ダウンタウン
タイ兄さん: さて、あのキーキー言う嬢ちゃんの話ではこの辺で噂を聞いたとか…… なんぞ、おあつらえ向きに途方に暮れた顔の娘がおるな。 ちょっとええか?
途方に暮れた少女: え……なにこれ。 冒険者さん、お友達がマリオネットか何かに入りこんでるんですか? あ、冒険者さんですよね!? 確か、有名な…… 〇〇さん!? ちょうど良かった、あたしのお友達を助けて欲しいんです!
タイ兄さん: とりあえず聞いたるから、 順を追って話してもらえんか?
クリリル; あの、あたしはクリリルって言います。 友達のロギーと一緒に倉庫管理のお仕事をしているんですけど、 ロギーが倉庫から帰ってこなくて…… 本当にモンスターがいて…… 最初は、何もなかったんです。 ちょっと前から、何だか分からないけどモンスターが 危ないとか言い出して。 心配してくれたアルカードさんという冒険者さんと一緒に 倉庫を見に行って、一度は何も無いって帰ってきたんです。 でも、その冒険者さんが帰った後に やっぱり心配だって言ってロギーがもう一度倉庫に…… で、帰ってこなくて。 倉庫を見に行ったら、本当にモンスターみたいな人影が……
タイ兄さん: モンスター、みたいな人影て言われても分からんかったのか?
クリリル: だ、だって冒険なんかしたこと無いし、 プルルとかクローラーくらいならまだ分かるけど、 人間みたいな感じで、なんか固そうな感じの……怖くて、 近くまで行くことも出来なくて……
タイ兄さん: ああ、せやな。 冒険者じゃないと、そんなとこやな。 なんか、見た目でわかることあったか?
クリリル: ええと、大柄な人が、キカイで出来た鎧を着こんでいるような……。 あと、妙にずんぐりむっくりした人みたいな、良くわからないのも。
タイ兄さん: 〇〇、こりゃお前の出番やな。 このお嬢ちゃんには荷が重すぎるで。 おそらくDEMの類やら、機械系のモンスターの類やろから、 生半可な冒険者には任せられへん。 お前、ちょいと倉庫の奥まで行って そこにいるモンスターの親玉辺りを このカメラにパシャっと収めにいくで。 カメラはお前が持ってや、ほれ。
クリリル: えっ? ま、待ってください。 あたしにはそんな事できませんよぅ!
タイ兄さん: ん。 ああ、まちごーたで。 ○○に渡すつもりで この嬢ちゃんにわたしてもーた。 改めて受け取っといてや。
クリリル: あ、あのっ! 出来れば、ロギーを、助けて…… 服装は、あたしと同じ感じで、その、 あなたに見合ったお礼なんてできないですけど、その……
タイ兄さん: ま、ワイはお前が掛け持ちしようがやる事さえやってくれればええで。 一応、ワイもこっそりついてくが荒事は全部任せるで。
クリリル: あ……ありがと…… ありがとうございます……!
タイ兄さん: カメラも忘れずに持っていくんやで。 せやな。奥まで持ってくっちゅーコトやから、 運搬クエストにしといたる。 せやな……奥におるのが何かはさっぱりわからんけど、 想定外の事ならイレギュラーとでも言っておこか。 わかりやすいやろ?
(クエスト「LV95 倉庫を調べるんや!」)
クリリル: はい、カメラですね。 よろしくお願いします……!
タイ兄さんの記録用カメラ(イベント)を受け取った。
クリリル: あ、あのっ! 出来れば、ロギーを…… 服装は、あたしと同じ感じで、その、 よろしく、お願いします……。
>ダンジョンに行く? YES NO
→NO
クリリル: え……あ、はい。 お忙しいんですよね。 あの、御用が済んだら、その。 助けて……欲しい、です。
→YES
遺跡内部へ
遺跡内部
少女が倒れている。 外傷はないので、眠っているようだ。 服装から、この子がクリリルの友人のロギーなのだろうと判断できる。
ロギー: ……来る、DEMが攻めてくるっ…… なんとかしなきゃ、追い返さなきゃ……
タイ兄さん: 寝言みたいやな。 さっきの娘と同じような育ちなら、DEMの事なんぞそらんと思うけど なんで知っとるのか分からんな。 幸い、この娘はモンスターから狙われておらんようだし、 まずは奥に進んでみるで。
遺跡内部
明らかに、周囲のモンスターとは別種のモンスターが 不自然な動きを繰り返している……
タイ兄さん: なんや、これ。 ……アルパカかいな?
(イレギュラーを検知 イレギュラーを検知……)
タイ兄さん: イレギュラー? 何を言うとるんや……? DEMの中から出て来とる冒険者を、 DEM連中がイレギュラーちゅう名前で 区別しとるってのは聞いたことがある。 けど、これはなんか別っぽいな。 そもそも、こいつ周囲のDEMの類とは明らかに違うで。 むしろこいつのほうがよっぽどイレギュラーやな。 ま、ええ。カメラかしーや。 パシャッとな……と。 とりあえず、ここのモンスターは本物…… ちゅーわけでは無さそやな。 幻覚の類、ちゅーには危険すぎるけど、 なんかあいつら姿うすれて来とるで。 ……そのうち消えよるな、あれ。 なんぞ納得いかへんけど、倒れとった娘もそのうち起きるやろ。 まずは戻るとしよか。
ダウンタウン
ロギー: あれ、クリリル……? なんでまだこんなところにいるのぉ!? 敵が、敵が攻めてくるのよぅ!
クリリル: ロギーっ! 良かった、無事でよかった!! あなた、何かが攻めてくるとか言って 一人で倉庫の奥に行っちゃったのよ。
ロギー: そうなのよぅ! 敵が攻めてきてあぶないのよぅ!
タイ兄さん: そいつらなら、ここにいる ○○が全部やっつけたで。
ロギー: うそっ!?
クリリル: 本当よ! あなた倒れてたって聞いたけど、怪我とかない? 大丈夫?
ロギー: そう……なんだ…… よか……った……
ロギーの手から、何かが落ちた。
ロギー: ……あれ? わたし、一体何をしてたんだろ? なんで敵が攻めてくるなんて思ったの? なんで、本当に敵が攻めてきたの……? おねーさんと一緒に倉庫に行って、 その後にやっぱり不安になって…… でも、なんで不安だったのかもよくわからない……
クリリル: ○○さんが全部 やっつけてくれたみたいだけど、 本当にモンスターが出たのよね? こんなの、誰に言っても信じてもらえそうにないけれど……
タイ兄さん: あの娘、今なんか落としたけど その瞬間にまともに戻ったみたいやな。 それ、なんやろな? ふむ、そいつはあの紙片やな。 もしや、この紙片が影響しとったんか? あのモンスターも、これやろか? ……危ないもんやから、回収するで。 ○○、拾っといてや。
ロギー: うん、あげる。 助けてくれたんだね、ええっと、その。ありがとね。
ロギーの持っていた紙片を拾い上げた。
(危険が…… (空行) ……DEMの侵攻が…… …………いずれ、ここにも……)
タイ兄さん: おい、どないした? (空行) ……なんぞ、声が聞こえた? ふむん、紙片に意思でもあるんか。 お前は平気って事は、鍛えとる冒険者であれば大丈夫なんかな?
イリス博士: (とはいっても、その方くらい強くなっている冒険者さんなんて、 そうそう世の中にはあふれていないかと思いますけど……)
クリリル: あ、あの。 今回は本当にありがとうございました。 あなたが来てくれなかったら、ロギーはどうなってたか……
ロギー: 実感ないんだけど、わたし、そんな危ないことになってたんだ…… そろそろお仕事に戻らなきゃいけないから、先に戻るけど…… ありがとね♪
クリリル: お先に失礼します。 (空行) もう、ロギー! あの人凄い冒険者さんなんだよ?
タイ兄さん: さて、カメラで撮った写真を…… やっぱ、見た目はアルパカやな。 ただ、普通のアルパカがイレギュラーとか喋るわけもなし。 まともやないのは確定として……
イリス博士: (イレギュラー、って言ってましたね。 そして、あの倉庫の中にいたDEMのモンスターたちとは 明らかに違う見た目でしたし……) (あの本に関わりがある何か、という可能性もありますから、 やっぱり注意が必要ですよね。 でも、なんで倒れてたんでしょう?)
タイ兄さん: そこやな。 ま、あのDEM共がどこから湧いたかも気になるところなんやけど、 何かあれが特殊なものっちゅーのはわかる。 紙片はまだ2つだけ。 まだこの後でも出くわすかもしれんな、あの妙な…… せやな、イレギュラーと呼んでおけばええか。 さて……お、連絡やで。 (通信音) ワイや、タイ兄さんや。 おー。 なるほどな、おおきに。 いや、お前らは少なくとも一度は影響が出とるさかい、 回収はこっちでやっとくでー。 次はファーイーストやで。 なんでも、人が変わったようになったオッサンがおるらしいで。 どこまで変かは分からんけど、とりあえず行ってみようや。 ……あー、面倒くさ。 あ、忘れとった。そのオッサンの名前、 オッサーって言うらしいで。探してみてや。
>ファーイーストシティに行く? YES NO