ、
タイタニア世界も終わりだからね。
 
僕がクトゥルフと戦う事、
それがタイタニア世界を守ることにつながる。
 
だから僕はここに来たんだよ。
【ハスター】
タイタニアドラゴン、こんな援軍が来るなら、
どうして教えてくれなかった?
【タイタニアドラゴン】
実はキミたちにつないでいた念糸なんだけど、
エミル世界とタイタニア世界の間にある次元が
クトゥルフに食べられちゃったみたいで、
ぷっつり切れちゃったんだ。
 
幸いルクス君には繋がっていたから何とかなったけど、
キミたちに連絡することができなかったんだ。
ごめんよ。
【ドミニオンドラゴン】
お前たち、おしゃべりは後だ。
 
さぁ、クトゥルフに憑りつきし愚者よ。
形勢は逆転したぞ。
【ハスター】
ザコを倒したところで、調子に乗るなよ―――小バエ共ガァ!!
【エミル】
ま、またモンスターが!!
【ハスター】
モンスターなどいくらでもいる……!
貴様たちが何人集まろうと、クトゥルフの無敵は覆らない!!
【エミルドラゴン】
ああ……クトゥルフの無敵は覆らないかもしれない……。
 
だが、お前はそうじゃないだろう?
【ハスター】
何を―――――

4体のドラゴンが結界を張る

【ハスター】
クッ………これは…………―――――!?
【ハスター】
まさか……クトゥルフの動きを封じ込めたというのか?
【エミルドラゴン】
ご明察ってやつだ!
【タイタニアドラゴン】
守護者4人の力を併せた強力な拘束だ、
そうやすやすと振り切れると思わないでよ?
【ハスター】
おのれ……どこまでもこざかしい……!!
【エミルドラゴン】
今だ、○○!
俺たちがクトゥルフの動きを抑えている間に、
クトゥルフに憑依するんだ!!
今がチャンスだ!
→クトゥルフに憑依する!
【ハスター】
させん! させんぞ!!

ハスターがモンスターを召喚させる

【ハスター】
かかれ、モンスターども……!
○○と小バエどもを
血祭りにあげてしまえ!!
【レジスタンスリーダー】
何度も言わせんなよ……―――――
ドントムーヴ、だ!
【ルクス】
ここを通りたくば、僕たちを倒す事だ。
【べリアル】
アニキ……! ルクス……!
【グンバール】
グンバール、ここに推参!
【エイダ】
さぁみんな、訓練の成果を見せる時よ!
【エミル】
レ、レジスタンスのみんな……DEMのみんなも!
【レジスタンスリーダー】
さぁいけ、○○!
ここは俺たちが食い止める!
【ルクス】
世界の命運、お前たちに託したぞ。
【エミル】
行こう、○○!
【ハスター】
この想いに応えるためにも―――――
ハスターを倒しに行くぞ!
ここはみんなに任せよう!
→神器に力を込める

ハスターの精神世界

【エミル】
ここが……クトゥルフの中の世界なの……?
【ハスター】
ああ、ハスターがクトゥルフの中に作り出した世界だ。
この世界から直接クトゥルフの精神に働きかけ、
支配しているのだろう。
【ティタ】
ど、どうすれば世界を壊せますの?
【ハスター】
この世界自体が、ヤツの力で生成されている。
ハスター自身が倒されれば、この世界も壊れるだろう。
そして、クトゥルフの精神も解き放つことができる。
 
だが、この世界自体がヤツ自身みたいなものだ、
何が起こるか想像もつかん……気をつけろ。

現れるハスター(悪)

【ハスター】
まさか、クトゥルフに憑依して乗り込んでくるとはな……。
よもや、この世界の存在に気づくとは思わなかったぞ。
【エミル】
ハスター!!
【ハスター】
ただの小バエかと思っていたが、認識を改めねばならんな。
悪知恵の働くゴミムシに……な。
【ハスター】
お前が○○の体を
操った時の方法が、この世界に来るためのヒントに繋がった!
 
お前自身の軽率な行動のおかげだ。
己の愚かさを呪うんだな!
【ハスター】
口の減らんゴミムシが……。
 
だが、お前の言うとおりだ、分身。
○○とお前を
早々に消しておかなかったことが
俺の最大の誤算のようだ。
 
……だが今となってはその誤算も関係ない。
 
どのみち、○○と分身は
世界の破壊の前に消しておくつもりだったからな……。
その時期が早まり、お前たちに手を下すのが
クトゥルフから俺の手になっただけの事。
 
ここで貴様らを葬り去り、誤算を全て清算するまでだ!!
【エミル】
僕たちは多くの人から、希望と想いを託された!
その想いを裏切らないためにも……
キミには絶対に負けない!
 
いくよ、みんな!!
ハスター!
→いくよ、みんな!!

戦闘開始

【エミル】
決着をつけよう……ハスター!
【ベリアル】
あの時はよくも穴に落としてくれたな!
ここで借りを返させてもらうぜ!
【リリ】
母様とルクスが外で戦っている。
私も、カッコ悪い姿は見せられない。
【マーシャ】
絶対に止めるわよ、
私たちの……帰る世界を守るためにね!
【ルルイエ】
あんたと直接戦うこの時を、
心から待ちわびていたわ!
覚悟なさい!!
【タイタス】
これまでの非道な行い、
ここで悔い改めてもらうぞ!
【ティタ】
あなたに世界を壊させはしません!
あたしも全力で戦いますの!
【ハスター】
俺たちは世界中の人々から
希望を託されてここにいる。
 
その想いに応えるためにも……
お前の野望はここで止める!
 
これが最後の戦いだ、ハスター!
【ハスター】
ククク……力の違いを見せてやる!
かかってこい、ゴミムシ共が!
【ハスター】
ええい、目障りなゴミムシ共めぇ!
【エミル】
わああ!? 何!?
【リリ】
この反応……クトゥルフの瘴気だ!
【ハスター】
これに触れ続けるのは危険だ!
急いで退避するんだ!
【タイタス】
だが何故瘴気が……?
しかも目に見えるほどの濃度を……。
【ハスター】
これは恐らく、ヤツ自身が取り込んだ
瘴気だろう。
 
ヤツが力を増幅したことにより、
ここに満ちる瘴気も強力になった……
ってところだろうか。
【ルルイエ】
ど、どうすればいいの!?
このままじゃ近づけないわよ!
【ハスター】
落ち着けルルイエ。
 
きっとこの世界のどこかに、
ヤツの力を増幅させる
仕掛けがあるはずだ。
 
その仕掛けを破壊する事ができれば、
あの瘴気を一時的に薄める事が
できるかもしれない。
【エミル】
わかった!
他に方法を探している時間もないし、
ここはハスターさんの言うとおり、
その仕掛けを探してみよう!
【ハスター】
ええい、目障りなゴミムシ共めぇ!
【エミル】
わああ!? 何!?
【リリ】
この反応……クトゥルフの瘴気だ!
【ハスター】
これに触れ続けるのは危険だ!
急いで退避するんだ!
【タイタス】
だが何故瘴気が……?
しかも目に見えるほどの濃度を……。
【ハスター】
これは恐らく、ヤツ自身が取り込んだ
瘴気だろう。
 
ヤツが力を増幅したことにより、
ここに満ちる瘴気も強力になった……
ってところだろうか。
【ルルイエ】
ど、どうすればいいの!?
このままじゃ近づけないわよ!
【ハスター】
落ち着けルルイエ。
 
きっとこの世界のどこかに、
ヤツの力を増幅させる
仕掛けがあるはずだ。
 
その仕掛けを破壊する事ができれば、
あの瘴気を一時的に薄める事が
できるかもしれない。
【エミル】
わかった!
他に方法を探している時間もないし、
ここはハスターさんの言うとおり、
その仕掛けを探してみよう!
【ハスター】
瘴気が消えたようだ!
緑のワープポータルから
中央の島に行くぞ!

ハスターと再度戦闘

ハスターを討伐する

【ハスター】
おのれ……!!!
 
おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれ!!
 
俺ガァ! この俺がここで敗れるなど――――――
 
いいや、ここで終わりだ――――――ハスター!!
これで終わりだ!
→ハスターに最後の一撃を!
【ハスター】
ガァアアアアアアア!!!
 
おのれ……○○!!
 
俺は……お前を許さない!!
 
たとえこの身が朽ち果てようと、俺の憎しみがお前を―――――
 
グ……ウゥ……アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
【マーシャ】
や……やった……の?
【ハスター】
………。
 
……ヤツの強い悪意と敵意は消えた。
もう大丈夫だろう。
【ルルイエ】
とうとうやったのね……――――――
【ティタ】
きゃあああああ!!!
【エミル】
な、なに、今の揺れ!?
【リリ】
空間の形成率が異常……これは……――――――
【ハスター】
ハスターの力が失われたことで、
この世界が崩壊しようとしているんだ。
【べリアル】
そ、それって……かなりまずい状況じゃないのか?
【ハスター】
ああ……もし逃げ遅れた場合、この世界もろとも
クトゥルフの一部となるだろうな。
【ルルイエ】
そんなの嫌よ! 早く逃げましょ!!
【ハスター】
大丈夫だ。
お前たちが脱出するまでの時間は……俺が稼いでやる。
【べリアル】
じ、時間を稼ぐって……いったいどうするつもりだ?
【ハスター】
この世界はハスター自身の力で構築されていた。
俺はヤツの分身……俺の力を使えばこの世界の維持は可能だろう。
 
お前たちが脱出するまでの時間ぐらいは稼いでやるさ。
その方法は――――
→そんなことして、キミは大丈夫なの?
【ハスター】
クトゥルフの中に保てる世界を維持するとなると、
今の俺の全ての力を使わないと無理だろう。
 
俺を形作る……想いの力もすべてな。
【ルルイエ】
そ、それって……―――――――
【べリアル】
お前自身の体がなくなるってことか!?
【ハスター】
まぁ、そうなるな。
【エミル】
そ、そんなのダメだよ!
キミはもう僕たちの仲間なんだ、いなくなっちゃダメだ!
【ハスター】
大丈夫だ。 確かに体は無くなってしまうが、
俺の心と……想いが消えるわけじゃない。
 
お前たちが脱出した後、最後に
○○の心の中に入って
逃げ出すさ。
 
だから……○○に
頼みたい。
 
ここを脱出することができたら……――――
俺の体をもう一度作ってくれないか?
そうすれば、いなくならずに済むからな。
キミの体は……
→本当にその方法は大丈夫なの?
【ハスター】
………………………………………………。
 
……ああ………………きっと――――また会える。
【リリ】
みんな、世界の形成率が危険域に達している。
そろそろ逃げないと、本当にまずい。
【ハスター】
わかった……さっそくやるぞ。
【ティタ】
で、でも逃げるって言っても、どうすれば……?
【ハスター】
俺たちはここに来るために、クトゥルフに憑依した。
憑依する分には○○の
力が必要だったが、出る分にはお前たちの意思で
問題ないはずだ。
 
いつもどおり、憑依を解除するように力を込めればいい。
【エミル】
わ、わかった!
【ハスター】
では……いくぞ!!

  ハスターの想いの力が溢れ、世界を包み込んだ。

【リリ】
空間の形成率の上昇を確認。
……なんとか、一定水準まで上昇したぞ。
【ハスター】
くっ……思った以上にこれはキツイな……――――
気を抜くと心がクトゥルフに呑まれちまいそうだ……!
【エミル】
ハ、ハスターさん、大丈夫!?
【ハスター】
だ、大丈夫だ……。
さぁ、お前たちは早く脱出するんだ!
ハスターが崩壊をくい止めてる!
→みんなは早く脱出の準備を!
【エミル】
そ、そうだね、わかった!
 
みんな、ハスターさんが時間を稼いでくれている!
急いで脱出しよう!
【エミル】
それじゃあ……憑依解除!
【べリアル】
先に行ってるぜ!
【タイタス】
向こうで待っているぞ。

次々とクジラから憑依解除し、外に出ていくエミル達

ハスターに呼び掛ける
→一緒に帰ろう、ハスター
【ハスター】
………○○。
俺は……―――――――――――
【ハスター】
逃がさんンッ! お前は絶対に逃がさんぞォッ!!!
○○!!!
【ハスター】
……!!
お前は……ハスターなのか!?
【クトゥルフ・ハスター】
クックックックック!!!
まだだ! まだ終わらねぇ……終ワラネエンダヨォオ!!
【ハスター】
なぜだ……お前は確かに消えたはず……!
【クトゥルフ・ハスター】
確かに、俺はお前たちに敗れ、俺の存在は一度消えた……。
 
だが、俺の憎しみと!欲望と!執念に!
クトゥルフが応えてくれたんだよ!!!
 
そして手にした最強の力………!!
これガァアア! ソウダァアアア!!!

○○への攻撃が何らかの力で防がれる

【ハスター】
くっ! 大丈夫か!?
【クトゥルフ・ハスター】
ほう、自身の力を割いて
○○を助けたか……―――
【ハスター】
まさかお前―――――クトゥルフの精神と融合して、
クトゥルフの力を得たというのか……!
 
だがクトゥルフの精神と混ざり合えば……呑み込まれるのは――――
【クトゥルフ・ハスター】
察しの通り……クトゥルフと融合すれば、
いずれ俺の意識はクトゥルフに呑み込まれ、
完全に消滅してしまうだろう………。
 
だが……そんな事はどうでもいい――――
 
俺は……オレはナァ……
○○が憎いんだよ……!!
憎くて憎くて仕方がネェンだよ……!!
そいつを……ソイツを消せるのならなぁ……――――――
 
もういらねえ……何もいらねぇえ………!
俺が俺自身であることだって捨ててやる!!
 
お前もクトゥルフと一つになって――――――――
消えろぉ!○○!!!
【ハスター】
くっ……俺も次の攻撃を防げるほど力は割けん!
今すぐ憑依を解除して逃げるんだ!
○○!!!
ハスターに呼び掛ける
→ダメだ! ハスターを倒して、一緒に帰ろう!
【ハスター】
お、お前………!!
【クトゥルフ・ハスター】
憑依を解除して逃げようとしてみろ……――――
その隙をついて貴様を食い散らかすまでだァアア!!
【ハスター】
くっ……さすがに逃がしてはもらえないか――――
 
わかった、○○の
意見を聞こう……こいつを倒してくれ!
【クトゥルフ・ハスター】
さぁ……行くぞォオ!!
せいぜいあがいて絶望して見せろ、
○○!!!!!!!!
これで終わりにする!
→クトゥルフ・ハスターと戦う

クトゥルフ・ハスターとの戦闘

  エミルドラゴンの念糸を
  伝って声が聞こえてくる……。
【エミル】
なんとか……
戻ってこれたみたいだね……。
【エミルドラゴン】
……お前たち……………!?
【ルルイエ】
ちょ、ちょっとちょっと!?
なんでまだモンスターと戦ってるのよ!
【タイタス】
僕たちはハスターを倒した……。
ハスター亡き今、ここのモンスターも
クトゥルフも、ヤツの支配から
解放されるんじゃなかったのか?
【エミルドラゴン】
……ハスターの野郎は生きてる。
 
ここでモンスターが暴れていたり、
俺たち守護者がクトゥルフの動きを
止め続けているこの光景が………
その証拠だ。
【ルルイエ】
じゃ、じゃあ、○○が
帰ってきたら、もう一度クトゥルフに
憑依しないと!!
【エミルドラゴン】
……その○○は
どこだ?
【ルルイエ】
あ…………――――――――
【エミル】
ハスターさんと一緒に脱出するって
あの世界に最後まで残って……―――
【マーシャ】
そ、それって……!!
【ティタ】
で、では○○は……
一人でハスターと戦っていますの!?
【エミルドラゴン】
念糸から伝わる気配を感じるかぎり、
まだ戦いは続いている。
【エミル】
ハスターがまだ生きていたなんて……。
ぼ、僕たちはどうすれば……。
【エミルドラゴン】
……信じるんだ。
○○の勝利を。
 
あいつが……必ず帰ってくる事を!
【エミル】
エミルドラゴン………!
 
………………………………………。
 
そうだね……分かった。
 
みんな、信じよう!
○○の勝利を!
 
○○が
またここに帰ってくる事を!!
【ベリアル】
あたりまえだ!
 
聞こえるか、○○!
ハスターなんかに負けんじゃねえぞ!
【マーシャ】
○○!
私、あなたのことを信じてるわ!
必ず帰ってきなさいよ!
【ルルイエ】
○○なら
きっとやれるわ!
ハスターを倒して、英雄にでも
何でもなっちゃいなさい!
【リリ】
私はまだまだお前に教わらないと
いけない事が多いんだぞ?
だから……必ず帰ってきて、
○○。
【ティタ】
○○!
あたしも……あたしも信じてますの!
帰ってきたら……平和になった世界で
一緒に冒険に行きますの!
【タイタス】
僕はキミの強さを知っている。
キミの勝利を信じているぞ。
○○。
【エミルドラゴン】
○○。
お前は今そこで一人かもしれねえ。
 
だが傍にいなくても、お前を
信じて待っている奴らが、仲間が……
こんなにいる。
 
だから……必ず勝って戻ってこい!
○○!!
【ハスター】
………良い仲間だな。
ならば帰らねばならんな……
みんなが待つ、あの世界へ……。
 
○○、
これが本当の最終決戦だ。
倒して帰るぞ、あの場所へ!!
  (○○は
   力強くうなずいた)
【クトゥルフ・ハスター】
おのれ、ちょこまかと……!
 
ならば……
 
俺自ら貴様を喰らい尽してくれる!
【ハスター】
………………!
 
来るぞ、○○!
気をつけろ!!

戦闘終了

【クトゥルフ・ハスター】
バカな……なぜ勝てない……?
 
俺は最強の力を……クトゥルフの無敵の力を手に入れた……!
なのに……なのに……!
 
守護者でもない……ただの冒険者のお前に……
なぜ勝てない………?
 
何が貴様を……ここまで強くする……!
 
どうして絶望せず、俺に立ち向かってこれる……!?
それは……
→守りたいものがあるから強くなれる!
【クトゥルフ・ハスター】
守りたいものだと……?
他者のために強くなれるだと……?
 
ありえない……それなら俺は……オレは何故ぇ……!!
ナゼェエエエエエエエ!!!!!
これで本当に……
→ハスターの精神にトドメを刺す
【クトゥルフ・ハスター】
ガァァァァァァアアアアアア!!!!
 
俺の……俺の力が消えていく……………――――
 
そんな……嫌だ………イヤダアァァアアアアアアアア!!
【ハスター】
○○!!!
 
目を覚ませ!○○!!!
 
くぅうっ……―――――!!
……俺も……もう………――――――
 
心が……クトゥルフに呑まれて……―――
すまん……○○―――

  世界が崩壊していく音を聞きながら……――――
  ○○の意識は――――
  どんどん遠くなっていった………――――

飛空城

【エミル】
あ……!
【ティタ】
クトゥルフから……強い敵意が消えましたの……!
【マーシャ】
○○が……
ハスターを倒したのかしら……!
【エミルドラゴン】
………おかしい………。
【エミル】
ど、どうしたの、エミルドラゴン?
【エミルドラゴン】
クトゥルフの中にあった、邪悪な気配が消滅した。
俺のつけた念糸が残っているから、
○○はまだ生きている―――
 
つまり、○○は
ハスターに勝利し、生き残ったんだ。
 
クトゥルフから敵意が消えたのも、
ハスターが消えて、精神支配から解放されたからだろう。
【ルルイエ】
え、良いことじゃない。
これで全部が万事解決なんでしょ?
何がそんなに心配なの?
【エミルドラゴン】
ハスターは倒した……じゃあなぜ――――――
○○は帰ってこないんだ?
【タイタス】
憑依をするには、相手の精神に入り込む必要があるから
どうしても憑依完了まで時間がかかってしまう。
 
だが、憑依解除となれば、ただ出るだけで済むから
大した時間は必要としない。
 
現に僕たちも、憑依を解除するのは
あっという間にできてしまった……。
それをしないと言う事は――――――
【リリ】
○○は……。
憑依解除もできないぐらいに弱っているという事か?
【べリアル】
お、おいおい……ちょっと時間がかかってるだけだろ?
きっと激戦で疲れちまってるんだ、無理もねえって……。
 
ほ、ほら、念糸! 念糸で声をかけてみろよ!
そしたらひょっこり返事が返ってくるかも―――――
【タイタニアドラゴン】
……ずっとやっているよ。
【エミルドラゴン】
ああ……それでも返事が返ってこねえ……。
【べリアル】
な……んだと……?
【エミルドラゴン】
念糸から伝わってくる反応から察するに、
死んではいないのだろうが……。
【タイタニアドラゴン】
でも、死んでるのと変わらないぐらいに衰弱しているね……。
 
おそらく、激戦の連続で、
○○の体と精神が
限界を迎えたんだと思う。
 
それこそ、憑依解除はおろか、
僕たちの念糸に応えることもできないほどに……ね……。
意識があるのかどうかも怪しいところだ。
【エミル】
な、なんだぁ……。
 
じゃあ少し休めば
こっちの世界に帰ってこれるんでしょ?
【タイタス】
エミル……忘れてしまったか?
 
僕たちが戦っていたあの世界は、
ハスターが自分の力で作った世界だ。
 
ハスターが消滅した今、あの世界は……
確実に崩壊してしまうだろう。
 
○○もろとも……な。
 
○○の回復を
待っていられる状況じゃないんだよ!
【エミル】
なっ……―――――――!
 
じゃ、じゃあどうすればいいの?
どうすれば○○を助けられるの!?
 
あっ!
 
キ、キミなら何とかできるんじゃないか? エミルドラゴン!!
【エミルドラゴン】
…………………………………………………………………。
【エミル】
っ……………!
 
タ、タイタニアドラゴン君!!
【タイタニアドラゴン】
…………………………………………………………………ごめん。
【エミル】
ドミニオンドラゴン! DEMドラゴン!!
【ドミニオンドラゴン】
……………………お前の望みを叶える力は……持ち合わせていない。
【DEMドラゴン】
……………………………………同じく、期待には応えられない。
【エミル】
そ、そんな………!
【ティタ】
○○!
○○!!!
 
寝ているのなら起きてください!
早く帰ってきてください!!
【エミル】
ティタ………!
【ティタ】
あたしは……まだ目覚めたばかりで………
まだ全然冒険できていませんの!
 
○○とも一緒に……
たくさんたくさん冒険がしたいですの!
 
もっとあたしに……世界のことを教えてほしいですの!
 
だから早く……この世界に帰ってきてください!!
 
お願い……しますの!!
【タイタス】
やめろ、ティタ……――――――――
僕たちの声は……ここからじゃ届かない。
【ティタ】
いいえ兄様……あたしは止めません。
 
たとえ、あたしの声が届かなくても……この想いは……
○○にきっと届きますの!!
 
……いいえ、想いが届くまで止めませんの!
 
○○が帰ってくるまで、
あたしは絶対に……絶対に諦めませんの!!
【エミルドラゴン】
声が届かなくても……想いは……―――――
 
……………そうか、その手があったか!
【エミル】
エ、エミルドラゴン……?
【エミルドラゴン】
声は届かない、ならば想いを届ければいい。
俺たちの……想いの力をな!
【マーシャ】
想いの力……!
 
みんなで○○の
無事を祈って、想いの力を送れば……
○○が回復して
目を覚ますかもしれないってことね!
【エミルドラゴン】
そういうことだ♪
【ティタ】
名案ですの、エミルドラゴン!
【ドミニオンドラゴン】
だが危険だ!
○○を助けるために
クトゥルフの中に想いの力を送ることになるんだぞ!
 
一歩間違えれば、クトゥルフ自身が想いの力を取り込み
より強い力を得るかもしれない!
 
今落ち着いているクトゥルフも、それで活性化したら……
この戦いは全て無駄になるんだぞ!
【エミルドラゴン】
そうなったら、俺がクトゥルフを封印するまでだよ。
今までもずっとECOタウンのクトゥルフを封印してきたんだし、
別に何も変わらねえだろ。
【ドミニオンドラゴン】
ふざけるな!!!
 
それでは以前の戦いの時と同じではないか!
お前は……お前また……自分を犠牲にして……!
 
やっとエミル世界に帰って来たんだろうが!!
何故、守るべき世界の民を放って、すぐに何処かに行こうとする!?
 
何故……お前はまた……我の前からいなくなろうとする!!
【エミルドラゴン】
………俺が、守護者だからだ。
 
俺はエミル世界の守護者だ。
○○は、エミル世界に
住んで、エミル界の民のために働く冒険者だ。
 
そんな○○を、俺は守る義務があんだよ。
 
万が一にでも、俺の力で助けられる可能性があるなら、
俺はそれに賭けるよ。
【ドミニオンドラゴン】
それでは……お前が報われないじゃないか……!
 
またいなくなれば……今度こそエミル世界の住民から
お前の存在が……記憶が消えるかもしれないんだぞ!
 
お前は……それでもいいのか?
【エミルドラゴン】
まー、そう言われると、さすがに寂しい気もするがなぁ……―――
 
でも、○○の命には
代えられねえよ。
【ドミニオンドラゴン】
お前はバカだ……大バカ者だ……。
【エミルドラゴン】
ありがとうな、ドミニオンドラゴン。
俺のことを心配してくれて。
 
普段からそれぐらい素直でいてくれたら
可愛げがあっていいんだがなぁ。
【ドミニオンドラゴン】
う、う、う、うるさい! 黙れ!!
誰が貴様の心配などするか!!
【タイタニアドラゴン】
あ、ドミニオンドラゴンが照れてる♪
【DEMドラゴン】
こやつも……このような顔をするのだな………。
【ドミニオンドラゴン】
ええい! 照れてなどおらんわ! 消し飛ばすぞ!!
 
………ゴホン!
 
○○を助けるのだろう?
とっとと始めたらどうだ……。
【エミルドラゴン】
そうだったな!
ハスターが作った世界が崩壊しきる前に、
クトゥルフの中の○○を
叩き起こさなくちゃあならねえ。
【エミル】
ど、どうすればいいの?
【べリアル】
○○が助かるなら
何でもやってやるぜ!
【エミルドラゴン】
やることは、お前たちが街の瘴気を
浄化した時と同じだ。
 
お前たち一人一人が、
○○に
元気になってほしいと、強く想えばいい。
 
その力が集まれば、
○○は
必ず目を覚まして、帰ってこれるはずだ。
【ルルイエ】
なるほど、シンプルでわかりやすいわ!
【タイタス】
だが、○○はクトゥルフの中にいる……。
 
クトゥルフ本体に、想いの力が吸収されて、
○○に届かないと言う事も
あり得るのではないか?
【エミルドラゴン】
十分にあり得るな。
だから想いの力を大量に生み出して、
○○に送る必要がある。
 
それこそ、クトゥルフが吸収しきれず、
○○に力が回るぐらいに
ありったけの量の想いの力をな。
【リリ】
それって、ここにいる連中で足りるのか……?
【エミルドラゴン】
分からん。 だから……――――――
俺からエミル世界の全住民に呼びかけ、想いの力を借りる。
【エミル】
エミル世界の……全住民!?
【エミルドラゴン】
今回の件で、エミル世界の住民の多くは、
アクロポリスシティに集結している。
 
この次元の座標は、エミル世界のアクロポリスシティに限りなく近い。
そこで生み出した想いの力が、ここまで届かないって事は無いだろう。
【エミル】
わかった……!
 
やろう、みんな!!
 
○○を……。
大事な仲間を、助けるために!!
【マーシャ】
ええ!
【べリアル】
おうよ!
【ルルイエ】
もちろんよ!
【タイタス】
いつでもいいぞ。
【ティタ】
絶対に助けますの!!
【リリ】
準備万端だ。
【エミル】
みんな……心の中に想い描くんだ。
元気な○○の姿を……。
 
そんな○○に、
僕たちのいる世界に帰ってきてほしいと!!

アップタウン

【エミルドラゴン】
おい、エミル世界の皆! お前たちに頼みがある!!
【ベニート】
な、なんだこの声……エミルドラゴン!?
【オルガ】
ど、どこから声が……?
【エミルドラゴン】
今、お前たちにつけた念糸を通して、
お前たちに直接語り掛けている。
混乱していると思うが、落ち着いて聞いてほしい。
 
○○のおかげで、
クトゥルフの脅威は去った。
エミル世界はもう安全だ。
【エジット】
ほ、ほんとうか!?
【町内会長さん】
○○が
やってくれおったのか……!
【エミルドラゴン】
だが、その○○が
死の危機に瀕している。
【清姫】
んんんなんですって!!!!
【アルカード】
○○が……!
【エミルドラゴン】
だからお前たちの力を……想いの力を貸してほしい。
【カリスト】
想いの力……? 聞いたことがあるが、いったい何の力なんだ?
【フェナ】
貸すって言ってもどうすれば……?
【エミルドラゴン】
エミル世界に住む者なら、誰しも聞いたことがあると思う。
強い願いと、それを想うことで生まれる純粋な力……―――
モンスターが「アルマ」となる時に使用する力だ。
 
○○を助けるには、
○○に元気になってほしいという想いが
大量に必要だ。
 
今こそ、○○の命を……未来を……
みんなの想いでつないでくれ!!
【セレス】
○○さんが……!
【フォルテ】
こうしちゃいられないね……!
【エミルドラゴン】
みんな……心の中に想い描いてくれ!
元気な○○の姿を……。
 
そんな○○に、
エミル世界に帰ってきてほしいと!!
【ローキー】
○○様のピンチじゃ!
こうしてはいられないのじゃ!
【ダークフェザー】
みんな、出し惜しみは無しよ。
○○を救うわ!
【アスモデウス】
○○様のためなら
全ての力を捧げますわ!
【バハムート】
ヤツには帰って来て貰わんと困るのでな。
我も力を貸すぞ。
【タイ兄さん】
ほな、みんな……いくで!!
今こそ、想いを一つに……!!
【オリヴィア】
先輩……!

飛空城

【エミル】
こ、この光……全部想いの力なの!?
【エミルドラゴン】
エミル世界のみんなが、
○○の帰還を祈っている……!
 
さぁ、○○……。
受け取れ、俺たちの想いを!!
【エミル】
○○!
お願い、帰ってきて!!
【マーシャ】
○○の居場所はここよ!
帰ってきなさい!!
【べリアル】
お前がいないと
このパーティーは始まらないんだよ!
【ルルイエ】
ほんと、みんなの調子が狂っちゃうんだから
早く帰ってきてよね!
【タイタス】
僕は信じているぞ、キミの帰還を!!
【ティタ】
○○!
早く……早く帰ってきてください!!
【リリ】
私はいつまでも待っているぞ、
○○の帰りを……!
【エミル】
○○……!!

崩壊する精神世界

  温かい力が体の中に入り込んできた……!
  動かなかった手足に、力が入るようになってきた。

【エミル】
○○!
【マーシャ】
○○!
【べリアル】
○○!
【ルルイエ】
○○!
【タイタス】
○○!
【ティタ】
○○!
【リリ】
○○!
【エミルドラゴン】
○○……!
おい、聞こえるか、○○!
み……んな……
→聞こえているよ
【エミルドラゴン】
良かった……目が覚めたようだな!!
 
お前はハスターを倒して力尽きちまってたんだが……。
みんなの想いの力でなんとか目を覚ましたってところだ。
 
よく聞け、○○ 。
お前の立っている世界はもうすぐ無くなっちまう!
今すぐ憑依を解いて、そこから脱出するんだ!
 
さもないと……クトゥルフの一部になって
お前の存在が消えちまう!
急げ!!
わかった!
→憑依を解除する

  クトゥルフの体から抜け出すように、力を込めた……――――――

【ハスター】
させるかァアアアアアアアアアアア!!
【ハスター】
お前は……お前だけは絶対に逃がさねえぞ……――――
○○!!
ハスター……!?
→何故!?
【ハスター】
お前に敗れて、クトゥルフの精神との融合が解除されたみたいだ……。
 
だが、おかげで……俺が俺としての最期の時を生きられる……!
 
俺はこの残った命で……お前を道連れにしてやる!
 
さぁ……俺と一緒に消えろぉ……!
○○!!
【???】
もうやめろ、ハスター。
【ハスター】
お、お前は………―――――
え!?
→ハスター!
【ハスター】
もう戦いは終わった、お前の負けだよ……ハスター。
【ハスター】
おのれ忌々しい俺の分身め…………!!
【ハスター】
もうこんな不毛なことは止めろ。
○○を解放するんだ……!
【ハスター】
そこを………どけぇ!!!
【ハスター】
いけ、○○……!
 
こいつは……俺が何とかする。
俺の存在に代えても――――
ハスター!
→エミルドラゴンの言葉を忘れたの?
【ハスター】
“くだらねえ自己犠牲はやめろ”……か…………。
 
つくづく無茶な注文だよ、まったく……。
だが、もちろん、忘れてはいない。
【ハスター】
お前は俺の分身……俺自身のはずだ……!
 
そのお前が何故、俺の邪魔をする!
何故、俺を裏切るようなことをする!!
【ハスター】
そう……俺は、お前だ。
この世界に……お前の心に触れて、お前の全てを理解した。
 
だから……俺は最後の力で、もう一度ここへ来た。
 
理由すら忘れた憎悪に囚われて、動けなくなっているお前を……
未来に進ませるために!!
【ハスター】
戯言を……! お前に俺自身の何が分かる!!
【ハスター】
分かるよ、俺は……お前だから。
 
俺はずっと不思議だった。
お前が住民をいかに傷つけようと、俺は驚くほど冷静でいられた。
腹の虫が治まらないはずなのに、どこか芯は冷えていた。
 
お前がエミルたちを操った時もそうだ。
俺はつらくて悲しいはずなのに、どこか気持ちは冷めていた。
 
だから俺は、○○に
代わって、エミルたちを倒そうとすることができた。
 
どうして、俺の気持ちはこんなにマヒしているのか……
ずっと分からなかった。
 
でも、お前の心に触れて、ようやくその答えが見えた。
 
俺はずっと、お前は俺がモンスターになったことで生まれた
破壊だけを求める闇の人格……そう思っていた。
 
だが、その考えは大きく誤っていた。
お前の心も……俺自身だったんだ。
 
お前は……俺がローラを失ったとき、強い憎悪と憎しみで
心が潰れないように生まれた……俺のもう一つの心。
 
俺の心から憎悪と恨み、悲しみを切除して生まれたのが、
お前だったんだ。
 
だから分かる、お前が力を求めた理由も……。
それが、お前の言う『破壊』のためではない、と言うことも。
【ハスター】
違う!! 俺が求めたのは圧倒的な破壊の力!
 
俺の思い通りにならないこの世界を……
破壊し尽くすために………!!
そのために俺はクトゥルフの力を求めた!
【ハスター】
お前が力を求めた理由は……
そんな憎悪に囚われたものではない。
 
お前は守りたかったんだ……――――
大切な家族を……ローラを!!
【ハスター】
ロー……ラ………。
 
ち、違う! 俺に守りたいものなどない!
 
俺が求めたのは純粋な破壊……憎しみ!
ローラなど知らぬ!!
【ハスター】
お前は○○のことが
うらやましかっただけなんだ。
 
人のために頑張って、強くなれる冒険者――――
○○のことが。
 
だから○○のことを
こんなにも憎んでしまったんだ。
お前は、人を憎むことしか知らないのだから。
【ハスター】
違う!
 
違う!違う!違う!違う!違う!違う!違う!違う!違う!違う!!
 
俺は知らない!
俺はローラなど……娘……など……!!
【ハスター】
憎しみに囚われて忘れてしまったのなら……
俺が思い出させてやる!!
【ハスター】
貴様……いったい何を……!!
【ハスター】
俺の心と記憶を、お前に返すよ。
 
今度はお前に押し込められて封印されるのではなく。
混ざり合って、お前の中で一つとなるんだ。
【ハスター】
やめろ……こんな記憶などいらない……!
 
優しさなど……心などいらない……!!
俺は……俺はァアアアア!!!!
【ハスター】
思い出せ……お前の心はここにある!!

スペースシップ

【ハスター】
この……記憶は……この想いは……。
【ハスター】
思い出せハスター……!
これが俺たちが守りたかったものだ!
 
力を欲してでも、守りたかった光景だ!!
【ハスター】
ロー……ラ……!
 
ローラ……ロォ……ラァ……!!
【ハスター】
憎しみに囚われて、足を止めている時間は終わりだ。
 
これからお前の時間は動き出す。
そのためにも、お前は……前を見つめるんだ……――――
【ハスター】
俺は……俺は……――――――

崩壊する精神世界

【ハスター】
俺は……守りたかったんだ……。
 
あいつらが……仲間がいた光景を……
ローラのことを………。
 
でも、みんなモンスターになっちまって……
全てが壊れた……。
 
だから、それを取り戻そうと力を求めた………。
 
クトゥルフの力を手に入れて、モンスターになった
人々を元に戻そうとしていたはずなのに………。
俺は………どうして…………。
 
あ……あああ………アアアアアア!!!!
 
ダメだ……俺はまた………憎しみが……!
俺の中にある憎悪が世界を……呪ってしまう……!
 
……○○……!
俺を……消してくれえ……頼む!!
 
また俺が……俺でなくなる前に……!
ハスター!
→あきらめるな!
【ハスター】
○○……?
諦めないで!
→悲しいからって進む事を諦めちゃダメだ!
たとえ……
→間違ったとしても何度も選び直せばいい!
そう、これからは……
→これからは未来に進む事を、選び続けよう!
【ハスター】
未来に……進む事を………――――
【ハスター】
ハスター……見てみろ。
今のお前なら、あの娘が見えるはずだ。
【ハスター】
なに―――――――――――
【ローラ】
…………………………………………。
【ハスター】
ロー……ラ……!!
 
どうし……て………。
【ハスター】
あの子は、クトゥルフの中にいる間、
ずっとお前のことを想い続けていたんだよ。
 
きっとその想いは、モンスターになっても
お前の近くにあったんだ。
【ハスター】
だが、憎しみに囚われて見失っていた……。
守りたいものが分からなくなったわけだ………。
クックック……滑稽だな……。
【ローラ】
…………………………………………。
 
…………………………………………♪
【ハスター】
ロ、ローラ……!
【ハスター】
消えた……か。
きっとお前が元に戻ったことで安心したのだろう。
 
泣けるほど親孝行な娘だな……まだまだ小さいのに……。
 
ローラの想いはまだクトゥルフの中にある。
いずれまた、会うことができるさ。
 
それがきっと、お前の希望になる。
未来へ進むための希望に……な。
【ハスター】
未来に進むための希望……か………。
 
だが俺は……絶望せず……憎しみを覚えず、
その希望を信じて進むことができるだろうか……?
【ハスター】
生きている限り……ここに存在している限り……
悲しい事や絶望はやってくる。
 
だが、それに立ち向かう心の強さを、俺は
○○から教わった。
 
できるさ。 お前なら……―――――
なんて言っても、俺がついている。
 
だから共に進もう。
 
これからどんな困難があっても、俺の記憶がお前を助ける。
 
お前の強い想いが、お前自身を支えてくれる。
 
だから……今こそ一つに戻ろう。
【ハスター】
ああ……ありがとう、分身。
 
いや……ハスター……。
【ハスター】
ハスターはお前だろ?
 
お前は……俺だ。
【ハスター】
はは、俺は……お前だ……。
 
俺は……――――――――
ハスター……
→もう大丈夫?
【ハスター】
ああ……あいつと一つになって……答えは得た。
もう大丈夫だ。
 
さぁ、帰ろう……エミルたちが待っているぞ。
みんなの元に帰ろう!
→憑依解除!

飛空城

【エミル】
○○! ハスターさん!!
【マーシャ】
よかった……本当に良かった……!!
 
本当に………うぅう…………!
【ルルイエ】
な、なにマーシャ……何で泣いてんのよ!
わ、わ、わたしは絶対帰ってくるって……信じ……―――
 
うぅ……。
【べリアル】
へへっ………ったく! 心配させんなよな!!
【リリ】
おかえり、だ。
○○、ハスター。
【ティタ】
○○、ハスターさん!
おかえりなさい!!
 
……おかえり……なさい………うぅ……―――
【タイタス】
必ず帰ってくると信じていた……――――
○○、ハスターさん。
みんな!
→……ただいま!
【エミルドラゴン】
よく戻ったな、○○。
そして……世界を救ってくれて、ありがとよ。
 
そして…………――――――――――
 
どのツラさげて表に出て来たのか、
教えてもらおうか……ハスター……!!
【エミル】
え……―――――
【ハスター】
…………………………………………。
【エミル】
な、何言ってるんだよ、エミルドラゴン……!
ハスターさんは………――――――――
【エミルドラゴン】
騙されるんじゃねえぞ、お前ら。
こいつは……お前たちがパーティー組んで
一緒に行動していたハスターとは……違う存在だぞ。
【エミル】
違う存在……って……。
【マーシャ】
まさか………!!!
【ティタ】
クトゥルフを蘇らせた……悪いハスター……?
【ハスター】
…………………………………………。
 
クックック…………ハッハッハッハッハッハ!!
 
全く愚かな小バエ共だ……―――――――
【タイタス】
その癇に障る笑い方と話し方は……まさしく―――――!
【べリアル】
あのハスターだ!!
【マーシャ】
まさか………ハスターさんに憑依して出て来たって言うの!?
【ルルイエ】
良い度胸してるわね……!
このルルイエさんがコテンパンにして、追い出してやるわ!!
【ハスター】
お、おいおい待て! 冗談だ! 冗談!!
少し落ち着いてくれ!!!
【ルルイエ】
はあ? 今さら弁明しようなんて遅いわよ!!
観念なさい!!
【エミルドラゴン】
………ぷっ………………――――――――
 
はっはっはっはっはっは!
すまんな、少しおふざけが過ぎたようだ。
 
みんな、少し落ち着け。 ハスターがかわいそうだ。
俺が言えた義理じゃねえがな!
【ハスター】
本当にその通りだぞ、エミルドラゴン……。
【エミル】
お、おふざけって……どういうこと、エミルドラゴン?
【エミルドラゴン】
俺はお前たちの様子を気配で感じ取っていたから
ある程度の事情は分かっているが……。
 
○○、お前の言葉で
こいつらと俺に説明してくれねえか?
 
二人のハスターの事を………。
そして、そこのハスターの事を、な。
説明する
→全員にハスターの身に起こった事を話す

  ハスターと協力して、悪いハスターから憎悪と悪意を除いた事、
  二人のハスターが一つになり、ここにいるハスターが生まれた事、
  その一部始終をみんなに説明した。

【エミル】
じゃ……じゃあここのハスターさんは……
一緒に冒険したあのハスターさんとは……別人って事?
元のハスターさんは消えちゃった……って事?
【ハスター】
いや、お前たちが共に冒険した分身も、俺自身だった。
あいつの心と記憶は、俺の中にある。
 
無理かもしれないが……あの分身と同じように接してくれると嬉しい。
【ルルイエ】
…………………………………………………………。
 
…………信用ならないわね。
【マーシャ】
ル、ルルイエ!?
【べリアル】
お、お前、○○が
説明した事が信じられねえのか!!
【ルルイエ】
○○の事は信用してる。
 
だけど、そこのハスターが本当に元の
パーティーメンバーのハスターと同じ記憶と心を
持っているのか……それが信用ならないわ!
【べリアル】
お前いい加減に―――――――
【ハスター】
いや、いいんだベリアル。
 
俺がお前たちにやって来た事を考えれば、
すぐに信用しろと言うのが無理なんだ。
 
……で、ルルイエ。 俺はどうすればいい?
どうすれば信用してもらえるんだ?
【ルルイエ】
あんたにテストをするわ!
 
私の問題に正確に答えれば、
その身体の中に、元のハスターの記憶と心が
あることを認めてあげる!
【タイタス】
おいおい、そんな無茶苦茶な―――――
【ルルイエ】
第一問!!
あんたが想いの力でエル・シエルに生まれた時、
タイタニアドラゴンから修行のご褒美をもらいました!
 
それは何だったでしょう!
【ハスター】
ワールドオーブ。
【ルルイエ】
ぐ……やるわね……第二問よ!
 
あんたとタイタニアドラゴンが作った装置、
それは一体何だったでしょう!
【ハスター】
瘴気浄化装置。
【ルルイエ】
だ、第三問!
このないすばでぃな私、体も心も頭も……何!
【ハスター】
………………………………………………………………………………。
 
…………くっ……立派な……大人のレディだ………………。
【ルルイエ】
正解! 正解! 大正解!!
 
この人の中には、元のハスターさんの心と記憶があるわ!
私が保証してあげる!!
【タイタス】
おい待て、今思いっきり間違えてたぞ!
というか、気を遣われていたのが分からないのか!!
【ルルイエ】
ふふん♪
体も心も頭も大人なレディの私は、細かい事は気にしないのよ!
【エミルドラゴン】
で、ハスター。
お前は二つの存在が一つとなって、新たに転生した。
 
これから、どうしていくつもりなんだ?
【ハスター】
俺は―――――――――――――
【クトゥルフ】
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■………―――――
【ティタ】
……あ……――――
みなさん……クトゥルフが……この世界を去ろうとしていますの。
【エミルドラゴン】
……さて、ここからは俺の仕事だ。
 
こいつには生まれたばかりで悪いが……世界のためだ。
この場で封印しちまうぞ。
【ハスター】
待ってくれ、エミルドラゴン。
 
クトゥルフは……俺が責任を持って外の世界へ連れて行く。
【エミルドラゴン】
へぇ……?
もうクトゥルフの力に固執しねえんじゃなかったのか?
【ハスター】
別にクトゥルフの力が欲しいとか、そう言うのではない。
 
この世界の人々に迷惑をかけた償いとして、
またクトゥルフを蘇らせたことへの責任として……――――
俺は生まれたてのクトゥルフを育てながら、
この世界を去ろうと思う。
【エミル】
そ、それって………――――
【ティタ】
ハスターさんが……エミル世界からいなくなる……と言う事ですの?
【ハスター】
ああ、そう言う事だ。
【マーシャ】
そんな……!!
せっかく……一緒に冒険して仲良くなれたのに……!
【エミルドラゴン】
おいハスター……俺は言ったよな?
くだらねえ自己犠牲の精神は捨てろと。
【ドミニオンドラゴン】
(お前が言うのか……)
【ハスター】
これは……自己犠牲ではないよ。
 
このクトゥルフの中には
俺の大切な人の……ローラの想いが流れている。
 
俺はクトゥルフを育てながら、クトゥルフを研究し、
ローラを蘇らせる方法を探ってみるつもりだ。
 
ローラと……また出会うために……――――――
それが俺の、未来へ進むための希望なんだ。
【エミルドラゴン】
………………………………。
 
へっ、そうかよ。
 
お前が、お前の意思で未来へ行くと決めたのなら、俺は止めねえ。
 
……むしろ、前見てガンガン進め! 徹底的にな!
 
……クトゥルフを、頼んだぜ?
【ハスター】
……エミルドラゴン、ありがとう。
 
さて、クトゥルフがお待ちかねだ……そろそろ行くよ。
【エミル】
ハスターさん! お元気で!
【マーシャ】
もしまた会う機会があれば、美味しいものでも食べましょ!
おごってあげるわ♪
【べリアル】
短い間だったが……世話になった。
 
ぜひ次は俺と手合わせしてくれよ?
【ルルイエ】
ほんと、あんたには引っかき回されっぱなしだったけど……。
 
ま、良いわ。
もうモンスターになるんじゃないわよ?
【タイタス】
僕もハスターさんの帰りを待っている。
【ティタ】
ええ、ぜひ近くに来た時はお声をかけてくださいですの♪
【リリ】
今度は、ハスターの世界の技術を教えてほしい。
母様も、きっとそれを期待している。
【ハスター】
ああ、エミル、マーシャ、ベリアル、ルルイエ、
ティタ、タイタス、リリ……またな。
そうだね
→また会おう、ハスター
【ハスター】
○○……改めて礼を言う。
俺をこんな素晴らしい仲間に加えてくれて。
本当の強さを……俺に教えてくれて……。
 
ありがとう……俺はお前に会えて、本当に良かった。
 
それじゃあ……みんな……また会おう。
想いを紡いだ……その先の未来で。
 
○○……みんな……。
さらばだ…………――――――
【ハスター】
ありがとう………――――――――――
【エミル】
行った……みたいだね。
【エミルドラゴン】
さて、俺も帰るかな。
【エミル】
帰るってどこへ?
【エミルドラゴン】
うん? ECOタウンに決まってんじゃねえか。
【エミル】
で、でもクトゥルフはハスターさんが連れて帰ったじゃないか!
あの次元に戻る必要はもう無いんじゃ――――――
【エミルドラゴン】
クトゥルフが転生して去ったとしても、
その転生の抜け殻……力の残滓があそこに残ってるんだよ。
 
時間が経てば霧散して消えるだろうが……
それでも、その力を利用しようとするヤツがでてくるかもしれん。
俺は、それを監視する必要があるんだよ。
 
だから、エミル世界の事はしばらくお前たちに任せるぜ?
○○、エミル!
わかった
→任せて!
【エミル】
エミルドラゴン……!
 
うん、僕たちがエミル世界の平和を守って見せるよ!
キミの分まで……ね♪
【エミルドラゴン】
そんなわけで……ドミニオンドラゴン……。
あの時の『頼み』は継続だ……悪いな。
【ドミニオンドラゴン】
それがお前との約束だ。
問題ない。
【ルルイエ】
ん? なになに? 約束って?
【ドミニオンドラゴン】
うるさいぞ小娘。 お前には関係ない事だ。
【タイタニアドラゴン】
ドミニオンドラゴンはね、エミルドラゴンが帰ってくるまで、
エミル世界を守るって、エミルドラゴンと約束してるんだよ♪
【ドミニオンドラゴン】
んな……タイタニアドラゴン!
 
貴様……よけいなことを………!
【DEMドラゴン】
貴様……私にドミニオン世界を管理しろと言っていたのは
自分がエミル世界を見る必要があったからか!!
【ドミニオンドラゴン】
このような愚かな発想をする奴もいるから言いたくなかったのだ……。
 
……そら、我らも戻るぞ。
【DEMドラゴン】
ではな、リリ。
 
良い旅をするんだぞ。
【ルクス】
リリ、辛くなったらいつでも帰ってこい。
【リリ】
ありがとう………母様、ルクス。
【DEMドラゴン】
ありがとう……か……。 良い言葉を覚えたな。
【レジスタンスリーダー】
じゃあな、
○○、ベリアル。
 
ドミニオン世界に来た時ぐらい、本部に顔を出してくれよ?
レジスタンスの連中も喜ぶからよ。
【べリアル】
おう! またな、アニキ!
駆けつけて来てくれて、ありがとう!
【ドミニオンドラゴン】
さらばだ、冒険者たちよ……―――――
世界を救ってくれた事に……感謝を……―――
【エミルドラゴン】
じゃあ俺も帰るわ。
 
どうせまた、くじら岩の中で暇してるだろうからよ。
いつでも遊びに来てくれ♪
【エミル】
うん、またね、エミルドラゴン!
【エミルドラゴン】
それじゃ、タイタニアドラゴン! 頼んだぜ♪
【タイタニアドラゴン】
うん、わかっ――――――
 
ええええええ!?
 
もう! 本当に僕を都合のいい運び屋と思ってるよね……?
 
まぁいいや、今回だけだよ。
 
………っと、それとみんな! 今回は本当にありがとう!
 
エミルドラゴンじゃないけど、僕もエル・シエルで暇してるだろうし、
また遊びに来てくれると嬉しいな♪
 
それじゃ、またね♪
【エミルドラゴン】
あばよ、○○。
 
……ありがとうな、世界を守ってくれて。
【マーシャ】
……みんな、帰るべき場所に帰っちゃったわね。
【エミル】
……そうだね。
【エミル】
○○、ありがとう。
きっと僕たちだけじゃ、ここまで辿り着けなかったと思う。
 
キミがいてくれたから、この世界を守る事ができた……。
こんなにも楽しくて、ドキドキする冒険ができたんだと思う!
 
僕たちをここまで連れて来てくれて―――――本当にありがとう。
【マーシャ】
エミルの言うとおり……あなたがいなかったら、
こんなにワクワクする冒険はできなかったと思う。
 
決して良いことばかりじゃなかったけど、
みんなで乗り越える冒険はとっても楽しかったわ。
 
いつも私たちを支えてくれて……――――
ありがとう、○○。
【ルルイエ】
辛いことや悲しいこと、この冒険を通していろいろあったけど……。
 
あんたがいなかったら、こんな楽しい気持ちは
味わえなかったでしょうね……。
 
感謝してるわ、○○♪
【べリアル】
俺とリリが別次元に飛ばされた時、
パーティーの事が心配で……不安だった。
 
でも、お前が付いていると思うと、不思議と安心できていたんだ。
 
まぁその……何が言いたいかって言うと……。
 
お前は俺の心の支えだったと言う事に気づかされちまったよ、
はは……。
 
ありがとうな……○○。
パーティーを守ってくれて。
【タイタス】
僕もマイマイ遺跡でキミと出会っていなければ……。
未だにタイタニア世界に帰れなかったと思う。
 
ティタを救えたのも、きっとキミが僕を導いてくれたからだろう。
ま、キミにそんな意識は無いだろうが……な。
 
ありがとう……○○。
【ティタ】
○○との冒険は
どれもキラキラして、ドキドキして……
とても夢のような時間でしたの。
 
その一つ一つが……あたしの大切な思い出……。
あたしの大切な宝物ですの。
 
たくさんの宝物をくれて……―――
ありがとうございます、○○♪
【リリ】
私はDEMとして戦うだけの存在だった……。
そんな私がこんな冒険に出られたのは、
○○が母様を
説得してくれたからだと思う。
 
そしてその冒険で、私は大切な事をたくさん学んだ。
 
今の私がここにいるのは、
○○のおかげだと思う。
 
ありがとう、○○。
私をこんな……楽しい冒険に連れ出してくれて。
【べリアル】
………って、何だか湿っぽくなっちまったが………。
今日はめでたい日なんだ、気分を切り替えて行こうぜ!
【マーシャ】
そうよ!ここからは……――――――――
【ルルイエ】
英雄・○○の凱旋パレードの時間よ!
【ティタ】
食べて飲んで歌い明かしますのー!!
【タイタス】
本当は夜更かしは注意すべきなのだろうが、
今日ぐらいは良いだろう。
【リリ】
そうだぞタイタス、お祝いの日に頭の固い話は無しだ。
【べリアル】
それじゃあ……そうと決まれば、さっそく飛空城で戻ろうぜ!!
【エミル】
うん、行こうか―――――――――
 
僕たちの……帰るべき場所へ!!






                                     
 
 
 
こうしてエミル世界を含む 全ての世界の脅威は去り
クトゥルフとの戦いは、後に全世界で語り継がれる物語となる。
 
 
 
 





                                     
 
 
 
それは・・・世界を救った英雄譚であり
これから先も紡がれていく、あなたのクロニクル
 
 
 
 





                                     
 
 
 
その物語の名は―